2020年1月26日日曜日

温泉に行かない日(425) チャリティ・アート・タンブラーを買ってきた

昨日「明日(つまり今日じゃね)は日曜日でかつ風呂の日」とはしゃいでいた割には意外にも風呂には行かず、ワシはクルマで静岡市に向かった。
何しに行ったかと云うと、JAGDAつながりの展覧会Part2 チャリティ・アート・タンブラーというイベントを見に行った。
JAGDAというのは「公益財団法人 日本グラフィックデザイナー協会(Japan Graphic Designers Association)」の事で、ちょっと長いが引用すると、
JAGDA(公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会)は、1978年、戦後日本のグラフィックデザインの礎を築き、東京オリンピックポスターをはじめ数々の名作を残した故・亀倉雄策らを中心に設立されました。現在、約3,000名の会員を擁する日本で唯一のグラフィックデザイナーの全国組織です。その活動は、年鑑の発行、展覧会やシンポジウムの開催、デザイン教育、公共デザインや地域振興への取り組み、国際交流など、多岐にわたります。これらの活動を通して、JAGDAは日本のグラフィックデザインの発展と、コミュニケーション環境の質的向上に大きく寄与してきました。これからはさらに幅広い視野をもって、領域も国境も超えたダイナミックなデザイナーの活躍を支援していきたいと考えます。(公式サイトより)
というような活動をしておるらしい。
今回のイベントは、JAGDAが行っておる活動の一つとして行われておるようで、昨年2月に東京で始まって全国を巡回し、1年掛けて静岡まで廻ってきたらしいと後で知った。
何でもいろんなデザインのタンブラーがたくさん展示されておって好みのやつを購入できるとのことじゃ。
先日ぼお〜っとテレビを見とったら、たまたまこのイベントが静岡の産業振興センターとかいうとこでやっとるというニュースに触れ、なんか面白そうだなあと思って行きたいと思っとったわけじゃ。
しかしニュースはあっという間に終わってしまったので詳細はわからんかった。

会場はわかったため、まあ行けば判るじゃろうてと出掛けて、会場のCCC - 静岡市文化・クリエイティブ産業振興センター(静岡市葵区七間町15番地の1:054-205-4750)近くのコインパーキングに真っ黄っ黄のスイフトを停めて早速中に入ってみた。

会場入口じゃ
ワシには全く相応しくないシャレオツな雰囲気
明確な目的なければまず入らないじゃろう
© ill-health(ruephas) 2020
見ると決して狭くはない会場いっぱいにタンブラーが並んどる。
極めて大量のタンブラーが並んどる。

これは2階の様子で、入口がある1階も同じような感じ
なかなかの壮観と云って宜しかろう
© ill-health(ruephas) 2020
一体これは何じゃろうか?
確かテレビでは、何か障害を持った人がデザインしたタンブラーがどうのこうの…と云っとったのは何となく覚えとるんじゃけど、それよりは何と云うかテレビに映されとったそれら台紙のデザインが結構ポップと云うかおしゃれというか、どっちかって云うとそっちに興味を惹かれたというのが正直なとこじゃ。

早速それぞれのタンブラーを眺め始めた。
しかしこれは膨大な数の作品群じゃ。
会場におらっしゃった担当の方によれば「全部で151作品あります」。
なんだとお、151だぁ?
これはいけません。
ワシはもっと軽く考えておった。
多くてもせいぜい20とか30くらいなもんで、10分も品定めをすれば簡単に勝負は着くと考えとったがそれは相当甘い見込みであった。
さらに担当の方は、
「障害のある方が書いた絵を元に、JAGDAに所属する作家がタンブラー台紙のデザインをしてまとめてるんですよ」
なあるほど。
なかなか考えとるな。
兎に角これだけ膨大な数の作品があればワシ好みのデザインがきっとあるはず。
多少の妥協も必要なく、心から気に入った作品に巡り会えるはずと思い極め、可成り真剣にそれぞれを眺め始めた。
その途中の仔細はくだくだしければ省くが、まず気に入ったのはこれじゃ。

ルチャリブレ感満載な謎のデザイン
ミル・マスカラスを思い出したあなたは
ワシ同様のジジイと見た
© Máscara Contra Máscara
© 小林勝彦
© ill-health(ruephas) 2020(Photo)
マスカラス(覆面のことじゃ)を被ったルチャリブレの闘士を彷彿とさせるデザインが圧倒的な迫力を持って否応もなくワシの目に飛び込んできた。
そいつはこんなマスクをかぶっとるのによく見るとスーツ姿じゃ。
なんだこりゃ。
近づいてよく見てみた。
タンブラーの脇にはデザインの素材となった、アーティストによる原画が添えられており、これがそれじゃ。

こ、これは…
この絵の作者はもしや…
もしかして彼の申し子か!?
© Máscara Contra Máscara
© ill-health(ruephas) 2020(Photo)
赤マスクと黒星マスクをつけた2人の男の顔が描かれており、赤マスクの男は、
面白いことを言ったつもりなのに
と独白しており、もうひとりの黒星マスクの男がその独白を受けてか、
ま、いっか…
とつぶやいておる。
このヘタウマな感じの画風と、意味のない(あるいは寧ろ意味が深すぎる)テキストを添えるこのメソッド。
これはまさに沢野ひとしの再来と申し上げていいじゃろう。
ルチャリブレのマスクをつけた男が思い切って面白いことを云ってみたが、全くウケずにスベった冷徹な事実。
仲間の黒星マスクがそれを忖度し、赤マスク男に成り代わって「ま、いっか」とつぶやく。
異様な格好をした二人の男を取り巻く関係、環境、心境。
それらすべてを絵とデザインのみの力で浮き立たせている構成の妙。
これは素晴らしい。
この二人は明日からどのように歩み、どこを目指していくのか気になる。
したがって買わねばなるまい。

と思っておったら、すぐ近くに同じ作風のタンブラーを発見。
これじゃ。

またでおったなマスカラスめ!
© Máscara Contra Máscara
© 本多り子
© ill-health(ruephas) 2020(Photo)
見ればまたもや同じ作者の作品。
詳しく見てみよう。

当然作者が同じじゃから作風はおなじじゃが
仕上げた人が違うから雰囲気も異なっとる
© Máscara Contra Máscara
© 本多り子
© ill-health(ruephas) 2020(Photo)
中央に白黒マスクを着けた男の顔がでんと居座っとって、その回りをサル顔をした謎の男が振りまかれとる。
そして中央の男はまたもや謎の言葉をつぶやいとる。
すなわち、
あー、明日休みたい
誠に魂の一言と云わざるを得んじゃろう。
ちなみに原画はこんな感じじゃ。

© Máscara Contra Máscara
© ill-health(ruephas) 2020(Photo)
もしかしてこの白黒マスク男はワシ同様のリーマンなのか?
実際ワシはこの白黒マスク男のようなことを毎日毎日感じておる。
「あー、明日休みてえなあ」
場合によっては金曜日の夜にも習慣に従い間違って、
「あー、明日休みてえな」
と思ったりしておる。
この作品が余りに自分の生き写しである事に気づいたワシは、これも購入候補に付け加えることとし作品番号を紙にメモして他の作品を眺め始めた。

強力2作品による神をも恐れぬタッグ
これならアントニオ猪木も
決して打ち勝てんじゃろう
© Máscara Contra Máscara
© 本多り子
© 小林勝彦
© ill-health(ruephas) 2020(Photo)
そんで次に気に入ったのがこれじゃ。
台紙入りのタンブラーの写真を撮影したんじゃけども、白地にシルバーというデザイン故に上手く撮影が出来んかった。
従って台紙になる前の元絵を紹介するじゃ。

