2019年11月3日日曜日

千人風呂(1)

豊橋に千人風呂(せんにんぶろ:愛知県豊橋市新栄町南小向93:0532-32-1126:電話番号いいふろじゃよ:¥440:12:00〜23:00)なる銭湯があるのは知っとった。
今まで行ったことはなかったが、最近愛知県方面の温泉銭湯を目指しとる流れに乗って本日行ってみた。
千人風呂と云えば伊豆は下田の金谷温泉が有名じゃが、他にもあったような気がする。
調べてみると下田の千人風呂の他に、
などが見つかる。
変わったところでは、長野県松本市に本社を構えるルピナ中部工業㈱という会社が東日本大震災当時、被災地に簡易入浴設備を無償提供し、それが千人風呂と呼ばれていた例もある。
まあ最後のものは除き何れの千人風呂も可成り有名なものじゃが、ワシが目指す豊橋の千人風呂はそのような有名で格調高いところではなく、気軽かつ安価に楽しめる銭湯じゃ。
ワシに似合いじゃろうと思う。

現地に着いて建物を見ると可成り大きなモノじゃった。
しかし、築後結構な時間が経過しとるのもわかる。
まあまあ古びておる。
中に入ってみると雑然感があり、しかしそれはワシにとっては不快なものではない。
券売機にお金を投入し大人440円のボタンを押すと、長年の仕様により角が丸くなった赤いプラスティックの札がからんと出てきた。
紙に印刷したものではない。
中々風情に溢れとる。
それを手にとってフロントに立っとるおばちゃんに渡して階段を上り浴室に向かう。
あ、そうだ。
きちんと確認はしとらんが、多分エレベータはないと思う。
2階に上がると広い脱衣室があり、コインリターン式のロッカーが充分な数設置されとる。
壁際にあるカウンターのような部分を見ると、有料のドライヤーが置いてある。
料金といい有料ドライヤーといい、可成り「昔ながらの銭湯」ライクな雰囲気が濃く感じられるお風呂じゃ。
浴室に行くには更に階段を登る必要があり、上りきった左側にある引き戸が浴室入り口になっとる。
引き戸をガラリと開いて中に入ると、これは広い!
天井はとても高くて開放感がある。
掛り湯もちゃんとできる。
浴槽はえっと幾つじゃったかな。
高温湯・変わり湯・ジェット浴槽・バイブラ浴槽・静止湯・電気浴槽があり、その他に打たせ湯(誰も使っとらんかったから、もしかして故障しとったかもしれん)とボディシャワーもある。
非常に充実したバラエティ豊かな浴槽構成じゃ。
洗い場を見やればこれまた街の銭湯チックな感じであり、すなわち固定式のシャワー(ホースがなくて直接壁にシャワーヘッドが付いとるタイプ)と、お湯と水が別々になっとるカラン。
加えて書くと、浴室内には石鹸シャンプー類は一切置かれておらん。
うむ。
つまり要するにここは「巨大な銭湯」じゃ。
所謂「スーパー銭湯」とは断じて異なる。
街にある昔ながらの銭湯がそのコンセプトのまま巨大化したものと理解するが宜しかろう。[1]
まずは体を持参の石鹸で清め、最初に入ったのが丸い形状をした浴槽じゃ。
かなり深い浴槽なんじゃけど、腰掛けるにちょうどよい段が設えられておる。
しかもその段が何と表現すればいいんじゃろうか、お尻側がやや低くなっており文字通り非常に「座りがいい」設計になっとる。
そのように座っても肩までお湯が来るベストの浴槽形状じゃ。
しかもお湯の温度が極めてワシ向き、つまりぬるい。
これはいい、いいぞ。
この浴槽はジェット浴槽だったんじゃが、実は入るまでそれとはわからなんだ。
単なる静止湯と思って入ったら、腰のあたりにある穴から弱〜くお湯が出ており、それが腰にあたって気持ちが良い。
如何にも腰回りのインナーマッスルに効きそうな微弱で優しい水流じゃ。
これならば良しじゃ。
最初に入ったその浴槽がこのように非常にいい出来であったため、ワシはゆったりゆっくり入っておった。

入っとって気づいたんじゃが、お湯がじゃんじゃん浴槽の縁からオーバーフローしとる。
この銭湯は当然水道局源泉の循環浴槽である筈じゃから、通常であらばオーバーフローなんかせんはずじゃ。
これは贅沢、しかし勿体ないなぁありえんなぁと思い浴槽をよく観察してみると、溢れたお湯は浴槽の縁の外側にぐるりと回された溝に流れ落ちてそれを回収し浄化し循環させとるようじゃ。
これはいい。
何故ならば、髪の毛や体の汚れは大抵の場合お湯の表面に浮く。
多くの温泉銭湯ではお湯を上から流し込んで浴槽の中から回収するから、お湯に浮いたそのような髪の毛や汚れが結構長くプカプカしとるケースが多い。
ここ千人風呂では浴槽の中にお湯を出して、それをオーバーフローさせて浄化し再利用しとるから、水面に汚れが少ないわけじゃ。

だめだ、このまま書き綴るならば意味なくダラダラとした長文になってしまう。
まだまだ書きたいことは多い。
今書いた浴槽があるところから更に階段を登ると露天風呂もあるし、ドライサウナと塩サウナもある。
それも書きたいし、それ以外のことも書きたい。

続きは次回、この千人風呂に再訪した際に書くことにしよう。

[1]
ただし、愛知県公衆浴場生活衛生同業組合(あいち銭湯)のサイトにはここ千人風呂の記載はないです。



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.5
風情ポイント
1.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
440
温泉コスパ
0.7

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たぶん。