2018年3月25日日曜日

Ride before you look!(15) 初めてのDoor to Door

徐々に良くはなってきているものの走ると膝が痛い。
膝の痛みとの格闘は続いてます。
ワシは集団で走るのが余り好きではなく大抵独りで乗りに行くんですけど、そうなると膝の痛みがマックスになって全然走れなくなった時どうしようもないというリスクもあります。
ですので、ちょっと遠くに長距離走りに行く時とか坂が多そうな時には情けないですけど、予定しているコースの近くまでクルマで行くことが殆どです。
例えば、春野から気田川に沿って走り横山経由で船明に抜ける時とかには、浜松市天竜区役所までクルマで行ってコースに入ります。
また例えば、ハマイチをする時には気賀の浜松市北区役所までクルマで行ってコースに入ります。

で、今日は後者のハマイチやってきました。
昨年11月から今年の3月4日までは全く走っておらず、しかもその3月4日のランでは定番通り膝の違和感と若干の痛みの他、脹脛が攣るという情けない状態で、まあそりゃそうだわ、全然走ってないんだもん。
ですので今日も弱々しくクルマで気賀まで行こうかと考えとった。
西寄りの風7m以上という風の強さだし。
でも、気温は温かい。
温かいと何となく膝も持ってくれるかもという根拠なしの期待が芽生えてきた。
西寄りの風ということは、ハマイチ前半の西に進むエリアは完全アゲインストで辛いがその部分はまだ体力があるだろう。
膝もまだ痛くないはず。
逆に体力が落ちてきて、もしかして膝の痛みが出始める後半には逆にフォローの風がワシを助けてくれるのではというセコい計算も働いた。
ならば、今日はDoor to Doorでやってみようと決めた。

味噌汁を1杯だけ啜ってから8時に出発。
自宅を出て北に向かって走って、三方原から気賀に降りていく姫街道の長いスロープを気持ちよく走ったけど、帰りここを登るのかと思うと篦棒に気が滅入る。
都田川の落合橋を渡ってすぐ左に折れて、堰堤に咲いた桜のトンネルを走りましたが、まあ綺麗だったですね。

久しぶりにちゃんと桜を見た気がするよ
© ill-health(ruephas) 2018
まだ早いので花見客は全然おらず、気持ちよく走りました。
都田川の河口まで走って浜名湖沿岸の自転車専用道を走りますが、予想通り風が結構強く身を竦めるようにしたり、下ハンを使ったり。
下ハン苦手です。
東名浜名湖SAの横抜けて佐久米で左折して出来るだけ浜名湖に忠実に走ります。
と書けばそれらしいですが、佐久米を直進すると瀬戸までの間に結構アップダウンがあってシンドいから回避したまでの事よ。
その代わり少しガタガタ道で走りづらいけど。
ロードだとこの荒れっぷりが限界かと思う。
細いガタガタ道を走って浜名湖遊覧船の瀬戸港に着くまでに、歩いていた爺さんに不吉なことを云われた。
「お、あんたもあれか?今日やる自転車の大会だかに出るんか?」
は?
なんだそれ、自転車の大会って?
そんなの全然知らん。
「なんだか結構たくさんの自転車が走るらしいよ」
そんなの敵わん。
そんなイベントに巻き込まれたくない。
大量の人が集団になっているというのは、ワシが最も忌み嫌うところの状況じゃ。
取り敢えず瀬戸港(メルくんの館ですな)まで走って休憩がてらネットで調べてみた。
あった。

