2019年10月7日月曜日

プロジェクト "山神社"(42) 前芝神明社

サンヒルズ三河湾を後にしてクルマに乗り込んだワシは、ついでじゃからどっか寄るとこはないか暫し考えてみた。
三河三谷方面から自宅に帰るルート上にあると云えばやはりMauiが候補に上がる。



大変魅力的な候補じゃけど、如何せんつい最近行ったばかりじゃ。
どうせ行くのであらば出来れば新規訪問先が良い。
となるとやはりターゲットは大山くん物件じゃろうと思い、以前豊橋の図書館で調べた大山くん物件を落としておいたプロジェクト ”山神社”Mapを開いて検討してみた。
帰宅ルートから余り外れるのも面倒だという安直な理由で選んだのが前芝神明社(愛知県豊橋市前芝町西94)じゃ。

まことに立派な神社じゃ
© ill-health(ruephas) 2019
ここは天照皇大神を御祭神とする大きな神社で、合祀神はおられん。
境内には末社として4社を抱えとって、その中に大山くん物件があるとの情報を掴んどったわけじゃ。
サンヒルズ三河湾からクルマで20分と少しR23を走ると目的の神社に難なく到着した。
大きな神社なんじゃけれども、残念ながら駐車場はない。
隣接する駐車場はあったんじゃけど、月極契約駐車場なのか神社参拝者用駐車場なのか判別できんかったため、まあ少しの時間じゃ許せお巡りと心中唱えて神社の脇にちょっと違法駐車した。
その様子をじっと見つめておった老婆がおった。
ワシは、実際は罪があるヤツがしばしば見せるような明るくて如何にも快活で罪がなさそうに見える姿勢で「こんにちは」と挨拶し、それによりワシは決して賽銭泥棒の類ではないとの印象を老婆植え付けることも忘れんかった。
さてまず感心したのはこの神社の情報公開姿勢じゃ。

これも立派な由緒書じゃあ
© ill-health(ruephas) 2019
見たとおり誠に立派な由緒書じゃ。
自らの神社について是非皆に理解して欲しいなる心根に溢れとる。
末社の取り扱いも実に篤いものでこれまた素晴らしい。

墨痕淋漓としておる
© ill-health(ruephas) 2019
まずは大家さんに参拝するのが礼儀であるのは当然。
帽子をとって一礼し鳥居を潜り、参道の右端を通って本殿に行き、再度帽子を取ってじゃらんと鈴(正式名称は本坪鈴って云うらしいです。まあ「鈴」で宜しかろう)を鳴らして財布を開けた。
ワシは直ぐ様動揺した。

いかん!
10円がない!
1枚もない!

100円が4枚と1円が2枚しかない。
ワシは狼狽えて一旦本殿を離れ、周囲に自販機がないか探索した。
なかった。
…………。
あって110円以上の商品を買えば幾許かの10円を入手できる。
喉も乾いておるからそうであってほしかったが、端的に云うならば周囲に自販機はなかった。
ワシは肩を落とし震わせ、震える脚で本殿前に戻り、震える腕で鈴を鳴らし直し、震える手で100円を掴み、震える手で賽銭箱に100円を投入した。
通常の10倍にも及ぶお賽銭を捧げたあと、二礼二拍手一礼をして天照皇大神くんに末社も含めて今後是非よろしくお願いしたいと祈願して、次なるはその末社4社を抱える長屋に向かった。

4社仲睦まじい様子が伺える
© ill-health(ruephas) 2019
こっちの方もキレイな建屋であり、清掃も行き届いて誠に清々しい雰囲気に溢れとる。
大山くんに充てがわれておるブースはこれじゃ。

長屋の一番右端
© ill-health(ruephas) 2019
大山くんは控えめな性格じゃからど真ん中にでーんと、等ということはやらない。
ここでも長屋の一番右端に慎ましやかに暮らしておる。

立派な表札
© ill-health(ruephas) 2019
山住神社と書かれておる。
「山住」問題、即ち本来は「山祇」(やまづみ)とするべき表記を「山住」(やまずみ)としている場合がままあり、以前までのワシは変に凝り固まった原理主義者っぽい感じで、
「いかん!大山くんは『山祇』であるべきじゃ!ケシカラン!」
等と意味なく感じとったが最近は全く気にならなくなった。
その名前なりに地元の皆さんに愛されておればそれでよい。
山住だろうが山祇だろうが本質は変わらん。

更にここでもこの神社の「情報公開魂」が炸裂しとって、即ちこれじゃ。

これ、本殿のじゃないよ
末社長屋専用のじゃよ
誠に手厚いものよ
因みに肝心要の山住社のとこが上手く写っとらん
すまんのう謝るワイ
© ill-health(ruephas) 2019
4社ある末社の事が誠に丁寧に記載されておる。
特に着目すべきは山住社のところじゃ。
反射光で上手いこと映っとらんのが残念じゃが(謝るワイ)、要するにまっこと詳細に由来が書かれとる。
これによらばここの大山くんは、(恐らく)感染病対応のため頼られて遠く静岡は磐田から移されたとある。

凄いぞ!大山くん!
医者関係も自らやっとったか!
医療法・医師法には気をつけろよ!
© ill-health(ruephas) 2019
大山くん、頼られとるう!
嬉しいい!
だから当然であろう、大山くんの肩書は「日本総鎮守」。
堂々としたものじゃ!
とても末社とは思えぬこの圧の強さ。
見上げたものじゃ!
じゃから大山くんサポーターはやめられん。
4社に50円ずつ行き渡るよう破格の200円を賽銭箱に投入し、大山くん始め4社の末永いご活躍を願って参拝を終えたワシじゃった。

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