2014年8月13日水曜日

平山温泉龍泉荘(6)

8月10日の日曜日は颱風11号の影響で四国・西日本は大変な荒天だったようですが、私の住んでいるあたりはそうでもなく、でも雨はしっかり降ってたので洗濯掃除のやる気もでず、どっかに行こうと考えました。
で、意味もなく「嵐の時の薩埵峠を訪れるものオツかな」と思い、富士から旧道を走って出向きました。

由比から薩埵峠への道は結構狭く、薩埵山を上り始める道に差し掛かるとその道は激狭凶悪道路となり、離合はほぼ不可能ですが、車幅+1㌢の道幅があれば通過できる自信のある(自信はあるが技量はちょっとわからないな笑)私は、道端に転がる夏みかんをタイヤで踏み潰しながらかまわずぐいぐい突き進み、程なく峠の駐車場に到着。
ちょっと苦労し、かつオツかなと期待して行った割には現実はぱっとせず、雨ゆえ当然富士山も見えず、雨の日なんてまあこんなもんです。
シケの影響で色が複雑に分かれた海を眺めてからふと横をみやると、駐車場の脇にこんな石碑が立ってました。
薩埵峠山之神遺跡
大山くん関連施設だった可能性あり
© ill-health(ruephas) 2014
「薩埵峠山之神遺跡」

ん、なに、山之神!?
そういやあ峠に至る道の途中に神社仏閣が幾つか集まってる場所があったがその関係かな。
山神社評論家としてはヒジョーに気になりますがお天気がお天気故、こちらの探索はいずれ後日ということに決め、きた道よりもシビア度が格段に低い興津側に抜ける道を下山。
目的地は、平山温泉龍泉荘です。

龍泉荘を選択したのは、
  • 薩埵峠から約40分と近いこと
  • 颱風下の環境にあっても行き帰りの道が崩落などにより通行止めになる可能性がほぼないこと
  • その割には山の中にある秘湯の雰囲気を味わえること
等によります。

現地につくと、颱風にもかかわらず道端の駐車場はいっぱい。
結構激しい風雨の中、少し入れにくい下の駐車場に停めて建物に近づくともう既に演歌を歌い上げるジジババたちの声。
これがまさしく龍泉荘のデフォだなあ。

玄関脇にある料金徴収所兼調理場みたいなところに座っているじいさまに料金を払い浴室へ行くと、こんな天気なのに先客が5人も居てこんなことは珍しい。
ただそのうちの若い4人は程なく浴室を退出しました。
そういやあ駐車場には他県ナンバーの車が停まってましたが、出て行ったのは彼らに相違ない。
温泉ファンなんでしょう。
残りは常連と思われる小太りのじいさまと私。
私は一番狭くて一番ぬるい浴槽でゆっくり手足を伸ばし、硫黄の香りを楽しみながら窓の外で風に煽られて大きく揺れる樹木を眺めていました。
平山温泉龍泉荘
写真ではわかりにくいけど、樹木は結構揺れてました
© ill-health(ruephas) 2014
一番熱い浴槽に入ってるもう一人のじいさまもお湯をゆっくり味わっているようで、やはりこれがいつもの龍泉荘です。

1時間程入ってましたがそのほとんどの時間をうたた寝をして過ごし、時折強い風が浴室内に入ってきた時に起こるごーっ、という音で目が醒め、落ち着いたらまた再び瞑目するという事を繰り返してました。
ここのお湯は泉質がいいし、いつ来てもほとんどの客は騒がず静かに浴槽に浸かるのが好きそうな人ばかりだし、それに私にとっては適温なので、こんな贅沢な楽しみ方が可能なのです。

ところで男湯と女湯を隔てる壁にはこの温泉の効能や、温泉にはお馴染みの「入浴時のご注意」みたいな掲示がされてます。
その一番最後の一文。
平山温泉龍泉荘
理由を後に持って行ってこういう終わり方すると
同じ注意でも柔らかい感じになっていいね
この感じ、オレも見習おう
© ill-health(ruephas) 2014
一、子供連での場合は(親が)必ず一緒に入ってください。危険ですし泳いだり他人に迷惑をかけることがありますから。
そう。
ある意味アタリマエの心がけなんだけど、最近はこういう配慮が出来る親が本当に少なくなりましたよね。

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たぶん。