2021年7月10日土曜日

道の駅 潮見坂の足湯(1)

道の駅 潮見坂(静岡県湖西市白須賀1896-2:無料:5月〜10月10:00〜17:00・11月〜4月10:00〜16:00)は国1バイパスにあって、海の眺めがいいちょっとした高台に建っとる。
地元産の野菜や海苔などの特産品も贖っとるし、美味しい食物を出してくれるレストランもある。
駐車場軒下にはたくさんつばめの巣があって、子供つばめが巣の中で仲良く並んで親が運んでくる餌を待って口を大きく開けておる様を見とるだけで楽しい。
このように中々いいところじゃと思うが、ワシがここに来るのはそれらが目的ではなく、道の駅のすぐ横に居るやぎさんたちに会いに来るためであることが殆どじゃ。


今日もそこにいる茶やぎさん、くろやぎさん、しろやぎさん、カフェオレやぎさんに草を食べさせてそのまま帰ろうとしたんじゃが、少し待て。
確か道の駅には足湯があるが入ったことがない。
おそらく武漢ウイルスのせいじゃろう、長らく閉鎖されとった。
今はどうなっておるんじゃろう。
気になってちょいと覗いてみたら、こりゃいい。
やっておった。
ワシは基本的にはこのブログでの温泉関係ポストには写真を載せんことにしとるが、ここの足湯は秘湯でもなんでも無いし、多くの人が利用しとるし、ちょっと探せばわんさか写真が湧いてくるはずなので今回は載せることにする。

左上を走っとるのは国1バイパス
更にその先は太平洋
© ill-health(ruephas) 2021

このような感じになっておって、海を見ながら足湯を愉しめる。
構造的にいいなと思ったのは、見ての通り浴槽縁の土台に据えられとる座面が浮いておることじゃ。
多くの足湯ではこのようになっておらんので、マナー知らずの足湯客が出るときに縁の部分をベタベタに濡らして仕舞い、次に入ろうとする客が座れなくて難渋する事がある。
ここはそのような心配がないのがいいところじゃ。

舘山寺温泉にある足湯(水神の松)
右側の木の部分に座り
石の部分からから出るのがマナーじゃが
座面から出る人が多いため
座面が濡れてしまう
© ill-health(ruephas) 2021 / 2018 

ワシが行った時はレストランのテラス席はほぼ満席じゃったが足湯の方は空いておって、カップル風の2人程しかおらんかった
クルマの車外温度計によれば今日の気温は33℃。
今年一番の暑さじゃったから、皆敬遠しとったのかも知れん。
しかし足湯を使いながらアイスクリームとか冷たいお茶とか、またドライバーでなければビールなどを飲めば気持ちがいいのにと思う。
ワシはクルマで来ておるから当然ビールは飲めんかったが。
早速ワシはカバンからタオルを取り出し靴を脱ぎ、靴下も脱ぎ、ジーンズの裾を絡げて脚をお湯につけた。

うむ、なかなかいいかも知れん。
足湯浴槽の前には、

多分冬場に掲示されたのじゃろうと思われる
© ill-health(ruephas) 2021

というような掲示もなされておるが、まあまあ快適な温度じゃと思う。
かなり前に行った伊豆の峰温泉大噴湯公園(静岡県河津町峰446-1:無料:9:00〜16:00:定休火金:駐車場は河津桜まつり等イベント時を除き無料で10台分あり)の足湯は篦棒に熱くて、湯船から脚を引き抜くと浸かっていたところまでが真っ赤になっておったが、ここはそんなことはない。

熱めの足湯に浸かった結果、浸かった部分が赤色化した例
右脚の黒いシミは数年前にいぬさんにがぶりとやられた痕
© ill-health(ruephas) 2021 / 2018

今では機械仕掛けな峰温泉噴出泉
ここについてはブログに書いとらん
さらに肝心の足湯の写真も取り忘れておる
© ill-health(ruephas) 2021 / 2016

脚だけなので大体の温度もわからんが、熱くもなくぬるくもなく誠に適当な温度で長いこと入っておられる。
足湯に浸かりながら道路を眺めておると、いつもの癖というか趣味というかをしたくなってきた。
ワシは目の前を走り去る乗り物、クルマ・船・電車などに乗っている人に向けて手を振る趣味がある。
多くの人はそんなワシを無視するんじゃが、中には手を振り返してくれる酔狂な人もおり、そんな人に出会うとワシは非常に嬉しい。
足湯から国1バイパスまでの距離感はこんな感じじゃ。

国1バイパスも太平洋も至近距離
© ill-health(ruephas) 2021

このような感じで、写真ではちょいとわかりにくいが実際にはクルマの助手席側の人の表情を何とか判別できる程度であり、云うまでもなく手を振ってくれれば明確にわかる距離感じゃ。
ワシは飽きもせずバイパスを走り去る何百台というクルマに向かって両手を大きく振っておったが、暫くすると白いプリウスの助手席に乗る若い女性が手を振り返してくれた。
よし、いいぞ。
成果がゼロというときも決して珍しくない中で、これは中々幸先がいい。
気を良くしたワシは更に力を込めて手を振り続けたが、今度はオレンジ色のエッセの助手席に乗ったやはり若い女性が窓を開けて大きく手を振り返してくれたのには、流石のワシも感動を禁じ得ず、思わず涙が滲み出てきた次第じゃ。
足湯は言うまでもなく開かれた空間の中にあるので、このような愉しみ方も出来る訳じゃ。
とは云っても、普通の人はこんな事せんじゃろうけど、ワシにとっては面白い遊びなんじゃ。
そんなことをやりつつワシは暫く足湯を使い、満足して脚を出した。
足湯に浸かるたび不思議に思うのは、出たあとさっきまで湯に浸かった脚の部分が軽やかになるというかさっぱりとしとるというか、そんな感じになる。
今回もそのような感覚になった。

あと、この足湯のすぐ隣には冒頭書いたとおりやぎさんが4匹おる。
従って文末の「温泉銭湯コスパ算出表」の「やぎさんポイント」は、やぎさん4頭 ✕ 5ポイント = 20ポイント、と相当な高ポイントを獲得しておるんじゃが、如何せんタダで利用できるもんじゃからコスパが出せん。[1]

兎に角誠に残念じゃ。



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.0
風情ポイント
1.5
やぎさんポイント
20.0
入浴料
0
温泉コスパ
∞ [1]

[1]
ゼロ除算(今回の例で書けば「(1 + 1.5 + 20.0)÷ 0円」のように「ある数をゼロで割ること」)については、現在では「数式の定義が出来ないので計算も出来ない」とされているそうです。
10升の日本酒を5人で分けたら1人何升貰える? ⇨ 1人2升
10升の日本酒を0人で分けたら1人何升貰える? ⇨ そもそも貰える人がいない
というのが一番わかり易い説明だとされています。
Excelなんかですと、このような数式に対しては「#div/0」とエラー表示されて処理できません。
ただかつて「ゼロ除算の結果=無限大∞」と誤って理解されていた時期(若しくは人)があったそうで、私のような素人から云わせると、実はなんとなくこっちのほうが感覚的には一番しっくり来る。
つまり、入浴料ゼロの場合「そのコスパは無限大∞」「Priceless」みたいなイメージですね。
従って今回よりはその感覚を優先させ、これまで「#div/0」(division by 0)と無機質に表記してたのを、今回より「∞」に変えることにしました。
このほうがロマンがあります。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。