浜名湖サイクル・ツーリング2018

ぐう…
なんだって!?
ハマイチレギュラーコース定員1500人だとぉ!
ファミリーコース定員400人だとぉ!
いかん、こんなのに巻き込まれたら大変だ。
ただ救いなのは、彼奴らめのスタート地点は浜名湖ガーデンパークで、ワシがスタートした西気賀の云えば対岸。
と云うことは、彼奴らめは今頃そうだなそれこそ舘山寺とか気賀とか奥浜名湖の三ヶ日辺りにいるのではなかろうか?
そしてどっちにしろワシを追っかけてきている格好であると。
よし、運が良ければ彼奴らめがワシに追いつく前に、ワシは浜名湖ガーデンパークより先へ逃げ切れる可能性は充分であろう。
よおし、こうしてはおられん。
違和感が出始めた膝を庇いつつ、グイと前に走り出す。
瀬戸から先は「浜名湖に忠実」を放棄し、最も効率がいいと思われるR301を使って知波田、鷲津、新居町と抜け、弁天島で左折し渚園を過ぎて雄踏の駐車場まで何とか辿り着いた。
実はこの時点で右膝がそこそこ痛くなってきていたため小休憩。
持参のロキソニンを服用したかったけどマヌケなことにドリンクボトルに水はなく自販機もないので頑張って暫く走ることにしました。
急遽目的地になった浜名湖ガーデンパークを過ぎまずは一安心。
何とか逃げ切れた模様。
膝の痛みはだんだん強くなってきているけど、踏み込んだり、ヘンに引き足っぽい動きをしなければ何とかなる感じで、ちょっとしたスロープでもダンシングを使って膝を庇って走る感じ。
で、やっと舘山寺に到着。
自販機でお茶を買い、ロキソニンを服用。
薬が効いて膝の痛みが和らぐまで大休憩としよう。
舘山寺門前広場というちょっとした公園で少し休んでからトイレに寄り、ただこの辺だと何か落ち着かないのでもう暫く走って浮御堂の辺りにあったベンチに腰掛け、浜名湖を眺めながら、gloを一服しながら(ダメだよねえ、せっかく自転車に乗ってるって云うのに)30分本格休憩。
湖を行く観光船や、頭上を通るロープウェイの人たちに意味なくにこやかに手を降ったりして、バカだねオレも。
クスリが効いてきた感じなので出発。
ゴールの気賀まであと少しだけど、途中東名を横切る前辺りに短いが急な坂道がある(個人的には「呉松の峠」と呼称してます)のが心配のたね。
動物園前の交差点辺りから、例のファミリーコース参加者っぽいヒトビトとスレ違い始めました。
名前の通りファミリーが殆どでしたが、多くが「ガチなロードバイクに乗った親父と普通な自転車orLOOK車っぽい子供用スポーツバイクに乗った子供」という組み合わせ。
頑張ってゴールしてください。
懸案であった「呉松の峠」を根性とダンシングで駕げば、後はもうほぼフラットな道が気賀に続くだけで、しかも風はフォロー。
計算通りの展開に思わず車上で北叟笑む薄気味悪い初老であった。
このあたりではもう大量のファミリーコースの人とスレ違いましたけど、あまりマナーがよろしくありませんでしたなあ。
並列で走る、右側を走るなど当たり前。
大会運営人はスタート前にはその辺ちゃんと説明してはいると思いますが、参加者の方は聴く耳持ってなかったんだろうね。
まあ仕方ない。
更に走って無事気賀に到着。
今度はいい時間帯なので花見客が大量にお出ましになっており、降車して歩く。
歩いて気賀駅まで到着。

直虎ブームが去って落ち着いてました
その代わり地元のワルガキどもがバイクで集合
他に行くとこないのかねこいつら
© ill-health(ruephas) 2018
これでハマイチとしてはゴール。

ただ、いつもだったら市役所に停めているクルマに自転車を積み込み帰るだけなんだけど今日は違う。
あと10km前後走って自宅まで帰らねばならん。
しかもその間には、約50m登るポイント(マックスバリュ細江店⇨引佐動物病院)とそれよか少しマシだけど、15m下って同じだけ登るという何かの罰ゲームのようなポイント(西部特別支援学校⇨常葉リハビリテーション病院、所謂「大谷の坂」)があり、これらをクリアせねばならん。
結果から言うと、前者は結構厳しかったがギアを少し重めにしてゆ〜っくりダンシングしてクリア、後者は最初に現れる下りの惰性を次なる登りに最大限に活かし、少しダンシングすれば結構簡単にクリア出来ました。
クリアとかエラソーに書いてますが、なあに、地元の高校生共が毎日ママチャでフツーに走っている道であることも一応書いときます。
ということで無事Door to Doorで完走できました。
よかったよかった。
今後、ちょっとした風や坂道が絡んだコースであっても、自信を持って走ることに向けてのきっかけになりました。
膝は痛いけど。

