2019年2月19日火曜日

はづ別館(2)

駅構内でスマホを相手にしとったらあっという間に午後1時になった。
再びはづ別館の玄関を潜り再び中の人を呼ばわると、先程の法被の人が出てきて、
「今まだ女性のお客様がお入りになってますので、暫くお待ち下さい」
と、階下にある露天風呂に通じる階段の横に案内された。
10分程すると、階下から女性の従業員の人が登ってきて、階段脇に置かれた「ただいま女性専用」(というような内容)の木札をひらりとひっくり返し「ただいま男性専用」と彫られた側を表に向けて置き直した。
時は満ちた。

よおし、貸し切りじゃ。
ゆっくり階段を降りて脱衣室に入り、さっさと服を脱いで記録用の写真撮影。
脱衣室左手の出入り口が板敷川を望む露天風呂、右手の出入り口が内湯。
当然まずは左手から始めよう。
扉を開けると縁からはじゃんじゃん温泉が流れ出ておりこれはもう完全なる源泉掛け流し。
特別に見せて進ぜよう。

いうことなし
© ill-health(ruephas) 2019
掛け流しの温泉により浴槽の外の床面がほっこり暖められており、脱衣室から出て床を踏んでもヒヤッとはならない。
じゃばじゃばじゃばと充分かけ湯をして浴槽に入った。
この辺の温泉宿はすべて同じ「湯谷温泉7号泉」を引いておるのでどこに行っても同じなんじゃけど、建物や浴室の風情がそれぞれ異なっておる。
ここ「はづ別館」の露天風呂は、目の前に板敷川(宇連川)が望める場所にあるので、聞こえるのは川の音だけ、視界には無粋な人工物は一切入ってこない。
浴槽内には腰かけられるよう岩で椅子のようなものが設えられており、肩までつかるも腰湯にするも自由自在なのもポイントじゃろう。
入浴客はワシだけで他にはおらず、静かにゆっくり温泉を楽しむことが出来た。

人によっては湯谷温泉のことを「まああまり行きたいとは思わないね」とかいう評価をするものもおるがそんなことはない。
2月のローシーズンということもあろうが、前回紹介した湯めぐり葉書を使えば安く楽しめるゆえ、皆様もぜひ行って堪能されるがよいと思う。
はず別館もそうじゃし、他の温泉旅館もなかなか良い。
ちなみに、忌野清志郎もしきりに来とったとのことじゃ。

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貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。