2024年7月31日水曜日

やぎさんが好き!(67) 奈良のやぎさん事情をもう少し調べてみた

そういやああれじゃ。
奈良に引っ越す際、全国山羊ネットワーク会報「ヤギの友」の送付先を奈良の住所に変更してもらうお願いを事務局の方にした際、
「奈良県内にも当ネットワークの会員の方は複数いらっしゃいますが、今のところ、県内での山羊に関するネットワークは存じ上げておりません。地域でのネットワーク作りに当ネットワークとしても何かしらご協力できれば幸いです」
との返信を頂いた。
奈良のやぎさん事情はこのような状況であるからして、当然情報も少ないのも頷ける。

普通の人よりは遥かにやぎさんが好きとは言っても所詮ワシは素人に毛が生えた程度の存在。
その毛も波平レベルじゃし、ネットワークづくりなんておいそれとは出来ん。
しかし、もう少し情報を集めてみたらなにかできることもあるかもしれんと思い、いや、なにも出来んとは思うが、せめてやぎさんには会いたい。
職場が奈良公園に隣接しとるからもう毎日のようにしかさんには会っとるが、やはりやぎさんの魅力には勝てん。
先日までは、やぎさんポイントはわずか4ヶ所のみじゃったが、あれからもう少しネット上で情報を集めてみた結果がこれじゃ(先日の4ヶ所も重複しとるよ)。
今ん所、以上20ヶ所の情報を得た。
まあ、期待薄なポイントもあるけれども、一通り訪ねて自分の目で確かめにゃあならんじゃろう。
大山くんの件も含めて、まあまあ忙しくなりそうじゃ。

リキオファームにいたやぎさん親子
うしさんみたいだけどやぎさんじゃよ
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2024年7月28日日曜日

やぎさんが好き!(66) 植村牧場

数少ない奈良のやぎさん情報のうち、ほぼ確実にやぎさんがおるじゃろうと確信できる植村牧場(奈良県奈良市般若寺町168:0742‐23‐2125:入場無料:11:00〜15:00:駐車場は牧場の少し北側にあり)に行ってきた。
なんでも「奈良県最古の牧場」ということじゃ。

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牧場は奈良公園から少し北にあった住宅地の中にある。
奈良県最古の牧場ということは、このあたりは最初はなんもない開けた土地で、あとから住宅地が形成されたのかもしれん。
とにかく今は住宅地のなかにあるので、普通の人がイメージする広々とした牧場ではなく、狭くはないが広くもない敷地の中に牛舎があって、主に乳牛を飼育しているのがメインの事業らしい。
じゃから牧場内の売店では牛乳や乳製品、ソフトクリームなどを売っとる。
それだけではなくてレストランも併設しており「一流シェルが手掛けるこだわりの料理、牧場の搾りたて牛乳を使った牧場ならではのメニューなどもございます」(サイトより引用)とのことじゃ。
しかしワシの目的はうしさんでもなく、美味しいレストラン飯でもなく、美味しいソフトクリームでもなく、あくまでやぎさんじゃ。

牧場の道挟んで反対側にある駐車場にクルマを停めて早速牧場に入ると、まず見えるのはやはり牛舎。
中には白黒のうしさんが立っとる。
一見、やぎさんはおらん。
ううむ…
牛舎に近づいてみると、併設してるような感じでやぎさん小屋を発見した。

屋根の上にうしさんがおって驚いたがご心配なく
作り物じゃよ
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しかし出入り口はすべて開け放たれており、中にやぎさんの姿は認められん。
やぎさんではよくある話じゃが、それこそ牧場内の除草作業に勤しんでおる可能性があるので牧場内で客が入れそうなところ(感染対策で素人さんが入ってはいけないところがあるんじゃよ)には全部入ってみて探してみたが、見つからん。
これは牧場の人に確認せねばならんじゃろう。
奈良は当日も暑く、ここは一つソフトクリームでも食べながら話を聞くかと決めて売店に入った。
できたばかりの新しくておしゃれな売店に入ると、女性と(その?)お子さんがカウンター内におったので早速ソフトクリーム(¥450:コーンの中にもぎっしりソフトクリームが詰まってて、かつ美味しい)を注文し、やぎさん事情を伺ってみた。
そうしたら、
「やぎはいるんですけど、今は除草していて小屋にはいないんです」
やはりそうか。
「ははあなるほど。ではその様子を見ることは出来るでしょうか」
「敷地の奥にある職員寮の周りにいるので、ちょっとごめんなさい」
それならば仕方ない。
本日は諦めるしかないが、牧場は奈良公園からクルマで5分とかくらいの距離じゃからまたこればそれで良い。
また今度来ようかねえ。
楽しみが先延ばしされただけじゃと考えよう。

