2020年8月31日月曜日

プロジェクト "山神社"(65) Google Mapsで見つけた大山くん物件3連発

静岡県神社志に記載が無いのに実際には末社レベルで存在する大山くん物件がたまにあることが判明したため、ワシはGoogle Mapsを用いて総当り方式で探索することに決めた。
探索方法は前にも書いたが、暇なときや事務所で昼飯を食っとるときを利用し、Google Mapsを開いて神社マークが付いとるポイントを見つけ、虱潰しにクリックしそこに投稿されとる写真をつぶさに見るという、デジタルを用いつつも極めてアナログな方法じゃ。
投稿されとる写真の中には、境内に掲示されとる由緒書の写真が載っとることもあるし、末社の写真をよお〜く見ると、小さな表札が見えたりすることがあり、その中に大山くんの記載があればGoogle My Mapsで自分が作っておるプロジェクト ”山神社”Mapに載せておき、時間があるときに出かけるといった具合じゃ。
これだと系統的に整理した感じで探索できんため、同じところを何回も確認しちゃったり逆に漏らしたり、またそもそも写真が掲載されてなければ確認できない等、いくつもの難点があるが仕方ない。
更にある程度縮尺を寄せないと神社マークが表示されないのも辛い。
PCでGoogle Mapsを開くと、右下に縮尺のようなスケールが表示される。
それがそうじゃなあ、50m以下くらいでないとすべての神社マークが出てこない気がする。
そのくらいの縮尺だと可成り限られた範囲しか表示されないため、そのうち自分が今どこに居るのかわからなくなっちゃって、先日などは知らんうちに富山県内の神社を探索しとったりすることもあった。
まあ良い。
好きで自分が勝手にやっとること故その程度は我慢できる。
そのような手法で探索して、末社として大山くんが存在しておる神社を3社見つけたので、このクソ暑い中先週今週とでその3社にお参りしてきた。

❑ 山の神様(静岡県周智郡森町亀久保720−1)
西宮天王八幡神社の写真を確認したら、境内にある山の神様について書かれている写真を発見した。


(本来著作権的にはGoogle Mapsへのリンクを貼るのが正しい処置じゃが、PCからは飛べるもののモバイルからはリンク先に飛べないことが判明したため已む無くキャプチャを併せて掲載するじゃよ。キャプチャを貼ることがGoogleで定めておる利用規約の禁止行為に該当するかどうかはわからんが、ま、フェアユースとして勘弁してくれい。 著作権表示についてはキャプチャ内に書いてあります。以下同様じゃヨ)

写真に載っておった由緒書にはズバリとしたな感じで「これは大山くん物件」というような記載はなかったが、山の神様なるその名称、山仕事を安全に行うために祠を作った等、大山くんを強く匂わせる記載があった。
この中の神様は女神様だともあるが、大山くんは時として女性化するという説もあることから、ワシ的にはこの神様を勝手に大山くんと認定したわけじゃ。
現場に行けばこの神様を特定できる情報がなにかあるかと思って期待したが、残念ながらそのような情報は得られんかった。
ただし、山の神様が現在何故この地に居るかという過去経緯が書かれた案内板があり大変参考となった次第じゃ。
なお、Google Mapsには西宮天王八幡神社は示されておるものの、この山の神様については示されておらんかったため、Googleに申請して追加してもらった。

山の神様の祠
ダム湖が出来て沈むことになったので
この場所に遷座したとのこと
© ill-health(ruephas) 2020

祠の中には何故か洋風な人形が鎮座しとる
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参拝における禁則事項を記載しておる
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ご協力ありがとうございました
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旧山の神様と新山の神様の位置関係図
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❑ 諏訪上下神社(静岡県湖西市新居町浜名946−1)
こちらは、神社拝殿に掲げられた神様リストに「◯◯山神」(◯◯の文字は写真では判読できんかった)と書かれておるのを発見した。


