2019年1月3日木曜日

倉真赤石温泉(15)

昨年も同じ1月3日に倉真赤石温泉に行っとって、なんだろうね全くこの倉真好きは。
昨年はだ〜れも客がおらんかったけど、今回は温泉についた時にちょうど家族客が出ていくところで、やはり正月ばかりはここと雖もヒマかと思いつつクルマを降りると出迎えてくれた会長の娘さんが、
「早く早く!11時から5人来ちゃうから取り敢えずすぐ入って!」
時間を見ると既に11時を過ぎており、言われた通り浴室に飛び込んだ。
11時のお客さんはかなり遅刻しているようで、結局1時間弱は貸し切りで入ることが出来てラッキーじゃった。
ところでこの温泉は、かなり大量の湯の華がお湯の中をゆらゆらしており、大型の湯の華は浴槽のそこにやはり大量に沈んどる。
パッと見ると灰の塊のように見えるんじゃけど、手にとってよく見るとゼラチン質というかゼリー状というかプルンプルンした感じで、なんかいかにもお肌に良さそうな気がする。
じゃからワシはこの湯の華を上手いこと掬って、最近小皺が目立つようになってきた顔面にこすりつけたりしとる。
あと、背中のお肌が少し荒れてきていているんじゃけど、その辺りにこすりつけると荒れたところに染みて(傷口にアルコール吹き付けたとこまでは行かないけど、確かに少し染みる感じがする)次の日位には瘡蓋になって、更に次の日くらいにシャワーを浴びるとその瘡蓋が取れてきれいになっとる。
アトピーなんかにもきっと効きそうじゃから、肌の弱い方はぜひお試しあられたい。

さて、懸案になっておる「さつまいもメニュー」の件じゃけど、前回書いた条件(すぐ簡単に作れる・あるいは作りおきができる・日持ちがする・それこそ少し「斬新」さがある)に適合するメニューがなかなか難しい。
スイーツについては生菓子系は手間もかかるし日持ちもせんから、乾き物系でなんか無いか考えとる。
スイーツではなくて食事系でなにか出来んかについて、会長及び会長の娘さんと少し話してみたんじゃけど会長は、
「ワシは餃子がいいんじゃないかと思っとる」
は?
さつまいもで餃子ですか?
甘い餃子…う〜ん…
「いや、以前ワシの手作りの餃子をここで出しとったことがあって、結構評判じゃったんじゃ。羽つき餃子で結構美味かった。あれの餡をさつまいもで作ったらどうじゃろうか」
試しにGoogle様にお尋ねしてみたところ、キユーピーのサイトでさつまいも餃子のレシピが見つかった。
しかしそれは云えばスイーツ代わりのメニューであり、会長の狙っとる方向性ではなかった。
会長が思い浮かべとるさつまいも餃子がいかなる味になるかは想像もつかんが、斬新さという点では問題なさそうじゃし、冷凍しておけばずっと保存できる。
いいかもしれない。
さつまいも餃子方面は会長に一任し、ワシは別の方向性の提案をしてみた。
「ボク実は元々の本籍は大分なんですけど、あっちの方だとほれ、温泉蒸しみたいな料理があるでしょ。高温源泉の湯気で鳥とか野菜とか蒸し上げてポン酢とかで食べるやつ。ああいうのはどうかな」
「うーん、成る程」と会長の娘さん。
「ちなみにこの間貰った蒸し芋はどうやって蒸してるんです?」
「あれは、炊飯器で蒸してるのよ」
「ああ、成る程。だったら小さめのザルに、さつまいもとか枝豆とか、あと鶏肉とが豚バラとか、少なめに盛って蒸して出したらどうかなあ。あの美味かった漬物も出して定食で。お風呂入る前に注文とっといて、お風呂の間に蒸し上げとけばいいんじゃないかなあ」
「あーナルホドね。うん」
「もしなんだったら、ボク家で試してみるけど。単身赴任生活長かったから料理は結構得意なんですよ」
「じゃあ、やってうまくいきそうだったら教えてね」
これで更に「中の人」化が進んでしまったが、それとは関係なくこれ面白そうなのでちょっとやってみようと思う。
100円ショップとかで直径15㌢くらいのざるを買ってきて、ありあわせの材料でやってみて、どうなるか見てみよう。

あと、温泉の厨房の傍らに業務用ソフトクリーマーが鎮座しとるのを見て、さつまいもソフトクリームというのも思い浮かんだので、そっちの方面の探索も勧めてみようと思う。

温泉に入りに行っとるのか経営企画をしに行っとるのか最近判別できんようになってきた次第じゃけど、こういうのは面白いのでもう少し「中の人」化の深さを強めてみようと思っとる。
これを読んだ極少数の読み手の人で、いい考えがある人は是非ワシに教えてくだされ。
あなたの考えが温泉食事メニューになるかもしれん。
なんの儲けにもならんかも知れんが、滅多に味わえん体験じゃ。
よろしくお願い申し上げる次第であります。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。