何故かすごく気に入ったのじゃよ
ワシこういうの好きじゃ
© 吉村昌記
© ill-health(ruephas) 2020(Photo)
ワシはどっちかって云うとさっき紹介したようなでかい絵が一発でんと押し出してくるようなやつより、このようなシーケンシャルな感じのデザインが好きなのが元来の性格じゃ。
それぞれはシンプルに書かれたコーヒーカップやイカやタコやズボンや鳥などなんじゃけどそれぞれが微妙に面白くて、同じシャツでも微妙に違っておったりする。
気に入ったんで購入候補にしたんじゃが、正直いくつか引っかかったことがある。
それは上の写真で云えば3枚あるうちの一番下の紙の一番下の列、左から4ケめのパーツじゃ。
これはほれ、あれじゃ。
ほれ、国民的に大変有名なあのアニメキャラに酷似しておることは否めんじゃろう。
あと同様に気になるのは、真ん中の紙の上から3列目、左から4ケめのパーツ。
ミッ◯ィー、若しくは、うさ◯ちゃん、と呼ばれるある有名なキャラに似ておる。
いやあ、でもこれはまあセーフじゃろう。
あと、日本語で云えば「優勝者」という名前のスポーツ衣料メーカーのロゴのようなデザインとか、音訳すれば内規という名前のスポーツ用品メーカーのロゴに似たやつとか、何かギリギリな感じのやつが少しく存在する。
しかし心配は御無用じゃ。
安心召されい。
作品を仕上げたデザイナーの手により、それらギリギリ系のパーツは巧みに処理、すなわち上手いことオミットされており何の心配もない。
なかなか気の回ることじゃと感心した。
しかし万が一これらが本作品に採用されとったとしても、これを咎めるような野暮な会社ではないとは思うじゃ。

更にワシはしつこく他の各作品をよおく観察してみた。
どれもこれもそれぞれに趣があり、面白く、デザイン的にも結構完成度が高いと感じたが、その中でもこれが気に入った。

打って変わって抽象的な作品
© 平田貴子
© 赤沼明男
© ill-health(ruephas) 2020(Photo)
絵の具と色鉛筆で書いた感じの抽象的で柔らかい色彩のデザインの上に「The answer is blowin' in the wind」(答えは風に舞っている)と書かれている。
ワシはず〜っと前にも書いたことがあるんじゃけど、空とか海とか、広くて抽象的な風景が好きで、この作品はその雰囲気が感じられるような気がする。

これら4作品を候補として選択したワシはさんざ熟考したが結果として、

  • 面白いことを言ったつもりなのに
  • ギリギリな感じのやつが少しく存在するシーケンシャルデザインのやつ
  • 抽象的な色彩の上にThe answer is blowin' in the wind

の3作品に決めた。
冒頭書いた通り、障害を持つ人が書いたとかどうだとかはワシにとってはあまりというか全然関係なく、単純にと云うか純粋にというか、ワシが面白いとか気に入ったとかいうように感じて気に入った作品を満足して購入できたというのが正直な気持ちじゃな

価格は3作品 + 専用タンブラーのセットで¥1500(税込)。
実際にはここに紹介できんかったものの、他にも5〜6作品欲しいものがあったんじゃが、この組み合わせでしか購入できんかったのは残念至極じゃ。
週明けたら早速事務所に持っていって普段遣いを始めようと思っとる。

因みに支払った金額については、製造原価を差し引いたいわゆる「粗利」を日本パラリンピアンズ協会に寄付されることは申し添えねばなるまいよ。

2020年1月25日土曜日

温泉に行かない日(424) 明日は風呂の日

明日は毎月必ずやってくる26日じゃ。
26日、即ち「風呂の日」。
しかも日曜日。
風呂の日じゃから、風呂関係の施設では安くなったり特典があったりするとこもあるはず。
従って、風呂好きでかつ貧乏人たるワシとしては見逃せん日なんじゃけども、これまで風呂の日における割引や特典に関してきちんと調べることがなかった。
いい機会じゃから、静岡県内でワシんちから比較的近いとこにある施設のサイトを調べて纏めてみようと思う。
情報はいずれも本日2020年1月25日に調査した時点のもので、貼ってあるリンクについては最新のイベントカレンダー他なので、時期が過ぎたら切れる可能性があるから注意してくれろ。
  • 【料金割引】磐田グランドホテル 天神の湯(静岡県磐田市岩井2280:0538-34-1211)
    通常料金¥1500のところ風呂の日は¥800
    その他に毎月22日は夫婦2人で¥1500
  • 【その他】和合の湯(静岡県浜松市中区和合町1146:053-482-8888)
    毎月26日は風呂の日との記載があるが詳細不明
  • 【料金割引】ホテルウェルシーズン浜名湖(静岡県浜松市西区舘山寺町1891:053-487-1111)
    2011年11月22日のスタッフブログで「次の土曜は風呂の日で通常料金¥1470の入湯料がお一人様¥1050」との記載があったが現在は不明
  • 【その他】湯風景しおり(静岡県浜松市中区高林1-13-13:053-478-2626:電話番号ふろふろじゃよ)
    毎月25・26日ふろの日は割引回数券販売などの特典あり
  • 【その他】浜松温泉喜多の湯(静岡県浜松市東区天王町1982-1:053-465-2600:電話番号ふろおーおーじゃよ)
    回数券購入すれば1回無料の招待券がもらえる他、先着250人対象に何故か味付け海苔が貰えるみたいです
  • 【料金割引】源泉掛け流しの天然温泉施設「風と月」(静岡県浜松市浜北区平口2861:053-584-6199)
    毎月26日は会員限定で源泉入浴料が大人¥550¥子供¥100(通常¥750/¥200)になるほか、回数券割引販売あり
  • 【料金割引】華咲の湯(静岡県浜松市西区舘山寺町1891:053-487-0001)
    通常平日¥1420、休日¥1680のところ、毎月26日は¥1100
  • 【その他】日帰り天然温泉 あらたまの湯(静岡県浜松市浜北区四大地9-921:053-582-1126:電話番号いいふろじゃよ)
    入浴及びレストラン利用の際のポイントが5倍
  • 【その他】袋井温泉 和の湯(静岡県袋井市諸井2022-3:0538-23-1500)
    毎月26日はペイバックデーで、有料入館者に招待券プレゼントとの記載があるが果たしてどこへの招待券なんじゃろうか?
  • 【その他】用宗みなと温泉(静岡県静岡市駿河区用宗2-18-1:054-256-4126:電話番号よいふろじゃよ)
    風呂の日はポイント2倍
  • 【その他】東静岡 天然温泉 柚木の郷(静岡市葵区東静岡1-1-57:054-261-1101)
    毎月26日はお風呂の日で会員ポイントが3倍。回数券1冊購入毎に空くじ無しの抽選会に参加可能
  • 【その他】大東温泉シートピア(静岡県掛川市国安2808-2:0537-72-1126:電話番号いいふろじゃよ)
    2ポイント加算
  • 【料金割引】天然温泉ざぶ~ん(静岡県沼津市原町中2-14-8:055-968-4126:電話番号よいふろじゃよ)
    風呂の日(毎月26日)は通常料金平日¥780、休日¥830のところ¥550で入浴可能
  • 【その他】口坂本温泉(静岡県静岡市葵区口坂本652:054-297-2155)
    毎月26日は変わり湯(檸檬湯等)にしてくれる
  • 【その他】あさぎり温泉 風の湯(静岡県富士宮市上井出3470-1:0544-54-2331)
    2018年2月23日付けのお知らせで「毎月26日は風呂の日ポイント2倍サービスデーです」とあるが、現在も継続しているかは不明
  • 【その他】やませみの湯(静岡県静岡市清水区西里1449:054-343-1126:電話番号いいふろじゃよ)
    風呂の日には皆さんに+1ポイント
  • 【その他】梅ヶ島新田温泉 黄金の湯(静岡県静岡市葵区梅ヶ島5342-3:054-269-2615:電話番号ふろいこうじゃよ)
    2017年6月11日の「雨の日サービスデー」のお知らせで「27日(火)風呂の日(ポイント2倍デー)は除く」との記載あり
    現在風呂の日ポイント2倍デーをやっているかは不明
  • 【その他】下賀茂温泉 銀の湯会館(静岡県賀茂郡南伊豆町下賀茂247-1:0558-63-0026:電話番号おおふろじゃよ)
    26日には変わり湯が味わえる模様
蜘蛛の巣の世界をあたってみた結果はこのような感じじゃった。
ワシが期待しとったような入浴料割引系のことをやっとる施設は残念ながらあまり多くなく、調べた範囲では5ヶ所だけじゃったし、そのうち何ヶ所かは情報が古く、今もやっとるかがわからん状態じゃ。
その他は通常よりもさらに安く回数券を販売したり、変わり湯イベントをやったり、変わったところでは味付け海苔のプレゼントがあったりという感じ。
ワシ的にはやはり磐田グランドホテルの入浴料大幅割引が一番メリットを感じるところじゃろうか。

