2021年4月17日土曜日

平山温泉龍泉荘(8) 代替わりしてました

平山温泉龍泉荘(ひらやまおんせんりゅうぜんそう:静岡県静岡市葵区平山136-2:054-266-2461:¥500/h:¥1000終日+広間休憩:定休毎月29日30日:定休火曜日で祝日の場合は営業:平日9:00〜17:00・土日祝9:00〜18:00:駐車場約18台)にはちょっと遠い割には結構行っていて、このブログにも何回か書いとる
おじいやんとおばあやんが湯主の古びた温泉で、その昔は湯治場として営業しとったらしいが、今は泊まりは止めて日帰り一本でやっとる温泉じゃ。
泉質は所謂硫黄泉で、更衣室に入ったその時点で硫黄の香りが漂ってくる。
このような素晴らしい温泉なんじゃが、武漢ウイルスの関係もありここ数年は県内含め遠出は避けとったので、ここ暫くは行けておらなんだ。
よし、今日はあの素晴らしい硫黄泉に浸かりに行こうと思い、ワシは真っ黃っ黄のスイスポくんにのって出かけた。
途中谷稲葉の前後でかなり混んだがまあまあ予定通りの時間で現地に着いた。
おや、何だか雰囲気が違うぞ。
駐車場が少し増えとる。
そして駐車場の脇には新しい掲示がある。




見ると、あの特徴だった定休日が変わっとる。
以前は毎月29・30日がお休みだったはずじゃが、毎週火曜に変更されとる。
前のままじゃと2月〜3月にかけては休みが無いはずなので、他人事ながら内心心配しておったんじゃが、やはりこのような休みのほうが人間的で良いじゃろう。
このような伝統ある温泉もやはり少しずつ変わっていくんじゃなあ、と思いつつ温泉に向かう坂道を下り始めると、また変化ポイントがあった。



これはみかん山とかに良くある、荷物や人を載せて山を降りたり登ったりする簡易モノレールのようなもので、以前も確かレールはあったが荷台の部分は古くて機能しとらんように見えた。
今は真新しい荷台がつながっとって使えるようになっておる。
写真奥に向かって結構急な階段になっておって、前から「年寄が歩くには結構たいへんじゃろうなあ」と思っておったが、これがあれば足が弱った人でも楽に上り下り出来るし、資材を搬入する業者さんたちも助かるじゃろう。
すべて良い方に変化しておるが、しかしこれはどういうことじゃろうか。
ワシは階段を降りていって玄関に入った。
この間まではおばあやんが受付のところに座っとったが、驚いたことに本日は若いお姉さんが座っておる。
バイトさんじゃろうか?
壁を見ると、いろんな写真が貼られておるし、InstagramやFacebookのQRコードが印刷された案内もおいてある。
はあ、何だか若返っとるぞ。
ワシは受付のお姉さんに話を聞きたかったが、まずはやはり温泉が先じゃろうと思い500円払って浴室に行くことにした。

さてここ平山温泉龍泉荘は温泉の名の通り、平山という山間の鄙びた場所にあるんじゃが、瀬名というそこそこ繁華な街から10分程度の距離にある。
即ち、瀬名の辺りの人にとっても、山間地区である平山の地元の人にとってもクルマさえあればアクセスが容易な立地じゃ。
山間地区の人は農業をしとる人が多いので晴れれば昼間は働いとる。
街場の人も休みの日は、晴れれば静岡市街の方に出かけることが多い。
そう、即ち雨の日だとやることが無いので温泉でも行くかということになる。
本日は結構強い雨が降っておる。
従って浴室は混んどるじゃろうと思ったが、その通りまあまあ混んどった。

ここの浴槽はオーバル型でそれを更に3つに区分しとる。
湯口から加熱された源泉が注ぎ込まれとる部分があり、そこがそうじゃなあ、大凡40〜41℃くらいか。
そこから反時計回りにだんだんぬるくなっていく構造になっておるが、どうしてそうなるか知りたければ席を蹴って現場に行けばわかるから行きなされ。
説明するのは面倒じゃ。

はい、話は戻るが、混んどるというのは具体的には、
  • 一番熱い部分に3人
  • 次に熱い部分には誰もいない
  • 一番ぬるい部分にじいさまが1人
という程度じゃ。
で、一番熱いとこにいたじいさまは、ワシと入れ違いで出ていった。
ワシとしては一番ぬるいところに入りたかったが、先客が居るので仕方ない。
2番めの部分に入って結構な時間を過ごした。
15分ほどすると、一番ぬるいとこにおったじいさまが出ていったので、ワシは速攻そこに移動した。
ワシ的には極めて理想的な温度・形状であり、残りの時間をすべてここで過ごした。
ワシは非常に暑がりなので、通常は浴槽から出たり入ったりするんじゃが、ここの温泉は充分にぬるいので、そのようなことをする必要はない。
入りっぱでも1時間では足りない、ワシにとっては稀有な存在じゃ。
硫黄の香りを楽しみながら時間を過ごした。

浴室から出て、ワシは受付のお姉さんと少し会話することができた。
受付のお姉さんはバイトではなく、列記とした跡継ぎじゃった。
代替わりして、伝統を守りつつも変えるべきところは変えておるようじゃ。
例えば大きく変わったのは、カラオケをやめたこと。
確かに以前までは、カラオケの大きな音が鳴り響いっておって、それはそれでじいやんばあやんたちのたまの娯楽ではあったじゃろうが、やめてしまってその代わりマンガなどをおいておるようじゃ。
はああ、たしかに今日は以前より若い客が多かった。
「変えてはいけないところは変えてません。浴室、浴槽そのものは全く変えてません」
うん、浴槽を取り巻くアメニティの部分を、多くの人に受け入れられるように変えている。
でも、コアな部分は変えない。
成程、その意気や良しじゃろう。

ワシはこの間届いた純温泉協会の名刺を差し出してお渡しし、また来ますねと云って帰宅の途に着いた。



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
4.5
風情ポイント
3.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
500
温泉コスパ
1.6

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