2018年3月24日土曜日

温泉に行かない日(344) やっと片付いた

このブログには、というか以前書いていたブログもそうだけど內容は基本自分の事だけで家族のことは書かないのが主義です。
天邪鬼なんで。
以前例外的に、病気を得ているのに酒もタバコも止めない父親を諌めるというか嘆くというかそういった內容のポストを過去2回、一昨年の3〜4月くらいに書いただけだったと思いますが。

今後も原則として家族の事を書くつもりはありませんが、今回は父親の回に続いての例外で、サブジェクトの「やっと片付いた」というのは、つまりガキどもの行き先がそれぞれやっと決まってだいぶ肩の荷が降りたという感じの意味であります。

上の子は未だ芸術系の大学院に通う学徒であり、正確には「片付いた」とは云えないとは思うけど、画廊や美術館で作品展を開催できる程度にはなってきてるみたいなのでまあ良しとしよう。
そっちの業界についてはとんと詳しくないのでそれで食えるかどうかはワシにはわからんけれども、まあ適当に頑張ってくれ。
金が余ったら失敗作の1枚位も買ってやっても良いかも知れないな、とは思ってます。

Kyoko Tamanaga
どうも前衛らしいです
© ill-health(ruephas) 2018
© K.T 2017
下の子はこの春くっそ高い私学を卒業して某国家資格の試験に合格、なかなか就職が決まらんかったけどこの間某所に就職できたらしい。
どこに決まったのか詳しくは知らんけど、ガキの頃の夢であった「ラーメンロボット制作業」に関係した会社なのであろうか?
就職先が決まったのが3月に入ってからなので、就職先近くのアパートに引っ越すための引っ越し屋がアサイン出来ず結構困っているようだが、まあそういうのも人生だ。
最悪リヤカーで運べば宜しい。
引っ越し屋よりリヤカーをアサインするほうが難しいかもしれんが。

兎に角これで金食い虫共はようやくカネを食わなくなった。
ロードスター購入に向けて大きな材料となったというのは明らかであり、朗報であります。

2018年3月21日水曜日

旅荘みつい(1)

お食事処 ゆかわの廃業を残念がりながら、さてどこの温泉に入ろうかと迷いました。
湯谷温泉には通いつめていると云っても過言ではないくらいに通っているんですが、はずグループ以外の温泉宿には基本すべて入ってます。
はずグループの旅館に何故入らないでいるかというと、相当前に玉砕覚悟で「日帰りできますか」って討ち入ったところ「うちは日帰り受け付けてないんです」と結構上からな感じで冷たくあしらわれた事があり、何となく嫌だからであります。
じゃあどうしようかと思い、情報を仕入れに湯谷温泉駅に開設している観光案内所に行って訊ねると「湯谷温泉の旅館は基本全部日帰り受けてますよ」との事でありました。
しかし女々しいわたくしは冷たく断られた痛みというか恨みというかを消しきっていないため、はずグループの旅館はこれを頑強なまでに選択せず、行きつけである松風苑にしようか、それとも相当昔に一度だけ行ったことのある旅荘みつい(りょそうみつい:愛知県新城市豊岡字大谷下35-1:0536-32-1545:¥800:営業時間や予約などは事前に電話で確認しといたほうがいいと思います:駐車場あり)にしようか少し悩んで、
「よし、みついにしよう」
と呟きました。
するとそれが聞こえたのか観光案内をしてくれた人が、
「あ、僕そのみついの人なんですけど、もし行くんなら電話しときますよ。前後のお客さんの兼ね合いで入れるかどうか確認します」
と親切にも云ってくれました。
これはラッキー。
確認して頂いた結果、今からすぐに行けば入浴可能という事で、みついの人兼観光案内人の方(このあたりの旅館の人が交代でボランティア観光案内しているとのこと)にお礼を申し上げ、早速みついに。
現地に着くと趣のある旅館であります。
ガラリと引き戸を開けると女将さんのような方(お年頃的には先程のみついの人兼観光案内人の奥さんかなあ)が出迎えてくれました。
訊けば貸し切りということでこれも良い意味で予想外。
その代わり1時間の時間制限がありました。
以前入った時には男女別だったと思うんですが、貸し切れるのは大変嬉しいし更にGoodなのは、一般的には貸切料金が別途かかるとこが多いですがここはそれがない。
太っ腹です。

