2012年8月31日金曜日

温泉に行かない日(104) 滝ノ谷温泉センターが矢張り気になる

先日は「あっさりと見送った滝ノ湯温泉センター」みたいなことを書きましたが、名称が一寸間違っておりました[1]
正しくは滝ノ谷温泉(湯ノ谷温泉センター)(<たきのやおんせん>:公式サイトなし:静岡県静岡市葵区北1239-1:054-247-7441:料金・営業時間などは今の所未確認)であります。
個人系サイトでは「ノ」を「の」と表記している場合がありますが、比較的信憑性の高いと考えられるiタウンページの情報に基づき、「ノ」を採用します。

公式サイトが無い事から想像できるのは、宣伝する気なし・経営者本人やその周辺にネットを使えるヒト皆無・時代遅れ・地域密着(アドバタイジングなしでも常連客がやってくる)等でありますが、よく考えたらそれら全ての要素はわたくし的には全てフェーバリットなものであります。
ちょっとググってみたんですが、個人系サイトの掲載数が圧倒的に少なく、その数少ないサイトのうちの一つを読む限りでは、可成り「つげ義春臭」がぷんぷんといており、それと同時に何となく、なんていうか説明しづらいけど「諧謔性」のような雰囲気も感じられ、これは仮にどんだけなんちゃって温泉でも、その雰囲気に全身を浸すしかあるまいとの意を強くしたわけです。

ただ、私の悪い癖として「気になっているのに中々足を向けない」というのがあります。
思いつくだけでも、平山温泉龍泉荘倉真赤石温泉星山温泉奈良田周辺の温泉群みどり湯(静岡県:銭湯)等々あり、実行力のなさ、決断力のなさは超人的なものがあるのを十二分に自覚している訳です。
上に列挙した温泉・銭湯のうち奈良田エリアの温泉及びみどり湯は結局未湯なんですが、「陸の孤島」と呼ばれている場所にある奈良田温泉は兎も角、みどり湯は車で30~40分も走れば着いてしまう至近距離にあるのにも関わらず、未だ行っていない。
飲み屋に関しては行った事がない店にも結構ずかずか足を踏み入れるのに、温泉については温泉好きなのにも関わらず、何でそうなっちゃうのか自分でもイマイチわからん。
従って、この滝ノ谷温泉にいつ足を向ける事やら、それは全くもって霧の中。
平山温泉龍泉荘あたりに行ったついでに立ち寄る事を自分の中で義務化しようと思います。

なお驚くべき事に、この温泉は法人が経営しております。
その名も「有限会社 滝ノ谷温泉センター」。
役員構成、会社概要、資本金、従業員数、取引先、年商等々、大変気になる所ではあります。
可能であれば、乗っ取っちゃおうかしら。

[1]
宝塚在住時代に4~5回程訪れた、奈良県の湯泉寺温泉 滝の湯(<とうせんじおんせん たきのゆ>:奈良県吉野郡十津川村小原373-1:0746-62-0400:¥600:10時~21時:木曜定休)の名称とこんがらがったようです。
こっちの方は正真正銘、極上の温泉ですが(個人的には非常に残念な事に)あの風情たっぷりで時代を感じさせる内湯が綺麗に近代的に改装されちゃったみたいです。
話は少しそれますが、この温泉、改装に伴い内湯と露天を着替えなしで行き来出来るようになったようです。
これは便利になったと言える一方、「一旦着替えて別の浴槽に入り直す」という楽しみが失われてしまったとも言えますね。
それは古い温泉に入る時の醍醐味でもある訳で、そうじゃなくなってう~ん残念!という感じです。
たとえば、しそう よい温泉(兵庫県宍粟市山崎町与位66-3:0790-63-2615:¥700:内湯10時~22時:露天13時~18時<土日は~20時>:無休)なんかが好例ですね。
内湯を出て一旦着替え、赤い橋を渡って気分を切り替え露天に入り直す。
これって、意外にいい感じなんですよ。

2012年8月28日火曜日

焼津黒潮温泉元湯 なかむら館(6) & 倉真赤石温泉(7)

本日の静岡での所用は予定通り終わり、流石に焼津港から約10㎞東沖合の和歌山県にある温泉であるサロン咲里香に行く事は叶わないため、午後からはそこではない別の温泉に行こうと考えました。
所用が終わった後クルマに乗り込み、すぐには発車させず行くべき温泉を捜すため、カーナビ(新きゅ~ちゃん)とケータイ(当たり前だが須磨保ではない(^^ゞ)をパケ代気にしながらにらめっこしてました。
その過程で、あーオレって本当に保守的だなあとつくづく思い知らされたのですが、例えば、東静岡駅に最も近い天神の湯とか、極めて謎めいている滝ノ湯温泉センターとかには、少し行く気になれないんですよね。
いずれも一度も行った事はないので、普通であれば(例え失望しても入湯数を稼ぐ為には)行くべき場所なんですが、天神の湯の場合、平日である昨日の早い午後にも関わらず駐車場にぎっしり詰まったクルマの大群を見ただけで気持ちは萎え、滝ノ湯温泉センターは結構引かれる気持ちはあるのですが、多分がっかり系のなんちゃって温泉だし、今度でいいやって気持ちになっちゃって。

ああ、オレって本当に冒険心がない安定志向なんだなあ。
トシを食うと共に、呑み屋にしても温泉にしてもなじみじゃないとダメな体質になってきてる感じ。
でも、長年の性格を急に変える事も出来ないでしょ。

で結局、東静岡から自宅まで戻る途上にある焼津黒潮温泉元湯 なかむら館と倉真赤石温泉をはしごする事にしました。
温泉ハシゴは久しぶりで、平日やるのは初めてじゃないかなあ。

焼津黒潮温泉元湯 なかむら館には14時前に到着。
先客が3人。
老人2人と私より10歳くらい年下に見えるおにいちゃん一人。
お兄ちゃんはケツの上に幾何学的デザインの刺青をしてて、湯には浸からず浴槽の縁に坐ってしきりに体を伸ばしたり前屈したりしてます。
老人Aは死んだように押し黙ったまま瞑目して、じっと動かず半身浴してます。
彼は余りに長い時間ぴくりともしない為、私は本当に「死んでいるのではないか」と思い声を掛けようとしたくらいです。
正に彫刻(桂文珍師匠の「老楽風呂」聴いたことあるヒトなら、情景が目に浮かぶでしょ?)
もう一人の老人Bは無闇矢鱈と元気であり、浴槽で温泉に浸かっている私に背を向け、洗い場でラジオ体操第一と思われる感じで体を動かしており、可成り深い前屈などもするため、彼のケツの穴が私には丸見えであります。

