2021年4月12日月曜日

やぎさんが好き!(46) ヤギーズファーム

堀之内公園を出発する頃は昼時になっておったので、近くに何か飯が食えるところが無いか調べてみたら、クルマで数分のところに寿蘭(じゅらん:静岡県藤枝市堀之内1782:054-643-8219:11:00〜14:00・17:00〜20:00:定休月曜)というラーメン屋があることを発見しそこでごまあじラーメンなるものを食べた。
詳細は書かぬが、美味かった。
この店は間違いない。
うまいうまいと声に出して云いながらラーメンを啜っておったら、厨房の親父さんが黙って肉団子3ケを差し出して「食え」というような身振りをする。
「へ?あ…」
ありがとうと云おうと思ったが、もしかしてこれはすべての客へのサービスではない可能性があると思ったので、軽く頭を下げるに留め、その代わりお店を出る際には大きな声で「ごちそうさま。美味しかったです」と声を掛けた次第じゃ。
その肉団子も、そりゃあ美味いものじゃったよ。


満腹になったワシはクルマに乗り込み、再び国1バイパスに乗って少し東に進み、潮という集落に向かった。
目的地はもうもうBBQ(リンク先はhttpsではないのでご注意:静岡県藤枝市潮663:080-5114-4129)というBBQハウスがやっているヤギーズファーム(静岡県藤枝市高田917−5:080-5114-4129:管理人さんは「もうもうBBQ」にいます)じゃ。
名前からしてやぎさんの雰囲気が強力に漂ってくる。
最初は、もうもうBBQの敷地内かすぐ近くにやぎさん広場のようなものがあるかと思ったので近くにクルマを停め、敷地内に入っていった。
珍しく外だけでなく屋内でBBQが楽しめる施設で、多くの客人が談笑しながら盛んに肉を食い、ビールを飲んどる。
しかし、店員さんというかスタッフの方が見つからん。
暫くウロウロしとるとそれっぽい女性の方が見えたので事情を説明すると、ヤギーズファームはここではなく、少し離れたところにあるとのこと。
「クルマでもう少し奥に行くと青い建物があります。そこの横にクルマを停めて建物の反対側に伸びる坂道を頑張って登って行ってください」
なるほど。
云われた通り行くと青い建物があり、細い道が確かにある。
そして細い急坂もある。
ワシは掛け声を掛けながら急坂を登っていった。
直ぐにやぎさん広場によくある柵のようなものが見えてきたが肝心のやぎさんは見えぬ。
道は右の方に切れ込んで続いておるので更に進むと、おった!
たくさんおるよ!