これも大山くん物件と確定するだけの材料はないが、現場に行けば何かわかるかもしれん。
家から近いし気軽に行ける。
最近だとワシは事前に地図を見ると「いやあこの辺なんとなくクルマの停めどころに苦労しそうだなあ」ということが何故か分かるんじゃけど、実際ここもそうで、現場に行ってみると矢張り道はせせこましく、神社前には駐車場があるにはあったが月極の民間駐車場。
いやあこれはまいったなあと一旦は困ったが、その民間駐車場の手前を良く見るとアスファルトに「参拝者用駐車場」と書かれたスペースが有り、何とかクルマを停めることができた。

諏訪上下神社の鳥居
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境内に進んでまず本殿に参拝。
そしてそこに掲げられておる神様リスト実物はこれじゃ。

小さくてすまぬ
各自拡大して見てくれろ
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読んでみるとこの神社の祭神は
  • 建御名方命
  • 八坂刀売命
  • 角避比古神
  • 彌和山神
  • 猪鼻湖神
の5柱。
3番目まではメジャー若しくは準メジャーどころの神様じゃ。
ワシの目的としているのは4番めの彌和山神であるということがわかったが、この名は初めて聞く。
調べてみたが彌和山神そのものについての情報は見つけられんかった。
しかし関連情報として、福井県小浜市にある総社神社(福井県小浜市府中24-15)は嘗ては「彌和神社」と呼ばれておって、後年現社名に改められたとの経緯があり、御祭神は五十猛神と大山祇命らしい。
このほっそい情報を持ってこの神社を大山くん関連物件と勝手に判じたわけじゃ。
本殿の右脇には長屋があって、その中にいくつかの末社が収まっとる。
その中を確認してみたがここには大山くんはおらんようじゃった。
あと最後の猪鼻湖神というのはどうやら土着の神様のようじゃけど、この諏訪上下神社は猪鼻湖の真逆とも云うべき場所にあり、何故ここにおられるのかが不思議じゃ。
今は取り壊されてしまった旧瀬戸港の近くには猪鼻湖神社(静岡県浜松市北区三ケ日町下尾奈瀬戸2258)というのがあり、御祭神は武甕槌命と市桙姫命じゃが、名前こそ違うがもしかしてここから御分霊されたのかもしれん。



❑ 若磯神社(静岡県湖西市太田798)
こちらは、若磯神社本殿右手にある末社祠に掲げられとる神様リストに「山神社 大山祇命」と書かれておるのを発見した。


これは前2社と違いいわゆるズバリの情報であるのが特徴じゃ。

交通量の多いR301脇の小高い丘に建立されとる
© ill-health(ruephas) 2020
若磯神社の社格は村社であり、多分静岡県神社志には載っておると思うんじゃが、末社として大山くんが書かれておったかどうかはわからん。
書いてあらば必ずメモしとるはずじゃが、単にワシの確認不足かもしれん。

イカした感じの神様リスト
4柱の神様名がわかりやすく書かれておる
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末社祠の全景
若磯神社本殿の右手に建立されとる
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小振りながらも案外立派な祠の中には更に3つの祠が収められとる。
左から小・小・大の大きさの祠じゃ。

ワシゃ写真が下手だなあと心底感じられる1枚
しかし社内の様子を撮影するのはむつかしい
© ill-health(ruephas) 2020
この通り誠に下手な写真じゃが、それでもよおく見ると真ん中の祠には表札がかかっており、そこには「◯神社」(◯は注連縄の紙垂に隠れて写真では判別不能)と書いてあるのはわかる。
この中におられる神社(神様)は、
  • 鹿島社(武甕槌命)
  • 山神社(大山祇命)
  • 若宮社(市杵島姫命)
  • 三峯社(八意思金命)
であることは神様リストに明記されており、社名が「◯神社」と符合するのは山神社だけじゃから、真ん中の祠の中に大山くんは住んでおられるものと想像する。

