2012年1月31日火曜日

禁煙不定期記(11) 東西問わず喫煙のヒトは…


仕事柄、ヘルスケア関係のメールマガジンの類のモノは基本的に目を通すようにしてます。
その中で気になったのが、キャリアブレインから配信された記事です。
医療ライターの松木光という方による記事ですが、無断転載禁止になっているため、概略をまとめるとこんな感じです。

肺がん患者の約3分の1は診断後も喫煙中- 米専門家らが調査(無料の会員登録をする事で全文閲覧可能です)

「肺がんと診断された米国の喫煙者の約3分の1は、診断後も喫煙を継続していることが、米マサチューセッツ・ジェネラル・ホスピタルのElyse R. Park氏らの研究で明らかになった」

というのが要旨です。
ほんの半年前までヘヴィースモーカーだった私が言うのは本当に僭越なことだとは思うのですが、それでも敢えて言わせて貰えるのであれば、

「洋の東西を問わず、喫煙者はバカだなあ」

ということですかね。
これって、この記事読んだヒトなら、それこそ喫煙者・非喫煙者問わず例外なく感じるのではないかしら。
「そんなんなってまで煙草吸いたいか」と言うのと、「そんな状況になってもヒトに喫煙させる煙草の性悪さは酷いモノだ」という2点だよね。
煙草が性悪なのと、ヒトの意志の弱さの逆タッグマッチということなんでしょうね。
でも、古来よりヒトは弱いモノと決まってます。
だから強制力を持って規制してやらないと、ヒトは悪いことをやめられないんです。

煙草ひと箱1万円だけではダメかもなあ。
もう、喫煙は犯罪くらいな感じにしないと行けないのかも知れないねえ。

あ。
言うまでも無いですけど、もし今私が禁煙してなくて、かつ今肺ガンにかかってたとしたら、かなりの高確率で喫煙してると思いますよ。
私も喫煙者だったら「バカ」なんですよ、ゼッタイにそうだと思う。
「肺ガンが怖くて煙草吸えるか!」
とか虚勢張ってね。
そのくらい煙草はタチが悪いんです。

2012年1月28日土曜日

温泉に行かない日(71) 文明がヒトをダメにする件(星山温泉への道が…)

神奈川県にある星山温泉(正式名称は稲龍神山スポーツランド:神奈川県三浦郡葉山町下山口230水源地星山:0468-78-8377)は、私を含めた一部の好事家に根強い人気を保っている素晴らしい温泉です。
ここの温泉については当ブログでも数回ポストし、その素晴らしさを遍く国民に伝えている所です(ははは、こりゃ言い過ぎだね)。
なぜ根強い人気を保っているのか、その理由は幾つかあるのと思うのだけど、私が最大の理由だと思ってるのは、あの再上質な泉質でもあの佇まいでもなく、意外にも、
「アプローチが極めてシビア」
というものです。

星山温泉は秘境にあるわけではぜんぜんなくて、逗子駅とかから路線バスに乗って最寄りバス停の水源地入口か滝の坂で降り、10分ちょっと歩いた場所にあります。
文章で簡単にまとめると↑このようになるんですが、実際に行くとなるとこれがさっぱりわからない。
まあ、私は「地図の読めない男」の代表格ではありますが、それを割り引いても多くの人が道に迷うと思います。
雰囲気的には充分に近づいていると思われるのに、核心の場所にたどり着けないのです。
正に隔靴掻痒、この悪夢のようなプロセスを何回か繰り返してようやく辿り着けた時の喜びはひとしおであります。

たった10分の迷い道、ちょっとした冒険。
それがあるのと無いのとでは、達成感・到達感にえらい違いが出るわけです。
私がアプローチを始めた時にネットで調べると、テキストベースでの道案内は散見されてました。
しかし現場の道の難しさは(少なくとも私にとっては)並大抵ではなく、その誰かが書いたテキスト通りに進んでも、全く現場にたどり着けないのでした。
ま、数回のアプローチの末、何とか星山温泉に浸かることが出来たのですが、私のような迷える子羊を少しでも救済できればと思い、昨年2011年3月に星山温泉への道っていう地図を作って公開したんです。
この地図を使っても、迷う人は迷うと思いますが、無いよりはマシであります。
現場で撮った写真なんかを使って、私程度の方向音痴でも頑張ればなんとか辿り着ける程度のロークォリティな地図です。

と・こ・ろ・が・で・す・な…

昨日久しぶりに星山温泉周辺のGoogle Mapを見ていたらなんと!
あの例の悪名高い「ストリートビュー」のカメラが星山温泉寸前の道まで入り込んでいるではありませんか!
私が個人的に「道祖神プチロータリーポイント」と呼ぶ地点を下った辺りまでカメラが入っている。
本当に星山温泉まであと少し、という場所までです。