がらんどうのやぎさん小屋
しかし生活感は満載じゃ
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ちなみにやぎさんたちの名前じゃが、次のとおりじゃ。
  • バニラ(オス:赤いくびわ:小)
  • ミルク(オス:青いくびわ:小)
  • レイ(オス:黒いくびわ:中)
  • シロ(メス:くびわ不明:中)
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このようにくびわの色で区別してくれとるのはありがたい。
それぞれにちゃんと名前を呼べるからの。
しかしあれじゃ、サイズを示す「小」「中」の定義がどうなっとるんじゃろか?
これも今度実際に見て確かめてみよう。

2024年7月27日土曜日

やぎさんが好き!(65) 奈良のやぎさん事情

本来の住処である浜松にはなぜかやぎさんがここかしこに住んでおり楽しかったんじゃが、いま住んどる奈良にはやぎさんはあまりおらん。
素人なりに考えれば、これはもう当然奈良公園を中心に跋扈するしかさんたちの影響が大きいじゃろうし、奈良は古都ゆえやぎさんを飼えるスペースが確保しにくいのかもしれん。
よくわからんが、とにかくやぎさんは奈良では稀有な存在であることには間違いない。
しかし皆無というわけではなく、調べると何ヶ所かにはおるらしい。
今んとこはこんな感じじゃ。
何と以上じゃ。
4ヶ所…トホホな感が強い。
もちろんまだまだリサーチが足りんのは否めん。

前脚をきっちり仕舞って寛ぐくろやぎさん
わんぱくどうぶつえん
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例えば田原本町のどっかの川っぺりでやぎさんを見た、とか、めえめえ牧場(めえめえまきば:奈良県山辺郡山添村北野)にはおったかもしれん、などの話は聞いとる。
しかし田原本町のどっかと言われても面積が21.1 km²もあるわけで、川っぺりと言ってもそこそこの数があるのでどこから探せばよいのか、なにか手がかりがないと手を付けられん。


あと、めえめえ牧場に関しては基本ひつじさんがメインのようじゃ。
普通の人、つまりやぎさんにもひつじさんにも殆ど興味はない人という意味じゃけど、そういった普通の人はしばしばひつじさんとやぎさんを混同しとる。
剰えこの間、職場の人なんかは、
「ねえやぎが好きなんでしょ?やぎ好きなのにジンギスカンも食べるんですか?」
とワシに質問してきた。
その人は「ジンギスカン=やぎさん肉」と完全に勘違いしとるからこのようにワシを詰問したんじゃろうと思う。
まったくもう。

変化球的にJR平城山駅の情報もある。
これはまだワシが奈良に引っ越す遥か前、奈良に引っ越すなんて波平さんの頭髪程も考えていないときに、奈良在住の男(ワシがこのブログの前に書いとったたおやかに勤務中というブログに出てきてたBくん)から得た情報でかなり古い。
Bくん曰く、
「除草用のやぎさんがいるらしいんですけど、駅構内のためお目にかかるのは困難を極めるらしいです」
除草をやぎさんにお願いするのはもともと岐阜県美濃加茂市が大々的に始めたようで当時は珍しかったが、最近では特に珍しくない。
よくある話じゃ。
珍しくはない話なのでこの手の話は、地方新聞とか地方局が埋め草記事(なんもニュースが無いときに仕方なく使われるどうでもいいニュースのことじゃな)に使うこともたまにある。
しかし例え埋め草記事であったとしても一旦ネット上に掲載されれば検索に引っかかってくる可能性もゼロではないためいろいろ検索してみたが、結果は芳しくなかった。
いまもやっとる可能性はゼロではないけどかなり低いじゃろう。

上記の通り、これら数少ないやぎさん場所のうち、リキオファームとわんぱくどうぶつえんに関しては既に訪問済みじゃ。
しかし奈良に引っ越して来た直後であっていろいろ忙しくブログにはまだ書いとらん。
何れ書く予定じゃがその前に本日行った植村牧場の件を次に書こうかと思う。

2024年7月26日金曜日

プロジェクト "山神社"(94) 奈良の大山くん事情 その2

先日は奈良県立図書情報館(奈良県奈良市大安寺西1-1000:0742‐34‐2111:9:00〜20:00:月水休館)に行って、大山くん関連神社や大和山口社十四社に関して調べてみた。
じゃが残念なことに、図書館のデカさに比して関連資料は手書きの神社台帳意外には見当たらず(大山くん関連だけでなく、例えば神社明細表や郷土史家が足で稼いだ系の資料もない)、あまり得ることがないまま帰宅した。
諦めきれないワシはWebの世界になにか手がかりが無いかあたってみたところ、
  • 神社と古事記(このサイトはすごい。一見の価値あり)
  • 八百万の神(データソースは基本各都道府県神社庁サイトじゃが、オンライン御朱印帳を収集可能:リンク先は「奈良」「大山津見神」で絞り込んだもの)
などから情報を拾って、スプレッドシートに集約してみた。
このファイルじゃ(Googleスプレッドシート利用:Microsoft Excelと互換性あります)。
この手のファイルを共有するのは初めてで、うまいこと共有できなんだらすまんことじゃ。