無理やり拡大してみました
© ill-health(ruephas) 2020
やあ、このように虱潰し方式で隠れた大山くんを見つけ出してお参りするのは、これはまあ普通の人には絶対わからんじゃろうが、大山祇命サポーターを持って任ずるワシとしてはなかなか幸福なことなんじゃよね。
別にわかってくれとは言わんけどね。



2020年8月30日日曜日

温泉に行かない日(454) 旧浜名湖かんざんじ荘の現状はどうなっておるのか

先日、たまたまART'Sという浜松の芸術音楽情報誌を手にしたら、トップページに旧浜名湖かんざんじ荘(静岡県浜松市西区呉松町1768-1:大草山の山頂)がKAReN HAMANAKOかんざんじ荘としてオープンするとの記事が掲載されとった。

ART'S 68の該当ページキャプチャ
発行は㈱丸八エンターテインメント
ここに関しては2018年2月に経営から遠州リゾートから手を引き廃業していた件をお伝えし、その後2019年1月に株式会社 Re・lationという会社の手により2019年秋には復活しそうだという件をお伝えしておるところじゃ。
その後事情不明なれど復活時期は2020年に延期したというところまでは状況を把握しておったがその後どうなっとるかについては情報がなかった。

ART'Sの記事によれば、
  • 2020年8月1日にカフェが先行オープン
  • 2020年10月1日グランドオープン
であり、旧浜名湖かんざんじ荘とは異なり「学びの場」「交流の場」「リゾートワーク」などのキーワードをコンセプトとした、可成りおしゃれな場になるらしい。
しかし実際の所、ワシはそういったことにはあまり興味はなく、特に「リゾートワーク」などという件については一切関わりがない人生を送っとる。
ワシはただただ「あの風呂に入れるか」というその1点にしか興味はない。
もう少し云えば、旧かんざんじ荘では不可能だった「浜名湖に沈んでいく夕日を眺めながら日帰りで風呂に入る」ことをどうしてもしてみたい。
しかし、その件については当然ながら「シャレオツイチオシ」なこの記事では一切触れられておらん。
記事によればもう既にカフェが始まっておるはずじゃから、先ずは現場に行ってその場で働くヒトに聞いてみようと思い立った。

ワシは早速真っ黄っ黃のスイスポくんに乗り込み、自宅からほど近い大草山に行ってみた。
現状はこうじゃ。

© ill-health(ruephas) 2020
駐車場の入口は車止が置かれ、奥には工事業者のものと思われる軽自動車がドアを開け放ったまま停まっとる。

© ill-health(ruephas) 2020
車止には「敷地内立入禁止」と書かれた貼り紙が貼ってある。
うむ、残念ながらまだ工事中のようじゃ。
中の人に聴くのはままならんかった。
となると、当面は公式サイトを時々確認して、もしなにか部分的に先行オープンする様子があれば現場に飛び実際を確認するが吉と思われる。
なにかわかったらまた書くじゃよ。


2020年8月23日日曜日

プロジェクト "山神社"(64) 谷本神社

前回「今後はGoogle Maps総まくり方式で大山くんを探索する」と宣言したところじゃが、本日その方式で探しだした大山くん物件2社に早速出かけてきた。

まず行ったのは谷本神社(静岡県周智郡森町城下103−1)。
Google Mapsにどなたかが載せとる神社の由緒書の中に「末社 山神社 大山祇命(おおやまづみのみこと)」とあったのを確認したためじゃ。
実はこの神社、前回天宮神社の帰りに延城橋(えんじょうばし:静岡県周智郡森町城下299)に行った際、クルマから見かけて気になっておった神社じゃった。

これが延城橋
気をつけても気をつけなくても
渡り切ることができん残念な現状
© ill-health(ruephas) 2020
延城橋は写真の通り木造の橋で、こういっちゃなんじゃが結構粗末で貧相な橋じゃ。
しかし昔はこんな感じの橋が多かったと思われる。
この延城橋の周りには人工構造物があまりないため、時代劇の撮影舞台として使われておったらしい。
残念ながら現在は橋の丁度真ん中辺りから先の板が流されてしまっており、対岸まで渡ることが叶わん。
森町役場には早急(最近「そうきゅう」と誤読する日本語知らずで莫迦なアナウンサーが増えて悲しい限りじゃ)な対応をお願いしたいところじゃ。