あ~、これはあかんわ。
なんでこんな余計な事してくれるのさ、もう。
私の写真とストリートビュー(URLリンク)の比較をしてみようかな。

■「この先行き止まりポイント」から「ハクセイ館前ストレート」の辺り
(C)ill-health 2011
http://g.co/maps/cd73y

■迷う五叉路ポイント
(C)ill-health 2011
http://g.co/maps/duxk5

■道祖神プチロータリーポイント

(C)ill-health 2011
http://g.co/maps/j67wy
(写真とは画角が逆です)

■激狭激坂ストレート
(C)ill-health 2011
http://g.co/maps/agprj

すべてにおいてGoogleストリートビューの方がわかりやすく、迷い道に悩むヒトにとっては大変参考になる情報ですよね。

でもさ…
なんかその辺にある「何の変哲もなくその先には特に何もない」的なエリアになってしまった感じがしません?
このストリートビューを事前に何回も見てシミュレーションしておけば、私程度の方向音痴なヒトも含めて、まず間違うことなく確実に星山温泉に辿り着けるでしょう。
全くつまらん話であります。
文明の進化がヒトの人生をつまらないモノにする、という好例ですね。

2012年1月25日水曜日

温泉に行かない日(70) 二日酔

昨夜痛飲。
手酷い二日酔。
このサイトを参考に仕事をしながら治療に取り組むも殆ど回復しない。
今は「もう酒は呑みたくない」と思ってるのに、明日になればまた呑むのが人間というか、私のアホたるゆえんです。
あ゛~~~~、ダメだ。

2012年1月23日月曜日

禁煙不定期記(10) 喫煙者40%OFF!

今朝(2012/1/23)の朝日新聞朝刊のトップ記事(ニュースサイトに付き、いずれリンク切れの可能性あり)のヘッドラインは、
「喫煙、4割減を目標 がん対策 厚労省案」
でした。
少し長いけど、ペーパーの方ではなくてデジタル版の方を引用します。

-------------------------------------------------
国や地方自治体のがん対策の今後5年間の基本となる厚生労働省の次期計画案に、喫煙率削減の数値目標が初めて明記される。喫煙者を4割近く減らす目標になる見通しだ。厚労省は、現計画に盛り込めなかった喫煙率削減をがん対策の柱の一つにしたい考え。拠点病院の見直しなどとともに2月1日、専門家や患者で構成する協議会に示す。
がん対策推進基本計画の案で、がん対策基本法に基づいて厚労相が作る。次期計画案では、習慣的に喫煙している成人のうち、「やめたい」と思っている全員が禁煙した状態の喫煙率を目標値とする。具体的な数値は近く公表される国民健康・栄養調査2010年版を基に計算する。09年に約35%だったやめたい人の割合は、10年はたばこの大幅値上げの影響で4割近くに達する見通し。
計画は閣議決定され、国や自治体は目標達成の施策が義務づけられる。国は、たばこの健康被害を防ぐための国際条約に従い、全面禁煙か喫煙室以外を禁煙とする事業所の割合を現在の64%から100%にすることを目指す。たばこのさらなる値上げや公の場や職場での禁煙の法制化、たばこの広告規制や禁煙補助剤の保険適用の拡大なども検討される可能性がある。
-------------------------------------------------

asahi.comのサイトで無料で読めるのはここまでです
これってトップ記事なんだけど、websiteの方の文章も実際の新聞の紙面もどちらも日本語的には完璧落第ですなあ、もっと推敲しろよ。
こんな文章、よくデスクが許可したな、って感じの悪文の典型。
自分の事は棚に置いた批判でどうもすみません。
まあそれはいいや。

記事によると、この「がん対策推進基本計画」っていうのは5年ごとに策定されているもののようですな。
今回の計画は上記でコピペした通りの内容なんですが、喫煙率を抑制するための煙草の値上げに関してじゃあ5年前はどうだったかって言うと、煙草農家のパトロンたる農水省と値上げによる税収減少を恐れた財務省が強硬に反対して話は潰れたんだそうです、ははは。

今回はどうなんでしょうかねえ。

超大局観をもって国を動かしているヨやヤの政治家の皆様!(ははは。実際は違うから超笑える
超頭がイイ日本の超優秀テクノクラートの皆様!(ははは。実際は違うから超笑える
周りの状況に流されることなく、国民の健康と医療費の削減と将来の国益確保に向けて、ここは一発煙草の大幅値上げに踏み切っておけば「喫煙率40%OFF」などという目標は即日達成であります。
明日にでも始めちゃえば明後日には達成だな
どうだい、これっていい案と思うのだけど、どうっすかね。
取り敢えず一箱10000円くらいが妥当だと思うんですがね。

まあ、いいや。
個人的には、喫煙率40%減に向けたこの動きは、大きな目標への一里塚として大変評価できると思います。
で、次の5年で「大きな目標」である国民喫煙率0%を目指せばいいのかなと思います。
今の喫煙者はね「どんな汚い手を使っても税収を確保したい」っていうお国の策謀でその状態になっているとも言えるんだから、 国家の責任で煙草から離脱させなさいよ。

一方で喫煙者に言いたいんだけど、わざわざ国の力を借りずともちょっとの我慢でやめられるんだから、ぐちゃぐちゃ言わずにさっさと禁煙しなさい!

