2013年7月21日日曜日

富士山天母の湯(1)

富士市内には入浴施設は殆どありません。
スーパー銭湯が数軒のみで、宿泊すればローリーされたと思われる温泉に入ることの出来るビジネスホテル1軒を除けば温泉は恐らく皆無でしょう。
先日は富士湯らぎの里というスーパー銭湯を堪能しました。
そこはそれで結構いい感じのスー銭だったんですが、なんと云うかもう少し田舎にあるより落ち着いた感じの場所に行きたいなあと思い、少し前に会社のスタッフから「ここ結構いいですよ」という話をもらっていた富士山天母の湯(ふじさんあんものゆ:静岡県富士宮市山宮3670-1:0544-58-8851:¥400/1h:¥700/3h:¥1000/1day:10:00~20:00<10月~6月>:10:00~21:00<7月~9月>)という所に行ってみました。





富士山天母の湯というところについてスタッフから聞いていた事前情報は、
  • 結構強い硫黄の香りがする
  • あまり人はいない
  • 飯がめちゃくちゃうまい
というものでした。
それがもし本当ならば、私にとってはヒジョーに魅力的なところということになるわけで、行く途中は結構ワクワク感がありました。
西富士道路をすっ飛ばし、現地に着いたのはもう夕刻で辺りは既に薄暗く、施設の建屋は毳毳しい照明が一切無く夕暮れの空間に溶け込んでいて、第一印象はバッチリ。
建物の中に入りフロントで料金を払い廊下を進みますが、館内にいるお客さんはあまり多くはありません。
芋洗い状態が大嫌いな私(まあ、普通はみんなそうだろうけど)にとっては大変好ましい状況です。
脱衣場に入って服を脱ぎ、浴室に入るとそこは流石にそこそこの数の客が体を洗ったり、浴槽に入っていましたが、まあベストな感じの人数で全く問題なし。
シャワーでかかり湯をして、先ずは露天風呂に向かいます。
内湯の浴槽に満たされていたお湯はMTMMでしたので、ここの場合恐らくは露天が温泉だと踏んだからであります。
露天には岩風呂とひのき風呂がありましたが、岩風呂を見ると薄く濁っており、どうも私の予測は当たったみたいです。
僅かですが、温泉っぽい香りも漂っているような気がしました。
ベスト入浴人数5人、最大入浴人数10人程度と思われるやや小さめの浴槽には、爺・中年・中年という構成の3名が先客としてお湯に浸かってます。
私も入ってみましたが、私にとってはベストのぬるさ。
おおこれは良いと、眼下に見える富士宮から富士にかけての夜景を眺めながらいい気分で入っていました。
20分くらいは入ってたかな、さあ体を洗うかなと思い浴槽から出るとこの露天風呂に関する説明が掲示されてました。
で、そこには、このお湯が薬湯であること、効能、同じ成分の入浴剤は館内売店で購入可能と云うようなことが書いてありました。

(T_T)

温泉ではなかった…
うーんそうか、それが真実の事実なのかと思い、もしかしてひのき風呂の方が温泉かと思い入ってみました。
岩風呂のものより遥かに熱く加熱されたお湯でしたが、どうもこの風呂の源泉は富士宮市水道局のものと思われました。
あれえ、変だなあ。
事前情報が間違ってたのかな?
最後の期待を持って内湯に向かい、主要浴槽に入ってみましたがこれもひのき風呂と同じ源泉のようです。
ううむ、どうもここは温泉施設では無さそうであります[1]
いわば公営のスーパー銭湯。

しかし。
しかしですな、勘違いしないでくださいね。
だからここが駄目だということは全くなくて、皆さんも一度行かれたらわかると思いますが、富士の裾野に建つこの温泉の露天風呂から夕刻、遠くに見える街や工場の明かりを眺めながら、ぬるめのお湯に浸かってだらだら時間を過ごすのは本当に気持ちよかったですよ。
良い施設だと思います。
普通のお風呂がお好みの向きには、清潔な内湯やサウナもあるし、ジェット浴もあります。
なので私は温泉でなくても何の不満もなく、ゆーっくりお風呂を楽しみ、充分に満足して浴室を後にしたんですね。
温泉を標榜していても、酷いサーヴィスと環境を提供して高いカネ取る施設は真砂の数ほど存在しますが[2]、ちゃんとした風情があるここのような非温泉施設のほうが遥かに心を解放できます。
私のアパートからの時間的距離も適当で、リピーターになるのは先ず確実と思われます。
1時間券であれば400円という大変手頃な料金で入れることでもあり、今後も大事にしたい施設ですね。
今回は時間の関係で食事は摂れませんでしたが、次回は是非試してみようと思います。

[1]
一部の観光ガイドブックには「温泉」とかかれていますが、誤りですね。

[2]
例えば、このような典型例もあります。


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たぶん。