2016年3月11日金曜日

温泉に行かない日(319) 祈念の日

5年前の今日、前の職場(病院です)で大きくゆったりした揺れを感じ、その異常さに嫌な感じを覚え、被害の有無を確認するために産科・新生児科などが入っている病棟とオペ室に飛んでいった事を今も強く覚えています。
幸いにして何事もなかったんですが、その後戻った事務所のテレビで次々に入ってくる東北の被害。
時間が経ち、日が経つに連れ次第に明らかになってくる、激しい揺れと津波と福島第一原子力発電所炉心メルトダウンによる甚大な被害。
街と人を飲み込みながら陸地に襲いかかる津波。
原子炉から吹き出す大量の水素ガス。
まだ若い頃、阪神大震災発生2日後に現場に行って目の当たりにしたその凄さも悲惨でしたが、テレビを通じて伝わってくる東日本の被害の実態に言葉もありませんでした。

5年が過ぎ2016年になりましたが、今だ17万人の方が自分の住処に帰還できず、震災関連死は3000人を越え、フクイチでは破壊された炉心(破壊の原因を東電は想定外の津波によると言っているようですが、1号機では津波到来前に建屋内の放射能量が急上昇したという情報もあります)に今だ近づくことも出来ず、強い放射線を発生させたままのデブリをどうすることも出来ない状況があと数十年続くと思われます。

そして私だって偉そうなことは言えない。
私自身はあれから今まで、この震災に対して、まるで何も出来なかった5年でした。
何回か募金をしたり、震災後暫くして大洗まで行って温泉に入ったり、つい先日は知り合いになった大学生にお願いされて福島の食品を現場で買ってもらったりということはしてましたが、具体的には何の直接的行動も起こせていない自分です。

でも自分の中で、阪神大震災も東日本大震災も風化はしてません。
忙しい日々の中でという埒もない言い訳しながら直接的行動は取らなかったし、今後もそうかもしれない。

今出来ることは限られているかもしれないけど、少なくとも忘れないようにする。
起こったことは、忘れません。
そしてもう少しして仕事と時間の余裕ができたら、今度は大洗よりもっと北まで遊びに行こうと思います。
温泉もあるし、近づけるかどうかはわからないけどフクイチ近くにはいくつか山神社もあるし。
そういう感じのことしか私には出来そうもありませんが、でも、出来そうなこと出来るときにしてみたいと思います。

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たぶん。