温泉に行かない日(69) 鎌倉市内の銭湯

昨年の11月下旬に鎌倉の清水湯という銭湯に行きました
その時、板場に貼ってあったA4版のポスター(というよりチラシに近い)を見たら、鎌倉市内には清水湯を含めて5つの銭湯があるという様な事を書いてありました。
時間がなかったため、たまたま鞄に入ってた紙切れに銭湯の名前だけを走り書きしておいたのですが、今日まで見返す事もなくそのままになってたんですね。
で今日の昼過ぎ。
最近余りに鞄の中がぐちゃぐちゃになってきたなあと感じていたため、少し整理していたら、鞄の奥底からその紙切れが発掘されたいう訳です。それに書かれた銭湯の名前とiタウンページで調べた結果を統合すると次のようになります。

■鎌倉市内銭湯一覧■
名称住所等 営業/廃業  初入湯日
清水湯神奈川県鎌倉市材木座1-10-24 
046-722-4697
営業中2011年11月下旬 
常楽湯神奈川県鎌倉市台2-4-7
046-746-4224
未確認 未湯
栗田湯神奈川県鎌倉市岩瀬1-5-23
046-746-7893
未確認未湯
野田の湯神奈川県鎌倉市台3-11-21
046-743-0126
未確認未湯
 ひばり湯  神奈川県鎌倉市大船1-13-7
046-746-5324
未確認未湯

ひょんなきっかけではあるけれども、たまたまではあるけれども、清水湯という鎌倉市内の銭湯に行った事があるという縁。
地元浜松ではここ1年くらいで銭湯がバタバタと廃業しているという事実。
歴史ある古都で古いものを大事にする心を持った街・鎌倉といえども、銭湯が存在しにくくなっているという社会構造はおそらく変わらないだろうという想像。
これらを考え併せると、いてもたってもいられない気分になるのです。
鎌倉の温泉、早くいかなくちゃと思ってしまう。

でも待てよ。
上の表をじぃーっと見ていて気になったのは、常楽湯と野田の湯の存在であります。
何だか似た様な住所だなあ。
地図に落とすとこんな感じです。
上の方の横須賀線すぐ西側にあるのが常楽湯、下の方の湘南モノレール富士見駅南側にあるのが野田の湯。
両者の距離はそうですね、地図で見る限りでは500m前後、徒歩5分とかって感じですかね。
かくの如く至近距離にありながら両者とも共倒れせず、今もって営業を続けていられるということは、それはこの辺の住人の方々が、少なくとも銭湯というものを普通に使っている、銭湯を生活するにおいてなくてはならない存在として見ている、という事になると思うのです。
もちろん、銭湯側の経営努力も並大抵の事ではないと思うのですが、ここ鎌倉ではその両者の思いや力がうまく働いて、地域の中で銭湯を存在せしめているんでしょう。

ひょっとしたら、この辺の人々は日替わりで二つの銭湯を使い分ている等と言う、我々からすれば贅沢極まることをしているのかもしれないですね。

あるいは、昼食の味噌汁に入っていた椎茸の件がきっかけとなって激しい夫婦喧嘩をやらかした神奈川県鎌倉市台3-3-35クレール湘南B201号室に住む山田太郎(68)・花子(65)夫婦[1]なんかは、
夫の太郎:
「おう、もぉーいいや。もぉーてめえの顔なんざもう見たくもねえ。けっ!厄落としに常楽湯にでも行ってくらあ!オメエはぜってえ来るなよこの因業ばばあ!」

嫁の花子:
「ああ、いわれなくてもあんたと一緒に銭湯なんて金輪際行くもんかい、けったくそ悪い!わたしゃあ野田の湯にいってきますよ。このくそエロじじいが!」

と夫婦で銭湯を使い分け、夫々別の銭湯で気持ちを落ち着け、湯船につかりながらやはり夫々「まあアイツは今日も胸くそ悪いけど、こっちに非が全くない訳でもなかった。今日のところは早めに帰ってちょっと謝って、一緒に酒でも呑んでおいて仲直りでもしてやるか」

なんていう感じで夫婦和合の元になっているのかもしれない、ははは。

鎌倉で銭湯近くに住んでいる人々が、セイカツの中で普通に銭湯を大事にしているのだろうということは、この2つの銭湯だけでなく他の3つの銭湯にも同じ事が言えるのでしょうね。