浴室は少しキツめの階段を降りたところにあります。
貸し切り札を入口に掛けて即座に入浴。
内湯のほか、板敷川にすぐ面して露天風呂がありこれは素晴らしい。
内湯は決して広くはないんですが、壁面は杉の板張りで床は珍しく煉瓦が敷き詰められてます。
泉質は茶色くて少ししょっぱい湯谷温泉が誇る7号泉。
泉質はもう云うことないですよ。
茶色の湯の華がゆらゆらしてて、浴槽の底に手を付けたらもうその手は見えないぐらいの素晴らしい濁りっぷり。
浴槽から溢れた源泉が流れる辺りの煉瓦の色がそこだけ黒くなってて、これはもしかしたら源泉の威力かもしれん。
ここだけはちょっと写真を載せます。

© ill-health(ruephas) 2018

暫く内湯を堪能したあと、雨のなか露天風呂に移りました。
ぱっと見るとお湯は透明で、こっちは水道局源泉なんだろうなと思いIN。
内湯と外湯がある場合、どっちかだけ温泉というパターンは普通なので別に気にもなりません。
流れる板敷川を眺めながら、今日の寒い気候のせいなのか内湯より少しぬるめの露天風呂に入るのは、これは誠に宜しい。

で、何の気なしにお湯を口にしてみたら…
ん?!
少ししょっぱいぞ。
明らかな循環浴槽でもあり、もしかしたら水道局水に源泉をブレンドさせているのかもしれません。
よおしいいぞ。
ここもいい。
湯谷温泉はここを含めて雰囲気がいいところが多くてほんとに助かります。
豊橋からだったら飯田線で来ていい温泉に入ってお酒をちょっと呑んで帰ればいいし、浜松からだとクルマになるので呑めないけれども1時間位でいける気軽さがいいし。
皆さんもっと湯谷温泉に行って盛り上げましょう、とわたくしはあなたに求め訴えたいと、そういう次第であります。


お食事処 ゆかわ(2) *廃業*

この近辺で唯一の混浴可能温泉であるお食事処 ゆかわ(愛知県新城市豊岡字滝上5-1:0536-32-1508:¥1000:公式ウェブサイトでは¥800となっていますが「最近の燃料価格の高騰により当面の間¥1000とします」旨の貼り紙が現地にしてありました:食事をした場合は¥0:10:30~16:00)が廃業しているのを本日確認いたしました。
湯谷温泉の温泉施設は二枚腰というか徳俵で粘るというか、あけすけに申しまして来訪客がそんなに多くない中にあっても何とか営業を継続しているところが多いんですけど、隣にあったグランドホテル鳳陽(2011年に廃業)に引き続き廃業してしまいました。
ここには2013年に一度行って、爺様婆様に囲まれながら(超例外的に若いお姉ちゃんが数名いましたが)混浴を堪能したんですけどそれ以来行っておらず誠に残念。
考えてみれば、石油高騰が続いていた時期に入浴料を値上げしたんですがその頃から経営は苦しかったのでありましょう。
また、お食事処と称しながらも確か1日1組限定で宿泊を受け入れていたと記憶してますが、そちらの方向をもうちいと追求していればもしかして少しは違った状況になっていたかも知れませぬ。
兎に角、繰り返しになりますが、この近辺で混浴可能な温泉は皆無でありその存在意義は大きかったと思うので廃業は誠に残念。

