まあ告白するならば、ワシのガキがそこで一室借り切って個展をやっとるので見に行ったのだった。
もう終わるが、宣伝させてくれ。
で、伊勢までこればその帰りに伊勢神宮に詣でるのは必定であろう。
しかし今回のターゲットは内宮の天照坐皇大御神ではなく、外宮の豊受大御神でもない。
ワシは知っとる。
内宮の広大な境内にはあいつがいることを。
そう、なんと大山くんが境内社として祀られとる。
Wikipediaを見てもらえばわかるんじゃが、ちょっとだけ数奇な運命を辿っとるようじゃ。
が、ワシにとっちゃあ別に構わん。
大山くんであれば何でもよい。
レンタカーをズバンと駐車場に叩き込み、眦をキリリとさせつつ超デカい一の鳥居(と思うが詳しくは知らん)を一礼とともに潜り抜け、五十鈴川に架かる篦棒に立派な橋を渡り、何か厳しい制服を来たおっちゃんがおる神社警察の基地みたいな所を右手に見ながら少し進むとこれが見えた。
© ill-health(ruephas) 2018 |
おほ、ワシを誘う魅惑の道標。
おや、そしてどうやらムスメの神社も並んどるようじゃ。
胸熱が止まらんな。
そして更に少し行くとあったあった。
2社並んどる。
手前にムスメの子安神社、これはちょっととりあえず行き過ぎて(すまぬ、無視するわけじゃねえ。ちいと待っとってくれ)兎に角最初に大山くんじゃよ。
誠に清らかなる大山くんの住居 © ill-health(ruephas) 2018 |
大山祇神社、鳥居もあるよ。
なかなかいいではないですか。
質素と云えば質素かもしれんが、やはり内宮(皇大神宮:もう凄すぎて並の神社のように「格」をつけることすら失礼ということで社格なし。そのへんに転がっとる「無格社」とは違う意味での社格なし)の庇護のもとにあるせいじゃろうか、誠に清らかな境内及び本殿じゃなあ。
まっこと運のいい大山くんじゃ。
ワシにとっては破格と言える100円のお賽銭を投入し、きっちり参拝。
その後、盗撮。
ミニチュアみたい © ill-health(ruephas) 2018 |
大山くんの住居の扉が本格的でかっこいい。
そこまでやってから、おもむろにこれを取り出したよワシは。
根元の部分はいかなる場所でも設置できるよう 自由自在に角度を変更可能 © ill-health(ruephas) 2018 |
1500円(これって営利か非営利かビミョーだよな。俺が国税だったら消費税取るよ)。
大きさがわかるように交通系ICカードを一緒に写したよ(SuicaでもICOCAでも無く、ナイスパスじゃ悪かったな田舎もんで)。
ワシが命名するところによれば、これは「モバイル鳥居」。
これさえあれば、これさえきっちし持ち歩けばいつでもどこでもそこは神社。
そしてそれがもし大山くんの鳥居であれば…
ということでやりました。
すなわち「自分で勝手に御分霊作戦」。
気持ち&精神で御分霊コンプリート! © ill-health(ruephas) 2018 |
これでいつでもどこでもこのモバイル鳥居がある限りワシと大山くんは一体じゃ。
ただあと少し工作が必要。
「山神社」と書かれた扁額を取り付ければ完璧。
夏休みの宿題とするしかあるまい。
多分、分霊とか勧請とかっていろんな手続きとかなんとかとか実際はめんどくせいと思うんだけど、神様好きになるなんていうのは個人の勝手なんで、営業ベースに乗せない限り勝手に御分霊作戦でいいんじゃね、と激しく思うんじゃが、これって神様に失礼かな?
多分じゃけど、大山くんだったら「お前あほか」って云いながら笑って許してくれるような気がするんじゃが、と信じとる。
ということで、日本で最高位の神社の境内に運良く祀られとる大山くんの話であった。
今日、この話を会社の先輩にしてその上で、
「うちの会社の入り口にこのモバイル鳥居おいちゃまずいっすか」
って来たら、その55手前の阿呆な先輩は、
「別にいいんじゃね」
という実に軽薄な返事が来たので、つまりやめときます。
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。