モバイルデバイスでは見づらいと思うが、内容的にはワシが言うところの「もしかして物件」(社号その他から、何となく大山くんくさい神社)や、先日調べた神社台帳に記載があったが、Google Mapsやゼンリン地図などで現存が確認できない神社含めて48社じゃった。
大多数が現段階で実存が確認でき、書籍やWeb上の情報から大山くんが鎮座なさっとる様子じゃ。
当面はこれを足がかりに、できるだけ計画的に大山くん参りを勧めていく所存じゃ。

なんだかメモと言うか日記のような内容ですまんのう、謝るワイ。

2024年7月25日木曜日

温泉に行かない日(545) 山の辺の道(20) 長岳寺➔海石榴市(6)

赤い鳥居の成願稲荷神社を参拝し終わって更に南へ。
基本南じゃけど、ここから先は準街中というか、旧所名跡はありつつもだんだん桜井市街地に近づいて来るので、ジグザグっぽい感じの道筋になってくる。
少し暑さを感じながら道なりに進むと三輪山 平等寺(みわさんびょうどうじ:奈良県桜井市三輪38)に出ます。
当日は参拝せずにそのまま先に行っちゃったけど、これは失敗でした。
あとで公式サイト見たら、かなり大きなお寺で歴史もあるようなんじゃけど、お寺に収蔵されているアイテムが何だろ、ちょっと変わったものが多くて、ややワイルド側に寄せたお釈迦様の絵とか仏像、胸元をぐっと開いてその胸元にある顔を見せてる十六羅漢像とかあってなんだか楽しそう。
今度行ってみよう。
平等院を左に見ながら整備されてるけど地図にない道を進みます。
竹林の中を通っているので涼やかな感じ。

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磯城瑞籬宮のあたりで東(左)に曲がり石畳の道に入ります。
ここから先は野道山道はなく、こんな感じの散策路とか広くない舗装路が終着点の海石榴市まで続きます。
金谷の石仏(奈良県桜井市金屋:トイレあり)まで来て、もう本当にあとわずか。
街中の小路を抜けていきますが、そこにもご丁寧な地元有志系道案内が設置されとる。

© ill-health(ruephas) 2024

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更に進んで丁字交差点に出ると、路面にはこのようなタイルが埋め込まれとった。

北から南に向かって撮っておる
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南から北に向かって撮っておる
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ここを左(東)に折れて道なりに進むと、すぐにあっさりとゴールの海石榴市に到達してしまった。

あるのはこれだけ
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山の辺の道ゴール(というかスタートじゃけど)であるここ海石榴市じゃけど、何か建物が建っとるとか、記念碑が建っとるとか、市場が開いとるとかそういうことは全然なく、ただ海石榴市のいわれが書かれた案内が設置されているだけで他には何もない。
ホントに何もない。
昔は名前の通り市が立っとったほか、何本かの街道が交わる交通の要衝だったとことらしいんじゃけど、令和の今は住宅街にある単なる「ポイント」。
なんだろ、ゴール到達とか感動のフィナーレとかいう盛り上がりはまあゼロで、ホントに「或るポイントにただ到着した」だけのさっぱりした終着点じゃった。
単独行じゃから、案内板と並んどるところの写真を連れ合いに撮ってもらうとかもできんしなあ。
しかしそれもやち(「やち」とは個人的な言語で「よし」の最上級」)。
兎に角、破石から海石榴市まで、何キロに成るかはわからんが、5月6日にスタートして5日かけて(実質的には2~3日かな)ゴールできた。
なかなかエラいぞワシ。

ここが終着点ではあるけれど、すぐ近くに海柘榴市観音堂(奈良県桜井市金屋544)というのがあるので、参拝せん手はないじゃろう。
行ってみると改築してきれいになっとるお堂と東屋、トイレ。
その他石のお地蔵さんなどがある。

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お参りできるものにはすべてお参りし、トイレで用を済ませ、東屋でしばし休憩したあと海石榴市の案内板まで戻り、大和川の河川敷まで南に進んでJR桜井駅(奈良県桜井市桜井)まで徒歩で戻った。

河川敷近くにあった昔のガチ道標
左いせと読める
お伊勢参りのためじゃろうかねえ
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駅につくと、和歌山線で事故かなんかあったみたいでその煽りを受けて桜井線が大幅に送れとる。