浴槽に浸かりぴくりともしない彫刻状態の老人A。
ケツの上に幾何学模様の刺青を入れて風呂の縁で体操をする兄ちゃん。
洗い場で恥ずかしげもなく他人に自らのケツの穴を見せつけながら体操を続ける老人B。
ぴくりともしないじじいの横で、踞ったような体勢で温泉に浸かっている老人C、つまり私。
4人の午後は、とても静かに流れているようです。
今回はちょっと特徴のある温泉客が多かったけど、いつもフツーじゃつまらないからそれはそれで楽しいね。

そんななかむら館を後にし、バイパスに乗って次なる温泉、倉真赤石温泉に向かいました。
ここは全く相変わらずです。
もちろんこの「相変わらず」っていうのは悪い意味じゃぜんぜんないよ。
鈴木会長も元気そう。
平日午後、夕方前という時間なのに私と前後して客が3組。
商売繁盛しています。
先ず入った内湯は誠に絶妙の加温であり、じっくりゆっくり入って浴槽から出ても変に汗が出る事はなく、全くもってさっぱりしている感じです。
お湯のなかで大量に踊っている灰褐色の湯の華も何時もと同じ。
そして肝心の屋上露天風呂。
屋上の非加熱無加工超源泉炭酸温泉の浴槽及び浴槽周辺環境は少しづつパワーアップしており、前回入浴時より浴槽にたまってる源泉の量が大幅に増えていて入りやすかった。
暫く入浴していると体中が泡に包まれ、温泉から立つ硫黄の香りと、浴槽の木の香りが相まってすばらしいです。
このさっぱりした源泉風呂は、夏の暑い夕方入るのには誠に相応しい冷泉です。
多分今後、倉真赤石温泉はこの屋上源泉風呂抜きでは語れないでしょうね。
屋上露天風呂はまだまだ発展途上であり、浴槽の周囲は建築現場そのものですが、そんなのヘーキと思う源泉好きの方、ここは絶対に入るべき温泉ですよ~!

2012年8月26日日曜日

温泉に行かない日(103) 蛇蝎の如くシツコク復活した八扇乃湯

浜松に遠州浜天然温泉 八扇乃湯(浜松市南区松島町1690:053-426-8000)ってとこがあります。
一度行った事があり、その時の感想は簡潔に言って「二度と行くか」で、私の周辺や各種ウェブサイトでも結構多くの割合で「酷い施設」という評価を受けていたようです。
私も例に漏れず、正直な一文を@nifty温泉に寄せています。
投稿したテキストの著作権はいうまでもなく投稿先の@niftyが所有していますが、もともと私が書いたテキストだし、このブログは営利目的ではないので、一寸失礼して全文引用します。
投稿日:2010年9月11日
題 名:今更ながら行ってきました、が…
浜松近郊の温泉施設で唯一行っていなかったここに、今日思い切って行ってきました。
が、…

ストレートに書きます。

もう行かない。
うん、露天風呂は良かったですね。

でかくて、いい感じでした。
寛げる形の「端っこ」が沢山あり、ゆったり出来ました。
多分、20人くらい同時に入っても、ストレスなくゆっくり出来ます。

でも、ここで良かったのはそれだけ。
総体的にお湯に特徴はなく(天然温泉で美人の湯だそうですが)、内湯と超音波風呂は、入ったとたん忽ち鼻につく塩素臭に辟易しました。
長時間は、ちょっと無理です。露天風呂はほんの微かしか塩素臭がなかったのですが、内湯はバイブラなので、塩素が立ってしまっているのかもしれません。
浴場入ってすぐにある掛け湯ですが、故障していてお湯は底の方にほんの僅かしか残っておらず、マトモに使う事は出来ません。

小さなお子さんが無理に汲もうとして落っこちかけてましたが、大丈夫なのでしょうか。

で、掛け湯の代わりにシャワーを使ったのですが、シャワーヘッドの調整或いは清掃が行き届いていないせいか、ヘッドから出るお湯が拡散します。

安ビジネスホテルに泊まって使ったユニットバスについてる年期の入った古いシャワー、あの感じ。

カランは良くあるプッシュ式なんですが、1プッシュあたりの吐湯時間がだいたい4〜5秒くらいで、湯を浴び続けるには、あたかも瘧にかかったかの如く、ひっきりなしにプッシュしないといけません。

ミストサウナがありましたが、入口は「使用禁止」とマジックで殴り書きされたガムテープで×型に封印されており、使う事は出来ませんでした。

なんて言うんだろうか、要するに「おもてなし」の雰囲気・気持ちが全く感じられず、うらびれ感が色濃く漂う場所でした。
これで900円。
至近距離にある「しおさい竜洋」は人工温泉で料金はここよりとても安いですが、はっきり言ってここより遥かに良いです。
以上。
という訳で二度と行く事はなく時は過ぎ、そうこうするうちに2011年10月、この温泉は潰れてしまいました。
その時の公式サイトによれば、
「(2011年)9月21日の台風15号により、施設の損傷が甚大で復旧困難となり、閉湯する運びとなりました。長年のご愛顧に深く感謝申し上げます」
とのことでしたが私は、
「『顧客からのブーイングが甚大で』の間違いではないのか?」
等と勘ぐっておりました。
おまけにここは、コンプライアンス意識がない入浴施設にありがちな「水道料金のちょろまかし」もきちんとやっているんですね。
『浜松市上下水道部は1日、使用後の井戸水(温泉水)を不正に下水道に流して使用料を免れたとして同市南区松島町の「遠州浜天然温泉 八扇乃湯」に約1000万円の過料を科すなどの処分をしたと発表した』(2010年12月1日毎日新聞)[1]
まあ要するにこういう事です。
使用後の温泉とか雑排水は通常市の下水道管に流します。
当然、流す手前の所には排水メータが付けてあって、排水の量に応じて水道料を払う訳ですが、この温泉はメータをバイパスするような配管をして、水道料をちょろまかしてた訳です。
浜松市中区幸にかつてあった「極楽湯」(直営ではなく長野興産のフランチャイジー)も同じ事でアゲられて、その後廃業し、跡地にはいまじゃ頑固親父の手によりマンションが建ってしまってますがね。