ほれどうじゃ
全員ニヤリとしておるじゃろう
やぎさんはいいなあ
© ill-health(ruephas) 2021

結構広い敷地に、もう数え切れんぐらいのやぎさんがおる。
おっきいのもおれば、まだ生まれたばっかのようなちっちゃいのもおる。
やぎさんだけでなく、茶色いひつじさんも何匹かおる。
数的には例の、豊橋にあるMaui(愛知県豊橋市大村町黒下77:営業時間などは不明で多分気まま:¥200で餌を買えます)には劣るかも知れんが、でもまああの位のやぎさん人口じゃろう。
ワシは嬉しくなって「うひゃあいいなあ」と声を上げてその辺の葉っぱをあげようとしたが、待てよ。
柵を見ると「感染症にかかるかも知れんからここから先は立入禁止」的な札が架かっとる。
そうか、ここは普通の牧場じゃ。
この間行ったオーバーザレインボーと同じ感じで、餌を管理しとる可能性が高い。
うむ、仕方ない。
ワシはごく少量の草を千切って柵の近くにおったこやぎさんに差し出すと、あっちからこっちからわぁ〜っとたくさんのやぎさんが集まってきて草を奪い合う格好になってしまった。
これはいかん。
餌はやりたいが、管理されとるようじゃから迂闊にはあげられん感じもする。
これは困ったなあと思っておると、下の方から茶色い軽トラが坂道を駆け上がってきた。
さっきの女の人が運転し、荷台には小さな男の子が乗っとる[1]
軽トラから降りてきた女の人がワシの方に歩いてきて、
「ここ。どうやって知ったんですか」
と訊ねてきたので、
「いや、ネットで偶然見つけたんです」
「ああ、成程ね」
「ここのウェブサイトにソフトクリーム売ってるみたいなことが書いてあったけど、もうやってるんですか」
「ああ、来週から下で『メェメェCafe』っていうのを始めるんですけど、そこで売るんです」
そうか、残念。
今日はまだ駄目のようじゃ。
小さな男の子もワシに、
「やぎ、好きなんですか?よく会いに行くんですか?」
といやに核心的な事を訊いて来たんじゃが、ワシは臆することなく、
「うん。おじさんやぎさんが大好きでねえ、ほぼ毎週色んなとこに行ってやぎさんと遊んでるんだ」
と胸を張って答えたヨ。
ふたりはいつの間にか姿を消し、ワシは寄ってくるやぎさんの頭をなでたり口をぎゅっと掴んだりして遊んでおったが、ふたりは直ぐに戻ってきた。
裏の山で今取って来たと思われるたけのこを何本か抱えておってワシの方に差し出し、
「やぎ、このたけのこが好きなんだよ。あげてもいいよ」
と篦棒に嬉しいことを云ってくれるでないか。
「え、いいの?いやあ嬉しいなあ」
と云って素直にたけのこを貰い受け、皮を剥がしてじゃんじゃんやぎさんにあげたわけじゃ。

たけのこを求めてぬっと顔を出す
2匹のこやぎさん
© ill-health(ruephas) 2021

大きなたけのこが3〜4本もあるので、正にやりたい放題じゃ。
たけのこをあげとると、いろんなことに気づく。
皮が好きなのもおれば、本体のたけの部分しか食わんのもおる。
他のやぎさんが食べかけたやつは絶対に口にせんのもおれば、そんなの関係なくわしわし食うやつもおる。
がっつくやつもおれば、おしとやかにもぐもぐ食べるのもおる。
他のやぎさんに構わずグイグイ突っ込んできて奪うようにたけのこを食うやつがおると思えば、その強引やぎさんに対して頭突き制裁を加えるアントニオ猪木さんのような正義感の強いのもおる。
これだけたくさんのやぎさんがおると、それぞれの個性がわかってなかなかおもしろい。

人懐っこいやつは顔を出すだけで
このようにしてくれる
© ill-health(ruephas) 2021


この3匹はどうやら母子のようじゃ
左のこやぎさんのにこやかさと行ったらどうじゃ
© ill-health(ruephas) 2021

そんなこんなでどうじゃろうか、1時間以上はここでやぎさんと戯れてしまった。
いやあ、本当に楽しい時間じゃった。
聞けば、近い将来の計画として観光農園的な要素も入れていくとのことじゃった。
そうなれば、より多くの人たちがやぎさんの素晴らしさに気づくことになろう。
そしてあとからここの公式サイトを見ると、軽トラの女性はこの牧場の主であって、非常に真面目にやぎさんに向き合っとる人ということがわかった。
その真摯さは、公式サイトを見ればわかるので是非ご覧いただければと思う。
しかし、ヤギアイス、食いたかったなあ。
しかしもう来週から売っておるはずじゃから、また行けばよろしかろう。

たけのこをたらふく食べて
腹がくちくなったのでへたり込み
遠くを見てニヤリとしながら
居眠りしたり反芻したりするやぎさん達
© ill-health(ruephas) 2021


ほれ、これを見れば
やぎさんのかわいいニヤリが良く分かるじゃろ
© ill-health(ruephas) 2021



[1]
道路交通法 第55条
「貨物自動車に貨物を積載している場合は、貨物を看守する必要最低限の人員を荷台に乗車させて運転することができる」から問題ないじゃろう。