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しかし急ぐ所用も特段ないため暑いホームで電車を待ち、来た電車で奈良まで戻り、駅前にあるKASUYA JR奈良駅前店(奈良県奈良市油阪町11-4:0742-27-0188:11:00~3:00:日曜のみ~0:00)に入って一人祝杯。
まあ山の辺の道を歩くたびに昼飲みしとるけど。

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ビールのジョッキを空にして店内見回すと、関西でしか見られないあのポスターを発見したので嬉しくなった。

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山の辺の道のお話の最後の写真がこれですまんことじゃ。
謝るワイ。

山の辺の道 案内Map

この「山の辺の道 案内Map」ですが2024年6月18日現在、iPhoneで閲覧した場合、ルートを示すラインが縮尺により見えたり見えなかったりする不具合があるみたいです(ios17.5.1:Googleマップ6.120.1)。
とは言っても原因も直し方もわからんし、そもそも多分ワシのせいでもないので勘弁してくだされ。
心眼で見てくだされ。
PCの場合、Google ChromeであればWindows環境でもMac環境でも問題なく見ることは出来てます。

2024年7月20日土曜日

プロジェクト "山神社"(93) 耳成山口神社

くううううううっ〜
今朝も朝から暑い!
平日平時はエアコンが効いた事務所で仕事しとるから、どんだけ熱くても平気の平左で過ごせるが、週末は会社の力で持って涼むことは物理的に不可能じゃ(仕事しに行けばいいけどワシゃ仕事が嫌い)。
従って、この暑さを自力でなんとかせねばならん。
部屋に籠もっておっても暑いだけであり、下手打ちゃ室内熱中症の危険もある。
中におっても外に出てもどうせ暑いのであれば、どっかに行くかと考えて思いついたのが、例の大和国十四所山口神に行くことじゃ。
ワシは大山くん関係の神社には数多く参拝してセミプロ級じゃと自負しておるが、大和国十四所山口神関係に関しては素人じゃし、奈良の地理や交通事情にも明るくはない。
行くとすれば、駅が近いかクルマを確実に停められる場所がいい。
そのような観点から選んだのは、耳成山口神社(みみなしやまぐちじんじゃ:奈良県橿原市木原町490)じゃ。
近鉄じゃと大阪線の耳成駅(奈良県橿原市石原田町)、JRじゃと桜井線の畝傍駅(奈良県橿原市八木町2-1)が最寄りで何れも徒歩で行ける距離。
クルマじゃと耳成山公園駐車場(奈良県橿原市木原町:7:00〜19:00)がある。
ここは無料で停められる駐車場じゃ。
どれで行こうか迷ったが、クルマで行くことにした。
まっきっきのスイスポくんに乗り込んで国道169号線をひたすら南下し、駐車場に向かった。
駐車場はガラ空きで余裕で停められる。

通路が狭いのでちょっとだけ出し入れしづらい
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エアコンが効いたクルマから降りると、空は晴れてはおるが大気はとても蒸し蒸ししており速攻で汗が流れ出る暑さ。
まあそれは覚悟で来たので仕方ない。
スヌーピーのリュックを背負って耳成山の方へ歩いていった。

これが耳成山
耳なし芳一とは関係ないですよ
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古池という名前の溜池の脇を歩き、耳成山(奈良県橿原市木原町:標高139.6m)の麓に到着。
耳成山口神社はこの山の頂上付近に建立されておる。
麓には一の鳥居があってその先は山道の参道。

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山道じゃが別に特別な装備は不要で、実際平服を着たおばちゃんが普通に参道を降りてきた。
歩き始めると、鳥居から途切れることなく石灯籠がぎっしりと参道脇に立っておる。
なかなかいい雰囲気じゃ。

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駐車場から耳成山麓までは蒸し蒸しした暑さじゃったが、木に囲まれた参道は流石に少し涼しくて助かった。
吹いてくるそよ風が気持ちよい。
標高139.6mの小さな山じゃから山頂まではそんなにかからない。
山を巻くように通っとる参道を10分ほど登っていくと、縄鳥居があった(もう覚えたぞ、縄鳥居)。

写真じゃ見づらいけどちゃんと注連縄が張られてます
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ここからが境内じゃろう。
境内に入ると左手に拝殿がある。

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石段を登って拝殿に進み、お賽銭を入れて早速参拝。
その後例により拝殿周辺を軽く探索してみた。
拝殿の中は、なかなか賑々しい感じで、由緒書きその他諸々が掲示されとる。

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拝殿脇には御祭神を記載した案内板があり、そこには高皇産霊大神とともに大山祇大神の名が書かれておって嬉しく誇らしい気分になった。

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が…
よお〜く見るとなんと…!