話を戻すが、谷本神社に到着して横にある広場にクルマを止めて何時もの如くまずは本殿に参拝。
本殿におらっしゃる神様はこれ即ち摂末社の大家。
大事にせねばならぬ。
御祭神は結構メジャーどころの素戔嗚尊じゃね。

なかなか立派な神社
社格は村社
© ill-health(ruephas) 2020
その後本命の山神社に参拝。
谷本神社本殿の左手に長屋があり、その中に山神社と水神社の2つの末社が収まっとる形式じゃ。

末社を収めた長屋に本坪鈴が装備されとるのは
結構珍しいと思う
© ill-health(ruephas) 2020
左に大山くんが住んどる山神社、右にみずはのめちゃんが住んどる水神社は配置されとる。

いやあ、写真が下手なことがわかる一枚
© ill-health(ruephas) 2020
親切なことにちゃんと表札があり、そこには「山之神様」と書かれておった。
うむ、これでよし。
「山神社」とか「大山祇命」と書かれておっても、特に神様に詳しくないヒトやお子様方には何のことかとんとわからぬ。
大山祇命ではなく「山之神様」ならば「ああこの辺の山を守ってくれとる有り難い神様なんじゃな」とか「なにい?!山の神様だぁ。山の神様なんて家に居る怖い嫁だけでお腹いっぱいじゃ」という反応があったりして、より身近に感じられると思うからじゃ。
隣の「水之神様」とともに恙無く参拝を終え、なんだか満足たわけじゃ。

あとはこれはどうでもいいことなんじゃが、「谷本神社」と社名を彫り込んだ石柱のその文字がヘンじゃったよう。
先ずは現物を見ていただこう。

読めない石柱刻印文字
谷?苦?
わから〜ん
© ill-health(ruephas) 2020
ここが何たる場所かを知らず、たまたま立ち寄ったヒトがこの石柱だけを見て「ああここは谷本神社というところなんじゃな」と分かる人は相当ヘンじゃと思う。
実際ワシ、この石柱を見たとき「あれ、ここって谷本神社のハズなのに何で『苦本神社』って書いとるんじゃろう」と思った次第じゃ。

これを「谷」と読めるやつ!
一歩前に出ろ!
歯を食いしばれ!
ワシには「苦」にしか見えん!
© ill-health(ruephas) 2020
やち。
今回は以上じゃ。
次回は別件の「山之神様」について書いてみる予定じゃヨ。


2020年8月22日土曜日

プロジェクト "山神社"(63) 天宮神社 奥宮

蜘蛛の巣空間を探していると、偶然大山くん物件を発見することがある。
大抵は特定地域の地名(市町村の粒度やもう少し細かく町の粒度くらい)に「大山祇命」とか「山神社」とかを組み合わせて検索するんじゃが、今回は「周智郡森町 大山祇命」でやってみたら、天宮神社(あめのみやじんじゃ:静岡県周智郡森町天宮576:0538-85-5544)の奥宮(あめのみやじんじゃおくみや:静岡県周智郡森町葛布17−2:0538-85-5544)というところに大山くんがおるらしいと判明した。
わしゃ早速出かけることにした。
自宅からは1時間もかからんかった。

あ、そうじゃ。
これは実は先週8月16日の話を書いとるわけじゃが、その日浜松では最高気温40.2℃をマークしており大変暑かったわけじゃ。
それにより頭が少しぼうとしており、例えば天宮神社の拝殿や、県指定文化財である舞殿や、女陰石なるトンデモナイ名前の石など、撮るべき写真をすべて撮り忘れておる。
ただまあその辺は、蜘蛛の巣世界をちょっと探せばいくらでも出てくることじゃろうからそちらに任せる。
ちなみに翌日8月17日には遂に41.1℃という日本タイ記録叩き出したのは、みな知っとるとおりじゃろう。
この暑さのせいで、今回はいろんなことをやり忘れてしまった。