八扇乃湯の場合、未払使用料500万円と1015万円の過料を科せられたそうで、だから素直に、
「罰金払うくらいだったら潰して逃げ切るか、という判断をしたんだろうなあ、セコい奴らだなあこいつら」
思って納得してました。

ところが驚いた事にこの温泉(本当は「この似非温泉」と書きたいのですが)今年2012年4月26日、なんだか知らんうちに再開していました。
同施設サイトのトップページには誇らしげに、
「なお、今後もより多くのお客様にお気軽に親しんでいただくため、入館料と休館日を次ぎ(「ぎ」はママ)のように変更いたしました」
とあったので、
「お。これは大東温泉並みの大幅値下げに踏み切ったか?」
と少し期待して更に先を読むと、旧料金¥900に対し新料金は¥800と、僅か¥100の値下げのみ。
なんじゃこりゃ。
この程度では値下げしたとはいえないなあ。
この程度では「お気楽に親し」む事は出来ないなあ。
その他、浴室・浴槽・泉質などは旧サイトの情報から一切変わっていないため、実情は何の変化もないものと思われます。

ま、地元民でもあるし、怖いもの見たさで今度再訪してみようとは思います。
良い方に変化して、オレを吃驚させてほしいものですが、期待薄ですな。
ところでここの経営者、水道の過料1015万円、ちゃんと払ったのかねえ?
再訪した時に訊いてみるかな。

[1]
この毎日新聞の報道で真に注目すべきは水道料金のちょろまかしなんかではなく、
「使用後の井戸水(温泉水)」
と書かれた部分でしょう。

井戸水。
わはははははははのは。
「温泉水及び加水用の井戸水」とかじゃなくて、主は「井戸水」で、「(温泉水)」はあくまでなんですなあ。

「使用後の井戸水(温泉水)」って表現は読み方によっちゃあ、
「わしら水道局は、あくまでこの施設の奴らが井戸水をじゃんじゃん流した事について過料を払わせたいだけだよ。え?温泉?なにいっとるの。彼らは温泉なんて少しも流してないよ。だってわしらプロで、施設の配管とかぜ〜んぶ確認したけど、あの構造じゃ排水の中に温泉なんて含まれてる訳ないよ。だって浴槽に泉源からの配管が来てねえんだもん、わはは」
というふうにも読めて実に楽しいね。

ちなみに公式ウェブサイトにある温泉の泉質効能ページの中には、
「加温、放流、巡回(ママ。お湯が「巡回」かよ。お巡りさんじゃあるまいし全く。循環の間違い)濾過あり」とは書いているけど、「加水」とは一切書いてないね。
嘘ついてる訳。
泉質に影響している様な事してる場合、例えば加温・加水・循環濾過・塩素殺菌・入浴剤の添加なんか事だと思うんだけど、そう言う事をやってる場合はきちんと表示すべきだったと思うんだけどなあ。
「マグネシウムの含有量が日本トップクラスを誇る名湯」
なんて書いてるけど、まあ確かに泉源での源泉はそうかもしれないね。
だけど「井戸水」で大量に希釈された状態ではどうなのかな。
わたしゃあ、もう猛烈な割合で井戸水使ってると思うよ。
でもどこにも書いてない。
こういう部分が見え隠れするから、俺ここが嫌いなんだよな。

2012年8月25日土曜日

温泉に行かない日(102) 謎の海中温泉

来週、所用でJR東静岡駅近辺に行くんですが、その所用というのが午前中にはケリが付くため、午後はその辺にある温泉を探して寄っていこうと思い立ちました。
で、早速Google Mapを立ち上げて、「温泉」をキーワードにして「付近を検索」してみました。
その結果地図上に表示されたのは、まあ有名どころでは「すんぷ夢ひろば」(あれ、ここって潰れたんじゃなかったっけ?)とか「中伊豆高原草薙の湯」とか「天神の湯」とか「長野興産(=つまり「極楽湯」だね)などが周辺にありますが、いずれも触手が動かず、う~んと悩んでいました。
では、もう少し範囲を広げてみるか思って、地図をより拡大して探していると、ひとつ引かれたのは、以前何かで読んだことがあって、その立地や施設の貧乏くささが特徴的な「滝ノ湯温泉センター」。
まあいいか、ここに行くかと決めかけましたが、更にシツコク探していると1箇所、妙な温泉(?)を発見しました。
Google マップ - ©2012 Google-ZENRIN 
この地図をご覧下さい[1]
これは地図画面のキャプチャですが、「久能山」の真南と焼津市役所の真東にそれぞれ線を延ばした交差点辺りに赤い点があります。
Google先生はこれは「温泉である」と主張しているのです。
海中温泉。
焼津港から約10㎞東沖合に存在する謎の海中温泉であります。
ううむ、俄には信用できない感じがするけど、教えてくれているのは世界のGoogle先生。
Googleに間違いはないと一般的には言われていますので、これはきっと事実なんでしょうなあ。
で、早速その赤い点をポチッとしてみると、温泉の詳細が表示されました。
それによればこの温泉の名前は「サロン咲里香」。
「さろんさりか」と読むのでしょうかね。
焼津沖合にある謎の温泉としてはまったく似合わないおされな温泉名です。
なんてったって、あなた、サロンですよサロン。
驚いたことにこんな場所であっても固定電話が通じているようで、その番号は073-459-1151。
専用の海底ケーブルを引いているのでしょうね。
すげえな、サロン咲里香。
住所もちゃんと割り当てられているぞ。
和歌山県和歌山市加太海岸通り。
はあ?海岸通りぃ?
現地は「海岸」ではなく、「海中」だと思うんだけどなあ。
通りなんてなさそうに見えるし。
それよりなにより、焼津沖東10㎞に和歌山県が存在していたとは正に驚天動地であります。
知らぬ間に和歌山県が静岡県に攻め込んでいるのでしょうか?
なんか最近になって激化してきている某A国や某B国による領地侵犯を思い起こさせるような状況です。
静岡県は毅然とした対応を取って貰いたいものだと思いつつ、両県による覇権争いが本格化する前に、是非この「サロン咲里香」に行って見たいものです。

結論:来週行く温泉は「サロン咲里香」(焼津港から約10㎞東沖合の和歌山県にある温泉)に大決定![2]
だけど、漁船か何かをチャーターしなけりゃ行けそうにもないなあ(^^ゞ