2021年4月11日日曜日

やぎさんが好き!(45) 堀之内公園南(藤枝市 瀬戸川水系葉梨川土手)今回は空振り

いつもの如く昼飯を食いながら県内のやぎさん情報を漁っておったら、藤枝バイパス谷稲葉ICすぐ近くにあるオブジィ(静岡県藤枝市谷稲葉137-1)という会社のブログでやぎさん情報を発見した。


何でも会社近くでやぎさんが歩いておったとのことで、堤防道路のようなところから見下ろす形でやぎさんを撮影した写真もついとる。
首輪に紐がくくりつけられておらん状態で、4匹のやぎさんが川っぺりのようなところを走っておる写真じゃ。
2020年の今頃の情報でやや古くしかもちいと遠くではあるが、こりゃあいかにゃあならんじゃろうと思いワシは国1バイパスに飛び乗り、一路谷稲葉を目指した。
バスクリンの建物が極めて目立つ谷稲葉ICを降りてすぐのところにオブジィはあり、すぐ横には確かに川が流れておる。
そして対岸にはやぎさんスペースのような柵で囲われたところもある。
これはきっとこの辺に居るじゃろうと川伝いを歩いて探したが残念ながら見つけることができんかった。
ただ人が「近く」という言葉を使うとき、その定義は人により様々じゃ。
今探したのはオブジィのすぐ南側の周辺じゃが、この川は静岡県道216号線(堀之内青島線)を挟んで東側に延びとる。
もしかしてそっちかも知れんと思い、少し東側にある堀之内公園(静岡県藤枝市堀之内1-6−12:堀之内公園すぐ南側の道に自己責任で路駐は可能)の方に回ってみた。
するとこのような掲示を見つけた。

個人情報は消し去っておるよ
© ill-health(ruephas) 2021

むう。
こ、これは。
これはやぎさんではないか。
剰えメェ〜と鳴いとる。
しかし「除草実験」とあるから、やぎさんたちはここに常駐しておるわけではない可能性が高い。
もしかしておるかも知れんし、おらんかも知れん。
調べてみる価値はある。
道からは簡易な橋が架かっておる。

見えないとは思うが念の為
個人情報は消しとるよ
© ill-health(ruephas) 2021

橋の真ん中のあたりには橋と同様簡易な扉が設えられており、そこにも先程と同じような「ヤギによる除草実験」と書かれておる。
多分やぎさんが除草実験をしとる時にはここを閉めてやぎさんが脱走せんようにしとると思われる。
今はこのように開け放たれとるから、おそらくやぎさんはおらんじゃろうと思いつつ探してみたが、やはりおらんかった。

しかして、これを見られよ。

© ill-health(ruephas) 2021

これはまさに。
正に紛う方なきやぎさんのうんこじゃ。
やぎさんは確かにここで活動をしておる。
平時においてはどこからかはわからんが、やぎさんがここに来て実験と称しつつもばりばりばりばり雑草を喰らい、うんこを放り出し(ひりだし)、自宅に帰っていくという生活をしとることはこれで間違いはなさそうじゃ。
よしやぎさん、除草実験は君らに任せた。
頼んだぞ。

ということで、ワシは谷稲葉を後にして次のすごいポイントに向かった。
そのすごいポイントの写真だけは載せておくよ。
覚悟せよ、なにせ全員ニヤリとしとるからの。

© ill-health(ruephas) 2021



2021年4月10日土曜日

温泉に行かない日(479) 純温泉サポーターズクラブに入ってみた

先週、倉真赤石温泉に行った際、気になる掲示があった事を書いた。
繰り返しになり恐縮じゃが、それはこのようなマークと云うかロゴと云うかがデザインされたステッカーのようなものじゃ。

