2013年12月15日日曜日

ヘルシーパーク裾野(1)

私の部屋は2階建て建物の1階部分、東側の角部屋でまあまあ快適なんですけど、部屋のすぐ南東側に別の家が建っていて少し陽当りが悪いのが難点です。
従いまして今の季節ははっきり云って寒いし、布団を干すにもやや苦労があります。

さて今日はどう過ごそう。
昨日のうちに洗濯はしちゃって家事的にはヒマなんだけど、先日伊豆に行ったりしてお金も少し厳しいし、今日は家に引きこもって寝室のベッドに潜り込み、昨日借りた本でも読んで過ごそうかと思って実際暫くそうしていたんですけどね。

如何せん寒い。
はっきり云って寒い。
外は暖かそうなのに、部屋は寒い。
我がアパートに装備されている暖房器具はリビングのエアコンのみで、寝室には何もない。
見よ、この寒々しいがらんどうな部屋を
少しじゃなくて、実はとても寒い
夜ではなく朝6時過ぎの撮影
© ill-health(ruephas) 2013
二重にかけた布団に包まって、ドートマンダーものの名作「ホット・ロック」を読み始めたんですが部屋が寒くて感情移入できない。
これは困った。
仕方ない。
温泉に行こう。

考えてみれば私、温泉に行きたいと思う動機として「寒いから」が第一となるのはこれがはじめてかもしれない。
寒いというより、純粋に温泉に行きたいという気持ちが強いんだと思うんですけど、だから真夏に温泉に行くことは全くやぶさかじゃなかったりします。
今回は本当に「寒いからあったまりたい」という意志でもって温泉に行くことに決めました。
ただ、どうせ行くなら行ったことがなくて、でも近場で、安くて、しかもそこそこの泉質のところがいいなと思い1時間ほどうじうじ悩み、その結果よさ気なとこを見つけました。




それはヘルシーパーク裾野(静岡県裾野市須山3408:055-965-1126:¥500/3h:10:00~21:00:定休木曜)という温泉です。
そこに決めるまでは、このヘルシーパーク裾野を含め、朝日湯(銭湯:沼津)・吉田温泉(銭湯:非温泉:沼津)・休暇村富士(のみ可:どうやら温泉らしい:富士宮)・鷹の湯(スー銭:富士)等を検討したんですけど、調べてみたら裾野市までは意外に近いことや、泉質的にも濃いめで悪くはないという話を読んだことがあるということで選びました。

気になったのは、ここはどうも裾野市が設置してどっかの会社か財団が指定管理を受けて運営しているらしいという点で、そういうとこは得てして不快な思いをすることが多い。
でもまあこればかりは行って実検してみるしかありません。

11時過ぎに車で出発、西富士道路を広見で降りて大渕経由で裾野市に向かい約50分、現地に到着。
アホみたいに近い。
何が近いって、自宅から現地までの距離と、現地から見える富士山の視覚的距離。
アホみたいに富士山が近くに見えます。
肉眼ではもっとでかく見える
カメラでは表現不能
人間の眼っていうのは凄いなあといつも思う
© ill-health(ruephas) 2013
車を降りて温泉建屋の写真を撮り、改めて辺りを見回すと駐車場はほぼ満車。
ナンバーを見ると、沼津や富士山という地元ナンバーに混じり、名古屋・湘南・品川・浜松等他府県ナンバーも結構目立ちます。

いや参ったなぁ。
有名なんだここ。
車もいっぱいだし、中は芋洗いだろうなあ、一寸選択間違ったかなと思いつつ中に。
料金は券売機で払うシステムで、3時間500円。
安いと云って差し支えない価格です。
でも安かろう悪かろうかもだし。

到着したのがお昼時で小腹が空いてたので、高くなければ先ず食堂に入ろうと思い、入口にあったメニューを恐る恐る眺めてみると、これまたそんなに高くは無い。
500円の野菜たっぷりタンメンを選びましたが、ちゃんと眼鏡が曇るくらいに熱い。
そして旨い。
下手な拉麺屋より旨いかも知れぬ
© ill-health(ruephas) 2013
いいぞここ。
ビールを飲みたくなりましたがここはグッと我慢しタンメンを食べ終え浴室へ。

浴室は広く、ガラスの面積が大きく採られているのでとても明るいです。
内湯の大きな浴槽から立ち上る湯気で浴室内が白く曇ってるのもGood。
温泉の香りもいい感じ。
そして結構多くの客がいます。

シャワー付きカランは18基と多く、順番待ちの必要はなさそう。
全てブース形式で隣の人に飛沫を飛ばすことがないようになってます。
かかり湯コーナもぬかりなく用意されてます。
ガラスの外を見ると大きな円形の露天風呂とサウナらしき小屋のようなものも見えます。
ここまでは問題なし。

まず内湯へ。
お湯の色は薄い黄色に見えました。
少し舐めてみるとやや強めの苦味と塩味がします。
おお、確かに濃い目の泉質だ。
湯温は、これはちょっと高いな(涙)
通常の人類ならば問題無いですけど、通常の人類ではない私にはちと辛い。
循環させているのにも関わらずいい香りがするし泉質もしっかりしてるからもっと入っていたいのに、10分が限界でした。
私を温泉好きなのに暑がりに産んだ我が母よ。
この点だけは恨みます(冗談)。

しかしここにはデカい露天風呂がある。
内湯を出て体を洗い、空いているチャンスを見逃さず露天に行きました。
ここの露天はホントにデカくて、そうだなぁ、17人くらい入ってましたが混雑感は全然無いです。
たまたまなんでしょうけど、そいつらは私も含めて老いも若きも篦棒に無口であり、全員唖のように黙り込んで殆ど失神状態と云ってもいいくらい。
ベンチにひっくり返ってマジで失神してるんちゃうか、と思わせるジジイも2人程。
抜けるように青くてクリアな冬空の下、静かなその情景は寧ろ不気味でさえありますが、私自身はうるさいことが大嫌いなので本当に落ち着けました。
外湯であるためなんでしょうが、内湯よりは少し湯温が低く感じられ、その分長く入っていられるのもいいです。
とは云っても矢張り5分も入ってると熱くてだらだら汗が出てきて我慢できなくなります。
その時は浴槽の縁に腰掛けて、5℃という冷たい外気に体を晒せば気持ちよくクールダウンでき、その後また再び湯船に入ればいいのですな。
そんな感じで出たり入ったりを繰り返し約1時間。
誠にいいお湯でございました。
行く前に持っていた不安は全て外れ、大変満足。

因みにここの泉質は塩化物温泉ですが、体液より成分が濃い所謂ハイパートニック(高張性)です。
液中に存在する物質は濃い方から薄い方へ移動する性質がありますので、温泉成分が体に取り込まれやすいというわけですか。
逆に体液と同じアイソトニック(等張性)やハイポトニック(低張性)の温泉の場合、ハイパートニックとは逆に体からお湯に成分が移ってしまいます。
だから、普通のお風呂とかに入ると指の皮がしわしわになるというわけですね。
温泉から出たあと、自分の指を見てしわしわになってなかったら、多くの場合濃くていい温泉だったということになるのかな。


温泉上がり直後の私の掌
全くしわしわになっておりません!

小指の関節数についてはあまり気にする必要はないぞ
© ill-health(ruephas) 2013

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