閑話休題。
真っ黄っ黃なスイスポくんを巧みに木陰に停めて室内排熱のためほんの少しだけ窓を下ろしておき、麦わら帽子を被り日傘をさし、首からミスト機能付きのUSB小型扇風機をつるくってまずは大家さんたる天宮神社拝殿をお参りした。
御祭神は、田心姫命・市杵島姫命・湍津姫命という所謂宗像系の女神様たちであり大山くんとの関わりはない。
その後、名物の御神木のナギの木とか井戸とかを見物したんじゃがあまりの暑さで身に入らん。
大量の境内社を纏めてお祀りしておる長屋にも参拝した。

© ill-health(ruephas) 2020
神様リストは撮ったのに肝心の長屋を撮り忘れておる。
暑さのせいさ。
さてこのリストの中には末社として山神社…大山祇命と書かれておる。
末社じゃから、近所にあった大山くんが色々事情があってこの天宮神社に移ってきたんじゃろう。
奥宮におられる大山くんとは別人じゃろうと思われる。

さて奥宮に行って単独型の大山くんに早く会いたい。
境内の案内板を見ると、大山くんがおるはずの奥宮への道案内が書かれておる。
普通であればこのような写真はくまなく撮っておくんじゃが、またもやこれも忘れておる。
図によれば現在地から奥宮まではそんなに長くなさそうじゃけど、いやいやこの手の案内図は結構デフォルメがかかっておることも多い。
ある程度覚悟を決めて歩き出した。
未舗装のやや狭い道で、最初のうちはお陽さまがカンカン照りでしんどかったが、暫くすると木陰の道に変わり、そよ風が吹くと案外涼しい。
矢張り日本の夏は木陰に限るなあと思いつつ更に進んでいくとこのような看板が現れた。

赤い四角が祠の位置じゃヨ
© ill-health(ruephas) 2020
小高い丘があり、そちらに続く道を赤い矢印で指し示して「奥宮」と書いてある。
「御祭神:天宮神社大神・大山祇命」とも書いてある。
丘の上を見やれば、その頂に小さな木製の祠が見える。
これじゃろう。
そんなに急でもないし長くもなさそうな感じで大変助かる。
へい、ほい、へい、ほいと掛け声をかけながら丘の道を歩くとすぐに大山くんの祠に到着した。

何だろこれって所謂、静謐ってやつか
しかし暑かった
© ill-health(ruephas) 2020
小さいがきれいで立派な祠で、誰かの手によりお神酒もお供えしてある。
丘とは云え、地面の出っ張りの一番上にあって如何にも大山くんに相応しい祠じゃと思う。
パンパンと柏手をうち早速お参りをした。
大山くんの相方である天宮神社大神は、名前からしてこの天宮神社神域全体の大元締めなんじゃろうと思われるが、調べてみてもどのような神様なのかはよくわからなんだ。
暑い中ではあったが、とにかく新規大山くんを参拝できて大変に嬉しい思いがするわけじゃ。

ところで度々書いとることじゃが、ワシは「静岡縣神社志」(昭和16年発行:昭和59年復刻:復刻版の価格は脅威の¥9300也!)という資料で静岡県内における大山くんの所在については一通り調べをつけておる。
この本には比較的大きめの神社(村社以上くらいの感じ)については結構細かく記載されとるが、小さな神社についてはあまり書かれておらんのが残念なところじゃ。
しかしこの天宮神社は県社という立派な社格であるから、静岡県神社志には載っとった筈じゃ。
しかしてワシの大山くんメモに無いということは、ワシの見逃しか静岡県神社志の記載漏れのどちらかかと思われる。
そういう可能性もあるわけじゃから、今後の探索方法を少し見直す必要があるやもしれぬ。
境内社、合祀などとしておられる大山くんがもしかしてまだまだおるかもしれん。
ということで最近始めたのは、Google Mapでキーワードを単に「神社」として検索し、手当り次第適当に選んでは、サイドメニューにある一般人がアップした写真を確認するというある意味気が遠くなる方法じゃ。
なんじゃそりゃ、と思われるかもしれんが下のリンク先の写真を見よ。