© 純温泉協会


これまでとんと聞いたことのない団体でなんとなく怪しげでもあり、気になったワシは帰宅後に蜘蛛の巣の世界で調べてみた。
するとこの協会は、山口貴史さんという方が代表を務めておる任意団体であり「源泉掛け流し」とは何かというかなり哲学的(勿論科学的でもある)疑問を抱いた山口さんが自分なりのあるべき温泉の定義を定め、それを「純温泉」と名付け、守り盛り上げていこうという事を目的としている団体であることが判明した。
山口さんが見出した純温泉の定義とは単純と云うかクリアなもので、
源泉をそのまま利用している温泉であること
じゃ。
なんじゃいそりゃあそのまんまやんけ、とワシは一旦思ったが、もう少し詳しい条件もあり、それは、
  • 源泉が高温の場合、適温にするための加水はOKです。(但し、源泉の個性を損なわない程度)
  • 源泉が低温の場合、適温にするための加温はOKです。
  • 噴気造成泉はOKです。
  • 溜湯方式(貸切利用でかつ1組毎に換水)はOKです。
  • 循環ろ過装置を設置していないこと
  • 浴用の温泉水への塩素系薬剤等の添加による消毒はしていないこと
  • 浴用の温泉水への入浴剤等の添加はしていないこと
  • 適正な清掃及び衛生管理を行っていること
となっておる。
つまり、要するになんじゃろ、源泉の持ち味を壊さず、かつ衛生的に提供されている温泉といったところじゃろう。
これであればワシとて納得できる。

ところでワシはこのブログに温泉銭湯のことを書く際には、その温泉銭湯の泉質とかがわかるようにタグを貼ることにしておる。
どのようにタグを貼ればいいのかワシはうじうじと悩みに悩み、結局ラベル(タグ)に付ける温泉・銭湯情報についての説明というページに記載しておる通りの基準でタグを付けていくことにした。
ウジウジと悩みに悩んだというその内容が、純温泉協会サイトの純温泉とはのページに書かれていることと結構似ていて、かつワシのウジウジ考えたやつよりも理論整然、根拠を持って書かれておるのに感銘したわけじゃ。
まさに「膝をぽんと打つ」というやつじゃ。

そして更にサイト内をウロウロしておると、【純温泉サポーターズクラブ】のご案内なるページを発見した。
そこには、
「純温泉サポーターズクラブ」は、純温泉が好きな方、純温泉協会の理念や活動にご賛同頂いている方、純温泉(の施設)及び純温泉協会を応援して頂ける方が対象です。
日本で徐々に減りつつある自然のままの温泉「純温泉」をご一緒に守りませんか?盛り上げませんか?
とあり、一読後ワシはこれに加入することを即断し、申し込みフォームを送信し、翌日には年会費を払った。
優柔不断なワシにしては素早かったな。
因みにメンバーとして認められると、名刺100枚・オリジナルステッカー・オリジナルタオルが貰えるようになっておる。
で、ステッカーとタオルは早速本日、ワシの手元に届いた。
封筒の裏にはこのようなシールが貼られており、中々におしゃれじゃ。

© 純温泉協会
画像はほんの少し修正しておるよ

そしてタオルとステッカーはこのようなものじゃ。

© 純温泉協会

因みにこのステッカーはクルマの外に貼っても大丈夫なよう耐候性仕様になっておるらしい。

© 純温泉協会

あと名刺じゃが、来週届くことになっておる。
このようなワシには勿体ないくらいおしゃれなデザインのものじゃ。

© 純温泉協会
画像は相当修正しておるよ

いつも形から入るワシにとって、これらは心が鷲掴みされるような特典じゃ。
勿論そのような物質的なものだけでなく、月1回の会報(メール)の送付や、ちょっとした学習会やオフミのようなイベントも(武漢ウイルスが落ち着けばじゃが)行われるという。
行ける範囲のところで開催されるならば、勿論参加したいと思う。