私が実際にいく事が出来た清水湯は、確かにそんな雰囲気でした。
うん、鎌倉の銭湯は早晩撤退しちゃうという様なことはないですねきっと。だからまあそんなに焦らなくてもいいのかもしれない。
ゆっくり、じっくり、何回にも分けて鎌倉温泉探訪を楽しむ事にいたしましょう。

[1]
もちろん架空の存在です。
そうではあるけれども、この山田太郎なる人物には一定の人格があるのではという考えが現在では主流[2]です。

[2]
さらにこれもネタです。ごめん。

2012年1月22日日曜日

温泉に行かない日(68) 浜松市近隣の銭湯

このトシになってから銭湯へ目覚めたため、とっくの昔に廃業していて入れない銭湯や、ついこの間までやってたのに間一髪間に合わず、未湯のまま廃業してしまう銭湯が多いです。
浜松市内で営業継続している銭湯(昔ながらの形態の銭湯の事ですよ)は僅か2ヶ所となってしまい、寂しいし悔しいし。
なぜもっと早く銭湯に目覚めていなかったんだろうと口惜しい思いで一杯です。
しかし、廃業には夫々事情がある事でしょうし、私如き一介のお客がどうのこうの言っても始まる事ではありません。
せめて今も残る銭湯には出来るだけ通う詰めるしか術はないのかな、と思います。

あと、別に浜松市内だけに拘る必要はない訳で、対象範囲をすこしずつ広げて行けばいいとも思います。

そう考えると、先ず早く行っておくべきなのは、みどり湯(静岡県湖西市新居町新居1127:053-594-0344:新居町は<あらいちょう>[1])でしょう。

湖西市というのは浜松市の西にある街で、旧新居町と旧湖西市が合併した市です。
みどり湯があるのは旧新居町のエリアで、新居関跡や浜名湖競艇場がある事で有名なところです。
その辺に銭湯があるというのは、新居町のあたりから同じカイシャに通勤している数人の同僚から随分前に聞いていましたが、その頃はいかんせん銭湯に興味がなくて「不必要な情報」として聞き流していました。
最近それを思い出してWebで調べてみると、みどり湯というのがあるというのがわかったわけです。
営業時間や休業日など、詳しい営業形態は解りませんが、銭湯における一般的な営業形態(土日休み・ある特定の数字が付く日が休み・営業開始は15時・21時には閉まる、等々)を参考にアタリをつけて、平日休みの午後に行ってみたいと思います。
出来るだけ近いうちに。
この銭湯は幸いな事に、JR東海道線新居町駅(あらいまち[1]から数百メートルという徒歩圏内に立地しているので、電車で行って風呂上がりに冷たいビールでも引っ掛けて帰る事が出来そうです。

[1]
このように、駅の呼称が行政上の呼称と異なる事はけっこうありますね。
例えば、北海道の旭川市は「あさひかわ」ですが、JR北海道函館本線の旭川駅は旧国鉄時代およびJR時代の最初の頃は「あさひがわ」でした。
我ながら鉄分がやや高くて嫌になるけれども、JR西日本神戸線の「さんのみや」駅は「三ノ宮」で、その他の各鉄道地下鉄線等は「三宮」とか、駅名は結構面白いと思います。


より大きな地図で 温/泉/週/記Map を表示

大栄湯(1) *廃業*

午前の仕事を終え一旦帰宅し、昼食を摂り着替え、15時を待って車に乗り込み、静岡県浜松市中区野口町219に赴いたところ、そこはまるで一時間前に工事が終わったばかりかの様な真新しい舗装がなされた駐車場でした。
結構多くの駐車区画があり、契約募集中の掲示がされていて、本当に最近開設されたばかりと見受けられました。
大栄湯はつい最近廃業し、建物は解体され、跡地は月極駐車場に化けてしまったようです。

しかしなにせ初めて訪れる場所です。
勘違い、見間違い、場所違いの可能性も否定出来ない為、路上に車をほんの少しだけ違法停車させてもらい(ごねんね近所の人とお巡りさん)、しょぼつく雨の中徒歩で詳しく周辺を再確認しましたが、銭湯らしき建物をみる事は出来ませんでした。
意気消沈してそのまま帰宅し、バスに乗り、市街地に出て飲み屋で自棄酒を呑み、今帰宅しました。
皆様、お休みなさいませ。