https://goo.gl/maps/3Zer8eLxw5qkDaBM7

これは森町にある西宮天王八幡神社(静岡県周智郡森町亀久保720−1)で、上記の方法でたまたま確認してたまたま発見した物件じゃ。
山の神様とあり、説明文の中には大山くんについて具体的記載はないが、大山くんは時として女装する場合もある故、もしかして物件として計上するわけじゃ。
どうせ暇じゃしね。

2020年8月16日日曜日

プロジェクト "山神社"(62) 伊雑皇神社の神様リストが新しくなった

この伊雑皇神社(静岡県浜松市北区三ヶ日町平山918)については2018年5月にプロジェクト "山神社"(22) ☓ Ride before you look!(24) 三ヶ日エリア大山くん総まくりというポストに書いとる。
書いとるのは1回だけじゃが行ったのは数回に渡っとる。
そうじゃな、5〜6回は参拝しとる。
伊雑皇神社には参道というか入り口と云うかが2ヶ所あり、北側にあるのがまあ正門で、それとは別に東側に小さな別の鳥居があり、そこからも参拝することが出来る。
個人的には正門側よりも東側の方が好きかな。
雰囲気の良い木陰の細い山道が神社に続いておって歩いていくと左側に滝が出てくる。
滝の手前にある小さな石橋を渡ると拝殿があるという具合じゃ。

さて今回は神社そのものの話ではなく、その東側の入り口にある神様リストの話じゃ。
伊雑皇神社は志摩国玉磯宮御日神というあまり聞いたことがない神様を祭神とする神社じゃが、この手の村社によくある通りたくさんの摂末社を擁しておる。
摂社3社、末社7社に加えて不動明王さんまでおるという具合じゃ。
何でこんなことがわかるのかと云うと、これを見られい。

神社愛好家であらばヒイヒイ鳴いて喜ぶ筈じゃ
ワシは当然ヒイヒイいった
© ill-health(ruephas) 2018
この手の案内板としてはかなり詳しい記載で各神社の説明がされておる。
ワシとしては当然、

Twin Turboならぬ
ツイン大山状態
素晴らしい
© ill-health(ruephas) 2018
「山神社」「大山祇神社」の2本立てに瞠目したわけじゃ。
末社じゃけどな。

で、じゃ。
先日、2020年5月のことじゃ。
またぶらりと伊雑皇神社に出かけて東の鳥居を潜ろうとして「神様リスト」を見るとなんと、新調されとる。
先程お見せしたとおり先代はモノクロ基調であり、長年の掲示の影響により下のほうが錆びが目立って来ておった。

この度新調と相成った「神様リスト」はこれじゃ。

どうじゃ!
パステルカラーでシャレオツじゃよう
© ill-health(ruephas) 2018
素晴らしい!

大胆にカラー化されカジュアルと云うかポップな感じに進化したと云えよう。
ただし、これまで大事に守ってきた伝統を保持するため、記載用のフォントは変更せず教科書体若しくは習字体を継続しとる。
あと細かい点で云えば「調製 令和二年三月吉日」という項目が追加されとる。
こういった記録は案外大事なものじゃと思う。
ただしその後に続く「(遠江国風土記伝による)」というのがいまいちわからん。
このような神様リストの更新を行うならば「令和2年5月とすべし」という記載が「遠江国風土記伝」なる古文書に記してあったんじゃろうか。
そうでないとしても、この「(遠江国風土記伝による)」という一文が他のどの項目にかかるのかもわからん。