おいおい…
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大山くんの神号のふりがなが「おおやまみつのおおかみ」となっとるじゃないですか。
いやあ、これはいけません。
「おおやまづみのおおかみ」が正しいんですけど。
ワシは天を仰いで嘆いたが、しかしそこはそれ。
ワシと同じく誤りに気づいた先人が既に修正を試みた痕跡を確認し、一安心した。

拝殿の奥にはこじんまりした本殿があって、きれいに維持されとる。

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低いとはいえ山のてっぺんにあるから、氏子さんたちは維持管理に少し大変な思いをしておるじゃろうと頭が下がる気持ちじゃ。
本殿左には金比羅神社、右には稲荷神社もあるので併せて参拝したのは言うまでもない。

これで大和国十四所山口神の参拝は2社目。
まだまだ未参拝のほうが多いので、時間が空いたときなどは他のところにも参拝しに行こうと思う。

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帰宅後の昼飯は、前から少し気になっておったカレー屋のニコト(スパイスカレーと麴からあげのお店:奈良県奈良市白毫寺町835-1 大和紀寺ビル1階:080-9707-6485:11:00〜16:00:水曜は〜22:00:定休月曜)に初めて行って、麹からあげとカレーのプレートを頂きました。
もちろんビールもね。
大変美味しゅうございました。

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祭神:大山祇神・高皇産霊神
配祀:
社格:式内社・郷社
創建:不明
境内社:金刀比羅神社・稲荷神社・白龍大神

2024年7月19日金曜日

温泉に行かない日(544) 山の辺の道(19) 長岳寺➔海石榴市(5)

八大竜王 辯財天 大神 龗神神社 遙拝所で無事遥拝を終えたワシは、さらに南に向かう。
途中、大神神社の末社(摂社?どっちかな)である貴船神社(奈良県桜井市三輪23:淤加美神)があったので参拝。
小さな神社で、ワシの表現でいうところの祠オンリータイプのつつましやかな感じ。
参拝したのは朝の9時30分くらいじゃったけど、静かで落ち着いて品のある神社じゃなあと思った。
そこだけちょっと空気が違うぞ、みたいな。
参拝すんで石畳の道をじゃんじゃん南下すると、なんかだんだん人が増えてきた。
明らかに山の辺の道ウォーカーな雰囲気ではなく、外人もちらほら見える。
はて何じゃろか?と思いつつ歩いていくと、これまた大神神社の摂社である狭井神社(さいじんじゃ:狭井坐大神荒魂神社:奈良県桜井市三輪1422)の参拝客じゃった。
この神社は有名でワシも聞いたことがある。
祭神は大神荒魂神というんじゃけど、簡単に言うと社殿東側に広がるというか聳えとる三輪山そのものがご神体で、近世まで入山はご法度。
現在は、神社の人とともに登ることはできるが結構厳しいルールがるらしく、写真禁止・飲食禁止という条件で入山・参拝可能ということじゃ。
今回は見送ったが、いずれ是非登ってみたいもんじゃ。
狭井神社の雑踏を後にして歩き出すと、もうすぐに大神神社(おおみわじんじゃ:奈良県桜井市三輪1422:0744-42-6633)に到達する。

写真では閑散としとるように見えるが実際は結構賑わっとるよ
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ここもたいそう有名な神社であり、社格も高く、日本最古の神社の一つじゃからなかなか変なことは書けないんじゃが、正直に言うとあまりに観光地化していてちょっと辟易したな。
さりとて折角ここまで来たんじゃから当然参拝し、拝殿の向かいにある日陰になった休憩スペースみたいなところで今後の道筋を確認する。
何遍も書いとる通り、山の辺の道はごく一部を除き道標がよく整備されておって地図に頼らんでも迷わず進む事ができる道じゃ。
ところがこの終盤、そうじゃなあ狭井神社の先辺りからその道標があまりなくてどこをどう進めばいいかわからん感じになったからじゃな。
参道にはあるじゃろと思い往復してみたけど見つからず、拝殿周辺をウロウロしてみたが見つからず、再度参道往復したが見つからず。
で、境内のどこだったかなあ、どっかで道案内図を見つけた。

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これによれば社務所の横にある駐車場を通り、三輪山平等寺(奈良県桜井市三輪150)の方に行けば良さそうじゃ。

境内側から見た駐車場
ここを向こう側へ通り抜ける
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駐車場を抜けると成願稲荷神社(奈良県桜井市三輪290-3)への道標や三輪山平等寺への案内表示があるのでそれに従って進めばよいかなあ。

写真奥に向かって進みます
右に行くと、えっと、多分JR三輪駅
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少し先に、春日神社の朱色とは違う、いかにもお稲荷さんらしい赤い鳥居が見えたのでこちらも抜かりなく参拝。