実は本日、ステルス土曜出勤やる気満々で事務所に来たんじゃけれども、いろいろ大人な事情があって出来んくなってしもうたため、万やむを得ず事務所で泣く泣くこのようなことをしておる。
ま、これも世の中ってヤツじゃろう。
これ以上ここにおっても仕方ないんで、マサオにでも会いに行くかな。

2020年1月19日日曜日

Ride before you look!(40) 次回ポタリングのプランを検討する

先週のポタリングでは50km位走って膝の状態に異常なしを確認することが出来たが、Google先生に云わせるとそのコースは「ほぼ平坦なルート」「全ルートがほぼ平坦」なる評価であり、多くのローディーたちにとっても恐らく同じようなもんじゃろう。
但しそれでも50kmの間に300m程の高度を稼いでいるコースであり、膝の調子が全く良くないワシにとってはそれなりに大変なコースであった事は間違いない。
じゃからこの50kmを基準にして距離及び獲得高度を少しずつ増加させて膝の具合を確認していきたいと考えとる。
当然ZAMSTのEK-3を装着するのは云うまでもない。

前回及び前々回書いた通りワシは先週金曜日時点でインフルに罹った可能性があり、結果としてはそうではなかったもののまあこの今週末は大人しく引き籠もっていたほうが良かろうと判断し実走は止めておいたが、次の週末には距離としては70km程度、高度にしてそうじゃなあ400〜500m程度のコースを平均時速20km/h前後のママチャ速度で是非試してみたいと考えておる。
となると、ワシにとっては定番である浜名湖方面ではなく山岳地帯を目指すは必定。
即ち、天竜川上流の横山や春野方面じゃろう。
自宅からDoor to Doorでそっち方面に行くのは流石にリスキーと云うか、万が一膝がおじゃんになりましたとなってはその時点で試合終了のため、どっかまでクルマで行ってそこを起点として走るのが宜しかろうと思われる。
Garmin Connectを開いて、試しに浜松市 天竜区役所(〒431-3314 静岡県浜松市天竜区二俣町二俣481)から春野豊岡簡易郵便局(静岡県浜松市天竜区春野町豊岡)辺りまでのコースを描画してみた。
浜松市 天竜区役所を起点にしたのはクルマが停め放題という理由で、終点をどこかの名もない簡易郵便局にしたのはそこが距離的には35km位で往復で目標の70kmになるからじゃ。
公開しやすいようにGoogle Mapにしてみるとこうなる。



問題の勾配に関してはこうなる。


見ると736m上がって567m下がっておる。
トータルでは200mも上がっとらんが、コース前半が出入りが激しいと云うかいきなり厳しい坂路があって上がった分一気に下り、あとはダラダラと登っていくというような感じじゃ。
これでもいいけど矢張り心配なのは、春野から市役所に取って返す過程で登りがあり、前半で駆使した膝がそこまで持ってくれるかどうかというその一点じゃろう。
まあそれが心配であればそちら方面には進まず、途中の秋葉神社下社辺りで気田川沿いのコースに変更し、横山方面に抜けるようにすればなんとかなりそうじゃから、その時点で判断すれば宜しかろうと思う。
そちら方面は3〜4回は走ったことがあって多少膝に来とってもなんとかなると思われる。

よし、これで行ってみるかなあ。

2020年1月18日土曜日

温泉に行かない日(423) インフルエンザに罹ってはいなかった(多分)

ナマケモノたるワシとしては、ここは一発インフルエンザに罹患しておった方が会社休めるし、そうなったら家でダラダラできるし、色々都合もいいなあとは思うとこは当然ある。
これは、小学生がテストの前日若しくは成績表が配布される前日に「学校が火事になってすべてがなくなってしまえばいいのに」と思うのと全く同じレベルの思考回路じゃろう。
実際、前回書いた通りワシの隣の男はインフル判定がクロと出たんじゃが、現在は既に解熱しており、苦しむこともなく家で寝っ転がってテレビ鑑賞中といういい身分じゃと聞いた。
新型鬱ならぬ新型インフル状態と云えよう。
ヤツはそんな植木等的生活を気楽に送っとるのにも関わらず、事務所のレギュレーションに従うならば次回出勤日は水曜と聞いた。
実に羨ましい。
しかしそうは云っても我が身は宮仕え、リーマンじゃ。
やるべきことが大量にあって最低でも給料分 、出来ればそれ以上の事をこなしておかんと「明日から来なくていいよ」というハメになることも充分に予測される。
矢張り出来れば週明けには事務所に行きたい。
仕事は嫌いじゃが行かねばならん。
健康じゃったら。
ということで、いやいやながらも本日先程医者にかかってきた。

総合病院の急外にかかるのが最も手っ取り早いとは思うが、タダでさえ忙しくて疲れとる先生方をワシごときグウタラジジイのために働かせるのも社会的にどうかと思うため、ワシはネットで予約をとった上でクルマで10分ほどの場所にある最近出来たばかりの開業医を訪ねた。
出来たばかりじゃから非常に新しく、スタッフの皆さんもキビキビしとる。
多分看護師長と思われる人とも話したがとても親切な対応で感心した次第じゃ。
例の、鼻に綿棒を突っ込まれる検査をされて暫く待っておると先生が入ってきた。
結構若い先生で、物腰はとても柔らかそうじゃ。
先生はワシにレシートのようなものを差し出した。

当然画像の一部を修正しております
© ill-health(ruephas) 2020
ボールペンで書かれたワシの名前以外はすべて英字による記号のようなものばかりで、内容が判然とせん。
どういう意味なんじゃろうかと眺めておると先生が、
「取り敢えず検査結果はマイナスでした」
ワシは不満と安堵が入り混じったような変な気分に襲われた。
くそお、月曜日は出勤かあ。
「A型もB型も陰性ですね。ところで事務所でインフルに罹った人がいたそうですが型はわかりますか」
「聞いてないですけど、まあA型でしょうね」
「そうでしょうね」
「今シーズン、予防接種は受けられましたか」
「受けました」
「そうすると、それによってキャリアであっても症状が出なかったり検査結果がマイナスに出たりするケースもあります」
ワシはその発言に一縷の望みを見出した気がした。
上手く行けば休めるかもしれん。
勢い込んでワシは先生に訊ねた。
「お。となるとアレですかね、もしかして私も保菌者かもって事ですかね」
「可能性はあります。ありますけどまあ大丈夫だと思いますよ」
…そうか、駄目か。
希望はこの時点で潰えてしもうた。
自らの目の輝きがみるみる失われていくのが判る。
「となると、週明けには事務所に行って良さそうですか」
「大丈夫でしょう」
はあ、仕方ない。
まあまあ健康体と判定されてしまった以上、仕事をせざるを得ないじゃろう。
「わかりました。ありがとうございます」
と云ってワシは辞した。
ワシのような平凡な平民は、この普段どおり仕事ができるというのが一番の事じゃろうとは思う。

