殆どの場合はそのとおりじゃが、そうじゃない場合もある。
というのは、神社本庁や各都道府県の神社庁から出版されておる書籍資料、特に比較的古い資料は御祭神や由来など非常に詳しい記述であることが多く大変に参考になる。
ただし、じゃ。
全ての神社が網羅されとるわけではない。
載っておるのは社格的にはまあまあ村社くらいまでで、その村社も都道府県独自の等級が低いと載っておらん事が多い。
無格社が載っとる場合もあるが、まあ稀と云って宜しかろう。
一方同じ図書資料でも、地元の郷土研究家や都道府県神社庁の支部辺りが編纂しとる資料は恐らく「足で稼いだ」生の情報で、その情報を元に目的の神社に行ったりすると単なる「傾いだ石祠」レベルのちっちゃい神社じゃったりする。
まさに神は細部に宿るで、ありがたいことだと思う。
重要な情報源としては、地元のアマチュアの方や神社愛好家がある。
彼らが足で稼いだ情報は、このご時世じゃから書籍ではなくその個人のブログに載っておることが多い。
そのような個人サイトには、正確性はさておき結構小さい神社の情報や、細かい情報が載っておるものじゃ。
ワシがサポータを勝手に任じとる大山くん(大山祇命)は、立派な神社に住まわっとることもあるが「傾いだ石祠」だったり、村社辺りの摂末社として存在しとることが多いため、これらの情報はワシにとってはたいへん役立つものと云って宜しかろう。
さて今回参考にさせてもらったのはこれらとはちいと毛色の異なるもので、何と兵庫県は西宮にあるえべっさんで有名なあの西宮神社のサイト内情報じゃ。
このサイトは、
全国各地に鎮座するえびす様をお祀りする神社=えびす神社を一覧にて紹介しています。というもので、都道府県別にえべっさんを何らかの形でお祀りしている神社(奉斎社)をリスト形式で紹介しとる。
静岡県のページはこれじゃ(スマートデバイスには最適化されとらんので悪しからず)。
それをたまたま見つけて見とったら、更にたまたま井口神社(静岡県掛川市平島892)という神社を見つけた。
そこには御祭神として、須佐之男命・誉田別命・事代主命、そして大山祇命と書かれておる。
冒頭書いた通り、公的な資料に記載されておる県内神社の内、何らかの形で大山くんが絡んでおる静岡県内神社については全て、まさに全てをプロジェクト ”山神社”Mapに載せておる。
しかしてこの井口神社はそこには載っとらん。
載っとらんということは、公式資料にはなかったと断言して宜しい。
このような事例があるからやはりWEB情報と謂えども侮れんと強く感じた。
本日早速行ってみたが、有り体に申し上げましてまあまあ荒れた感じの神社であった。
鳥居には 「日露戦捷祈念」 と刻まれておる © ill-health(ruephas) 2019 |
このような状況の神社では神様リストが掲示されとるのは稀であり、やはりその通り境内には御祭神を記した掲示物はまったくなかった。
鳥居を潜ってまずは本殿に参拝した。
その後境内を少し彷徨くと、本殿右側に長屋を発見した。
おっと、これは極めて大山くんのにおいがするぞ。
実際はもっと暗いです 無理やり明るく編集しました © ill-health(ruephas) 2019 |
左右の祠の扉は1つ。
真ん中の祠は扉が3つ。
ということは常識的に行ってここには5柱の神様が祀られとるのじゃろう。
長屋内に入りざっと見てみたがやはり神様リストは見当たらん。
どの祠に大山くんがおるのかが全く判然とせん。
大山くん物件に関してはこのような状況は決して珍しくないため、一番大きなお賽銭箱に賽銭を投げ入れパンパンと柏手を打ってお参りした。
そしてふと上を見るとおっとこれは、表札と思われる木札が掲げられとるではないか。
しかし、長年の風雨にやられて全く何も見えん。
くう、これは悔しい。
何とかならんもんかと思い、iPhoneのライトを点灯させて木札をいろいろな角度から照らし出してみた。
そしたら何と、札の上部から照らすと薄っすらと文字が浮かび上がってくるではないか。
恐らくじゃが、文字の墨が長年の風雨から表面を僅かに保護していて結果的に文字が浮き出てきたものと思われる。
写真には撮りきれんかったので、紙にメモした。
左から順に、
- 津島社
- 山神社・天神社・水神社
- 稲荷社
- 山神社・水神社
- 〓社
うち「津島社」は既に外れておって、長屋の隅っこにポンと置かれておった。
ちなみに〓はどうしても判読できんかった文字じゃ。
ということは、5社の祠には8柱(若しくはそれ以上)の神様が住まわとって、しかしどの祠にどの神様がおられるかが確定的にはわからん。
しかし兎に角この長屋の中の何れかの祠の中には大山くんは二人も居るということがわかったため、ワシとしてはそれだけで満足じゃった。
まあ住居環境的には若干アレじゃけども、住めば都、襤褸は着てても心は錦というではないか。
寧ろこのような環境こそ大山くんに相応しいと言えるかもしれん。
今までも何とか頑張ってここまで来たんじゃろうし、今後も是非地道に頑張って欲しいと心から思った次第じゃ。
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。