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ここから終着の海石榴市まではあと少しじゃ。

山の辺の道 案内Map

この「山の辺の道 案内Map」ですが2024年6月18日現在、iPhoneで閲覧した場合、ルートを示すラインが縮尺により見えたり見えなかったりする不具合があるみたいです(ios17.5.1:Googleマップ6.120.1)。
とは言っても原因も直し方もわからんし、そもそも多分ワシのせいでもないので勘弁してくだされ。
心眼で見てくだされ。
PCの場合、Google ChromeであればWindows環境でもMac環境でも問題なく見ることは出来てます。

2024年7月17日水曜日

プロジェクト "山神社"(92) 奈良の大山くん事情

本日2024年7月15日は海の日でお休み。
先日見た週間予報ではワシが今住んどる奈良は雨という予報じゃったから、出かける予定は特に立てておらなんだ。
今朝起きると快晴では全然ないけどまあ晴れとるから、どこかお外に出かけようかと一瞬思ったがまあまあ蒸し暑くてほっつき歩く気にはなれん。
じゃあどうするかなあと考えたんじゃけど、昨日天理にある都祁山口神社(つげやまぐちじんじゃ:奈良県天理市杣之内町896)に参拝してきたためか、それとも最近までやっとった山の辺の道歩きで多くの神社やお寺や天皇陵古墳などを見たせいか、図書館に行って奈良における大山くん事情を調べてみるのも一興かなと思い、ワシは早速クルマで出かけた。
行ったのは奈良県立図書情報館(奈良県奈良市大安寺西1‐1000:0742342111:火曜休館)。
館内の写真撮影は憚られたのでしとらんが、この図書館、多分今までワシが行ったことのある図書館で最強のとこじゃなマジで。
蔵書数や館内のユーティリティ、例えば今もここで書いとるが持ち込みPC席の数の多さ、フリーWi-fi(速い!)の利用、剰え、書籍の写真を撮影する専用スタジオまである。
館内はとても広くて読書スペースも数多くあって非常に快適な図書館じゃ。
非常に感心しとる。

で、ワシは事前に探しておいた神社台帳という、1943年に奈良県が編集した本をお借りして館内閲覧したわけじゃ。
もう80年も前の本じゃから相当ボロボロで、ページを捲るのにも細心の注意が必要。
ガバっと開くのもヤバそうなので開く角度は本当に最小限に留め、横から覗き込むようにして中を確認していったわけじゃ。
本と言っても資料に近く、すべて万年筆による手書き。
しかも何だろ、達筆というか非常に読みづらい文字であり難渋した。


こんな感じじゃ。
字が読みづらい上に、神社の鎮座地は当然旧地名で記載されとるので、奈良に不慣れなワシにとっては輪をかけて厳しかった。
また、この資料には鎮座地(大字まで)・社格・社号の記載はあるが主祭神や境内社の情報まではないので、社号のみで大山くん物件かどうかを判断せねばならん。
じゃからもしかして見逃しておる可能性は非常に高いが、今のところ資料的にはこれしか見当たらんので仕方ない。
調査結果は以下の通りじゃ。

鎮座地(記載)鎮座地(推定)鎮座地(現)社号(記載)備考
山辺郡丹?市三島山辺郡丹波市町三島天理市三島町92-1三島神社
宇陀郡大宇陀春日宇陀市大宇陀春日581大山津見神社
宇陀郡大宇陀???宇陀郡大宇陀岩清水宇陀市大宇陀岩清水963-4山神社Google Mapsでは山の神神社
宇陀郡内牧町内牧宇陀市榛原内牧2178伊豆神社
宇陀郡内牧町内牧宇陀市榛原内牧1151三島神社近くに山の神あり 34.48658708598918, 136.02061155018603
宇?郡??村??宇陀郡野島村野島大山祇神社わからない
奈良県宇陀市榛原萩原709の大山祇神社?
南葛城郡忍海村山田葛城市山田205三神社
吉野郡下北山村上桑?吉野郡下北山村上桑原大山祇神社わからない
吉野郡下北山村上桑原は今もあるが大山祇神社は見つけられない
洞川の大山祇神社?
吉野郡下北山村下桑?吉野郡下北山村下桑原大山祇神社わからない
奈良県吉野郡下北山村下桑原609に「山の神」あり
洞川の大山祇神社?
吉野郡上北山村??北山神社わからない
奈良県吉野郡上北山村小橡807の北山宮?
吉野郡十津川村?谷吉野郡十津川村平谷吉野郡十津川村平谷500福山神社違うだろうなあ
添上郡櫟本町和?添上郡櫟本町和?天理市和爾町735山神神社Google Mapsでは山の神神社 ここってこの間行ったとこじゃんじゃんか

見づらい表ですまんのう謝るワイ。
これらのうち、すでに参拝済みなんが三島神社(天理市三島町92-1)と山神神社(天理市和爾町735:Google Mapsでは「山の神神社」)。
他の神社は未参拝で、今後すべて当たって現地調査せにゃあならんじゃろう。

