2018年2月18日日曜日

本宮の湯(1)

着いた途端に後悔した。
広大な駐車場が少なくとも2ヶ所。
そこにぎっちし停まったクルマ、クルマ、クルマ…


この写真ではとても表現できないクルマの数。




温泉銭湯っていうのはいろんなカテゴライズが可能だと思うんですが、極私的な区分で申し訳ないけど、お客さんの数を基準にすれば「マス型」と「パーソナル型」になると思います。
読んで分かる通りマス型というのはたくさんのお客がわんさかわんさか集まる大型のスー銭のような温泉銭湯で、都市部や都市の近郊にあるやつです。
一方のパーソナル型はど不便な場所にひっそりと建っている小さな温泉とかのみ可の旅館。
どっちが良いって云われりゃそりゃ多くの人がパーソナル型って答えるに決まってますが、行くのに不便だったり一個しかない内湯の狭い浴槽が嫌だったり古びていたりエンターテインメント性が不足しているという理由で、日常生活の中では多くの人がマス型に集まるんだと思います。
ワシの場合は、たくさん人が蝟集する環境というのが温泉に限らず兎に角嫌いで、仮にとても便利な立地にあったとしてもそういう所に行くのがいやだと言う気持ちが強い。
篦棒に不便であっても静かにゆっくり出来る温泉の方を選ぶ性格だということです。
自宅近隣にまだ未湯のスー銭がいくつか残されているのは、それが理由です。

富士にいた時や浜松に戻ってきてからは東方にある温泉に行くことが多いので、たまには西の方に行ってみるかと思って適当に探してみたら、自宅から1時間ほどのところに本宮の湯(愛知県豊川市上長山町本宮下1番地1685:0533-92-1880:¥610:10:00~22:00:定休水曜:馬鹿でかい駐車場完備)というところを見つけたので行ってみました。
広大な駐車場に溢れかえるクルマをゲンナリしながらかき分けて建物へ入ります。
ここの周囲には競争相手になりそうな入浴施設がないため多少は混んでいるだろうと事前に覚悟はしてましたけど、まさかこれほどとは。
券売機で610円の入浴券を購入して中に入り、2階に上がれば浴室。
浴室入ったところにかけ湯があるのはGoodです。
ですけど入った途端に強烈な塩素臭が襲ったのは、これはいけません。
お湯自体は天然温泉とのことですが、この塩素臭じゃあ温泉らしい雰囲気は感じられない。
幸せになれません。
ここ一週間くらい軽く風邪気味で右の鼻が詰まり気味だったんですけど、この塩素臭のおかげか暫くしたら開通してしまいました。
いや〜、これはこれは。
浴室の中はまさに人・人・人で、かなり数多く設備されているシャワーもすべて埋まっている。
メイン浴槽は芋洗状態。
う〜む、どうすれば良いのか。
よく見るとメイン浴槽に空いているスペースがあったので入ろうと思ったんですが、そこには「強」という掲示がしてある。
だめだ、ワシの嫌いな電気風呂だ。
入れない。
ううむと思い外を見ると露天が数人分空いている。
素早くそちらに向かい、素早くイン。
最大8人ベスト3人程度の岩風呂で、5人入ってました。
こちらは屋外のお陰で塩素臭はかなり弱まっていて、温度も適度(40℃くらいかな)。
うん、これであればまあまあいける感じで、殆どの時間をここで過ごすことに決めました。
泉質はナトリウム塩化物泉ということですが、基本的にはMTMMで目立った特徴は感じられません。
内湯は結構な人口密度なんですが何故か露天風呂はそんなでもなく、汗が出てきた頭部に冷たい空気を感じながら結構長い時間をそこで過ごせました。
しかしこの浴槽だけでは610円を取り戻せないと思った貧乏性のワシは、同じく外にあるナノ水を使った炭酸泉にも入ってみた。

お、いいぞ。
この浴槽はいいな。
ここが一番いい。
温度は40℃を切っている感じでワシ的にはベスト。
かつ全く塩素臭がしない。
暫く入っていると全身がアワアワに包まれて誠に面白い。
自宅の近くにある和合の湯にも炭酸泉があるんですが、多分和合の湯よりもこちらのほうが格上ですね。
高血圧に効くということなので(ワシここ数年高血圧で困っとる)、結構じっくりはいってました。
天然温泉を銘打っている浴槽よりも人工炭酸泉のほうが良いというのは皮肉なものですが事実なので仕方ない。
ここに行くんであれば、この浴槽と露天風呂だけで良いと思うなあ。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。