■浜松市内銭湯一覧 確定版(2011/1/22現在)■
名称住所等 営業/廃業  初入湯日
みよし湯静岡県浜松市中区曳馬6-5-30
053-471-3844
営業中2011年6月11日 
大栄湯静岡県浜松市中区野口町219
053-461-3332
廃業 未湯
松の湯
(松乃湯)
静岡県浜松市中区布橋3-8-5
053-471-8041
廃業2011年7月9日
光輪湯静岡県浜松市中区海老塚町1-13-15 
053-453-0619
廃業 未湯
みその湯静岡県浜松市中区相生
電話不明
廃業未湯
巴湯静岡県浜松市中区大工町50
053-452-7571
営業中2012年1月7日

2012年1月21日土曜日

温泉に行かない日(67) 強情灸

今回も「銭湯の熱いお湯」の事で進んでしまう感じで申し訳ないのです。
前回ポストの中でYさん(今後ここにご登場願う場合には吉田柴犬さんとお呼びします)のメールを引用したのですが、その中で気になったのが、
 「なんたって、志ん生の強情灸[1](銭湯好きは必聴)ではありませんが…」
の一文でした。

わたしは自分でいうのもなんですが、文化不毛人間であり(関係ありませんが、最近は頭部不毛人間への道を少しずつ歩んでいる始末)、文化的活動といえば、大昔にやってたバンド活動・トマソン物件探索・顔ハメ探索&実行・公衆トイレの温水洗浄状況調査くらいしかありません。
そんな男ですので、落語などという文化とはこれまで一切の接点はなく、せいぜいタレントとしての落語家を知っているに過ぎませんでした。

例えば、桂小枝師匠が探偵ナイトスクープで活躍しているところはよおーく知っているのですが、落語をしているところは想像もつかないわけです。
同様に、笑福亭鶴光師匠がオールナイトニッポンで際どい、あるいはモロなエロ話をしていたことはよおーく知っているのですが(わたしはその現役世代)、古典落語「くしゃみ講釈」の名語り手であるなんていうのは想像もつかない訳です。

一方、吉田柴犬さんは若いときから落語に親しんできたとの事で、かつ銭湯好きらしい。
そんな人に「銭湯好きは必聴」などといわれてしまうと、流石に触手が動きます。
いや、触手が動くという程度ではなく、是非聴きたいと激しく思いました。
普段のわたしは、何事に対しても下調べをしない男なのですが[2]、余りに気になったものだから、噺の中身をちょっとだけ調べてしまいました。
で、調べると興味が消えるという事は一切なく「聴きたい」と思う気持ちは変わらないというか、寧ろ強くなる。
うーん、不思議だ。
また、私の勤めてる職場にも落語好きな人がいるので訊ねたところ、
「うん。強情灸面白い。志ん生のがやっぱりベスト」
と言っていたので、早く聴きたい。

柴犬さんから借りられそうですし、職場の落語好きの人からもご好意を頂けそうな気配ですので、楽しみです。
先週までの私であれば、そのセイカツの中に落語のらの字も出てこなかったのに、本当に不思議なものです。

[1]
「灸」の代わりに「炙」の字を使ってる場合もあるようです。

[2]
だって、事前に解ったらわくわく感がなくなるじゃないか。

2012年1月14日土曜日

温泉に行かない日(66) 銭湯のお湯を水でうめられない件

先日、初めて行った銭湯ではお湯がめちゃくちゃ熱くても水でうめられないという話をポストしました。
要するに、初めての銭湯だと、そこの湯温のデフォや常連客の様子(気性)がわからないので、下手に水でうめたりすると常連さんとトラブルになりそうで怖い、というような内容です。
神経が細やかなのか、ビビリなのか、地元民尊重の精神なのか、常識知らずなのか、我慢強いのか、単なるバカなのか、自分でも判断に迷うところですが、私自身はやはり、
「初めて訪れた銭湯ではお湯がめちゃくちゃ熱くても水でうめられない」タイプの謙譲なヒトであり(ホントかなあ)、でも実はそれはそれでいいのではないかと思っていました。
同じような事を思ったり体験したりする人は他にもいて、この弱小ブログに最近「松の湯評論家」として勝手に出演願っているYさんから、次のようなメールを貰いました。
本人の了承も得ず、これまた勝手に転載します(ごめんなさいYさん)。

-------------------------------------------
Tさま
Yです。
貴重な情報(注:巴湯の情報の事ですね)ありがとうございます。
ブログの記事はいつもと少しテンションとか文体が違っているような気がするのは私だけでしょうか。
いつもの脱力系[1]ではなくて、なんだかおもしろかったです。
風呂の湯が熱すぎてもうめられない、というのは私にも経験があります。
なんたって、志ん生の強情灸(銭湯好きは必聴)ではありませんが、
「ぬるすぎらー。おい、動くんじゃないよ、バカだね。息をするな。」
といいたいわけです。
うちの母親の実家はF市の某温泉で、ここの共同風呂(50円!)もどこも熱いところが多く、私はいつも湯船につかることができません。
ある時、少し離れた公共の風呂に連れて行ってもらった時、男風呂は私1人しかいなかったのですが、1つだけある大浴槽のお湯が熱いのなんのって。
多分、45度はあると思うのですが、入れるもんでありません。
お水を入れようか迷ったのですが、それも躊躇して体を洗いもう一度トライするも、まったく無理。
湯が「じーっ」と音がしているような、、、という志ん生の枕を思い出します。
すると、どやどや音がして、地元のおじさん達が数人で入ってきて、かけ湯をしようと洗面器で浴槽の湯を汲んで土地の言葉で一言。