週明けには気を取り直して事務所に行って普段どおり仕事をしよう。
健康ならば今日今から温泉に行こうかとも一瞬思ったが、まあ止めとくが吉じゃろう。

2020年1月17日金曜日

温泉に行かない日(422) インフルエンザに罹ったかも知れん

昨夜は木曜日だと云うのに、遠方に事務所があるビジネスパートナにわざわざ出向いて貰って皆で新年会をやった。
翌日(即ち今日じゃね)も当然お互い仕事じゃから痛飲とまでは行かんかったもののまあまあ普通に飲んで0時になる前には普通に帰った。
で、今朝起きた際には特に宿酔いの兆候もなく、まあ普段より睡眠時間が短かったため(ワシゃ20時までに帰宅したら21時には寝とる)事務所に行ってから眠気により白目を剥いてひっくり返るかもなあと思いつつ通勤した。
そんでもって事務所に着いて熱い梅昆布茶を啜りながらパソコンを眺めとると、いつもワシの目の前で仕事をしとる男から電話がかかってきた。
「熱発して仕事に行けません」
「ふうん、そうか。体温は測ったかい」
「39℃ちょっとです」
「ふうん、そうか。今日は休んでいいけどその代わり病院行って診断出たらまた電話してね」
「はい」
暫くするとその男から電話が来た。
「インフルエンザでした」
「ふうん、そうか。じゃあ家に引き籠もっておいてね。解熱してから48時間してからしか事務所に来ちゃ駄目だよ」
「はい」
この男は昨夜の飲み会には当然参加しておる。
ワシの隣に座り、鰤しゃぶを共に食したりもしておる。
しかしまああれじゃ、ワシゃバカじゃから風邪も引かんしインフルエンザにも罹らない事になっておるから別に大丈夫じゃろう。

そのうち、ワシの隣の席に座っとる男が、
「駄目だな。どうも節々が痛い」
この男も昨夜の飲み会には当然参加しておる。
ワシの隣に座り、鰤しゃぶを共に食したりもしておる。
「ふうん、そうか。いかんのは節々だけかい」
「わかんないです。念の為体温測ります」
「ふうん、そうか。何度と出とるかな」
「37℃ちょっとですね」
「ふうん、そうか。じゃあすぐ帰って病院に行ってまた電話してね」
「はい」
暫くするとその第2の男から電話がかかってきた。
「インフル、クロでした」
「ふうん、そうか。マジか」
「マジです」

これはいかん。
パンデミックとまでは云わんが、まあパンデくらいの感じになってきておる。
しかしまああれじゃ、ワシゃバカじゃから風邪も引かんしインフルエンザにも罹らない事になっておるから別に大丈夫じゃろう。
一応念の為マスクをして仕事をしておると、ワシに外線がかかってきた。
おっと、これはワシに第3の男が発生したとの知らせかと身構えたがそうではなく、普通に仕事の電話じゃった。
幾つかデータと云うかファイルを送って欲しいという内容じゃったけども、その仕事は電話を掛けてきた人の上司がやっとる筈じゃ。
「いや、実はですね、上司がインフルエンザで事務所をツマミ出されましてね、私が代わりにやってるんですよ」

これはいかん。
インフルエンザでツマミ出されたという男とは今週会議で同席しとる。
ふと気づけはワシの周囲は死屍累々ではないか。
ワシは俄に不安を覚え、総務に行ってさっき第2の男が使用した体温計を借り受けて測温してみた。
腋に挟んで暫くするとぴぴぴと音がしたので、腋から外して液晶に浮かんだ数字を眺めてみて驚いた。
ゔゔゔ… 38℃弱と出とる。
ワシの平熱は大体36℃中盤じゃからこれは明らかに熱発しとると言わざるを得ん。
ワシはワシの上司の机まで行って体温計を見せ事情を説明し、最低限の事を片付けてから帰ることにした。
その最低限の事をすべくグズグズとキーボードを叩いとると、それを素早く気取った隣の部のイカれた上司が、手指消毒用のアルコールを踊りながらワシの回りに撒き始める始末じゃ。
しゅっしゅっしゅ。
しゅっしゅっしゅ。
しゅっしゅっしゅっしゅ。
テメー、このヤロー覚えてろよ。

しかしその気持ちは充分に理解できる。
要するにヤツは「インフル野郎は一刻も早く帰りやがれ」と云いたいんじゃろう。
インフルかそうではないかはまだ判然とせんが、もしインフルじゃったら事務所内にインフルを蔓延させかねん。
隣の部のイカれた上司がイカれたボディランゲージでワシに示す通り即刻帰るべきじゃろう。
という訳でワシは帰宅し、今は自分の部屋でこれを書いとる。
因みにワシはまだ病院に行っとらん。
もしインフルに罹っとったとしても、今の段階では検査するには早すぎて陰性と出る可能性があるためじゃ。
疑いがあれば素早く帰宅し、他人との交流をいち早く断つが先ずは大事なことじゃ。
その上で暫くしてから病院に行って診断を乞うのが宜しかろう。

現在、帰宅して数時間経過した段階じゃけど、体調や熱に変動はなく関節痛も出ておらん。
在宅勤務が出来る程度の体調なので、事務所でやる予定じゃった仕事をしつつ体の状態がどっちに転がるか暫く様子を見てみよう。
多分インフルじゃないような気がするんじゃがなあ。

2020年1月12日日曜日

Ride before you look!(39) 膝痛ビビリポタリング

今回の走行は前回前々回書いた通り、スポーツ用サポーターを膝に巻きつけることで膝痛を防止できるんじゃろかを自ら人柱となって検証するのが目的じゃ。
試したのはZAMSTという会社から発売されておるEK-3という製品で、これは同社の膝サポーターの中では比較的マイルドな性格のものらしい。
で、これについては少なくとも今回に関しては「効果あり」との結果を得たのは前回ポストで書き記したとおりじゃ。
今回のポストはどんなポタリングだったのかの報告じゃ。

今日はテストのようなものじゃから、短めの距離で目標を定めて走り、目標地に到着した時点で膝の感覚を確かめながら、更にその先距離を伸ばすなり撤退するなりを決めていこうという作戦じゃ。
先ずは天浜線の気賀駅を目指した。
極めて短距離じゃし、途中登り坂もないため全く問題なく到着した。

天浜線気賀駅前の
サイクルラックに吊るくられて
ぶらんぶらん揺れとるメルくん
© ill-health(ruephas) 2020
この日の気温はGarmin Connectの記録によれば11℃を超えており、気賀駅に着いた時点で案外発汗があったため、安売り自販機でトマトジュースを購入して水分及び塩分を補給し、同時に膝の調子を確認して違和感痛み等がないと判断した。
これなら更に先を目指せそうじゃ。

次なる目標は三ヶ日町大崎にある浜名湖遊覧船の瀬戸港じゃ。
気賀駅から浜名湖遊覧船の瀬戸港までは浜名湖沿岸を忠実になぞって走った場合大体15kmじゃ。
そこまで大体25km/h前後の速度で走った。
途中、Google Map的には「ほぼ平坦なルート」じゃ。
とは云ってもアップダウン高度は20m程度はある。
一番しんどいのは東名浜名湖SA横の辺りの坂道じゃけど、膝的には問題ない。


勿論普段の不摂生により、坂を登ること自体はしんどかった。
しかしそこを過ぎさえすれば浜名湖に面した超フラットなコースであり全く楽ちんに走れる。
苦もなく浜名湖遊覧船の旧瀬戸港に到着した。
因みに浜名湖遊覧船の瀬戸港の建屋は、ワシが個人的に「メルくんの館」と呼んどる場所で、かつてはヴィンテージ物のEddy Merckxが何台か展示されとった。

2017年9月頃に撮ってもらった写真
後ろに見えるのが古いMerckx
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しかしこの港は2018年の台風24号のために船着き場が完膚なきまでに壊されてしまって今は閉鎖されとる。
そしてそれに伴い館内に展示してあった古いEddy Merckxもどこかに撤去されとって今は館内は伽藍堂の空っぽになっとる。
空っぽになっとるだけでなく館内は荒れ放題。

船着き場が消失し、室内は荒れ放題
誠に残念な風景じゃ…
via Instagram
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更にそれだけでなく入口のとこに置いてある自販機(冷えた自転車用チューブを売っとる面白い自販機じゃった)も荒らされておって、売上金をしまう辺りが無残にも破られとるという始末。