あとこの台帳でもう一つ確認したのは、奈良にある山口系列神社が収載されておるかどうかじゃった。
ワシが勝手に山口系列神社と呼んどるだけで正式な呼称ではないが、奈良県内には○○山口神社(○○はまあ地名というか字)という名前の神社が14社あって、いずれも社格が高く主祭神が大山くんじゃ。
台帳には次の通り13社が記載されとった(かっこ内左は台帳に記載されていた旧住所で右は現在の表記)。
  • 生駒山口神社(生駒郡平群村:奈良県生駒郡平群町檪原5-1)
  • 都祁山口神社(山辺郡杣之内村:奈良県奈良市都祁小山戸町640)
  • 耳成山口神社(磯城郡耳成村:奈良県橿原市木原町490)
  • 石寸山口神社(磯城郡桜井町:奈良県桜井市谷502)
  • 長谷山口神社(磯城郡初瀬町:奈良県桜井市初瀬4593)
  • 忍坂山口神社(磯城郡桜井村:奈良県桜井市赤尾42)
  • 畝火山口神社(古市郡真菅村:奈良県橿原市大谷町157-1)
  • 當麻山口神社(北葛城郡當麻村:奈良県葛城市當麻1081)
  • 大坂山口神社(北葛城郡二上村:奈良県香芝市穴虫3140)
  • 大坂山口神社(北葛城郡下田村:奈良県香芝市逢坂5-831)
  • 巨勢山口神社(南葛城郡葛村: 奈良県御所市古瀬303)
  • 鴨山口神社(南葛城郡大?村:奈良県御所市櫛羅2428)
  • 吉野山口神社(吉野郡竜門村:奈良県吉野郡吉野町山口634)

台帳からの見落としかもしれんが、先日行ってきた天理にある都祁山口神社(つげやまぐちじんじゃ:奈良県天理市杣之内町896)はなかった。
上のリストの2番めにあるやつとは別の神社で、調べるとこれも山口グループの一員じゃった。
この14社は一般には「大和国十四所山口神」と呼ばれとるようで、当然ワシは興味を惹かれたのでネットで調べてみたんじゃが、ズバリと書いてあるコンテンツはあんまりなさそうじゃった。
比較的詳しく書いているサイトとしては神社と古事記というサイトの中の大和国六所山口神社・十四所山口神社とは?というページがあったのでこれで勉強しておこうと思う。

ということで、奈良の大山くん関連で今後やろうと思うのは、
  • 最初の表に記載された大山くん物件と思われる神社への参拝
  • 大和国十四所山口神をちょっと調べて、これまた現地に行っての参拝
  • 御祭神が記載されている書籍を見つけて、他に大山くん物件がないかどうかの確認
といった具合じゃろう。
奈良県神社庁サイト内の情報をみて記載内容が非常に貧弱なのに(失礼)ぐんなりし(祭神情報くらい書けよ全く)、Google Mapsを見てそれっぽい神社があまりにないのでぐんなりし、という感じじゃったけどまだ可能性はあるようじゃ。

2024年7月14日日曜日

プロジェクト "山神社"(91) 都祁山口神社

山の辺の道に割り込むようにして、久しぶりに大山くんのことを書こうかな。

今年2月に奈良に引っ越してきたが、しかしワシが好きなすべてのものがここ奈良には不足しておるのが極めて厳しい。
温泉銭湯・やぎさん・大山くん、その他いくつか。
何れもワシが好きなものじゃが、何れも不足しておる。
奈良は古都であり、ワシは歴史には疎いんじゃが何なら多分京都より古都であり、じゃから寺社仏閣古墳史跡その他諸々たくさんある。
しかし印象としては神社は寺より少ない(数えたわけではないけれど)。
その少ない神社もワシの言葉で言うと所謂直系、即ち天皇家に関わる神社がもう圧倒的な割合を占めており、地の神様系が本当に少ない。
ワシが好きな大山くん(大山祇命)の属するカテゴリーは地の神様だと思う。
要するに、奈良にあってはワシが好きな大山くんは数が少ないわけじゃ。

一方で奈良には社号に「山口」が付く神社がいくつかある。
何れも大山くんを祭神とする神社なので、できれば全社参拝したいと考えとる。
本日はそのうち、天理にある都祁山口神社(つげやまぐちじんじゃ:奈良県天理市杣之内町896)に参拝してきた。


なお全く同号の神社が奈良市内(奈良県奈良市都祁小山戸町640)にあるが、こちらは後日参拝しようと思っとる。


地図を見る限りクルマの停めどころが難しそうなため、本日は電車で移動。
最寄り駅であるJR桜井線京終駅まで歩いて行く。
天気予報では本日奈良は雨ということじゃったが、アパートを出ると空からはお日様が降り注いでおる。
昨夜雨が降ったようで地面が濡れており、その水分がお日様で蒸発して大変蒸し暑い。
本日はアパートから京終駅までと、天理駅から都祁山口神社の区間は歩くので熱中症には十分に気をつけよう。

