2011年5月15日日曜日

平山温泉龍泉荘(2)

昨夜は事務所の歓送迎会でやや深酒気味だったが、奇跡的にも午前8時前には起床出来た為、お茶漬けを食べ、煙草を一服しつつどこの温泉に行こうかと考えてみた。
気になるのは矢張り、静岡県西部地区最強の温泉である(と勝手にわたくしが決めている)山王峡温泉しらかば荘である。
過日もここに書いたが、前回訪れた時から、あの素晴らしい硫黄の香りが失われているような気がしており、それはこの度の大きな地震によるものかとも思うのだが、どっちにしてももう少しインターバルを空けてから行った方が変化が解るかもと思い、きょうはやめておくことにした。

まだ時間も早い為、少しくらいなら遠方に出かけても良いだろうと考え、本日の温泉は平山温泉龍泉荘に決定。
片道100kmの道程である。
同じような物理的距離にある温泉としては、例えば森林露天風呂(静岡県榛原郡川根本町犬間62-1:0547-59-3721)とか湯の島温泉があるけれど、時間的距離で言えば龍泉荘の方が格段に便利である。
早速車に乗り込み、途中ガススタンドで給油してから現地に向かう。
いい具合に比較的道は空いており、2時間弱で到着。
で、本日も殆ど貸切。
充分掛け湯をしてから、3分割された浴槽のそれぞれ異なった湯温と、何とも言えない素晴らしい硫黄の香りをゆっくり楽しみながら1時間を過ごした。
もう少し入っていたいと思う所で浴槽を出る[1]と、休憩所から耳を劈くカラオケの音。
地元の爺さん婆さんたちが早くも一杯やりながら楽しんでいる様子だ。
その余りの音量とその余りの音痴具合(失礼)に一瞬辟易しかけたが、よく考えればこの温泉はこの集落唯一の娯楽施設であり、私はこの集落の人間ではない闖入者だ。
辟易する資格はないであろう。
温泉に出たり入ったりしながら、カラオケ唄ったり、少しお酒を飲むくらいの楽しみは、爺さん婆さん達にとって数少ない骨休みの時間で、あって呵るべしだろう。
という事で、へヴィーメタルバンドのライブもかくやと思わせる大音量のド演歌を背に、わたくしは龍泉荘を後にしたのであった。

龍泉荘の建物を出てすぐ、ハイキング姿をした若い女性がペットボトルの水を飲みながら龍泉荘へ向かう階段を下りてきたのだが、あんなきれいな女性なのにマニアなのか、それとも散策中たまたま温泉を見つけたので、汗をかいたしお風呂にでも浸かって行くかという感じだったのか、気になる所である。
ま、それはそれとして、幸せな気分で帰途につく。

途中、磐田にある幸楽苑 磐田岩井店(静岡県磐田市岩井2019-8:0538-39-2155)に寄り、昼飯としてぬるくてあまり旨くない味噌ラーメンと餃子を食してから帰宅。
このブログを書いてから、リチャード=スターク(ドナルド=E=ウェストレイク)の「悪党パーカー/略奪軍団」を読みながら昼寝する予定。

[1]
小学生の頃、母親が作った茶碗蒸しを大量に食べ過ぎて気持ち悪くなり、成人過ぎるまで茶碗蒸しが食べられなかったという貴重な経験により、好きなものは少な目でやめといた方が、残りの人生はきっと楽しいものになるだろうという学びを得たわたくしであった。


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