[1]
読めばわかる通り、これは明らかにGoogle Mapのミスというかバグだと思われます。
そうだとするとそのミスだかバグが解消された時点で、この海中温泉はこの世から消滅してしまいます[3]ので、敢えてハードコピーをJPEGにして貼り付けています。
現物を見たい場合には、Google MapでJR東静岡駅を検索し、そこから「温泉」をキーワードにして「周囲を検索」し、地図のスケールを一段階ずつ広くしていけば発見できるでしょう(2012年8月25日 午前7時現在)。

大きな地図で見る
[2]
残念なことに公式ウェブサイトによると、「申し訳ありませんが、現在サロンは休業中です」とのこと。
場所に加えて営業そのものも超秘湯的だ。
とほほのほ。
しかしでもまあ、沖合10㎞もの場所にある店には住み込めないだろうし、通うのも大変だろうから、休業も宜なるかなであります。

[3]
上の地図の通り、矢張り消されたな。

2012年8月23日木曜日

温泉に行かない日(101) きゅ~ちゃんが壊れた

10年前、宝塚で単身赴任していました。
車も一緒に持って行ったのですが、流石に関西の土地勘は薄いため、思い切ってカーナビを購入しました。
ALPINEという会社のDVDナビで、型番に「099」という数字がついていたんで、そのナビのことを私は個人的に、
「きゅ~ちゃん」
と呼んでました。
価格は20万円ちょっとでしたので、決して安い買い物ということではなかったけど、実装しているCPUのスペックが他のものよりずいぶん良くて、非常に素早くリルート計算をしてくれたり、標準で光ビーコンの受信機(オプションだと大抵2万円前後します)がついていたりで、個人的にはまあまあ満足な製品でした。
ただきゅ~ちゃんは、時々ちょっと理解に苦しむ道を案内してくれたり、ルート上にうどん屋などを見つけると、
「ルート上、およそ2㎞先に、うどん屋を発見しました!!」
と嬉しそうに叫んだりとかの妙な癖もありましたけど、まあ概ね「いい子」で人間的でもあり、機械なんだけどちょっとした愛着を感じてました。

きゅ~ちゃんのおかげで、関西方面のいろんな知らない温泉とか観光地なんかに安心して疲れることなく訪れることができました。
ちょっとばかり寄り道しても、きゅ~ちゃんが元の道へ誘導してくれるので行動の幅を広げられた感じですね。
大仰に言えば、きゅ~ちゃんは私にとって、関西に関する知見を広げたり深めたりするためにすごく役に立ったやつなんです。

数年前ですかね、やはりきゅ~ちゃんに道案内をしてもらってどこかに行ってた時、出し抜けにシステムが止まってしまいました。
関東方面のどこかを走っていた時で、私には東の土地勘は本当に全くないためナビなしでは走ることが出来ず、急遽最寄りのコンビニに車を停め、地図ディスクを何回も出し入れしたら何とか回復しました。
その後、同様のトラブルが何回か発生するようになった事と、購入時の地図ディスクが確か2003年度版と古く、道なき道を走る頻度がだいぶ増えてきたので、Yahooオークションで2005年度版地図ディスクを安価で購入し使うようになりました。
そうしたらトラブルの頻度はぐっと減り、快適に使える状態に復旧しました。
ということで、新しくなった地図(といっても2005年度版)でもって、わたしはきゅ~ちゃんに道を教えてもらいながら、星山温泉や倉見赤石温泉等、未知の温泉に行きました。

いつの間にか時は流れ、ALPINEの099シリーズは製造中止となり、きゅ~ちゃん専用の地図ディスクも2007年度版を最後に更新が停止されました。
しかし私のきゅ~ちゃんはまだまだ全然お達者なので、2005年度版の地図を2012年の今まで使って、新東名が走り出した今月まで快適に使い続けていました、が…

先々週のこと。
いきなり、何の前触れもなくきゅ~ちゃんが動かなくなってしまいました。
ちょっと機嫌を損ねて止まっちゃうことはあれから何回かあったのですが、兎に角DVDを何回か出し入れすれば機嫌は直っていたので、今回もいつもの如く地図ディスクを出し入れしてみたんですが、全然動きません。
DVDを古いのに変えてみてもやっぱりダメ。
出し入れしている最中も、しばらくは「地図ディスクが不正です」だったっけな、そんなエラーメッセージが返ってきてたんだけど、そのうちそれさえも出なくなってうんともすんとも言わなくなってしまいました。
慌てて、メーカ純正のDVDドライブクリーナを買って、ピックアップレンズの掃除をしてみましたが状況は変わらず、本格的に壊れてしまったようです。

……

ううう。
いきなりすぎるなあ、これ。
でも、カーナビなしの生活にはもう戻れない体質になってしまった、つまり私の「読図能力」や「知識とカンで進むべき道を判断する能力」が低下してしまったため、やむなく買い換えることにしました。

一昨日の夜、近隣のオートバックスに行き、乏しい予算内で購入できる製品を品定めし、付け替えてもらいました。
1時間ほどたって完成の連絡が入り、ピット内に停めてある車に行くと、車から取り外されたきゅ~ちゃんが、コンクリートの床に無造作におかれていました。
普段はダッシュボードの上に設置した小さなモニタしか目に入らなかったんだけど、実際のきゅ~ちゃんはこんなにも多くの部品で構成されていたのに驚きました。
こいつらが一生懸命協力して、俺をいろんなところに連れて行ってくれた訳か…

つい先週まで元気に道を教えてくれたり、うどん屋やそば屋が2㎞先にあるという無駄な情報をを大きな声で教えてくれてたのに、いまはもうなんか、ゴミみたいになって地べたにおかれてます。
オートバックスの店員さんに新しいナビの基本的説明を受けている間も、放り出されたきゅ~ちゃんが気になって、新しいナビをかったとい嬉しさをあまり感じないほどでした。

ひとしきり続いた店員さんの説明も終わりました。
あとはもう帰るだけです。
でも、一旦車から降りて、地べたにおかれているきゅ~ちゃんの所まで行ってモニタをぽんぽんと叩き、
「わるいなあ、ながいあいだありがとうなあ、それじゃあなあ」
と心のなかで声をかけてからお店を後にしました。

きゅ~ちゃん、ごめんね。



きゅ~ちゃん
きゅ~ちゃんのモニタ
もう10年以上も経つ製品なのに
今の基準でも問題なく通用するデザインだと思う

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2012年8月20日月曜日

湯の島温泉(3)