「あっつぅ。なんだ、この湯は?熱くて入れないよ。(私に)あんた、これに入ったのかい?入れるわけないよなあ。水うめろ」[2]

この時から、熱いと思ったら、迷わずぬるくするようになりました。
私が大学生の時の体験談です。
-------------------------------------------

わははははは、おもしろいおもしろい。
ええっと、Yさんって人は常識人かつ知識人で、カイシャや世の中の事をソツなくこなしていろいろ上手く計らう事ができるんですけど、その一方で例えば、
「大学の時にさあ下宿で寝ていたらさあ、遠くから『どんがらどんがら』って音がだんだん近づいてきたから何かと思って外を見てみたら、坂道の上からでかいタンクローリーがこっちに向かって転がってきたんだ。吃驚したよ。でさあ、音が凄い。何が凄いって『どんがらどんがら』だぜ」
等と嘘か真か解んない事を喋って、わたしみたいな善良な市民をケムに巻く様な大変諧謔味が有る人です。
こんなYさんですが、流石に「熱い湯を水でうめたいけどうめられない問題」に関しては結構おろおろしてて別人のようですねえ。

わたしの場合でいうと、私はお風呂好きなんですが、その割に普通の人より熱いお湯が苦手なので、自分では熱いお湯だなあと思っても普通の人や常連さんにとっては丁度いい湯温なんだろうと考えてしまうんですね。
でも、今後はダイジョウブ。
Yさんのサゼッションも貰った事だし、浴槽に少し体を入れてみて、
「余りに熱い、熱すぎる」
「まるで痺れる様だ」
「あたかも湯が『じーっ』と音がしているようだ」
「これはあかん、ゼッタイあかん」
などと感じたら、素直にお水でうめることにします。

[1]
私は意外にも、カイシャの事業計画書とか公的なものに関しては可成りきちんとした文章を書ける(と少なくとも自分では思ってる)んですけど、実はそう言うのはあまり好きではなく、脱力系統の文章が好み。
同様の好みを持つ男(以前まで私の部下だった)とやってたブログ(現在更新中止)がその集成でした。

[2]
Yさんの原文では、ある地方の方言で非常に見事に表現されているのですが、ここでは念の為に敢えて標準語に直しました。
私の場合、それ読んだだけでリアルな情景が頭に浮かんできた程の秀逸な方言でした。

2012年1月8日日曜日

温泉に行かない日(65) 浜松市銭湯事情

という様な事は、市内の銭湯好きがもうさんざ調べたり纏めたりどっかに書いたりしてるとは思いますけど、私自身のこともあるので少し整理しておきます。
昨年2011年の6月時点では、営業中廃業の区分はイマイチ解らなかったけど、次の6ヶ所の銭湯があるのでは…、という情報は得ていました。
その6ヶ所の今の状況を簡単に纏めておきましょう。

(注:後のポストで「確定版」を掲載しています。こちらにどうぞ)

■浜松市内銭湯一覧■
名称住所等営業/廃業初入湯日
みよし湯静岡県浜松市中区曳馬6-5-30
053-471-3844
営業中2011年6月11日 
大栄湯静岡県浜松市中区野口町219
053-461-3332
未確認
(営業中?) 
未湯
松の湯
(松乃湯)
静岡県浜松市中区布橋3-8-5
053-471-8041
廃業2011年7月9日
光輪湯[1] 静岡県浜松市中区海老塚町1-13-15 
053-453-0619
未確認
(廃業?)
未湯
みその湯静岡県浜松市中区相生のあたり
電話不明(調べても出てこない)
廃業未湯
巴湯静岡県浜松市中区大工町50
053-452-7571
営業中2012年1月7日

私が浜松に来る前にはもっと多くの銭湯があったに違いないですよね。
例えばですけど、10数年くらい前に浜松市中区住吉の辺りにある会社に勤めていたという私の友人によれば、
「ほら、姫街道(国道257号線)の住吉のT字交差点あるでしょ。そこに聖隷の健康管理センターみたいなのがあるんだけど、昔はその前辺りに銭湯があったのよ。名前は忘れたけど」
という事もあるんですよね[2]
とにかく、どんどん潰れちゃうんですよね。
私が浜松の銭湯が気になり始めた時点である昨年の6月時点では上記6つの銭湯の存在が知られていたのですが、既にその時点においてみその湯は廃業していたと思われ[3]、素敵なラドン温泉があった松の湯(松乃湯)は昨年2011年の暮れに廃業してしまいました。
急がないと、大栄湯も光輪湯もどうなる事やら解らないです。
早速ですが明日、野口町の大栄湯に行ってみようと思います。

