いつも歩くのは山の辺の道ばかりじゃけど、昨日の土曜日は少し趣向を変えてアパートからJR郡山駅まで気分良く歩いてきた。
大変よい天気で、もう今シーズン最後だと思われる桜を眺めながら岩井川の辺をてくてく歩いた。
で、本日の日曜は朝早く起きれたら遠方の温泉、寝坊したら引き篭もろうと決めておったがうまいこと6時過ぎに起床したので、ワシは素早く歯を磨き素早く顔を洗い素早く準備をして素早くまっ黄っ黄のスイスポくんに乗り込み、雨の中素早く発車させた。
目標は、十津川温泉 庵の湯(とつかわおんせんいおりのゆ:奈良県吉野郡十津川村平谷:0746-64-1100:¥600:8:30~20:00:駐車場は道挟んで向かい側の町営駐車場でデフォルトで30分無料+温泉利用者は1時間の無料券あり)じゃ。
十津川方面は、昨年12月に久方ぶりに湯泉地温泉 滝の湯に行ってそのお湯を堪能してきたがそれ以来。
今日狙う十津川温泉 庵の湯は、湯泉地温泉 滝の湯より更に10km程先にある。
アパートを出て100km以上、時間にして2時間30分とまあまあの遠方。
温泉建屋の道挟んで向かい側にある村営駐車場に車を停めて、温泉建屋に入ろうとするとなんと、今日日とても珍しい飲泉場があるではないか。
これは泉質と衛生管理にかなり自信がないと出来ない技じゃ。
よし、飲泉は後にしてまずは兎に角入浴じゃ。
温泉は階段を降りていった十津川(地名ではなく川の名称じゃよ)の畔にある。
階段を降りきると券売機と、ここにもまた飲泉場がある。
この温泉は体に良いから兎に角飲め、いいから飲めという姿勢が鮮明じゃ。
しかし飲むのは後じゃ。
券売機で入浴券を購入し、係員さん(というか多分町民ボランティアさん?)に渡すと、
「男湯は左側です。リターン式のコインロッカーがあるのでお使いください」
とご丁寧な説明を頂いた。
脱衣室に入って下駄箱を見ると、を!
靴がない!
よおし、こりゃいいぞ。
貸し切りだ。
ワシは極めて素早く脱衣を済ませるとiPhoneを持って一通り浴室の写真を撮り、カバンとiPhoneとApple Watchをロッカーに仕舞って改めて正式に浴室に入った。
内湯のみで四角くて大きな浴槽。
最大15人ベスト4人という感じ。
端から滔々と源泉が注ぎ込まれており、反対側から同じ量のお湯が掛け流されておる。
浴室の十津川側はこれまたとても大きい窓になっていて、たいへんいい景色じゃ。
まだ散りきっていない桜も眺めることができる。
充分にかかり湯をして早速浴槽に入る。
充分にかかり湯をして早速浴槽に入る。
ワシ的には僅かに熱く感じるお湯で43℃くらいかな。
ちょっと熱いけど幸いなことに窓はフィックスではなく開けられるので、涼しい風を浴室に入れながら入浴できる。
そのへん、他に入浴客がいると遠慮してなかなか出来ないが貸し切りならば遠慮は無用。
肩までしっかり浸かり耳を澄ますと聞こえるのは、浴槽に流れ込む源泉の音と、鶯の鳴き声のみで他の音は皆無。
誠に素晴らしい。
浴槽は木製で、深さはちゃんと座ると肩に届くか届かないかくらいのちょうどよい深さ。
泉質は無色だけど仄かに温泉の香りが感じられる。
源泉掛け流しじゃから、当然塩素臭は皆無。
ぬるつるのローション的美人の湯系統。
ぬるつる度は前回行った湯泉地温泉 滝の湯のほうが強かったがそれでも全く充分で、この手の泉質の温泉に初めて入った女子なら「いや〜ん!もう全身ローション♡♪」とヒイヒイ言うのは間違いないと思われるレベルじゃ。
デカい浴槽を独占する時間を30分堪能し、満足してワシは浴室を出た。
デカい浴槽を独占する時間を30分堪能し、満足してワシは浴室を出た。
なかなか引かない汗を手ぬぐいで拭いながら建屋を出てワシは飲泉場に行き、コップにたっぷり温泉を満たして一気飲みした。
味はすまん、温泉の味としか言いようがないが、不味いとか飲めんと言うことはまったくなく、丸い味。
この温泉でおかゆを炊きたいなと思わせるような滋味に溢れる味と言っておこう。
誇らしげに「元祖 源泉かけ流し温泉」 と標榜するサイン へえ、元祖なんだ しかしさすが元祖と思わせる掛け流しっぷりじゃ © ill-health(ruephas) 2025 |