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018
荒れ果てた玄関先と室内が悲しみを誘います。


2018年3月18日日曜日

東野湯(1)

何もワシは週末には富士市の歯医者に行っているだけな訳ではなくて、年に数回ぶらっと目的もなく東や西に行く事もある。
先週金曜日に休みを貰い、クルマではなく高速バスに乗って西の方に出かけた。
全く目的はなくテキトーな感じなんじゃけど、着いた京都で降りて銭湯に行ってみた。
詳しく調べたことはないんじゃけど、京都にはまだ結構な数の銭湯が残っているみたいで、これはやはりやはりアレかな、空襲がない事が幸いしたんだろうかなあ。
そういやあ京都では以前九重湯という京都駅八条口側にあった銭湯に入った事ある。
残念ながら2016年に廃業してしまいましたが…。

今回行ったのは山科区にある東野湯(ひがしのゆ:公式ウェブサイトなし:京都府京都市山科区東野百拍子町27-3:075-581-0926:マヌケなことに料金失念だが¥400ちょい:15:30〜21:30:定休月曜)という昔ながらの銭湯。
地下鉄東西線東野駅からそうだな〜徒歩10分くらいかな、便利な立地に建ってます。
入口は男女別になっていて左が男で右が女。
暖簾は定番の牛乳石鹸仕様でした。
雰囲気あるな〜。
入口入っていきなり番台かと思ったんだけど、男女別の入口になってるのに中に入ると玄関みたいになっていてそこは男女共用スペースでその次の扉を抜けたら番台ですな。
番台にはおばあさんが座ってて、爺さん客と昨日近所で起こった交通事故について熱く語り合ってました。
入浴料金とミニ石鹸代を支払い中に入ると、昔ながらの木製ロッカー。
ロッカーの扉にはカレンダーから切り取ったと思われる花の写真が貼られている。
天井近くの壁面には、おほ、何故か国産クラシックカーの特大カレンダーが貼ってあって、トヨタS800・ホンダS800・コスモスポーツ・いすゞ117クーペ等通好みのコレクション。ポルシェも貼ってあったけどこれは余分じゃろ。
浴室に入ると3つで構成された浴槽が真ん中に設置されてまして、一番手前は静止浴槽、壁側にはジェットバスがあってその右側に私が大嫌いな電気風呂。
先客は3人。
浴槽のお湯でかかり湯をしようとして関西タイプケロリン桶を浴槽につき入れて、その瞬間かなり狼狽したのは、つまり激熱の湯であったからであります。
かなり熱い。
くううう、熱い。
クソ熱い。
篦棒に熱い。
先客3人のうち1人は平気の平左な感じで浴槽に入ってましたが絶対おかしいでしょうコイツ。
しかし浴槽に入らねば銭湯に来た意味はない。
¥400少々の入浴料の元を取るためにも是非浴槽に身を沈めるべきだ。
心頭を滅却すれば火もまた涼し、というではないか。