[1]
ここらあたりをGoogle Mapで調べてみると駐車場になっちゃってて、どうも廃業っぽいです。
上のGoogle Mapのリンクを開いてもらうと航空写真が出てきますがその中央部分、「旅館こずえ」のすぐ下辺りの駐車場が光輪湯があった場所と思われます。
残念!

[2]
この中区住吉の辺りにあった銭湯の情報知ってるヒトがいたら、どんな事でも教えて頂けませんでしょうか?

[3]
2011年6月12日のポストより引用。
---------------------------------------------
GoogleMapで相生周辺を捜してみると、国道152号線(東海道)の相生交差点を掛塚街道に入った左手(警察署のすぐ西あたり)に「みその湯アパート」というのを発見した。
廃業しての跡地利用かな?


2012年1月13日(金)追記
松の湯評論家のY氏より「私(Y氏の事ね)の相生在住の友人から『みその湯は火事により廃業したと聞いたよ。その話を聞いたときの状況から、この情報はまず間違いがない」とのこと。
ああ、残念。

巴湯(2)

16時丁度に巴湯に戻ると、入り口には大きくて素晴らしく綺麗な暖簾がかけられていて、思わず嬉しくなりました。
私はここでも書いてる通り、このブログは基本的に文章のみで構成し、温泉や銭湯そのもののシャシンは原則使わないようにしてますが(ただしそれ以外の、温泉銭湯に直接関係ないシャシンは意味なく使ってます)、この暖簾は余りに素晴らしいので信条を曲げてシャシンを載せます。
巴湯の素晴らしい暖簾
(C) ill-health 2012
非常にひろやかでかつ大変鮮やか・華やかな暖簾で、初めて見る人は必ず感心すると思います。
ちょっとでも風呂好き、銭湯好きなヒトであれば、これ見ただけでもうふらふらと暖簾に歩み寄り、無意識のうちにその美しい暖簾を潜り、板場に上がって服を脱ぎ始めるに違いない。
でもやはり、この写真ではその美しさは100%は伝わらないなあ。
貴方自身が巴湯にいって実際に目にしないと解らないと思いますよ。

で、感心しながらその素晴らしい暖簾を眺めていると、銭湯敷地内の傍らにある細い通路から、落ち着いた色の和服に割烹着という、現在日本では既に絶滅してしまったと思っていた正しい和装スタイルに身を包んだ女性が歩いてきたんです。
服装と同様にその物腰も落ち着いた美人(そう、はっきり書きますが相当美人)で、歩く姿も背筋がぴしっと伸びていて大変あでやか。
(失礼ながら)決してお若くはないのですが、 その年齢なりの美しさを備えています。
なんでこんな美人女性が銭湯脇の通路から…?
と訝りながら見てると、その美人女性は暖簾をくぐって銭湯の中に入っていき、番台に坐りました。

!!…わああ。なんでこんな美人女性が番台さんなんだ???

と内心たいへん驚きつつ、私も暖簾をくぐって中に入り、美人の番台女性女将さんにお金を払って板場に上りました。
板場と浴室の間は透明ガラスなので、中がよく見えます。
地元のヒトと思われるおじさんが2人、既に入浴中です。
みよし湯とか旧松の湯に比べるとやや小振りの浴槽が浴室中央にあり、そうですね、ベスト入浴人数は3人かな。
入り口側の深い部分に2人、逆側の浅い部分に1人がちょうどいい感じ。
カランは10ヶ所程度でいずれにもシャワーはありません。
裸になって半自動ドア(開けるのは手動だけど、手を離せば自動で閉まる)を抜け浴室に入り、ケロリン桶と椅子をもって浴槽の前でしゃがみ、かけ湯をして浴槽へ…

おう!
っちい!!

