2024年7月4日木曜日

温泉に行かない日(535) 山の辺の道(10) 白川ダム➔石神神宮(3)

未踏の道を行って戻ったワシは続きを歩くことにしました。
再開ポイントからはいきなり地図にない道になります。

軽トラの左に見える道が山の辺の道
© ill-health(ruephas) 2024

写真では影になっとって分かりづらいが、東側を通っとる山側の細い道のほうが山の辺の道じゃ。
ちゃんと道標があるから間違えることはないです。
此処から先しばらくは「ザ・山の辺の道」という雰囲気で、枯れ葉と木漏れ日が落ちとる道をいい気分で歩ける区間じゃ。
道を歩いとると東の山の中というか林の方からなにか「うぎゃ〜!」「ぼへ〜!」というような修行系の雄叫びみたいなのが聞こえてきて何じゃろうと思ったが、そっち方向には天理教青少年育成広場(奈良県天理市豊井町)なるものがあるので、そこで自己鍛錬に勤しむ若人の声じゃろうと思う。
一方西側には相変わらず天理教の詰所群が立ち並んでおる。
そんな道をトコトコ歩くわけじゃ。
クルマが通るはずもない道じゃから呑気に歩けるのがとにかくいいです。
野道になったり、石畳の道になったり、側溝の蓋の道とかどんどん道の相が変わっていくのも楽しい感じじゃ。

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そのまま歩いていくと道が直角に南に折れるんですが、そのへんに神社発見。

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豊日神社(とよひじんじゃ、若しくは、とよいじんじゃ:奈良県天理市豊井町602)という神社で、狭い境内(本殿は急な石階段の上の方にある)には天満宮と彫られた古い石灯籠があるので祭神は菅原くんと思われる。

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社号は当然このあたりの地名である豊井町と関係しとるんじゃろう。
しかしワシ、前にも書いたかもしれんけど天皇含めた実在系の祭神があんまり好きではないので、ここは軽く参拝してそのまま先に進んだわけじゃ。
そしたら拝殿のすぐ先に由緒書きがあるので読んでみたらこりゃびっくり、ワシが信奉する大山祇命の名前が書かれておるではないか。

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まあ先程の石灯籠とかも含めて考えれば、主祭神は大山くんではなくて菅原くんで、大山くんは近所から合祀されたんじゃろうと思うが、由緒書きにはそのへんのことは触れておらず、おそらくは郷土史家が書いたその由緒には豊井や豊日がどうした、菅原くんは多分主祭神ではないとかどうとか、ワシにとってはまあどうでもいいことしか書いておらん。
一行でいいから大山くんがここにおる由緒を書いてくれ、などと思いつつ後戻りして、今度はちゃんと参拝した次第じゃった。
ちなみにこの神社のメインの鳥居は道が直角曲がりするとこではなく、この由緒書きのところにある方じゃと思うので、ご参拝の際の参考にしてくだされ。

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南に進んでいくとそのうち舗装路にぶち当たるのでそこで左(東)に曲がりすぐさま右(南)に入るのがルート。
そのへんに天理教 白羽大教会信者詰所(奈良県天理市豊井町222-2)ってのがあって、敷地を見るとどうやらここは浜松方面信者の詰所らしく見える。

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駐車場には浜松ナンバーのクルマも停まっとる。
白羽というのは浜松の南、砂丘で有名な遠州灘のちょっと北側にある地名なので、多分それじゃろうなあ。
わしゃ奈良に引っ越してきた以来、浜松関係の雰囲気を感じたのは初めて。
浜松から来た人と話したりとかはもちろんなく、浜松ナンバーのクルマもいっかな見たことはない。
じゃから少し懐かしい思いでこの詰所を眺めたわけじゃな。
一瞬、何なら今度泊まってみようかなと思ったがワシは別に信者でもなく、これから入信するつもりもないので勧誘されたらこれはそれで面倒な話。
泊まることはないだろうなあ。
ちなみに調べてみたら、天理教信者じゃなくても詰所に泊まるのは可能で、料金は1000円とか2000円とかみたいです。
止まりたい場合は各詰所ではなく、天理教本部に相談するのがいいという情報もあります。

その白羽詰所のところを南(右)に曲がって暫く行くとコンクリの橋に出ます。

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布留の高橋(ふるのたかはし:奈良県天理市豊井町222)という橋で、Google Mapsでのカテゴリは「観光名所」となっとる。
観光名所となると、古い木造の太鼓橋かなにかかなあとここに来る前までは思ってましたが、単なるフツーの何の変哲もない橋でした。
はりまや橋もしくは札幌時計台的な、有名ではないもののなんちゃって観光スポットですな。
その橋からハタノ滝というのが見えるのが唯一の観光要素かなあ。

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あ、書き忘れてましたが白羽詰所から先しばらくは地図にない道です。
道標がありますので迷うことはないですけど。
特に深い感動もなく橋を渡り、滝を見やり、木陰の小道を抜けると地図にある舗装路に合流します。
当たり前だけど日陰のない舗装路は直射日光と路面からの輻射熱で暑くて不快。
しかしそれは仕方ないこと。
これもまた現代の山の辺の道というもんじゃろう。
その舗装路は長くは続かず、すぐにY字の分岐に出て山林に向かう野道に入ります。

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ここから石上神宮はすぐそこのはずだけど、まず出てくるのは祓戸神社(奈良県天理市布留町347)。
二本の石柱があってそれを注連縄で繋いでいるというこの辺で時々見かけるパターンの鳥居?形式。
ただし一般人はご禁足のようで、立入禁止の札がぶら下がった鎖で封鎖されとる。
石神神宮の境内社という扱いなのかもしれん。
そこからさらに少し歩くとけたたましい鶏の声が聞こえてきて、これ即ち石神神宮の鶏ですな。
伊勢神宮にも鶏がおるが、神社と鶏は相性がいいのかもしれんなあ。
右手に長生殿という赤い建物が見え、そのすぐ先に石神神社の入口がある。

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左手の少し登ったところには国宝の門がある(立入禁止)。
とりあえずここ石上神宮が本日のゴール。
神社の脇に東屋があって、そこに山の辺の道の道標がある。
山の辺の道はここから更に南に向かって続いておることがわかる。

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本日はここまでとしてワシは天理駅方面に歩き、篦棒に長い商店街を通り抜けて駅に出て、そこから桜井線で奈良駅まで戻ることにした。
時刻は午前11時2分。
奈良まで戻って昼酒を嗜むには最上の時間じゃなあ。
奈良駅に着いたワシは歩いて近鉄奈良駅方面に向かい、小西通りと三条通の交差点にある奈良スタンド ヤマトモダン(奈良県奈良市角振町24-4:050-5493-7569:土日12:00~23:00:平日15:00~23:00)に吸い込まれ、吉野天然鹿のロースハムをつまみに昼酒を食らったのであった。

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山の辺の道 案内Map

この「山の辺の道 案内Map」ですが2024年6月18日現在、iPhoneで閲覧した場合、ルートを示すラインが縮尺により見えたり見えなかったりする不具合があるみたいです(ios17.5.1:Googleマップ6.120.1)。
とは言っても原因も直し方もわからんし、そもそも多分ワシのせいでもないので勘弁してくだされ。
心眼で見てくだされ。
PCの場合、Google ChromeであればWindows環境でもMac環境でも問題なく見ることは出来てます。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。