よし。
心頭滅却完了。
IN。
あつっ!
撤退。

もうどうしようもなく熱い。
でも時間をかけてじわじわ浴槽に身を沈めていったが、もう熱くて熱くて。
最初のINは3分が限界であったけど、1分経過時点でシャワーも浴びてないのに吹き出た汗により、最近とみに少なくなってきた毛髪はびしょ濡れであり、肌はかなり赤くなって来ている。
一旦退却し、体をクールダウンするために洗い場に逃避しました。
しかし多くの銭湯がそうであるように浴室に窓はなく、板場への引き戸から僅かに流れてくる外気を何とか浴びて少しでも体を冷やしてました。
熱すぎるお湯が満たされている浴槽に入るのはちいと辛い感じであったので、絶対入らないとは思いつつ電気風呂の温度を確認してみたら、お、こっちはちょうどよい。
しかし電気風呂。
浴槽内にある2枚の電極の間に腕を深めに入れてみると、筋肉がぶるぶるぶるぶる痙攣する。
うわー、やだなあ。
しかし、温度はベストなので何とか入りたい。
思案して、電極の間を流れる電気を避けるように体をL字方に曲げた状態で入浴するとぶるぶるぶるぶるするのが最小限になることを発見し、その苦しい体勢のまま5分位入ってました。
その体勢でも手をお湯に浸けてしまうと電気回路が出来るのか、篦棒な強さでぶるぶるぶるぶるくるのでそれだけは気をつけました。
全く何をしに行ったのかよくわからん仕儀となってしまったけど、やっぱり銭湯もいいねえ。
ちなみに東野湯の近くには山科湯という別の銭湯が健在のようですが、ここも近いうちに訪れてみようと思っています。


2018年3月10日土曜日

平山温泉龍泉荘(7)

ここに関しては7回めの投稿ですけど、実際はもっと来てます。
今、月に2〜3回は富士の歯医者に通っていて今回はその帰りに寄りました。
どんな温泉なのかは過去のポストを見ていただければわかりますが簡単にまとめると、硫黄の香り高く素晴らしい泉質で、入浴客の数は常に適切で五月蝿い客はおらず、何回も行きたくなるいいところ、ということになりますかね。
静岡市街から篦棒に近いと云うのに、何時来ても全くいい温泉です。
500円でこんないい温泉に入れるなんて、静岡市葵区民が全く羨ましい。

今日は最初ワシ1人だけだったんだけど、10分位入っていると2人組の客が入ってきました。
その客はヤクザ屋さんかテキ屋さんのどちらかで、つまり体をキャンバス代わりに絵を描いていらっしゃる方々でした。
色合いがあまりよろしくないのが玉に瑕ではあったけど。
でもおかしいなあ、温泉の入口に「体にお絵かきしたヒトは入っちゃダメよ」って書いてあるんだがなあ。
まあ良いけど。
街場の銭湯で慣れてますので。

その方々はちゃんとかかり湯をして体を清めてから浴槽に入り、
「かぁ〜っ。気持ちいいなあ」
と唸るように感想を述べておりました。
ここの温泉は人種職業年齢性別に関係なく素晴らしいので、大抵の客がそんなことを云います。
何を隠そうさっきワシも云ったし。
で、湯に浸かって少し落ち着いたのか片方が、
「最近さあ、どんだけ寝ても更に寝れるんだよなあ」
「ほぉ、そうかい。体力が落ちてきたのかもしれんな」
「そうそう。それで多分さあ、眠り長いけど浅いんだよ。疲れが取れた気がしない」
うむ、わかる。
実はワシも全く同じ状況でなんとかならんかと少し悩んどったのだ。
浅く長い眠りについて悩むヤクザ或いはテキ屋。
なかなかシュール。
しかし浅く長い眠りについて、彼は何かソリューションを見つけたのだろうか?
それについてなんか喋るかなあと思って耳を澄ましておったんだが、彼は睡眠問題についてはあっさり棚上げとし、最近農作にハマっていることを喋り始めた。
うむ、農作業に勤しむヤクザ或いはテキ屋か。
それもまたよろしかろう。
ひとしきりTokioっぽく農作業の素晴らしさについて語り合ったあと、今度は椎茸について
熱く語り始めた。
「やっぱりさあ、椎茸ってさあ天麩羅なんだよな天麩羅」
「うん、天麩羅にすると旨いなあ」
「そう。夏にさあ素麺作って干し椎茸の出汁で食べるだろ。そん時に椎茸の天麩羅があるともうほかに何もいらない」
「そう。素麺だけだとあっさりしすぎてるけど椎茸の天麩羅があると腹が落ち着くもんなあ」
「その後一杯呑んでさあ横になるともう最高だよねえ」
うむ、そうか。
農作業を終えた彼は帰宅して、日本酒を飲りながらつまみ代わりに素麺と椎茸の天麩羅を食し、横になって長く浅い眠りにつくわけだ。
いいぞ、それでいい。