ワシとしてはこのような真面目な会に参加することにより、多少なりとも温泉に関するいろんな知見が得られれば良いと思うので、楽しみつつ末永くメンバーとして活動しようと思っとる。
ただ、ワシはワシなりのポリシーがある。
それ即ち「温泉銭湯に貴賎なし」という考えじゃ。
街場にある塩素の香り高い昔ながらの銭湯がダメだとか、(基本は混むから好きではないが)スーパー銭湯はいけすかんとかいう考えは基本全くもっておらん。
温泉が上とか銭湯が下とかと云うみみっちい考えは全く無いのは申し上げておく必要があるじゃろう。
しかしじゃ。
折角いい泉質の温泉なのに、その風情を完膚なきまでに壊し去るような湯の使い方は勿論頂けないのは当然じゃ。
このような温泉は残念ながらたまさかに見られる。
泉源から湧き出た温泉が素晴らしいものであらば、勿論何の混ぜものもせず出来るだけそのまま入りたい。
となれば、勿体ないかも知れんがやはり源泉掛け流しが一番で、そのような温泉をワシらに提供すべく日々努めておられる湯主・施設を、この会を通じて少しでもサポートできれば良いと思っておる次第じゃ。

2021年4月5日月曜日

湯風景しおり(1)

本日ワシは人間ドックじゃった。
良く「人間ドッグ」と間違える人が居るから気をつけなされ。
人間犬ではない、人間ドックじゃ。
それがだいたい14時に終わったんで、ワシはニガテな胃カメラを何とかやってのけた自分へのご褒美として日帰り風呂に行くことにした。
本日は月曜であり、しかもこの時間じゃから週末には混むような施設も多少は空いとるじゃろうと予想し、以前確か1〜2回行ったことがある湯風景しおり(静岡県浜松市中区高林1-13-13:053-478-2626:¥750:電話番号ふろふろじゃよ:10:00〜0:00:年中無休)に行くことにした。
この施設は何年か前に大規模な改装をしておるが、ワシが行ったのはその改装の何年も前じゃ。
相当に久しぶりの再訪じゃ。
以前行った時の感想は、街中にある大規模施設なのに元々あったと思われる緑(樹木)や地形を巧みに生かして、街中感をまったく感じさせない素晴らしい設計の施設じゃなということじゃ。
すぐ横に片側2車線と3車線の大きな道路に挟まれた立地なのに、それを全く感じさせない。
これは素晴らしいことじゃと思う。

若干の所要を済ませた後、しおりには15時位に着いたんじゃが驚くべきことに施設前にあるかなり広い第1駐車場が満車。
少し距離のある第2駐車場も殆ど半分以上埋まっておる。
ワシはげんなりした。
人混みが大嫌いなんじゃ。
しかし折角来たんじゃからそのまま帰るのも癪に障る。
意を決して中に入っていった。
街中にある大きな入浴施設らしく、複合的なサービスを提供しておるのがわかった。
レストランは勿論、マッサージ・アカスリ・散髪屋などなどいろんなサービスをしとるからお客はそれぞれに分散しておる。
これだったら大丈夫かと思う。
また記憶では浴槽もたくさんあるから、そんなに混雑感は無いじゃろうと思い中に入ると、まさにそのとおりじゃった。
確かに沢山の入浴客がおるんじゃが、混雑感は殆ど感じられん。
まずワシは変わり湯(「替湯」と書いてあった)に入った。
今の季節らしく桜湯。
お湯の色はピンクではなくどっちかっていうと紫に近かったが、まあよいじゃろう。
41℃でワシにとってはやや熱いが、こういった変わり湯は楽しめる。
次に外に出て高濃度炭酸泉に入った。
お湯だけ見ると「これのどこが炭酸泉?」と思うくらい何の特徴もなさそうなただのお湯なんじゃが、一旦湯に身を沈めるならば直ぐに身体中に泡々がまとわりつく。
温度は低めで、ワシにとってはありがたい。
また浴槽も大きいため、他の人に遠慮すること無く長い時間楽しめるのもよい。
その強烈さは天然の炭酸泉である姫路市休養センター・香寺荘 竹取の湯(兵庫県にあります)並かそれ以上で、名前を出すのは申し訳ないが和合の湯(浜松市中区)を遥かに上回る。
炭酸泉ならばここに来るのが一番と思う。
あと、ワシ的に大変好ましいのは「ぬる湯」。
ただの白湯なんじゃが、温度が38℃。
これ、ワシ的にはベスト。
どんだけでも入っておられる温度。
あと、バーデンバーデンを模した人工温泉あり、シルキー湯ありと多様な浴槽が用意されており、客が多少多くてもゆったり入れる。
あと、ここは交通の便が大変良い(浜松で云えば、の話じゃが)。
近くにバス停があり、多くのバスが停まる。
それ即ち、時間があるときはクルマではなくバスで来て、お酒を飲んだり飯を食べたりお風呂に入ったり長い時間楽しむことが出来る。
都会では普通なことじゃが、浜松のような地方都市ではこのような施設は殆どない。
そういった意味で貴重な日帰り施設じゃと思う。