このブログを始めて最初に書いたのが湯の島温泉のことで、それが2011年4月23日の事でした。
それだけお気に入りな温泉という事だと思います。
ブログには2011年8月21日に再度ポストしましたが、その後今日までの間に実は何回かここに訪れていて、一度などは同じカイシャで別セクションの上司と出くわしたりして驚いたりしてました。

お気に入りの温泉なのにも関わらず中々行けてないのは、矢張り距離の問題で、ここ数年急に体力が衰えてきたせいもあって、片道3時間を越える運転がちょっとしんどくなって来たからでしょう。
高速道路の3時間はただ眠気に耐えれば体力的にはどうってことないんですが、自宅から湯の島温泉に至る愛知県道1号線は全線けっこうシビアな山道で、流石にこたえます。
しかし昨日、このままではいかん、ここは一発再訪しようと心に決め、車に乗り込みました。

数年前までならとても考えられなかった程の安全運転[1]で山道を抜け、佐久間ダムを抜けた北側にあるトンネル内にあった落書き[2]を見て、心がほっこりすると同時にぞっとしたりしながら、久しぶりの湯の島温泉であります。
この温泉は、泉質が比較的良いのにも関わらずこのポストでも触れた通り「貸切率」が大変に高い。
いつ行ってもお客と言えば私だけ。
広いとは言いませんが、決して狭くはない温泉施設を2時間くらいは独り占めということが毎度の事。
しかし今回は違っていました。
温泉の駐車場に入る時、2台程車が止まっていたので「お、きょうは少し客がいる様だな。流石お盆だな」と思ったんですが、脱衣場に入ると2人の男性が(当たり前か。女性に出くわした事は未だかつてないね)更衣しており、壁の向こう側の女湯方面からは複数と思われる子供(本音を言えばガキと呼称したい。私は子供が嫌いだ[3])の叫び声。
(はああああぁ。せっかく静かにお風呂を楽しもうと思ったのにい)と思いながら裸になって浴室に入ると、内風呂の浴槽に2人、シャワーに3人、露天風呂に1人の先客。
脱衣場の2人と私を含めれば、何と9人もの大盛況。
千客万来です。
ただ幸いな事に、男風呂の先客達はいずれも寡黙で、使い終わった腰掛けや桶はちゃんともとの場所に戻していた事でも解るように、大変マナーの良い人々でしたのでいらっと来る事はありませんでした。
しかもわたくし的に好都合な事に、矢張りいずれの先客もカラスの行水で、あっという間に誰もいなくなってしまい、浴室内は完全な静寂を得たのでした。
いつもより高めに加熱されている内湯に暫く浸かり、浴槽の壁側へりにある石を枕に天井を見上げたり、開け放った窓から外の景色を眺めているのは本当に至福の時間だと思います。

で、露天風呂に移動して非加熱の源泉が細いパイプからちょぼちょぼ流れている辺りに体を沈め、ぼーっとしてたり、襲い来るアブとの戦いを楽しんでいたりしていてふと気付いた事があります。

露天風呂は、非加熱源泉ちょぼちょぼパイプとは別に、加熱されたお湯が岩の上からあたかも滝の如くだばだば大量に注がれているのですが、以前まではそれとほぼ同等の量のお湯がOFしていた様な気がするんです。
今回、そのOFの量が何だか減っていて、そうだなあ、量的には源泉ちょぼちょぼパイプからの量くらいしかないように思えました。
私は、ここの温泉について「内湯は源泉半掛け流し」「露天風呂は源泉掛け流し」と思っていたのですが、それは多分勘違いで、多分OFと循環の併用だったんですね。
でも、それでもってこの温泉の価値が今までより下がるかというと、そんな事は全然なくて、温泉というのはある程度の泉質があり、ある程度の風情があり、そこに来る客筋が良ければそれでいいと思うんです。
この湯の島温泉は、まさにその通りの場所なので、私は大好きなんだと思うんですね。

[1]
私ははっきり言って、一般的に車の運転が好きなんだけど、高速で飛ばすよりは、細くて曲がりくねった山道をスムースかつクイックに走り抜ける方が好きです。
というか、好きでした。
スムース&クイックに山道を走り抜けるのには、それなりに目と頭を使い、体力も必要になるため、老体化が夥しい最近ではそれはなかなか難しく、今では「スムース&スローリー」を旨としております。

[2]
これですがね。

祝いと呪い
© ill-health(ruephas)/ame 2012
祝ってやりたいのか、呪ってやりたいのか、どっちかはっきりせい!と言いたくなる落書きです。
「ごり」さんも大変だ。

[3]
昔、伊武雅刀のレコードでこういう内容のものがあり、非常に好きでした。
本文中のリンクをクリックすれば、別タブ(別ウィンドウ)でYouTubeが開いて聴けますのでどうぞご鑑賞ください。
秀逸な歌詞だと思うので、非常に長いけれどこっそり転載します。
発売時はドーナツ盤だったけど、CD出てれば欲しいな。
夜のヒットスタジオでの貴重な映像はこちら

■子供達を責めないで
(歌:伊武雅刀 日本語詞:秋元康 作曲:Barnum,Reve  編曲:清水信之)

私は子供が嫌いです
子供は幼稚で 礼儀知らずで 気分屋で
前向きな姿勢と 無いものねだり
心変わりと 出来心で生きている
甘やかすとつけあがり 放ったらかすと悪のりする
オジンだ 入れ歯だ カツラだと
はっきり口に出して人をはやしたてる無神経さ
私ははっきりいって”絶壁”です
努力のそぶりも見せない 忍耐のかけらもない
人生の深みも 渋みも
何にも持っていない
そのくせ 下から見上げるようなあの態度
火事の時は足でまとい 離婚のときは悩みの種
いつも一家の問題児
そんな御荷物みたいな そんな宅急便みたいな
そんな子供が嫌いだ
私は思うのです この世の中から子供がひとりも
いなくなってくれたらと
大人だけの世の中ならどんなによいことでしょう
私は子供に生まれなくてよかったと
胸をなでおろしています。

私は子供が嫌いだ
うん!
子供が世の中になにかしてくれたことがあるでしょうか
いいえ 子供は常に私たちおとなの足を引っぱるだけです
身勝手で”足が長い”
ハンバーグ エビフライ カニしゅうまい
コーラ 赤いウィンナー カレーライス
スパゲティナポリタン 好きなものしか食べたがらない
嫌いなものにはフタをする
泣けばすむと思っているところがズルイ
何でも食う子供も嫌いだ
スクスクと背ばかりたかくなり
定職もなくブラブラしやがって
逃げ足が速く いつも強いものにつく
あの世間体をきにする目がいやだ
あの計算高い物欲しそうな目がいやだ 目が不愉快だ
何が天真爛漫だ 何が無邪気だ
何が星目がちな つぶらな瞳だ。