おいおい雨じゃねえのかい?
© ill-health(ruephas) 2024

天理駅に着き、とりあえず最寄りのコンビニであるファミリーマート天理川原城店(奈良県天理市川原城町760‐1)に寄った。
アパートから京終駅まででもはや多くの水分を失っていたのと、此処から先都祁山口神社までは多分喫煙場所がないと思われたからじゃ。
一服しながらアイスコーヒーを飲み終え、冷蔵庫の中で一番安かったミネラルウォーターを片手に出発。
天理駅から神社までの間には天理教関係の施設はあまりなくて、古墳とか古い町並みの中を通る道を東に向かって歩くことになる。

© ill-health(ruephas) 2024

駅を出発してから約40分後、神社の参道(になるのかな)入口に到着。

© ill-health(ruephas) 2024

上の写真ではわからんが境内に続く坂路が昨夜の雨で濡れており、愛用のコンバースの平べったい靴底では滑りそうなため慎重に歩く。

© ill-health(ruephas) 2024


© ill-health(ruephas) 2024

この神社は冒頭書いた通り大山くんが祭神であることはわかっておるがその他の由来を知りたいため、由緒書と思われるやつを見てみた。

いやあ、驚きの白さじゃ
(まあ白くはないけど言いたいことはわかるだろ)
© ill-health(ruephas) 2024

むうん、のっぺらぼうじゃ。
何もわからん。
神社情報については帰宅してから調べてみようと思う。

© ill-health(ruephas) 2024

社殿の壁は漆喰で設えてあり、ワシのカテゴライズでは「寺院タイプ」。
意外にこの寺院タイプな神社は多い。

© ill-health(ruephas) 2024

境内の端っこには社号が彫られた石灯籠がある。
蝋燭を収める部分が壊れちゃっていて補修跡が見えた。
多分まあ何百年もここに立っとるからまあ壊れるわなあ。

© ill-health(ruephas) 2024

注連縄を巻かれた杉のご神木もある。
きりっとしてまっすぐに立っておられる。

賽銭箱にお賽銭を投入して脱帽し、恙無く参拝を終えることができた。
その後ちょっくら失礼して拝殿内を取らせていただいた。
金色の文字で社号が記された立派な扁額が掲げられておるが、多くの神社で見られる内部であったなあ。
即ち、拝殿兼、氏子集会所兼、物置、という様式じゃ。
石油ストーブは新嘗祭とか新年祭の時のマストアイテムじゃろう。

© ill-health(ruephas) 2024

いつも思うんじゃけど、境内敷地の関係で拝殿を多目的に使うんならもう少し整理すればいいのに。
まあ、中の大山くんとか氏子さんにすりゃ「おめ〜に言われたくないわ」なんだろうけどね。

拝殿に向かっての参拝を終えたワシは、いつもの如く境内探索してみた。
拝殿東側にはこのような岩?石?(岩と石の分かれ目については、第一阿房列車で内田百閒先生が解説しとるから読んでみなされ)があって、ちゃんと注連縄が巻かれとる。
この辺は大山くんっぽい雰囲気があるなあ。

© ill-health(ruephas) 2024

その岩だか石だかの左隣にはなんと、遥拝所があるではないか。

© ill-health(ruephas) 2024

ワシの遙拝所好きな件については、この一つ前のポストに記してあるとおりじゃが、(まあ碌な調べ方をしていないけれども)事前の調べではここに遥拝所がある情報はなかった。

© ill-health(ruephas) 2024

遥拝石の後ろを見ると、一部判読できない部分があるが「皇紀二千六百年 記念」「東井繁大郎」と刻印されとるから、今から84年前の1940年(昭和15年)に東井さんという方がお建てになったんじゃろう。
で、その方角は、


このようにほぼ真東。
この神社の真東といえば言うまでもなく伊勢神宮じゃろう。


天理あたりにお住みの方で、伊勢神宮にはお参りしたいが時間がなくて行くことが出来んとお嘆きの貴兄。
ここにこれば伊勢神宮を遥拝できますよ。
境内にはその他、征露記念碑も建立されとる(征露なんて言われてもなあ、という人が大多数じゃろう。ワシも実際見たわけじゃないから人のことは言えん。日露戦争は1904年〜1905年じゃから、今から120年前)。

© ill-health(ruephas) 2024

さて帰宅後に調べた神社の情報は次のとおりじゃ。

祭神:大山祇神
配祀:久久迩知命・波爾夜須命
社格:式内大社
創建:不明