全くもう…
この世に真砂とバカは尽きんなあ
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台風被害で閉鎖される前は、ここでカレーライスを食べるのが楽しみじゃったんじゃけど今はただ荒れ果てておるだけじゃ。

2018年くらいに食したカレーライス
ぬるいがうまかった
© ill-health(ruephas) 2018 / 2020
兎に角膝に問題はないため、この先は猪鼻湖を時計回りに廻って天浜線の三ヶ日駅を目標に定めた
ここでサポータが緩く感じたため少し増し締めして出発。
このルートも激しいアップダウンはなくて順調に距離を稼ぐことが出来る感じじゃ。
何の問題もなく三ヶ日駅近くのコンビニに到着した。
丁度昼飯時じゃったのでPBのカップラーメンと梅の握り飯を買い求め店頭脇に座り込んで喰い、依然として膝に問題は感じられんので喰い終わったら直様出発した。
目標は先程訪れた天浜線の気賀駅じゃ。
但し途中、昨年末に惜しくも閉館してしもうたかんぽの宿 浜名湖三ヶ日(静岡県浜松市北区三ヶ日町都筑2977-2:053-526-1201¥600)によってどんな具合になっとるか確認することにした。
今回は施設名に矢鱈「旧」をつけることが多い。
不景気なんじゃなあと思う。
この区間も兎に角フラットで、多少の風はあったものの気合を入れる必要もなくかんぽの宿に到着。


着くとまだ建物からは何か空調だか電力だかの動力系設備の動作音が響いとるが、駐車場には廃材を捨てるコンテナが置いてある。
駐車場入口を見ると、閉館を示す掲示が貼り付けられとった。

実際閉まっとるの見ると残念な気持ちが強くなる
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ここは結構特徴のある泉質の温泉を安価に味わえる得難い場所じゃったんじゃが、昨今のかんぽ生命の為体を見ればまあリストラもやむを得んのじゃろう。
しかしここで働いとった人はそのような悪さには関わりなく一所懸命にやっておっただけじゃし、近隣の爺さん婆さんたちも本格的な温泉を気軽に安価に楽しめる場所をなくしてしまった訳で、本当に残念じゃ。

さて、かんぽの宿も見届けることが出来たんで気賀駅に向かって出発。
気賀駅までは浜名湖沿いの道ではなく幾つか(ワシに取っては)やや強めの峠を幾つか越さねばならんR362経由とした。
多少でも峠を越さんと膝の調子を見るという目的がなくなってしまうからの。


前半にある登り勾配は寸座峠で、大体20m位を登っていくわけじゃがGoogle Map的にも一般のローディ的にもまあ「ほぼ平坦なルート」じゃ。
ワシにとっては地獄坂じゃけれども。
少しビビりつつ峠に立ち向かったが、予想通り体力的には極めて苦しい戦いじゃったけども膝には本当にトラブルが見られない。
サポーターを巻きるけるだけなのに誠に不思議なものじゃと思う。
峠を超えて難なく気賀駅に到着。
あとは帰るだけなんじゃが、最後に一つしんどい坂道が待っておる。
それはR261(通称姫街道)の都田川と刑部川が合流する辺りから三方原台地を登っていく辺りで、国道沿いではなく「旧姫街道」と呼ばれる山側の道を登る部分じゃ。
500m程度の距離で25m程の高度を登らねばならん。
しかしこれまで走った感じでは案外膝に問題が発生せんかったワシは、何とかこの坂道も降車することなく頑張ってやってのけようと決心しておった。

そんなに平坦だと思うんなら
お前自分で登ってみろよGoogleさんよ
と、悪態の一つも吐きたくなる
坂道にかかり、勿論シッティングでは無理なのでスタンディング(ダンシングではない。とても踊りながら走る体力的余裕はない)でゆっくりと登る。
ワシが使っとるGarminは時速5km/hを切ると停止したとみなされて計測が中止されるが、まさにその坂をやっつける間はGarminはずっと停止しておった。
要するにもう止まるがごとくよれよれになりつつ登っておったわけじゃ。
ただ根性で降りることなく登りきった。
登りきったところにある一里塚で降車して休もうかとも思ったが、この勢いのまま帰るほうが宜しかろうと思ってそのまま走り続け、無事自宅に帰着することが出来たという次第じゃ。

調子が悪いと自転車を降りたその後は、筋肉痛及び膝関節痛で歩くのもままならんという仕儀となるんじゃけども、今回に関しては何故かどっちも発生せんかった。
これがサポーターのお陰なのか、ワシの脚が何か未知の現象によりいきなり強化したためなのかは定かではない。
まあ後者はありえんが、今回の結果としてはこのように「サポーターは効果あり」と出た。
今後はもう少し距離を伸ばして試してみる価値はあるじゃろうと思う。
これでビワイチの現実性が若干高まってきたのは嬉しい限りじゃ。




2020年1月11日土曜日

Ride before you look!(38) 膝関節痛の行方

起床して歯を磨き、パンツを脱いだ。
上半身は着衣状態で、パンツを脱いだ。
いや待て。
君等が云いたい事は判る。
判るがこの行為でワシを判断すべきではない。
そう、ワシは変態ではない。
いや、もしかしたらワシは変態かも知れんがこの行為に関してのみは変態ではない。
パンツを脱いで下半身を全裸状態にしたのは他でもない、自転車専用のズボンのようなものを履くためじゃ。
その後ZAMSTのEK-3を両膝に巻きつけ、メルくんに跨って走り出した。

で、ワシとしては珍しく短く素早く結果から申し上げると、
「とても効果があった」
じゃ。
途中、30〜40m程度の高低差が数箇所ある全体で50km程度の距離じゃったが、まあ殆ど問題なく走り切ることが出来た。
自宅に帰着した後率直に思ったのは、これならばあと20〜30kmは行けるのではないかという事じゃ。
その程度に、まあ云えば「劇的」に改善した。
勿論、拙速な判断はよろしくないじゃろう。
従いましてあと数回、同じような状況でメルくんで走ってその結果を判断するのは当然じゃけども、少なくとも今回に関しては前回1月4日に感じた苦痛からは全く開放されとったというのは事実じゃ。
取り敢えずは以上じゃ。
詳しい走行記録は次回書く予定じゃヨ。

2020年1月5日日曜日

Ride before you look!(37) 膝関節痛が怖い

実は昨日1月4日に久方振りに愛車のメルくん(Eddy Merckx / EMX3)に乗ってきた。
ワシは自他共に認める軟弱ローディ(自分では「初老ーディ」と呼称しとるが)であり、ほれ暑いと云っては自転車に跨がらず、ほれ寒いと云っては自転車に跨がらず、ほれ風が強いと云っては自転車に跨がらない。
まあ実際に暑い寒いで乗らないという事もないではないが、実際のところを告白するならば「膝が痛くなって自走出来なくなり帰着出来ないハメに陥るのが怖い」のが真実の事実じゃ。
昨日もビビりながら走り出し、しかしやはり膝の痛みが恐ろしかったため浜名湖方面を少し回って走行距離的には35km程度のプランにしておいた。
その程度の短距離にも関わらず恐れていた通り膝痛に襲われた。
最初のうちは順調じゃったが、ワシが個人的に「呉松の峠」と呼んでおる場所で若干の違和感が両膝に感じられた。



峠とは云っても、昨日今日ロードバイクに乗り始めたド素人でさえも殆ど問題にならない程度の勾配であり、実際Google Mapで確認してみてもこんな感じじゃ。


Google様にとって20m程度のアップダウンは「全ルートがほぼ平坦」という事らしいんじゃが、ワシにとっては結構しんどい。
降車せずに乗り切ったは乗り切ったが、兎に角膝に違和感を覚えた訳じゃ。
舘山寺の無料足湯を楽しんだのち浜名湖の東岸を走り、ホンダの保養所のあたりから東に切れ込み村櫛舘山寺道路を越える道を通った。



