2012年8月28日火曜日

焼津黒潮温泉元湯 なかむら館(6) & 倉真赤石温泉(7)

本日の静岡での所用は予定通り終わり、流石に焼津港から約10㎞東沖合の和歌山県にある温泉であるサロン咲里香に行く事は叶わないため、午後からはそこではない別の温泉に行こうと考えました。
所用が終わった後クルマに乗り込み、すぐには発車させず行くべき温泉を捜すため、カーナビ(新きゅ~ちゃん)とケータイ(当たり前だが須磨保ではない(^^ゞ)をパケ代気にしながらにらめっこしてました。
その過程で、あーオレって本当に保守的だなあとつくづく思い知らされたのですが、例えば、東静岡駅に最も近い天神の湯とか、極めて謎めいている滝ノ湯温泉センターとかには、少し行く気になれないんですよね。
いずれも一度も行った事はないので、普通であれば(例え失望しても入湯数を稼ぐ為には)行くべき場所なんですが、天神の湯の場合、平日である昨日の早い午後にも関わらず駐車場にぎっしり詰まったクルマの大群を見ただけで気持ちは萎え、滝ノ湯温泉センターは結構引かれる気持ちはあるのですが、多分がっかり系のなんちゃって温泉だし、今度でいいやって気持ちになっちゃって。

ああ、オレって本当に冒険心がない安定志向なんだなあ。
トシを食うと共に、呑み屋にしても温泉にしてもなじみじゃないとダメな体質になってきてる感じ。
でも、長年の性格を急に変える事も出来ないでしょ。

で結局、東静岡から自宅まで戻る途上にある焼津黒潮温泉元湯 なかむら館と倉真赤石温泉をはしごする事にしました。
温泉ハシゴは久しぶりで、平日やるのは初めてじゃないかなあ。

焼津黒潮温泉元湯 なかむら館には14時前に到着。
先客が3人。
老人2人と私より10歳くらい年下に見えるおにいちゃん一人。
お兄ちゃんはケツの上に幾何学的デザインの刺青をしてて、湯には浸からず浴槽の縁に坐ってしきりに体を伸ばしたり前屈したりしてます。
老人Aは死んだように押し黙ったまま瞑目して、じっと動かず半身浴してます。
彼は余りに長い時間ぴくりともしない為、私は本当に「死んでいるのではないか」と思い声を掛けようとしたくらいです。
正に彫刻(桂文珍師匠の「老楽風呂」聴いたことあるヒトなら、情景が目に浮かぶでしょ?)
もう一人の老人Bは無闇矢鱈と元気であり、浴槽で温泉に浸かっている私に背を向け、洗い場でラジオ体操第一と思われる感じで体を動かしており、可成り深い前屈などもするため、彼のケツの穴が私には丸見えであります。

浴槽に浸かりぴくりともしない彫刻状態の老人A。
ケツの上に幾何学模様の刺青を入れて風呂の縁で体操をする兄ちゃん。
洗い場で恥ずかしげもなく他人に自らのケツの穴を見せつけながら体操を続ける老人B。
ぴくりともしないじじいの横で、踞ったような体勢で温泉に浸かっている老人C、つまり私。
4人の午後は、とても静かに流れているようです。
今回はちょっと特徴のある温泉客が多かったけど、いつもフツーじゃつまらないからそれはそれで楽しいね。

そんななかむら館を後にし、バイパスに乗って次なる温泉、倉真赤石温泉に向かいました。
ここは全く相変わらずです。
もちろんこの「相変わらず」っていうのは悪い意味じゃぜんぜんないよ。
鈴木会長も元気そう。
平日午後、夕方前という時間なのに私と前後して客が3組。
商売繁盛しています。
先ず入った内湯は誠に絶妙の加温であり、じっくりゆっくり入って浴槽から出ても変に汗が出る事はなく、全くもってさっぱりしている感じです。
お湯のなかで大量に踊っている灰褐色の湯の華も何時もと同じ。
そして肝心の屋上露天風呂。
屋上の非加熱無加工超源泉炭酸温泉の浴槽及び浴槽周辺環境は少しづつパワーアップしており、前回入浴時より浴槽にたまってる源泉の量が大幅に増えていて入りやすかった。
暫く入浴していると体中が泡に包まれ、温泉から立つ硫黄の香りと、浴槽の木の香りが相まってすばらしいです。
このさっぱりした源泉風呂は、夏の暑い夕方入るのには誠に相応しい冷泉です。
多分今後、倉真赤石温泉はこの屋上源泉風呂抜きでは語れないでしょうね。
屋上露天風呂はまだまだ発展途上であり、浴槽の周囲は建築現場そのものですが、そんなのヘーキと思う源泉好きの方、ここは絶対に入るべき温泉ですよ~!

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