2025年4月13日日曜日

十津川温泉 庵の湯(1)

この週末は土曜が晴れ、日曜が雨という予報じゃったから、土曜はウォーキングで日曜は引き篭もるか温泉銭湯に行こうと金曜の夜から決めとった。
いつも歩くのは山の辺の道ばかりじゃけど、昨日の土曜日は少し趣向を変えてアパートからJR郡山駅まで気分良く歩いてきた。
大変よい天気で、もう今シーズン最後だと思われる桜を眺めながら岩井川の辺をてくてく歩いた。
で、本日の日曜は朝早く起きれたら遠方の温泉、寝坊したら引き篭もろうと決めておったがうまいこと6時過ぎに起床したので、ワシは素早く歯を磨き素早く顔を洗い素早く準備をして素早くまっ黄っ黄のスイスポくんに乗り込み、雨の中素早く発車させた。
目標は、十津川温泉 庵の湯(とつかわおんせんいおりのゆ:奈良県吉野郡十津川村平谷:0746-64-1100:¥600:8:30~20:00:駐車場は道挟んで向かい側の町営駐車場でデフォルトで30分無料+温泉利用者は1時間の無料券あり)じゃ。
十津川方面は、昨年12月に久方ぶりに湯泉地温泉 滝の湯に行ってそのお湯を堪能してきたがそれ以来。
今日狙う十津川温泉 庵の湯は、湯泉地温泉 滝の湯より更に10km程先にある。
アパートを出て100km以上、時間にして2時間30分とまあまあの遠方。
温泉建屋の道挟んで向かい側にある村営駐車場に車を停めて、温泉建屋に入ろうとするとなんと、今日日とても珍しい飲泉場があるではないか。
これは泉質と衛生管理にかなり自信がないと出来ない技じゃ。
よし、飲泉は後にしてまずは兎に角入浴じゃ。
温泉は階段を降りていった十津川(地名ではなく川の名称じゃよ)の畔にある。
階段を降りきると券売機と、ここにもまた飲泉場がある。
この温泉は体に良いから兎に角飲め、いいから飲めという姿勢が鮮明じゃ。
しかし飲むのは後じゃ。
券売機で入浴券を購入し、係員さん(というか多分町民ボランティアさん?)に渡すと、
「男湯は左側です。リターン式のコインロッカーがあるのでお使いください」
とご丁寧な説明を頂いた。
脱衣室に入って下駄箱を見ると、を!
靴がない!
よおし、こりゃいいぞ。
貸し切りだ。
ワシは極めて素早く脱衣を済ませるとiPhoneを持って一通り浴室の写真を撮り、カバンとiPhoneとApple Watchをロッカーに仕舞って改めて正式に浴室に入った。
内湯のみで四角くて大きな浴槽。
最大15人ベスト4人という感じ。
端から滔々と源泉が注ぎ込まれており、反対側から同じ量のお湯が掛け流されておる。
浴室の十津川側はこれまたとても大きい窓になっていて、たいへんいい景色じゃ。
まだ散りきっていない桜も眺めることができる。
充分にかかり湯をして早速浴槽に入る。
ワシ的には僅かに熱く感じるお湯で43℃くらいかな。
ちょっと熱いけど幸いなことに窓はフィックスではなく開けられるので、涼しい風を浴室に入れながら入浴できる。
そのへん、他に入浴客がいると遠慮してなかなか出来ないが貸し切りならば遠慮は無用。
肩までしっかり浸かり耳を澄ますと聞こえるのは、浴槽に流れ込む源泉の音と、鶯の鳴き声のみで他の音は皆無。
誠に素晴らしい。
浴槽は木製で、深さはちゃんと座ると肩に届くか届かないかくらいのちょうどよい深さ。
泉質は無色だけど仄かに温泉の香りが感じられる。
源泉掛け流しじゃから、当然塩素臭は皆無。
ぬるつるのローション的美人の湯系統。
ぬるつる度は前回行った湯泉地温泉 滝の湯のほうが強かったがそれでも全く充分で、この手の泉質の温泉に初めて入った女子なら「いや〜ん!もう全身ローション♡♪」とヒイヒイ言うのは間違いないと思われるレベルじゃ。
デカい浴槽を独占する時間を30分堪能し、満足してワシは浴室を出た。

なかなか引かない汗を手ぬぐいで拭いながら建屋を出てワシは飲泉場に行き、コップにたっぷり温泉を満たして一気飲みした。
味はすまん、温泉の味としか言いようがないが、不味いとか飲めんと言うことはまったくなく、丸い味。
この温泉でおかゆを炊きたいなと思わせるような滋味に溢れる味と言っておこう。

誇らしげに「元祖 源泉かけ流し温泉」
と標榜するサイン
へえ、元祖なんだ
しかしさすが元祖と思わせる掛け流しっぷりじゃ
© ill-health(ruephas) 2025



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
3.0
風情ポイント
3.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
600
温泉コスパ
1.0