ここも先程の「呉松の峠」と同じような感じの道じゃ。


呉松の峠とは若干表現が異なるのが気にはなるがまあ兎に角「ほぼ平坦なルート」な訳じゃが、ワシの膝の違和感はここで完全に痛みに変わり、ここから先自宅までの10km前後は膝をだましだまし走って何とか帰着できた。
この後真っ黃っ黃のスイスポに乗って近所の風呂に行ったんじゃが、左足のクラッチは愚か右足でブレーキを踏む程度の事でも難儀を覚えた。

昨年の一時期は可成り調子が良くて念願の100kmを走り切ることが出来たし、山の中腹にあるCafe de Clark(静岡県浜松市天竜区谷山45:11:00〜16:00くらい:運転に自信がない人はR473天竜川側にある駐車場に停めて5分くらい歩くが吉)にメルくんで訪問するという事もまあまあやってのけることも出来た。
しかして今回は距離35km、ほぼ平坦な峠を2つ越える程度の道のりで膝が駄目になってしもうた。

これではさっぱり埒が明かんというやつじゃ。
ワシはこの2020年の目標の一つとして琵琶湖一周(ビワイチ)の実行ということを考えておるんじゃが、この体たらくでは如何ともし難い。
琵琶湖は一周が大体160km程度なので、今の状態だと160km ÷ 35km = 4日もかかってしまう。
因みにワシの会社の知り合いは、早朝というか夜のうちに静岡からクルマで琵琶湖に向かい、その日のうちに琵琶湖を自転車で一周し終わり夜には家で飯を食っとったそうじゃ。
そんな事が出来ればいいんじゃけどもワシにはとても無理じゃし、かと云って如何にヒマで仕事嫌いなワシとて4日も会社は休めない。
一泊二日程度で収めたいがそうなると一日あたり80〜100kmは余裕で走れる身体的環境を整えねばならん。
何とかならんもんかと思案して色々考え調べてみた。
蜘蛛の巣の世界を調べてみると、老若男女問わず膝の痛みに苦しむローディが案外多いことに驚かされる。
皆いろいろと取り組まれておって、シートやビンディングのセットアップをそれこそ数mmのレベルで行ったり、医者に相談したりして膝の痛みと戦っとるようじゃが、ナマケモノたるワシが着目したのは「膝にサポーターを巻きつけて走ってみたら結構効果があった」という報告じゃ。
何人かの人がその方法で膝の痛みに対応しとることがわかった。
ワシはサポーターについて少し調べ、スポーツ愛好家の中でまあまあ評価が高い
ZAMSTという会社が作っとるEK-3と云う商品を試してみることに決めて、ここではちょっと怖くて書けない某大手通販会社(暑苦しい感じの名前の会社じゃヨ)を通じて購入した。
左右の膝に巻きつけたいため2ケ購入した。
これじゃね。

何となく心強く思える
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パッケージに「左右のブレを抑制」と書いてある。

グウタラでは引けをとらんこのワシとてこれまで膝の痛みに対して全くの無策であったという訳では決してなく、先輩ローディに相談したり、知り合いの医者に相談したり、いろんなギアの取り付け位置をちょっとずつ調整したり、ヤな予感がするときには予防的にロキソニンを服用したりとやってきておったんじゃけども唯一つ、やっとるつもりでなかなか出来とらんと思っとるのが、膝が内外に波打つが如く動く事の修正じゃ。
勿論そうならんように意識はしとるつもりじゃが、ワシゃ忘れっぽいもんで自転車漕いどるうちに知らぬ間に内股になったりガニ股になったりしておる筈であり、それが膝痛の原因の一つではないかと疑っとる。
当然波打つことなく上下真っ直ぐに膝を動かすのが素人目に考えても正しいし膝に負担をかけんと思うんじゃけども、ワシはそう出来とらんような気がしとる。
このサポーターが「左右のブレ」を抑制してくれるものであれば、ワシの仮説に基づけば膝の痛みも抑制されるはずじゃ。

よし。
ワシは今、心強い援軍を僅か6000円程度で手に入れた。
次の休み、雨が降らねば多少寒くてもちょっと風が強くても、これらを両膝に巻きつけてそうじゃなあ、概ね50kmを目安に幾つかの「ほぼ平坦な峠」を交えながら試走してみようと思う。
怖いような、愉しみなような複雑な気分じゃ。

2020年1月3日金曜日

やぎさんが好き!(22) Cafe de Clark

この年末にInstagramで1月3日から営業開始との報に触れとったワシは、耳垂れにもへこたれず真っ黃っ黃のスイスポでCafe de Clark(静岡県浜松市天竜区谷山45:11:00〜16:00くらい:運転に自信がない人はR473天竜川側にある駐車場に停めて5分くらい歩くが吉)に行った。
お店は適度な混み具合(というか空き具合)であり、漏れ聞こえてくる声を聞いてみると初めて来たという人もちらほら居るようじゃ。
目当てのマサオはお店裏側の斜面地で諭吉と一緒に草を食べとったが、ワシを見ると口の動きを止めてワシをじっと見つめゆっくりと近づいてきた。
諭吉も後ろから付いてきた。
「やあマサオ、諭吉。あけましておめでとうじゃよ」
と声をかけると奴らはさらにぐいとワシの方に歩み寄ってきた。
見るとふたりともいつものような紐に繋がれておらず放牧状態じゃ。
マサオはワシに充分に近づいた後にゆっくりと数歩後退った。

これはいかん。
奴は頭突き態勢に入り、ワシはロックオンされたようじゃ。
何時もならば何の心配もないが今日ばかりは違う。
放牧されたマサオは恐らく可成り厄介な存在じゃろう。
ワシは正面からかち合う事を避けて上手いことお店の前の方に移動した。

にこやかにと云うか得意げな顔して
庭を闊歩するマサオ
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ワシは「と〜っとっとっと」と対ニワトリ用音声を発してマサオの動きを制しながら店のお姉さんに近づきこちらにも「あけましておめでとうございます」と新年のご挨拶を申し上げた。
「マサオたちのエサが無くなっちゃたから今日は放し飼いしてるんですよ」
とのこと。
マサオは依然として庭内をウロウロしており、たまさかにはワシの方を見て遊んで欲しそうにしとる。
再度ワシは対ニワトリ用防御音声を抜かりなく発しながら、マサオたちが好きな柚子の実を採りに横手の柚子の木の方にそろそろと移動し、実をもぎ取ろうとしたがこれはいかん。
柚子の実は既にマサオたちに食い尽くされており殆ど見当たらん。
ううむこれはどうしようと悩んで立ち尽くしてふと後ろを見ると、物欲しげな顔をしたマサオと諭吉がワシの方ににじり寄ってきておった。
おかしい。
さっきまで上の庭におったのに、音もなくワシに付いてきておったようじゃ。
にじり寄るだけでなく「おいおっさん、早く柚子を寄越しやがれ」というような表情をしてこっちを見とる。
で、結果としてはマサオは辛抱たまらずワシに向かって躍り上がって頭突きをしてきた。
結構遠慮会釈ないパワーでワシに攻撃を仕掛けてくる。
まあ何となくこうなることは予想はしとったけれども。
しかしこれはマジで危険なので、ワシは角と首輪を掴んで引っ張ってマサオの家に連れていき、上手いこと中に入れてやろうと思ったがこれがなかなかむつかしい。
彼奴め、可成り力が強くワシの腕力ごときでは全く太刀打ちできん。
一度は収容に成功したんじゃが、小屋の扉の鍵をかける前にマサオは素早く逆側の扉を小器用に押し開けて小屋から躍り出てきた。
その後ワシとマサオは路上で押したり引いたりおしくらまんじゅう状態をしておったら、ワシの窮状を見かねた店のお姉さんが飛んできて、
「これ、マサオもうあんたは」
と叱りつけていとも簡単に小屋に押し込めてしもうた。
流石に飼い主。
マサオの扱いにかけてはワシより遥かに手慣れとる。
アタリマエか。