 

温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
2.0
風情ポイント
1.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
750
温泉コスパ
0.5

2021年4月4日日曜日

やぎさんが好き!(44) オーバーザレインボー → 大橋牧場

浜松市浜北区にあらたまの湯(静岡県浜松市浜北区四大地9-92-1:053-582-1126:電話番号いいふろじゃよ:¥680:9:00〜21:00:定休第1月曜:ポイントカードあり♪)という日帰り温泉があり、ワシは何回か行っておる。

その近くにオーバーザレインボー(静岡県浜松市北区都田町7793-24)という牧場がある。
ここはガチな牧場で観光客は受け入れておらんと思うんじゃが、そこにやぎさんがおるという話が舞い込んだもんじゃから、自宅からほど近いこともあるし早速行ってみた。
近いもんじゃから直ぐに着いたが見渡してみると想像通り観光要素は全く無く、寧ろ「牧場のうしさんたちが病気になってはいかんから、関係者以外は入ってはいけんよ」というような掲示さえされとる。
ワシとしては無理矢理にでも関係者になって入りたい。
中の人に挨拶さえすればもうそれで関係者じゃろうと固く思っておるが、しかし中の人は中々中から出てきてくれそうにもない(いいなあ、この云い回し)。
仕方なく牧場前にある道から中の様子を伺うと、まず牛舎の前の柵に囲まれた広いスペースに基本白地で少し茶色の毛が混じったやぎさんがおった。
お乳があるから多分めすやぎさんじゃろう。
どうも人懐こいらしく、ワシを見つけると「とととととと」という感じで近寄ってきてくれた。

本日は曇っておるから瞳孔が四角くないヨ
© ill-health(ruephas) 2021

スペースの周りには柔かそうで如何にもやぎさんが好きそうな草が大量に生えておる。
普段じゃったら遠慮会釈無くむしって食べさせてあげるんじゃけど、ここはきちんとした牧場。
当然、エサの管理もかっちりと行われておると考えたほうが良い。
とは云え、全く何もあげないとなるとこれはワシの方のフラストレーションが高まる。
やぎさんを見てフラストレーションが溜まるなど言語道断歩行者横断斎藤道三。
やぎさんを見る最大の目的は、やぎさんとの交流を通じてお互いのストレスを激減させることじゃ。
じゃから、ワシは路傍の草をほんの少しだけ千切ってこのやぎさんにあげてみた。
やぎさんは大変な喜びようであっという間に食べてしまう。
そして指をはむはむする。
これは何回も書いておるところじゃが、やぎさんのはむはむはこれはもう大変に気持ちが良くてずっとやってもらいたいと思う位に気持ちが良い。
しかもこのやぎさん自身も人の指をはむはむすることが大好きらしく、指を差し出せば素早くずっとはむはむしてくれる。
こりゃあいいなあ。
大人しいやぎさんで人懐こくて、軽く頭押しもしてくれるがこれまた優しい感じじゃ。
あと少しだけ何回か草をあげて、極めて残念じゃがサヨナラをすることにした。
ここの牧場にはこのはむはむ大好きやぎさんの他に、確認できただけであと2匹のやぎさんが飼われておった。
2匹ともワシの方をじっと見て興味を示してくれておる様子じゃった。
しかしそれらのやぎさんは牧場の敷地内に繋がれておる故、遠くから眺めるにとどめた。
何とか関係者になりたいものじゃ。