そんな子供たちのために 私たちおとなは
何もする必要はありませんよ
第一私達おとながそうやったところで
ひとりでもお礼を言う子供がいますか
これだけ子供がいながら ひとりとして
感謝する子供なんていないでしょう。

だったらいいじゃないですか
それならそれでけっこうだ ありがとう ネ
それならそれで けっこうだ ネ
私達おとなだけで せつな的に生きましょう ネ
子供はきらいだ 子供は大嫌いだ
離せ 俺はおとなだぞ
誰が何んといおうと私は子供が嫌いだ
私は本当に子供が嫌いだ

2012年8月18日土曜日

おごと温泉観光公園足湯(1)

雄琴温泉と言われて「女体盛り」という単語を連想するのは、少なくとも私の年以上のオッサンかオバハンでしょうね。
勿論そんなもん、わたしゃやった事は愚か見た事もないので、抽象的には解っても具体的にはよくわからない訳なのですが、まあ昭和の時代とかの温泉旅館では、カネさえ出せばそういうことをしてくれたところもあったんでしょうね。
今はそんなアホな事をしているところは雄琴は勿論、日本全国的にもないと思います[1]
現在の雄琴温泉は、ゆったりした空間でゆったりした時間を過ごしてもらおうというコンセプトの宿泊施設が多い様な気がします。
で、多くの場合、「ゆったりした空間でゆったりした時間を過ごそう」と思ったら、財布もそれなりにゆったりしていないといけませんので、私なんぞは雄琴温泉の旅館にはなかなか近づきづらいという現実があります。

しかし、雄琴温泉を少しだけ無料で味わえる場所が1ヶ所あります。
それがこのおごと温泉観光公園(滋賀県大津市雄琴1-2-17:077-578-3750:足湯¥0:7時~19時:休場日毎週水曜及び12月30日~1月1日:無料なのにも関わらず何故かポイントカードシステムあり)の足湯です。
場所は、JR湖西線おごと温泉駅からそうだな~、徒歩で20~30分くらい。
公園には駐車場もありますが、駐車可能なのは20台くらいで少し狭いのが難です。
公園内にある足湯はそこそこ大きなもので、足湯全体をカバーしている屋根もかかっているから、多少の雨なら全然ダイジョウブです。

ここには以前入ったことがありますが、結構熱く加熱していて、猫足(©桂文珍師匠)な私には最初辛かった。
でも足湯(に限らず温泉は大抵そうですけど)不思議なもので、暫く入っているとだんだん慣れてきて、いい感じになってくるんですよね。 
私が言った時には、観光客というよりは地元民ばかりで、高校生くらいのおねえちゃんが、浴槽に足を入れながら本読んだり、参考書を見ながらノートを取ったりしていて、つまりお勉強したり(!)しながら長時間足湯を楽しんでました。
お酒飲みながら、ソフトクリームを舐めながら、或いは隣の人とお喋りしながら足湯を楽しむ光景は良く目にしますが、勉強しながらというのは空前絶後の光景で、可成り驚きました。
ありゃあ観光施設というよりは、地元民福利厚生施策の一つだなと思っちゃいましたね、ははは。
でも別に、ヨソモノを排除する様な雰囲気は全くないのでご安心ください。

いつかはその辺にある温泉旅館に泊まってみたいものだと思いますが、まあ、経済的なしがらみ(簡単に言えば貧乏な状態)はまだまだ続きそうなので、ずっと先の話でしょう。
それまでは、もし雄琴の近くを通る様な機会があれば、この足湯と、足湯しながら勉強するおねえちゃんを眺めて楽しむ事に致しましょう。

[1]
と書いてはみたものの、念の為例の頭の固いサイトで調べてみたら、
「現在でも温泉旅館やショーパブなどで行われることがある」
などと書かれており、それには「要出典」タグは貼られていませんでした。
執筆者は実体験したのかなと思いつつ、 やはりこれはオカシイ、何かの間違いだろうと思って更に念の為、創造性豊かな事で有名な別のサイトで調べてみたら、
「女体盛りとは丼のサイズのひとつであり、女性向けの小型のお椀に入れられた牛丼・豚丼の事である。対義語はテラ豚丼」
「並・大盛・特盛に続く第四のサイズの盛り方として日本で考案されたものである。具体的には並盛りよりご飯・牛肉ともに量が少なく、値段としてみた場合は並より安いが実際は割高になる。カロリーは並盛りよりもはるかに少ない。ほかに盛り付けにかかる時間が並よりも短いため、より「早い」「安い」「うまい」を 体感できる形になっている」
とあり、胸を撫で下ろした次第であります。
人間なんてらららーららららーらー、であります。

2012年8月12日日曜日

温泉に行かない日(100) 「明治神宮球場」と「ラブホ」

このブログは、今や「個人情報収集の鬼」と言われているGoogleが提供しているBloggerというサービスを使ってます。
無料で開設出来、ブログの体裁も比較的自由に変える事が出来るので、まあ使いやすい環境です。
また、そこそこな統計機能があるため、どんな人がどんな環境からこのブログを閲覧したのかある程度は解る仕組みという訳です。
ブログの開設者はその統計を見て、ヒット数とか、閲覧者の環境(OSやブラウザの種類)とか、どこの国の人なのか等を確認して一喜一憂し、少しでもヒット数が増えそうなコンテンツを書こうとする訳です。
「このブログは日記である」と考えている私でさえ、沢山読まれているコンテンツがあると、それはそれで嬉しいのは全く否定しません。
で、驚くべき事に統計機能では、一般的な検索サービスを使ってこのブログに辿り着いた人が、どんな検索ワードを使ったかも解ったりするのです。
全く恐ろしい世の中であります。

このブログで、結構見られる検索ワードは、「チャンピックス+日記」「チャンピックス+飲酒」「浜松+銭湯」なんかですね。
一番最後の検索ワードでここに着てくれたりしてると、私としてはまあちょっと嬉しい気分になる訳です。

でも、中には変な検索ワードでここに来てる人もいます。
具体的には、こんな感じ[1](ここまで再現出来るのです)。

「明治神宮球場」と「ラブホ」

正に神をも恐れぬ組み合わせの言葉であります。
果たしてこんな検索をかけるのは如何なる人物なのか?

