2012年6月3日日曜日

倉真赤石温泉(5)

本日は日曜日。
8時過ぎに起床し、昨日行ったみよし湯のポストを2つ書いてから、先だってより気になっていた倉真温泉に入ろうと思い、車に乗って国1バイパスで掛川に向かいました。
実は倉真温泉のある場所には何回か来た事があるのですが、何故か入浴する事がありませんでした。
今日こそは何とか入ってみようと決心していたのですが、いざ現地に到着すると何となく風情を感じる事が出来ず、結局はその場を後にしてしまいました。
倉真赤石温泉郷の略図
このうち左下にある松永荘は廃業
翠月はのみ不可
© ill-health(ruephas) 2012
今度は知り合いと行ってみようと思い、その足で至近距離にある倉真赤石温泉に向かいました。

シビアだけど既に通い慣れた感が出てきた最後の山道を抜けると、温泉前の駐車スペースは4台の車で埋まっちゃっていて、さらに他府県ナンバーの車が狭い空間で右往左往してます。
新東名効果なのか千客万来状態。
何とか向きを変えようと細かく前進と後退を重ねている割には何の効果も見いだせていないその車の脇に、鈴木修会長[1]が立っていていろいろ指示してますが、車の親父はパニックに陥り切っていて何も聞こえていない様子。
二進も三進も行かずもがき苦しむ車の親父に私は、「もう少し上にいったら駐車スペースがあるからついてきな」
と言ってそいつの脇をすり抜け、親父の車を従えて更に奥に向かいます。
親父の車にはヨメが同乗しており、開け放った車の窓からヨメの怒号が私の車にまで聞こえてきます。
「なんでこんな田舎の温泉に入んなきゃ行けないの。車置く場所もないじゃない全く」
とか何とか。
噂を聞いたかネットでの記事を見てきたのか、親父とそのヨメは情報と現実の落差に激しいショックを受けているようで、こんな奴らと一緒に風呂入るのはやだなあと思って駐車場に着いたら、親父夫婦は車を降りる事なくUターンしてそのまま帰っちゃいました。
うん、あんたらの様な粋がわからぬ人は早めに帰って饂飩でも喰って寝なさい。

車を降り、温泉までの山道をぶらぶら歩いていると会長が下から歩いてきて、
「あれ、さっきの人たちはどうしたの」
と聞くので、
「ああ、なんかやんなっちゃってそのまま帰ったみたいですよ」
と答えたら、
「いいや。今日は少し混んでるからここがイヤな客にはさっさと帰ってもらった方がいいね、あはははは」
と流石に大人物であります。
「で、例のあの屋上露天風呂どうなりましたか?もう完成したんですか」
「うーん、あともう少しなんだけど、一人でやってる事だからなかなか。今は晴れてるけど今日も朝からさっきまで雨でね、作業出来なかったんだ」
実は今日あたり、上手く行けば屋上露天に入れるかな、と少し期待していたのです。

「そうだ。まだ未完成だけど、入ってみる?

え!
マジで!?

「浴槽までは何とか出来てるんだ。入ろうと思えば入れる」
「ホントですか!!入ります入ります」
「そうか。じゃあ入るか。あっためるかい?」
「いや、そのままでいいです。あっためなくてもぜんぜんいいです!そのままの方がいいです」
今は幸い晴れていて暖かく、非加熱であっても充分に入れそうです。
「うん。じゃあ先に下のお風呂に入ってな。30分もすりゃあ溢れる程たまるから、な」

わあ、ラッキーだ。

掛川観光協会会員之証の横に堂々と屹立する
「ラムネ瓶から指が抜けなくなったルシウス」像
隣の招き猫と併せて
千客万来効果はグンバツ(な筈)
© ill-health(ruephas) 2012
玄関に行ってお金を払うと、そこには前回プレゼントしたテルマエ・ロマエのフィギアがちゃんと飾ってあって嬉しくなりました。これを飾ってからは少しだけお客が増えたとの事。
少しだけか、あははは。
お世辞でも嬉しいものです。

浴室に入ると先客が一人。
よくつかった茄子漬けに酷似したじいさんで、丁度上がろうとしていた所。
どこから来た?
おじさんはここの近くなの?
今日はいい天気で気持ちがいいね。
などいう定番な会話を交わしてから、茄子漬けじいさんと入れ替わりに浴槽に入り、でかい窓を開け放ち、冷たい空気を浴室に入れながら一人で入るには広すぎる浴槽を独占しました。
山の風景や野鳥の啼き声を楽しみながら、暫しお湯に浸かっていました。
誠に気分がよろしい。
そして30分が経過。
いい頃間と思ったので浴槽を後にし、ざっと体を拭いて着衣し、早速屋上に向かいました。
(続)

[1]
鈴木修会長って言うのは私が個人的に付けているあだ名。
本名は聞いた事もないです。
別に本名を知る必要もないしね。

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たぶん。