で、やぎさんとのふれあいが決定的に足らないと判断したワシはその足で大橋牧場(静岡県浜松市浜北区堀谷332:053-582-1010:土日祝日の10:00〜17:00営業)に行ってみた。
実はここには何回か行っておるんじゃが、今調べてみたらブログに書いとらん。
はて、なんでじゃろうか。
まあよい。
ここも基本牧場じゃが、上記の通り土日祝日は一般の人に開放しておる。
主にはうしさん(まあ乳牛じゃろう)を飼っておるが、その他にやぎさん・ひつじさん・うさぎさん・いぬさんなども飼っておる。
牛乳を使ったソフトクリームを売っておってこれがまた美味いし、そして何と云ってもここの目玉は「やぎさんぽ」(¥200/1回:時間はテキトー)ができることじゃろう。
かつてワシは、ここ大橋牧場で何回かやぎさんぽを試み、その試みはすべて失敗と化した苦い経験を持つ者じゃ。
やぎさんぽとくれば多くの者は、あの名作アニメ「アルプスの少女ハイジ」に登場するユキちゃんのような可憐なこやぎさんと楽しく散歩ができると思いがちじゃが現実は全く異なり過酷じゃ。

仲間から無理やり引き剥がして首輪にリードをくくりつけるんじゃが、もうその時点でやぎさん的には不安に思っとるんじゃろう。
踏ん張っていっかな動こうとはせん。
その踏ん張りはかなり強力であり、ワシはそれを「やぎふんばり」と呼んでおる。
こうなると本当に動かん。
そしてそれを強引に動かしたとしてもワシが思っておる方向には絶対に動いてはくれん。
やぎさんの興味がある方にしか動かん。
即ち、全く楽しくないわけじゃ。
そういった苦しい思い出があるのでワシは牧場の人に、
「やぎさんぽお願いします」
「はい、いいですよ。どんなやぎがいいですか」
「えっと以前ですね、茶色やぎさんと散歩した時にとんでもない目に会いましてね」
「ああ、だいぶ前に来て動かなくて困ってた人ですね」
覚えとったんか…
「そう。ですので出来ればこやぎさんがいいんですけど」
「ちょうど良かった。今年の1月生まれたこやぎがつい最近散歩できるようになったんですよ」
「あ、そのやぎさんがいいです。お願いします。名前はついているんですか」
「寒太(かんた)っていうのよ」
ああ、1月生まれじゃからな。
男の子なんじゃろう。
お金を払うと、リードに繋がれた寒太くんがやってきた。
ワシは嬉しくなって早速散歩を始めたが、これはいかん。
まだ3ヶ月の赤子のくせしてもういきなりやぎ踏ん張り全開で動かん。
しかし、リードをくいくい引っ張ると、嫌々ながらという感じではあるが何とか散歩に応じてくれた。

まだまだ幼児体型の名残がある寒太くん
© ill-health(ruephas) 2021

しきりに「べへへ〜いい。べへへ〜〜〜〜〜い」と鳴きながら、なんとかとことこ散歩を始めてくれた。
しきりに鳴くのはやはりお父さんやお母さんに何か伝えたいからじゃろうと思う。
しかし暫く歩いておると、寒太くん自身も少し楽しみ始めたようで、餌用として買い求めたパンの耳には興味を示さんかったが、道に落ちとる茶色い葉っぱを見つけてはこまめに拾って美味そうに食べておる。
で、少し弱めにリードを引っ張るだけでとっとっとっと、と軽やかに歩いてくれる。
うむよし。
これならば確かに「やぎさんぽ」と云って差し支えなかろう。
このような状況になれば、君、これは本当に楽しいよ。

とっとっとっ、と軽やかに歩く寒太くん
© ill-health(ruephas) 2021

わしは寒太くんと充分に楽しい時間を過ごしたあと、牧場に戻った。
このように素晴らしい時間を僅か200円で楽しめる。
やぎさんぽなんて、そんじょそこらで体験できる代物ではない。
是非行くべきじゃろう。
強くお勧めする次第じゃ。

2021年4月3日土曜日

倉真赤石温泉(20) 祝再開!

