2013年1月2日水曜日

温泉に行かない日(133) 新東名は悪魔の道路だ

昨年一番最後の温泉は、静岡市葵区平山にある平山温泉龍泉荘でした。
今年一番最初の温泉は、掛川市倉真にある倉真赤石温泉でした。

従来ですと例えばですが、平山温泉龍泉荘へはこんなルートで行ってました(自宅がばれてもどうってことないと思いますが、一応隠しておきたいのでスタート地点は実際の自宅から少し外しています。ここを選んだ理由は、普段よく買い物に来てるからという事だけで他意はなし)。
要するに基本は国道1号バイパスを使用して行く訳です。
時間にして約2時間。
しかも、磐田市付近が2車線化してなかった頃はババ混みであり、それ以上に時間がかかっていました。
カネがある人はもしかしたら東名高速道路を使うかもしれませんが、この高速は海側を走っているため、山に行くには余りメリットがないのです。
ところが昨年2012年4月に、新東名高速道路が一部(御殿場JCT-浜松いなさJCT間、他)が開通すると、状況が激変してしまいました。
こうなります
Googleマップでの到着時間計算において、高速区間の平均時速をどのくらいに設定しているかは解りませんが、恐らく80kmとかだと思います。
新東名の場合、基本的にその区間は全て100km。
実際の所、道路設計上の想定速度は140kmで道路規格的には120km。
140kmでも安全に走る事が出来るコンセプトで作られている道路なんです。
しかしながら道路交通法の関係なんでしょうか、警察の要望なんでしょうか、法律的な制限速度は100kmになっています[1]
要するに、流れに乗って120kmくらい出し続けていても、高速度走行に対するストレスを全く感じない。
感覚的に云えば、120km出してても既存の東名的に云えば80kmくらいな感じしかしない道路なんですね。
言い方変えれば、80kmでの走行は逆にストレスを感じます。
遅すぎると感じる訳です。
ま、そんなこんなで走行区間の殆どを流れに乗って大体120kmで走る事になり、 従って、計算上の所用時間(1時間36分)をさらに下回る時間で到着出来ます。
昔はそうだな、2時間少し。
今は1時間少し。
えらい違いだ。
くだくだしいんで詳細は略しますが、倉真赤石温泉の場合ですと新東名使用区間は浜松浜北IC-森掛川ICの約12kmだけで、計算上の所要時間は1時間16分ですが、実際の所はこれまたはっきり書けば1時間は楽に切ります。
国1バイパスですと1時間40分くらいかなあ。
大変便利になったものです。
言い換えれば、正に悪魔の道路であります。
魔性の道路であります。
つまり、早すぎる、そして便利に過ぎる…
ここでまさに昔の古き良き標語が蘇る訳だ。
狭い日本 そんなに急いで 何処へ行く
「何処へ」と問われれば「温泉へ」と答えるしかないのですが、まあ確かに急いで行く場所ではないね。
温泉なんいうこところは、せかせかした気持ちで行く場所じゃないよね。
バイクで云えば、でっかいアメリカンにどっかと股がって、ハイウェイペグに足を引っかけて、国1バイパスを制限速度範囲内でゆったり走る感じ。
そう言う感じで、多少予定時間を超過しながら現地に着き、ゆっくり時間をかけてお湯を楽しむのがベストだね。

ということで、年末年始という理由もあって今回大晦日・元旦に新東名を使用し、制限時速を上回る速度でもって温泉に馳せ参じましたが、そんなことはもうやめだ。
今後、東の方の温泉地に向かう場合は昔ながらの方法、つまり国1バイパスを使って焦らずゆっくり現地を目指す事にします。

[1]
速度と衝撃の強さについて調べておきました。
「慣性力、衝撃力、遠心力は『速度の2乗に比例して大きくなる』という共通の特性を持ってい」るそうです(http://daikai.net/drive/0005.htmlより:損保保険会社のサイトのようですが、たまたまキーワードで引っかかったもので私とは特に関連はありません)。
速度が2倍だと、衝撃力は4倍ね。
道路が高規格化されたからといって「慣性力、衝撃力、遠心力は『速度の2倍くらいになんとか収まります』」と言った訳には行かないようですので、まあお互い程々にしないとそのうち死んじゃいますよ。
気をつけましょう。

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たぶん。