2025年4月6日日曜日

薬師湯殿(1)

今朝起床した時から理由はわからんが今日こそは温泉銭湯に行きたい気分で、コーヒー淹れて歯を磨いて、奈良近辺の温泉銭湯を調べとった。
吉野方面にある宿泊施設系の日帰り温泉に行きたい気分が結構強かったけど、今は桜の時期。
吉野といえば桜。
桜の名所といえば人が多い。
人が多い場所はワシは嫌い。
吉野は来週以降にすると決めて、近場でいいところはないかとしつこく探した結果、目星をつけたのは薬師湯殿(やくしゆどの:奈良県奈良市中町3879:0742-48-3077:¥600:10:30~19:00:ポイントカードあり♪:駐車場潤沢)じゃった。
奈良の名刹、霊山寺境内にある日帰り施設じゃ。
お寺の境内にある風呂の知識はあまりなくて、知っている限りでは一畑山薬師寺 御霊泉(いちはたさんやくしじごれいせん:愛知県岡崎市藤川町王子ケ入12-44:0564-48-7112:ご祈祷付きで¥1500:平日10:15~16:15・土日祝10:00~16:15:駐車場あり)ぐらいしかなく、寺の風呂ってどうしてもイメージとして辛気臭そうというのがあって行ったことはなかった。
実は今回ここに決めたのポイントは風呂そのものではなくて、神社探索してるときに腰抜け地蔵という非常に興味が惹かれる名前の地蔵があって、その近くにある風呂だったということ。
腰抜け地蔵参りのついでに薬師湯殿でひとっ風呂浴びるかという程度。
奈良市内なので近いといえば近い。
ワシはスイスポくんに乗り込んでカーナビにポイントを設定し走り始めた。
場所的には奈良の人に言わせれば富雄というエリアで、生駒山の少し東側。
ワシのアパートからは30分くらい。
渋滞もなく、お風呂が始まる10時30分ちょっと過ぎに到着。
非常に立派なお寺だけど時間がまだ早いせいか広い駐車場には数台しかクルマがなく、あまり混雑はしていなさそうでありがたい。
駐車場の受付で入浴料を払うとロッカーキーが渡される。
それを手に薬師湯殿の建物へ入る。
予想通り人はおらず、お風呂の建物自体は辛気臭い雰囲気はゼロ。
靴を脱いで脱衣室に入ると、その辺の下手なスー銭より清潔感あふれるスペースでやはり辛気臭さはゼロ。
浴室に入ると先客は1人だけ。
黙って身動ぎもしないでお湯に浸かっとる。
浴槽は狭くはないけどとても広いというわけでもなく、最大12人、ベスト4人という感じ。
敢えて、じゃと思うけど浴室内の照明は仄暗く設定されていて落ち着いた雰囲気。
シャワーは7基で、ワシはその1つを使って体を清め、手桶で浴槽のお湯にかかってから浴槽に入った。
浴槽のへりの下に腰掛けられる段差があるのでそこに足をかけて入ろうとしたらちょっと滑りかけた。
ここは温泉ではないが名前の通り薬草風呂で、お湯には漢方の薬草が入った袋がプカプカ浮かんどる。

こういった薬草たちが入っています
漢方かな?
© ill-health(ruephas) 2025

その成分のせいで滑りそうになったんじゃろう。
入った時はちょっと熱いかなと思ったが、肩まで浸かるとそうでもなくまあまあ適温。
浴槽の深さはちょうどよくて、完全にお尻を下ろすと顎にお湯が浸かるくらい。
水が良いのか薬草成分が効いているのかお湯は柔らかい感じになっていて、もちろん薬草の香りもほのかに感じられる。
浴槽の奥は大きな窓ガラスになっていてその借景は竹林。
開放感があるかと言われればまあないけど、言葉はわからんけど静謐感というか、そんな感じがあって、仄暗い雰囲気とあいまって気持ちが落ち着く。
ワシが入ってすぐに先客は出ていき、その後はワシの貸し切り。
素直に嬉しい。
4〜50分ほど薬湯を楽しんでワシは満足した。
一言だけ言うとすれば、塩素がちょっと強すぎるかな。
せっかくの薬草の香りが打ち消されてしまう。
いろんな基準とか、運営側のビビリとかは理解できるけどもう少し研究して、もう少し塩素を抑えてくれればもっといい浴室になるのになあ。
それ以外は満足。
ここ穴場ですぜ。

あ、あと、そもそもの目的であった腰抜け地蔵、霊山寺の拝観料が必要とのことで今回はパス。
話を伺った霊山寺受付の人は「いやあ、行ったことないなあ腰抜けさん。なんか境内でも切り離された感じなんですよねえ」などとおっしゃっていた。
冷遇されているのかもしれん。
すまん、腰抜けさん。
近い内にいってお参りするからそれまで待っていてくれろ。



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
2.5
風情ポイント
2.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
600
温泉コスパ
0.4