武漢ウイルスが手を変え品を変え姿を変え悪逆を尽くしており、噂では今第4波に入ったと云われておる。
ただ幸いにしてワシの住んどるエリアは感染者数的に云うと1日当り数人というレベルであり、勿論羽目を外すのはいかんが、充分に注意しながらであれば日帰り温泉に入るのはまあ問題なかろう。
そんな事を思っておったら、倉真赤石温泉(くらみあかいしおんせん:静岡県掛川市倉真赤石5986:0537-28-1126:電話番号いいふろじゃヨ:¥1100:完全予約制:10:00〜17:00:途中の道及び駐車場がややシビア)が遂に再開したとの情報がInstagramによりワシにもたらされた。
これは早速行かねばならんじゃろう。

散り始めて道路に落ちた桜の花びらを見ながら国1バイパスを東に走り倉真赤石温泉に到着。
中に入ると何だか掲示物が増えとる。
その中にこのようなものがあった。

© 純温泉協会
Photo © ill-health(ruephas) 2021

純温泉って、いいね。
うむ。
確かにここは素晴らしい源泉を最低限の加熱のみで掛け流しておる。
確かにいい温泉じゃ。
掲示物をよく見てみると純温泉協会とある。

© 純温泉協会
Photo © ill-health(ruephas) 2021

帰宅後(つまり今じゃな)サイトを見てみると、山口貴史という人物が主宰している協会で、その目的は、

人間には決して作ることが出来ない温泉本来の自然のままの温泉に浸かるという尊い行為を一般の方々に改めて認知して頂き、本来の温泉の価値が高まり、純温泉該当施設が永続的に運営できるようになって頂く流れを作ります。

というものらしい。
その中でここ倉真赤石温泉が選ばれておってカテゴリー的には「純温泉C」(加水なし、加温あり、循環ろ過なし、消毒なし、入浴剤なし)となっておる。
成程。
最近は小山薫堂氏の連載で月刊PENに取り上げられたり、その関連で小山氏の湯道百選というサイトで紹介されたり、その筋ではなかなか注目され始めておるようじゃ。
ま、ワシとしてはこういったこととはあまり関係なく2011年位から通っておって、静岡県西部ではほぼ一番泉質の良い温泉だと思っとる。

順番を待ち、早速入った。
既に書いておるとおり、ここは1時間枠の完全予約制で他のお客と一緒に入浴することはないし、客の入れ替えごとに更衣室や浴室入り口などをしっかりと消毒してくれとるから安心じゃ。
普段より湯の花が少ない様子じゃ。
どうしたんじゃろと思って出てから聞いてみたら、お休み期間中温泉のタンクを清掃したのが原因じゃということで、それならばそのうち元に戻るじゃろうと思い一安心した。
温泉に含まれる炭酸成分をできるだけ飛ばさないようだいぶぬるめの温度設定なので、暑がりのワシでも長く入っておられるのがいい。
やや浅めの浴槽じゃから、寝湯っぽい体勢をとってちょっとしたうたた寝もできる。
この温泉は山の中にあって、いつも大きな窓を全開にしてお湯に浸かるんじゃが、そうすると温泉入浴に加えて森林浴、そして今日は大変暖かな日が差しておるから日光浴も同時に楽しめるなかなか他では味わえない醍醐味もある。
再開してくれて本当に良かった。
是非皆様も行ってみれば良いと思う。
人によっては1時間枠1100円は高いと思うかも知れんが、そんなことはない。
行って入ってみれば解るはずじゃ。

© ill-health(ruephas) 2021

さてこれは温泉の全景じゃが、建屋の屋上にあるドーム状のものは嘗てまでは使えておった完全源泉非加熱の温泉を味わえておった。
残念ながら今は使えないんじゃが、また入りたいものじゃなあ。
夏に入ると最高なんじゃよなあ。
復活してくれんかなあ。

 

温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
4.4
風情ポイント
4.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
1100
温泉コスパ
0.9