自由を奪われ幽閉の身となった2人
手前の諭吉は明らかに不満そうな表情
一方奥のマサオは何故かニヤついとる
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ようやく一息つけたワシは別の柚子の木を見つけ出して4つほど実をもぎ取り、ついでに別のみかんの木から葉っぱを何枚も摘んでマサオと諭吉の家の方に行った。
マサオは先程の力強い感じから一転してしおらしい表情を浮かべてワシの手を物欲しそうに見とる。
まっこと現金なヤツじゃなあ。
しかしワシとマサオ諭吉は仲良しこよしじゃ。
ワシは惜しみなく柚子とみかんの葉っぱを分け与えた。
マサオと諭吉は満足そうにばりぼりばりぼり食べ始めた。
ワシもそれを見て矢張り嬉しく思った。

その後ワシは店に行って美味しいコーヒーを飲み、ニューカマーの梅太郎くんや猫たちと遊んでから帰ることにした。
帰りしな店のお姉さんに、
「これ美味しいから持って帰ってください。みずみずしくて甘酸っぱくて美味しいですから」
と云われてこれを渡された。

典型的な葉っぱ付きみかん
夏みかんくらいの大きさ
via Instagram

家に持って帰って、デザート代わりに食べることにしよう。
楽しみじゃ。



温泉に行かない日(421) 耳かきで耳を掻いた結果

率直に申し上げる。
正直に包み隠さず申し上げる。
昨年末、耳が痒かったので大晦日に耳を掻いた。
痒いから掻く。
アタリマエだと思うが兎に角掻いた。
昨今一般的には「耳かきは有害。耳垢は放置してヨシ」と云われておることはワシとてよおく知っとるから、ギリギリ最低限と云うか本当にやさし〜く、掻くというよりは触るが如く執り行ったつもりじゃった。
その結果。
元旦から右内耳に液状の何かが滲み出はじめており、恐らく朝シャワーを浴びたときに入ったときに入ったのが残っとるんじゃろうと思った。
「なんじゃいこれは全く欝陶しいのう」
とボヤきつつ綿棒で水分を取ってそのまま放置しておった。
昨日倉真赤石温泉に行った帰りにふと気づくと矢張り右内耳になにか液状のものが流れるような感じがした。
「なんじゃいこれは全く欝陶しいのう」
とボヤきつつ、道端にあったコンビニに入店し綿棒を購入してクルマの中で綿棒を右耳に入れて出してみた。

「げ」

綿棒の先端が薄黄色くしっとりと濡れており、これ即ち一般に云う「耳垂れ」というやつじゃろう。
ううむ、一昔前じゃと頑強な耳かきで耳道内をガシガシガシガシやっても気持ちがいいだけでそれ以上何もなかったんじゃが、高齢化というのは斯くも残酷なことじゃなあ。
取り敢えず綿棒でこまめに液状のものを拭き取るようにして、昨夜も極めて美味い酒を飲んでさっさと寝た次第じゃ。

名前の通り幻級に美味い「幻」
広島にある中尾醸造謹製
via Instagram
で、今朝起きると右耳が聞こえなくなっとる。
当然夜間も黄色い液体が少しずつ滲み出とるんじゃろうけど、昼間のごとくこまめに吸い取ることは当然出来ん。
従いまして耳内に滞留した黄色いやつがそのまま乾燥して耳道に蓋をしてしまったんじゃろう。
以前のワシ、即ちヤングブレイブなワシなら耳かきを使ってその蓋状のものを委細構わずガシガシ破壊せしめたんじゃろうが高齢化が夥しい衰えたワシはそのような野蛮な行為はとても出来ん。
医者にかかることも考えたが今は年始で世の医者も酒のんで漫才聞いてダラダラ過ごしとるじゃろうし、かと云って救急外来を訪れて若い救急医を騒がせるような病状でもなかろう。
幸い仕事初めまではあと3〜4日はある。
ここは一番放置を決め込みそっとしておこう。
仕事始め後に生活上若しくは業務上問題がある場合には耳鼻科にかかればよいじゃろう。
いや、業務上という面で云えば寧ろ、耳が聞こえん=うっとおしい上司や隣の部の声が聞こえん=精神衛生上大変よろしい、というようなことになるかも知れんしな。

兎に角アレじゃ。
歳がいったおっさんおばはんは濫りに耳を掻いてはならぬ。
これがワシからのメッセージじゃ。
耳かきは悪魔の道具じゃ。
使わぬが吉じゃヨ。

2020年1月2日木曜日

倉真赤石温泉(16)

例年、正月3が日の間に行く温泉に相当悩むわけじゃ。
最近のワシはややサボり気味であり、山奥にある日帰り専門のこぢんまりした秘湯っぽいところよりは、アクセスの良いのみ可のホテルや旅館に行くことが多いんじゃけども、そのような場所は正月の間は高かったり期間中は日帰りお断りというところも多く、いちいちそれを確認するのも面倒じゃ。
かと云って近隣にあるフツーのスー銭のようなところに行くのも正月にふさわしくない気がする。
矢張り新年一発目はいい温泉に浸かりたい。
となるともう選択肢は泉質がよく確実に営業しとる倉真赤石温泉(くらみあかいしおんせん:静岡県掛川市倉真赤石5986:0537-28-1126:電話番号いいふろじゃヨ:¥1100:11:00くらい〜17:00くらい:途中の道及び駐車場がややシビア)しかないという事になる。
ブログを確認してみると、2019年1月3日2018年1月3日2013年1月1日2012年1月1日という感じで行っており、ポストがない2014年から2017年についても書いとらんだけで行くだけは行っとると云う具合じゃ。
当然今年も本日行ってきた。

正面玄関の図
このごちゃごちゃ感がワシ案外好き
© ill-health(ruephas) 2020
via Instagram

実はここ数ヶ月この温泉に来ることがなく、本日温泉の前に真っ黃っ黃のスイスポを乗り付けたら、気配を気取った鈴木会長(本名に非ず。スズキの会長にクリソツなのでワシが勝手につけとる渾名)とその娘さんが出てきて、
「いやあ、最近全然来てくれなかったじゃん」
などという場末のスナックのママのような色っぽい言葉をかけてくれた次第じゃでへへ。
温泉の前には鈴木会長及び娘さんの車以外に静岡ナンバーのクルマが停まっており是即ち先客がおられるという事になる。
という事は暫く待つ必要があるが、鈴木会長とか娘さんと話をしとればすぐに時間が経っていくので何の苦もない。
先ずは娘さんに例の倉真赤石温泉カレンダーを頂いた。

これが2020ヴァージョンのカレンダーじゃ
© ill-health(ruephas) 2020
はて。
何時ものやつと少し違う。
昨年までじゃと、肩を見せて(実際にはここにはない)露天岩風呂に浸かっとる妖艶なおネエちゃんが台紙に書いてあったんじゃが…

これが2012年ヴァージョン
ほれ、まっこと妖艶じゃろう
© ill-health(ruephas) 2011/2020
不思議に思って会長に訊ねると、
「印刷業者が変わって絵柄も変わったんじゃ」
との答え。
くぅ。
ワシは内心このおネエちゃんたちが好みじゃったからこれは残念じゃがまあ仕方ない。
その後気になっとった例のドングリコーヒーはどうなったか訊いてみたら、
「あれから何度か試してみたんじゃけどどうも芳しい出来でなくてなぁ。取り敢えず諦めた」
ううむ、これまた残念。
ワシ的には可成りいい出来に感じたんじゃが。
「しかしじゃ、幾つか新メニューを開発して客からは結構好評なんじゃ」
と会長は云って壁のメニューをワシに指し示した。

充実の度合いを篦棒に深めつつあるメニュー
あれ、名入りタオルまでメニューに加わっとるな
© ill-health(ruephas) 2020
「一番人気は自然薯麦ご飯で、これがまた美味いんじゃ」
等と云われれば食うしかないじゃろう。
丁度お昼どきじゃし。
当所のシェフたる娘さんに調理所要時間を訊ねると、
「山芋すりおろしたりが結構時間かかるのよ」
という返事じゃったため、風呂上がりに食べることにした。