プロファイリング、というかノベライゼーションしてみよう。
検索者は常識的にはヤクルトファンか、その日ヤクルトと対戦するチームのファン。
ここではヤクルトファンという事にしておこう。
神をも恐れぬ驚異的言葉の組み合わせで正々堂々、ひょっとしたら白昼堂々検索をかけてくるという事は、まあ男性。

で、神宮周辺に自宅がない。

あるいは、自宅では事に至れない何らかの事情を持つ人物かもしれない。
やはりヤクルトが好きなカノジョがいて、カノジョとは神宮球場で知り合ってもう半年。
カノジョをなんとか土俵際に追いつめようとしていて、最近やっといけそうだという淡い感触を持っている彼は29歳独身。
大学時代イベント系カイシャを目指したが夢破れ、今は結局なんとか中小食品卸会社に拾ってもらい、営業課の主任をやって暮らしている。

で、何週間ぶりにカノジョ、佐々木尚美(仮名)27歳を神宮に誘い、ヤクルト・巨人戦を見る事にした彼、菊池雄一君(仮名)。
時は金曜日、上司に申し出て通常は勤務である翌日土曜日に何とか休みを貰い、尚美さんと二人でモーニングコーヒーを飲むまでの算段を綿密に組み立て、勇躍明治神宮球場に向かう菊池君。

兼ねて確認しておいた通り駅の改札近くで尚美さんと落ち合い、ライトスタンドに二人で陣取る。
野球観戦にビールは付き物だから、プレイボール前に早速ビールを2つ購入し乾杯する。
菊池君、今日こそ尚美さんに沢山飲ませて、自分もうーんと飲んで勢いつけて、一気にフィニッシュに持ち込もうとしているらしい。
さて、ヤクルト・巨人戦は際どい投手戦が続き、結果は2対1でヤクルトの惜敗。
緊迫した試合が故に二人は試合を注視しており、従って思った程ビールは進まず、予定した程には酔うことが出来なかったため仕方なく球場近くの居酒屋で飲み直すことにした菊池君と尚美さん。
試合終了は21時35分、もう時間がない!
菊池君はある程度呑んだら、昼間抜かりなく検索した場所(ホテル・フェアリー:二人が呑んでる居酒屋から充分に徒歩圏内)にいって一気に浴びせ倒しを決めたいと計画していたが、菊池君以上に生粋のヤクルトファンたる尚美さん、今日の試合の内容が相当不満だったらしく、そっち方面で一人で盛り上がり、というかその試合でのヤクルトのあまりの不甲斐無さに尚美さんの怒りに火が付き、それは遂には烈火と化し、尚美さん怒りに任せて安い燗酒⇒焼酎のロックをガンガン呑み始め、一時間後にはすっかり意識不明のぐてんぐてんになってしまい、もう一人では立てない様な状態。
しまいには
尚美さん、飲み屋のテーブルで突っ伏して深い睡眠に入ってしまい、菊池君は仕方なく、なす術もなくすべてを諦め、ホテル代として用意したなけなしのお金を尚美さんちへのタクシー代に充てて、とぼとぼと帰宅したのであった。
あはは、下らないなあ。
でも菊池君、意外に好青年。
べろんべろんに酔った尚美さんをみだりに手込めにするという事なく、ちゃんと家まで送ってあげたんだ。
えらいぞ、菊池君。

…ごめんなさい、くだんないこと書いちまったなあ。
でもまあ、このブログ自体が下らない内容なんで、別にいいか。

ちなみに、「明示神宮球場+ラブホ」の検索ワードで何故このブログがヒットしたかというと、まあこのポストと、このポストのせいでしょうね。

検索者の方、ごめんなさい。
多分ご期待に添える検索結果ではなかったよね。
すまん。

[1]
このリンクを開くと、本日2012年8月12日現在では今回のこのポストが(当然の事ながら)トップヒットになりますが、これをポストする前までは、
明治神宮, 原宿・代々木・信濃町 - 旅行のクチコミサイト フォートラベル 
というのがトップヒットでした。
念の為。 

2012年8月11日土曜日

温泉に行かない日(99) 出所不明の温泉タオル

ここ数年については、行った温泉・銭湯等にそこのオリジナルフェースタオルがあれば、記念に1枚必ず購入するようにしています。
私はそんなに金持ちでは無いけど(嘘。「貧乏」がホントです)、フェースタオルはそんなに高くないし、財布に余裕があれば2枚購入して、1枚は保存用、残りを普段使い用にする事もあります。
これは逆に言えば、行ったことのない温泉のタオルは持っていない、ということでもあります。

つい先日、屋外での活動予定があり、きっと大量の汗が出るだろうと思ったため、手頃なタオルがないかと部屋をごそごそ探していたら、こういうフェースタオルが出てきました。
問題のタオル
タオル自体のクォリティは結構高いです
© ill-health(ruephas) 2012
梅ケ枝新田温泉 黄金の湯(静岡県静岡市葵区梅ヶ島5342-3:9時30分~17時30分:¥800)のフェースタオルです。
正式名称は「黄金の湯タオル」と呼ぶようです。
写真では分かりにくいのですが、上品な薄茶色で手触りも良く、吸水性も良さそうに感じます。
温泉にとっても自慢の一品であるらしく、公式ウェブサイトの一部をさいてわざわざタオル専用のページを設けているくらいの力作です。

でも、ヘンなのだ。
ここに行った記憶が全くない。
最近高齢化が進んで、とみに記憶力が落ちてきている自覚はあります。
とはいえ、ここには行ったことはないと断言できます。
なにせ車だと片道約3時間、公共交通機関だと早くて4時間以上かかりますので、行けば流石に覚えてると思います。
しかし私には、一切その記憶はないです。

タオルが発見されたのは、私の部屋の中の余り他のひとがアクセスしない場所[1]であり、従って他の家人が入れたとは思えないから、疑問はいや増します。
そもそも家族含め私の周囲で温泉趣味を持つ人は私ぐらいで、車で3時間もかかる温泉にわざわざ行くような変人はいません。
ひとつ可能性として考えられるのは、私には静岡市葵区に住んでいる温泉好きな友人がいるんですが、彼がウチに遊びに来たときに持ってきて、忘れて帰ったのではないか事です。
しかし彼から、この温泉に行ったことがある事は今まで聞いたことがないんですね。
う~ん、不思議だ。
これは一体何なんだろう。