彼らの話はおもろすぎてもっと聞いていたかったんだけど、勿体無いことに10分ほどで上がってしまい残念であった。

銭湯とか古びた温泉って、温泉そのものももちろんいいんだけど、こんな感じで他人の面白い話を盗み聞きできるのがいいんだよなあ。
また会えるといいな、兄さん方。

ついでですが、以前にも一部をアップしましたが、浴槽内に掲示してある「入湯ご注意」という掲示がまた滋味に溢れた感じですこぶる宜しい。
字が小さくてワシくらいの年だと読みにくいかもしれんが、禁を破って掲載しますのでぜひご一読ください。
最後の注意が素晴らしいです。

平山温泉龍泉荘の浴室内掲示
最初の注意書きに僅かな営業努力を感じる
© ill-health(ruephas) 2018

2018年3月4日日曜日

Ride before you look!(14) 今年初乗り

根性無しとして周囲で有名なワシは、冬になるとじっと部屋に引き籠もって酒飲みながら本読んでたり、まあ土曜日とかは通っている歯医者に行ってまだ麻酔が切れてない状態で行きつけの飲み屋で酒のんだり、要するに全く非健康的で活動的ではない。
つまり、自転車にも乗っとらんかった。
Garminのログを調べてみると、昨年12月に天浜線を使ってなんちゃって輪行して掛川方面を走ったのが最後で、それ以来ずっと引き籠もりっぱなしか。
わしの師匠の先生は夏も冬もKeep On 晴耕雨読ならぬ晴走雨走、つまり晴れれば外を走り降ればローラー台(たっかいやつやん)で走り要するに常に走っておるんだが、ワシの場合は寒ければ「寒いから」といって引き籠もり、ローラー台は「タイヤが篦棒に減って勿体無いから」といって拒否するという要するに根性無し。
スミマセン。

しかし今日は暖かい。
暖かくないと走れない根性なし自転車乗りにとってはまたとない機会、ということで今シーズン初めてちゃんと乗りました。
とは云っても3ヶ月もブランクが有るため、まずは50km程度を目安に、且つ出来るだけ平地を走るというそこはやっぱり根性なし。
西気賀から猪鼻湖を反時計回りで1周して瀬戸港でカレーを喰い、

瀬戸港のカレー
瀬戸港内のレストラン ハマナコで供されるカレー
熱くもないし辛くもないんだけど何故か旨い
お気に入りです

© ill-health(ruephas) 2018
一旦西気賀に戻ってからついでにみをつくし橋を南に渡って舘山寺までいって再び西気賀まで戻って終了。
多少の峠道(そんなに激烈ではないです)を3〜4ヶ所交えて60kmくらい、最初にしては上首尾かなと思います。
寸座からの浜名湖
寸座のあたりからの浜名湖であります
© ill-health(ruephas) 2018

Eddy Merckx EMX3のご勇姿
何ヶ月も放置プレイですなまかった
許せ、オーナーが根性無しだからどうしようもないのだ

© ill-health(ruephas) 2018
ワシは年度末から年度初めを越えてだいたいゴールデン・ウィーク終わるまで忙しい時期が続く季節労働的事務職なんですが、週末土日のどちらかは必ず休んで自転車乗るか温泉に云って心の安寧を然と保つように努めようと思うし、GW中出勤する時はせめて自転車通勤にしようと思いますけど。

で、冬が来るまでの目標はズバリ「毎月400km」。
自分にとってはできなさそうで出来るかもしれないギリギリの目標です。
ガチな自転車乗りの皆様、どうぞワハハとお笑いくださいませ。