2011年5月28日土曜日

大洗鴎松亭(1)

ネモフィラという花が素晴らしく綺麗だという噂に惹かれて、ひたちなか市にある国立ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4:029-265-9001)に行ってきた。
普段は花を愛でる性格ではないのだが、一山全部がネモフィラというのは流石に一見の価値有りだし、ついでに近くの温泉に浸かって行こうという算段も働いた。
現場に行くと確かに素晴らしく、雄大な光景であり、視界一杯に広がる花のその映像は、映画「ひまわり[1]を思い起こさせる。
見た人じゃないと解らないと思うが、その一旦が少しでも解るかもしれないので、ケータイで撮った稚拙な写真をご覧下さい。

丘一面に咲き広がるネモフィラ
© ill-health(ruephas) 2011

ひたち海浜公園自体が少しく辛い前歴を持つ場所であることも手伝って、ネモフィラの丘に暫く佇み、柄にもなく何とも言えない感慨に耽った。
その後、大洗鴎松亭(茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8179-5:029-266-1122)で温泉に浸かる。
町内にある源泉からのローリーではあるが、極薄い黄緑で、微かに海の香りが立つ泉質であった。
施設を出るとき、偶然その温泉ローリー車がいたため、運転手の目を盗み、車の下に潜り込んでホースから漏れる源泉を手にとって香ってみると、流石に浴場のものより強い香りを感じる事が出来た。
ローリーではなく、直接源泉を使っている浴場があれば、是非体験してみたいものだと思わせるものだった。

この度の天災で、大洗でも被災者が出たと聞いた。
また、常磐道からは、屋根にブルーシートを被せている家屋を数多く見た。
そんな中、優雅に花を眺めたり、ゆったり温泉につかったりすることは、何か罪悪感を感じるのではないかとも思ったが、実際にやってみるとそうでもない。
普段通り、平時に赴いた観光客のように振る舞えば良いし、迎えてくれる地元の人もそのように対応してくれる。
皆さんも是非出かけられたらどうかと思う。

[1]
映画のストーリーはなかなか切ないもの。
映像については、1982年6月に行われた「Off course Concert 1982 “over”」で演奏された「言葉にできない」で使用されたので、ご存知の方が(中年以上の方を中心に)多いのではないか。

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