やはり、あれかな。
私、実は離人症にかかってて、自分でも分からないうちに時々とんでもないところに行ったり、とんでもない事をやらかしたりしているのかね?
自意識がないまま家を出て車に乗り、R1か東名を走って山の中のこの温泉まで行って温泉に浸かり、帰りしなにタオルを買って家に持って帰り、タンスにしまい込む。
なとど言う事をやらかしているのかな?
あるいは自分で気付かないうちに何かの事情[2]で頭を強打して、この黄金の湯にいった記憶のみが消失しているのかな?
いやあ、やばいなあ。

[1]
エクストリーム・エロ本隠しに使える程に、高度に隠蔽された場所ではないですけどね。

[2]
事情として考えられるのは、
  1. 余りにも仕事ができない私に強い怒りを覚えた上司が、突如PCのキーボードで私の頭を強打した
  2. 余りにも仕事を教えない私に強い怒りを覚えた部下が、突如PCのディスプレイで私の頭を強打した
  3. 余りにもお給料が少ない私に強い怒りを思えた家人が、突如植木鉢で私の頭を強打した
と、この3つくらいかな。

2012年8月9日木曜日

たおやかに勤務中Returns(9) 汗臭い漢(おとこ)

B:
昨日は、『あったか~い』カードをありがとうございます[1]
なんか、汗かいた若者[2]がそれを私の車に紙を挟もうとしてるところに出くわしましたが。

A:
ああ、汗臭い青年ね。
彼は人物[3]だよ。
実に人物だ。
汗臭いが。

B:
汗臭いのが玉に瑕ですね。
いかんせん汗臭いですね。

A:
好青年だよ。
声がでかくて汗臭いのが玉に瑕×2、だね。

B:
惜しむらくは・・・汗臭いですね・・。

A:
惜しむらくは、汗臭い。
彼に一点曇りがあるとすれば、それは汗臭い点だな。

B:
本当に・・・おしい漢です。

A:
蟻の一穴で堤防は崩壊するというが、S君に当てはめればそれは汗臭さだな。

B:
致命的欠陥ですね・・・
硝子のエースですね・・・

A:
久しぶりにブログに転載させて頂きます。

B:
S君の汗臭さが一助になれて幸いです

A:
誠に慶賀に堪えない。

[1]
ここで見つけたヘンなタロットカードを、S君が私に命じられて、たまたま私の勤務先の近くに来たB君の車のワイパーに挟もうとしていたのであった。
B君は屢々近くに車を止めるため、発見ごとに例えば「A(私の名字)参上!」と習字体で書いた紙等、全く意味がなくてかつ、誰もが「こんな紙がもしオレの車に挟んであったらゼッタイやだなあ」と感じるものを挟んでいます。

[2]
青年(若者・彼・S君)は、現在の私の部下でB君の後輩。
頭は良く、理解度も高く、仕事も速いのですが、一方で彼は兎に角景気よく汗をかくのが趣味で、この時期毎朝、シャワーを浴びた直後の漢の如く、玉の様な汗で顔面・頭髪を一杯に濡らして出社する為、皆に薄気味悪いと思われています。

[3]
一般的な「ひと」という意味じゃなくて、「人格・才能などの優れた人」という意味です。
言うまでも無くここではおちょくった書き方をしているわけです。

2012年8月7日火曜日

塩田温泉 湯元 上山旅館(1)

いやあ、こんだけ暑い日が続くと、仕事も趣味もブログもなかなか前には進みませんなあ、わははは(等と言い訳なぞしおるわ、こやつめ)。

塩田温泉 湯元 上山旅館(兵庫県姫路市夢前町塩田287:079-336-0020:公式ウェブサイトに記載はないが、のみ可で¥1000)。
この温泉は、再訪、2回目です。
最初に訪れたときの時期が全く思い出せないんですけど。
こまめに日記をつけるタイプではなく、記憶力も悪いのが恨めしいのですが、10年近く前に一度訪れています。
行った時期は覚えてないけれども、ただ流石に温泉の事だけはぼんやりと記憶してます。
この旅館はやはり、大きな露天風呂とフリーで使える貸切風呂が有名で、私はその大きな露天風呂にしか入っていなかった様な気がします。

今回は露天風呂にも入ったけれども、内湯にも入りました。
で、思ったのが、
「なんで前回、内湯に足を運ばなかったのだろう」
ということ。

この温泉は江戸時代から続く大変由緒ある炭酸泉で、入って効く飲んで効く[1]という泉質を持っているそうです。
でも正直言って前回、泉質に関する記憶は殆ど無く、風情に関する記憶ばかりが立っているのです。

今回実際露天風呂に入ってみても、特に「炭酸炭酸」した感じは全くないし、やや薄濁りがあるような気はするけど基本的にはMTMMな感じでした。
露天風呂だけではお金がもったいないので、今回は内湯にも入ってみましたが、吃驚。
大きな浴槽の傍らに、人一人入れば一杯一杯の小さな浴槽があり、それは源泉風呂だったんです。
無加工非加熱の100%源泉。

泉温17℃の源泉は蛇口から出し放題。
泉質は一目見ただけで主要浴槽と違うのは歴然。
はっきりと赤銅色であり、蛇口からでる源泉を口に含めば、肌理の細かい炭酸が口に広がります。
浴槽の縁に置いた白いタオルは忽ちのうちに赤銅色に染まってしまいました。

わあ、これは本物。
浴槽内には私以外には誰もいないことを良いことに、源泉風呂を長時間独占し、体が冷え切ると主要浴槽に移って体を温めるを繰り返すこと1時間以上。

大変満足いたしました。

すみません
何故かモノクロになってしまってるけどこれが源泉浴槽
源泉の「不透明感」わかりますか?
© ill-health(ruephas) 2012


ごめん
これもモノクロ調になってしまってるけど、これが主要浴槽
透明感があり、上の写真と比べればお湯の違いは歴然ですね
© ill-health(ruephas) 2012
どう?
入りたくなっちゃうでしょ?
わずか1000円で味わえますよ〜
© ill-health(ruephas) 2012

[1]
旅館にあった大昔のパンフレットによれば、1日に付き一升以上の源泉を飲んで温泉に浸かれば、胃腸病はなおっちゃう、みたいなことが格調高い文語体で書かれてました。
1日かかりとは言え、一升もの源泉を飲むのは大変だろうとおもうんですけど、ここに来た湯治客はきっと頑張って飲んでたんだろうね。
今は、朝がゆや夕食の小鍋に、源泉を利用しているとのことでした。