2019年10月14日月曜日

プロジェクト "山神社"(43) 巓神社

豊橋の図書館で豊橋豊川方面にある大山くん物件を調べ上げ、それを地図に落としてある。
その中で少し気になっとったのが巓神社(愛知県豊川市赤坂町長沢栗原4番地)じゃ。
名鉄名古屋本線の名電長沢駅の近くにある神社なんじゃけど、まず読みが謎じゃ。
最初何となく「瘧」という字に見えたため、その手の病気封じの御神徳を持つ神社かと思ったんじゃがよく見たら全く違う字。
読みを調べるのは後にして、気になるなら行こうと思い早速出掛けた。
東名高速音羽蒲郡IC近く何じゃけどワシ何故か高速より下道が好きなんで、R342を使って1時間と少し、名電長沢の辺りまで到達した。
カーナビが指し示すとおりに進むと道はいきなり狭くなって山を登っていく形となる。
クルマ1台ギリギリ通れる道を少し進むと、右手に石段と鳥居が見えた。
ここが目的の巓神社であろう。
カーナビを見ると現在地から本殿まで少し距離があり勾配もキツイようじゃ。
しかし本殿近くまで道が通じとることになっとるので、狭いけど取り敢えずクルマで行けるとこまで行こうかと思い先を見ると、道は金網で完全に封鎖されとった。
うむ、こういうことはままある。
路肩が脆弱などの理由でクルマ出入り禁止となっとることは普通にある。
幸いそのポイントには駐車スペースがあったのでそこに車を停めて、正攻法、即ち歩いて本殿を目指すことにした。

石段の上に鳥居が見える
注連縄も立派なのがはってある
© ill-health(ruephas) 2019
一部崩れかけとる石段をこけんように気をつけながら登って鳥居で一礼し、更に進むと何と…、

鳥居の奥に注目しなされ
© ill-health(ruephas) 2019
見えるじゃろうか?
見えんかもしれんのでもう少し寄った写真を載せよう。

くう…
なんてこったい!
© ill-health(ruephas) 2019

こちらも完全に封鎖されとる。
猫の子一匹、鼠一匹たりとも絶対に通さん!くらいに頑強に隙間なく完璧に封鎖されとる。

完璧な仕事っぷり
この上ない頑なさ
© ill-health(ruephas) 2019
これは一体どうしたことじゃろう。
こんなにも人の出入りを全力で拒否しとる神社は初めてじゃ。
これはいかん。
ワシは改めて先程クルマで通ろうとした道に隙がないかを確認してみた。

こちらは若干脇が甘い
とは云え全力阻止の意気は明らかに高い
© ill-health(ruephas) 2019
鳥居先のバリケードよりは防御力は低く、中央で結んである紐をほどきさえすれば神域への侵入は可能に見受けられる。
しかしここまで人を拒んどるとなると、ほれなんじゃ、路肩が脆弱とかイノシシが躍り出るとかそのような具体的物理的理由ではなくてほれ、霊的と云うか何と云うかそっち方面に何らかの問題があるのではないかと思えてきた。
所謂「心霊スポット」的なやつじゃ。
一応、鳥居方面及び道路方面以外に本殿に行けそうな入り口隙間などはないか周囲を確認してみたが見当たらんかった。
兎に角これらの封鎖っぷりは尋常ならざる感があり、これらを敢えて突破して本殿参拝に向かうのは何やら恐ろしげな気がしてきた。
ワシは本殿での参拝を諦め、鳥居の柱元に10円をおいて本殿があると思しき方向に向かって参拝した。

因みにこの「巓神社」は多分「てんじんじゃ」と読むと思われる。[1]
「巓」の意味を調べてみると「いただき。山の頂上」とあり、用例としては「山巓(サンテン)・絶巓(ゼッテン)」が挙げられておる。
これから云うと大山くん物件系統と納得できる気がする。
さらに資料によれば、祭神は大山祇神と大山咋神との事で、由緒としては、
創建は明らかでないが、社蔵の棟札に宝徳元年(1449)12月25日に源教兼の名を見る。神官左近大輔が祭祀した。元和6年(1620)社殿再建に嶽大明神とあり、長沢松平家代々の祈願所として祭礼毎に寄進あり。明治6年4月に村社に列し、大正2年12月24日、供進指定をうける。同4年5月19日、巓明神社を現在の社号に改称した。
というものらしい。
誠に立派な由緒を持ち、社格も村社と決して低くはないのにこの現状は誠に不可思議じゃと思う。
誰か知っとる人がおったら教えてくだされ。

[1]
2019年10月16日 追記)
「てんじんじゃ」と読むかと思っていましたが、少し調べた結果「だけじんじゃ」と読むのが正解らしいです。
本文由緒中に「元和6年(1620)社殿再建に嶽大明神とあり」と書かれていますが、この「嶽大明神」の読みは「だけだいみょうじん」であることから「だけじんじゃ」ではないかと考えられると記載している個人ブログもありました。

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たぶん。