所在地 三ヶ日町平山九一八番地の一の二(遠江国風土記伝による)
寄贈 氏子総代 後藤勝治・山本祀広・森田繁男(遠江国風土記伝による)

何れも上手く収まらん。
これだけは謎じゃ。
氏子総代の誰かに聞いてみようかしらん。


2020年8月9日日曜日

やぎさんが好き!(32) やぎさん住むところに美味いものあり

何故かわからんが、カフェやレストラン、パン屋さんとかにはやぎさんが住んどることが多い気がする。
かつ、やぎさんがおる店はおらん店より美味いと思えるのが不思議じゃ。
ワシが行ったことがあるそのような場所としては次がある。
Cafe de Clark(静岡県浜松市天竜区谷山45)
お好み焼き さわ田(静岡県浜松市北区引佐町渋川4131-1)
ブロートリーベン 都田店(静岡県浜松市北区都田町3522-1)
Chevre(静岡県浜松市西区古人見町1475-1)
石窯パン工房 ちゃっと(愛知県新城市中宇利三社五所33-3)
宮内うどん(静岡県御前崎市宮内377-3)
行ったことは無いが存在を確認しておる場所はこれ以外にそうさな、10箇所以上はあると思う。
やぎさんと食べ物屋さんは何故かあうというか、そんな印象があるが何でそう思うかはワシにもわからん。

そんな中、本日ワシは飽きもせず2ヶ所の「やぎさん+美味いもの」ポイントにでかけてきた。
まず行ったのは宮内うどん(みやうちうどん:静岡県御前崎市宮内377-3:080-5823-8070:水〜金10:30〜14:00:土日8:00〜14:00:定休月火:駐車場は店の横に6台程度)。



つくしちゃんとなずなちゃんという可愛い姉妹やぎさんがおって、ねこさんのみやちゃんもおって、美味いうどんを出してくれる名店じゃ。
うどん蕎麦系の美味い店と云うと、どうしても海原雄山みたいなおっさんが店主をやっとって、食うタイミングや食い方を少しでも誤るならば、
「貴様!オマエのような下衆にこの店で出すものを食う能力はない。カネはいらんすぐ帰れ」
とか怒鳴られてどんぶり投げつけられてしまいにゃあ塩撒かれるようなイメージがあるが、当然ここはそんなことは全くない。
明るい奥さんと寡黙で職人気質な旦那さん(勿論、非海原雄山系の感じの方に見受けられるよ)が店を切り回しておられて、とても明るくて柔らかい雰囲気のある店じゃ。
美味しいガパオうどんに舌鼓を打ち、つくしちゃんとなずなちゃんとひとしきり遊んでから次の場所に向かった。

この暖簾は玄関ではなく中庭にあるもの
玄関のはこれとは違うだいぶ渋いデザイン
© ill-health(ruephas) 2020

これがガパオうどん
赤いのはとんがらしでマジメにちゃんと辛い
辛旨い
© ill-health(ruephas) 2020

日除け固定用の紐を食いちぎらんと
試みるいたずら好きなつくしちゃん
© ill-health(ruephas) 2020

黙々と除草作業をするおとなしめななずなちゃん
© ill-health(ruephas) 2020

次に行ったのは、㈱樹(いつき:静岡県磐田市新貝1401:0538-84-9993)じゃ。



ここについては既に数回か書いとるが、主な事業内容は造園・ガーデニング関連グッズ販売などで、本業の他にその時期時期に相応しいちょっとした文化的イベントなども開催しておる。

おしゃれじゃけどとても馴染める中庭
多分一つの生活提案としての造作じゃろう
© ill-health(ruephas) 2020
そのような会社が何故「やぎさん+美味いもの」なるカテゴリーになり得るのか。
それはこれじゃ。