そんなこんなしておると先客が風呂から出てきたんで、ワシは入れ替わりに早速浴室に入った。
ここ倉真赤石温泉に関してのポストは今回で既に16回目であり、その泉質の素晴らしさについては過去既にしつこいほど書いておるから、詳しくは過去ものを読んで欲しいんじゃけども、要するにその良好な泉質とその使い方、湯の中を踊る湯の花、加えて温泉施設の持つ風情の良さは全く変化がなく嬉しい限り。
40分ほど素晴らしい温泉を楽しんで湯船から出ると、丁度自然薯麦ご飯が出来上がってテーブルに置かれたところじゃった。
娘さんがワシが出てくる気配を読んで時間を計算してくれたようじゃ。

これが好評を博しておる自然薯麦ご飯
ボリューミーに見えるが案外ぺろりと行けるヨ
© ill-health(ruephas) 2020
ワシは早速箸を取り、小振りの当り鉢に入れられた自然薯に添えられとった生山葵を投入して軽くかき混ぜ、取り敢えず自然薯だけを口にした。

ん!
んまい!
大変に美味い!

次にそれを麦ご飯にやや多めに投入し、一気に掻き込んでみた。
いやあ。
麦ご飯そのものも美味いし、自然薯との相性が抜群でこれは美味いなあ。
装われている麦ご飯は決して少なくはないんじゃけども、それだけではとても足りない感じで出来ればおかわりをしたかったが、この歳になると何事も控えめが肝要じゃと思い直しおかわりはやめておいた(が、帰宅後の今はだいぶんに後悔しておる)。

斯くの如くここ倉真赤石温泉は素晴らしい温泉に加えて、恐らく娘さんの活躍の結果じゃろう、アメニティ面においても可成り進化しておる。
いいところじゃ。

さて因みに、例の屋上露天風呂に関しての情報じゃ。
この屋上露天風呂は2011年から2012年に掛けて鈴木会長が独力で建造したもので、泉源から源泉を直接ポンプアップし無加水非加熱のそのままを味わえるという素晴らしい風呂じゃ。
非加熱じゃから冷たいし、加熱した内湯よりもダイレクトにその炭酸泉が味わえるため夏場に入ると大変に気持ちが良い。
ある年の冬場、ここを訪れたガッツ石松が寒風吹きすさぶ屋上に上り、この風呂に入って「気持ちいい。素晴らしい」と叫んだのは既に伝説となっとる。
しかしここ数年は入ることが出来ない状態が続いとる。
なんでも、
「去年復活させたかったんじゃけども、7月が大雨続きで手を出せなかったんで8月に作業しようと思ったんじゃけど余りに暑すぎてやんなった」
との極めて率直な回答を聞かせてくれた。
「いやあ、是非復活お願いしますよ」とお願いしてみたら。
「よしわかった。じゃあ4月に入ったら手を入れるかな」
とのことじゃった。
うまくすればあの素晴らしい非加熱炭酸泉を今年の夏は味わえるかも知れん。
ワクドキ胸熱じゃなあ。
ああ、夏が待てんよう。


温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
4.5
風情ポイント
3.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
1100
温泉コスパ
0.7

2020年1月1日水曜日

プロジェクト "山神社"(48) 明けましたので初詣

御目出度う御座います。
元日の挨拶については以上じゃ。
因みに昨年のご挨拶は、
明けまして誠にめでたいのう。
新年の挨拶は以上じゃ。
全く進歩のない男じゃと思う。
もしや昨年の元旦はどっか温泉銭湯に行っとったかなと思って確認してみたが行っとらんかった(が、翌日2日には行っとった)。
矢張り朝から酒を飲んどったからじゃと思う。
今年はまだ飲んどらんが元日くらいはぼ〜っとしとりたいという気分が勝ったんで温泉は明日にしようと思う。

さて今年の初詣は全く例年と変わらずまずは氏神様たる近所の神社(社名は自宅が割れるのでヒミツ)にお参りし、その後テレビをダラダラ見続けた後先程少し出かけて細江の三嶋神社(静岡県浜松市北区細江町中川347)に参ってきた。

参拝中のおっちゃんごめん
多分身元は割れんと思う
後ろに見えるのが「なかよしいちょう」
© ill-health(ruephas) 2020



この三嶋神社は随分前からお参りはしとったんじゃが昨年くらいから急激にお気に入りになってきとる神社じゃ。
小さくもないが決してデカい神社というわけではないんじゃけども、無人御朱印配布システムの開発や、秋には御神木たる「なかよしいちょう」から落ちてきた銀杏の実を氏子非氏子別け隔てなく無料で与えてくれたり、信者信奉者三嶋神社ファン獲得への取り組みが他の諸神社より一歩二歩と抜きん出とる。
駐車場脇にある「なかよしいちょう」にまずお参りし、その後正面に回って大山くんにお参りした。

お参りを済ませたワシは真っ黃っ黃のスイスポに乗り込み、R257を一路南に向かって走って和合町の大山祇神社(静岡県浜松市中区和合町189)に向かった。

毎年ちゃんと用意されとる茅の輪くぐり
© ill-health(ruephas) 2020

ここの神社の幟旗は本当に立派じゃ
堂々としとる
© ill-health(ruephas) 2020



この神社は「大山祇」というどストライクな名前を使っとるこのあたりでは珍しく大変貴重な神社じゃから大好きなところじゃ。
茅の輪くぐりも抜かりなく準備されており、近所のお子さんがルールもへったくれもなくぐるぐる回って遊んどった。

まあ兎に角、今年も色々大変な事が起こる見込みがあって色々マジメに務めなきゃならんのじゃけども、お参りの最中は案外そういったことに基づくお願いごとというのは唱えておらんもんで、ただ単に「やあ大山くん、今年もよろしくじゃ」程度のことしかお願いしておらん。
不思議なもんじゃ。
ということで、今年も恙無く初詣できたのは誠に幸せなことじゃと思う。

ついでじゃが和合の大山祇神社の年間行事予定が判明しとる。
写真も載せるが念の為文字でも書いておくから、国民は時間を捻り出して皆参加するよう推奨する次第じゃ。



令和2年 大山祇神社年間行事
  1.  1月1日(水)・・・初詣 0:00〜1:00
  2.  1月3日(金)・・・新年祭 10:00〜10:30
  3.  1月28日(火)・・・秋葉山・焼納祭 9:00〜12:00
  4.  2月11日(火)・・・祈年際(としごいのまつり) 11:30〜12:00
     ※本当は2月17日(宮司様用事の為)
  5.  5月2日(土)・・・浜松祭り出陣式 16:50〜17:10
  6.  6月30日(火)・・・夏越の大祓
     15:00〜16:00 茅の輪くぐりと紙人形
  7.  10月3日(土)・4日(日)・・・例大祭(秋祭り)
  8.  11月15日(日)・・・七五三(要事前予約)
     10:00〜11:00・・・千歳飴・お札
  9.  11月23日(月)・・・新嘗祭・・・10:00〜10:30
  10.  12月29日(火)・・・年越の大祓
     15:00〜16:00・・・茅の輪くぐりと紙人形
     ※本当は12月31日(宮司様用事の為)

    ◎上記の日程で執行予定ですが、随時「回覧」にて連絡させていただきます。赤文字行事は、宮司様主宰行事です。
行事日程は以上じゃけども、注目すべきは2月11日の祈年祭と12月29日の年越の大祓じゃ。
気持ちとしては本来の日程でやりたいんじゃけども、ご多忙な宮司の所要を考えれば日程を変更せざるを得ない。
これは残念じゃが致し方のないことじゃ。
せめて本来の日取りを知っていただいて、行事の意味を理解して欲しい。
なる真摯な気持ちが溢れた※印じゃと思うヨ。