ワシはかき氷、好きでも嫌いでもないが
これならば毎日食いたい
もしかして冬も食いたいかもしれん
© ill-health(ruephas) 2020
かき氷。
見ての通りの本格的かき氷を期間限定ながら出しておる。
かき氷の内部にも抜かりなく蜜とミルクがかかっており、てっぺんには四角いアイスクリームが乗っており、その上ブルーベリーの実が数粒乗っておる。
「食いもん食った感想が『美味い』だけか〜い!」との誹りをよく受けるわけじゃが構わん。
美味いかき氷じゃ。
場所や店などによれば、ガリガリに削られた荒っぽい氷に、食えば舌がまっかっかになったりまっきっきになったりするようなやっすい蜜をかけたかき氷が700円とか800円する時もあるが、ここのはなんとこれで550円。
売り切れ御免じゃから早めに行くが吉じゃよ。

かき氷の前後は当然やぎさんとの戯れになるのは当然じゃろう。
ここには「まんさく」さん、「ざくろ」さん、「そてつ」さんがおって、仲良く暮らしておるところじゃ。
樹の駐車場は丁度やぎさんスペースの横にあるのでクルマを降りると直ぐにやぎさんたちとの交流を開始できるので好都合じゃ。
まんさくさんはちっちゃ〜い小屋の中で座り込んで遠くをにこやかに見ながら反芻を続けておる。
前回最も激しい食欲をワシに見せつけておったざくろさんは本日ややお疲れのようで、広くて涼しそうな母屋の中で静かに座っておる。
残るはそてつさんじゃけど、小さく低く「べへへへへい」と鳴いて暑い中ワシの方に歩み寄ってくるではないか。
ワシも小さく低い「べへへへへい」をもってそれに応え近づいていった。
路傍の草を少量引きちぎってそてつさんの口元に差し出すと、バリバリ食い始める。
更に差し出すと、更にバリバリ食ってくれる。
そしてついでにワシの指をハムハムし始め、その延長線でワシの腕をもなめ始めたわけじゃ。
やあ、本日は大変に暑くヒトだけではなくやぎさんも水分や塩分が失われがちじゃが、おそらくその塩分を補給するためにワシが書いた汗をなめたのじゃと思われる。
それが証拠に、腕全体を水で洗った後にそてつさんに差し出しても、殆どなめてはくれなんだ。

ところでそのそてつさんじゃが、ワシがざくろさんやまんさくさんと触れ合おうとして移動すると「べへへい」と鳴いてワシについてくる。
逆方向に動いても矢張り「べへへい」と鳴いてワシについてくる。
柵から離れると藪から棒にドンと柵に対して頭突いてくる。
戻ると口をこっちに向けてきて大人しくしとる。
四角くなった瞳孔でワシの方をじーっと見とる。
もしやそてつさん、ワシに馴染んでくれたんかなあと思っとったら、親子連れと思われる女性2人組がやぎさんのところに近づいてきた。
二人がそてつさんに手を差し出しても殆ど何の反応もせんが、脇からワシが近づくとワシの方に寄ってきて矢張り小さく低く「べへへい」と鳴いてくれる。
ううむ、これは。
実際どうかはわからんが、もしかしてそてつさん、ワシになついてくれたんじゃろうか。
じゃとしたらこれは大変に嬉しいことじゃ。

軽く頭付き合って交流を深める
ざくろさんとそてつさん
© ill-health(ruephas) 2020

ニヤリとしながら草をもぐもぐする
大人しいまんさくさん
穏やかなやぎさんじゃよ
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最近とみにワシと仲良くなりつつ
そてつさんのご近影じゃよ
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ということで、「やぎさん+美味いもの」を一日のうちに2ヶ所も訪れることが出来てワシは大変に幸せじゃ。
このような場所をもっとたくさん見つけたいものじゃ。

■Cafe de Clark

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■お好み焼き さわ田

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■ブロートリーベン 都田店

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■Chevre

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■石窯パン工房 ちゃっと(愛知県新城市中宇利三社五所33-3)

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■宮内うどん

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