浴槽内のお湯、もうめっちゃくちゃ熱いです。
たぶん、私がこれまで入った中で一番熱いお湯です。
ええっと、これまで例えば、
  • 口坂本温泉の内湯
  • 蒲田温泉
  • (少し前までの)焼津黒潮温泉元湯 なかむら館
等は結構熱いと感じましたが、それらを遥かに越えてあっちっちいぃ!だ
余りの熱さに痺れる程です(この表現は誇張ではないです)。
これだけ熱ければ、例のあのオヤジ達も黙り込むに違いない。
完全江戸っ子ワールドです。
しかし私より先に浴室で湯浴みしてる二人のオッサンを始めとして、ここの常連さんはきっと、
「こうじゃなきゃ巴湯じゃねえ。うんヤッパリここの湯は熱くて気持ちいいなあ」
と思っているに違いない。
事前に少し調べた結果、
「巴湯のカランから出るお湯はやや熱め」
との情報もあった事だし、巴湯のお湯は凄く熱いのがデフォなんでしょうね。
兎に角常識はずれに熱いお湯なので本当はすごく水でうめたかったんだけど、
「ダメだ私は巴湯の新参者。常連さんには迷惑をかけられない」
となんとか踏みとどまり、必死の覚悟で肩まで湯に浸かるんだけど10秒とは持たずに浴槽の外にでて荒い息をつきつつ、火照り切った体をクールダウンするという事を何度か繰り返してました。
先に入っていたオッサン達はろくに湯船につからぬまま浴室を後にして出て行きます。
流石、常連さん達は粋ですね。
銭湯と立ち飲み屋での長っ尻ってのは嫌われるんですよね。
そうこうするうちに、別の新しいお客さんが二人、三人と入ってきました。
いずれのヒトも、板場ロッカー上の「マイ入浴グッズ置き場」に手を伸ばして自分用の桶を持ってきましたので、即ち完全常連さんだと思う。

最初は、やや長髪気味で零細企業経営者か地方文化人に見えるおっさん。
次は爺さんで、上腕部に一寸した彫り物あり。
その次は誠に見事な如来様(その彫り物の大きさも色もデザインもすべて見事)を背中全体に彫り込んだおっさんで、やっぱり元893さんなのでしょうなあ。

で、最初の零細企業経営地方文化人おっさん。
私がかなり我慢してお湯に浸かってると、そのオッサンが入ってきて浴槽脇でかけ湯をしはじめたんです。
でもなんか、
「ざばーっ!ざばーっ!」
って威勢のいい感じじゃなくて、ちょっとずつちょろちょろかけてる感じなんです。
で、ちょろちょろながらも一通り下半身を清め終わったその零細企業、非常にゆっくり浴槽に身を沈めはじめたんですけど、何か訴えかける様な目でこっちを見ているんですね。
泣き笑いな感じでこっちを見てるんです。
私はお湯の熱さに耐えながら、
「なんだろこのオッサン?不気味だな。ん!もしかして、もしかしてオッサン。さてはこのオレに気があるとでも言うのか?
などとバカな事を考えていましたが、余りに熱くて思考が正常に回らない感じ。

次に入ってきた上腕部ミニ彫り物爺さんと如来は、先にしっかり石鹸で体を洗ってから浴槽に入るのが信条らしく(素晴らしい信条ですね)、カランの前に座り込んで体中石鹸まるけにしてます。
如来の方は本当にしっかり洗ってるんで、見ているこっちが、
「おいオッサン、余り真面目に洗い過ぎると如来様の色が薄くなっちゃうよ」
と心配になる程です。

ふと横を見ると、文化人的零細企業が浴槽の縁にあるでかい蛇口をすこし開いて水を足してます。
水を少しずつ足して、それを自分の廻りに掌で巧みに誘導している…
え゛っ!?
おかしいな?
この人常連さんで、この激熱なお湯が好きなんじゃないの?
ははあ、わかった。
この零細企業オッサン、すげープロに見えるけど、さてはオレ同様の一見(いちげん)さんなんだな。
でもヤバいって。
そんな水でうめちゃったら、常連さんが怒っちゃうよ。
もし如来とかが、
「何だこの野郎!勝手にぬるくしやがって」
なんて本気出して怒ったら、おれとあんたの訃報が明日の静岡新聞社会面に載っちゃうよ、ヤバいって。

等と心の中で怯えていると、体を洗い終わったミニ彫り物が浴槽のところにきて、ざあぁーっとお湯をかけました。
とたんに顔を顰め、
おぅ!なんだこりゃあ!今日はバカに熱いじゃねえか!こんなに熱くては入れないよ。(地方文化人を見て)あんた良く入ってられるな!
地方文化人がミニ彫り物にしきりに頷いて、
「○○さん、やっぱそうだろ。今日は凄く熱いんだよ
「(文化人もミニ彫り物も揃って私の方を見て)おい、にいさん。少し水でうめるけどいいかい?」
おお、神よ。
貴方は私を助け給うた!
ミニ彫り物さん、勿論OKです。
出来るだけ早く出来るだけ大量の水を今すぐこの浴槽に足してくれ。
「はい。御願いします。私この銭湯初めてなんで、これが普通だと思っていて我慢してたんです」
「いつもはこんなに熱くないよ。でも確かにここの銭湯、一番風呂は少し熱い事が多いんだよ。よし水いれるよ」
とミニ彫り物が言って、水道蛇口を遠慮会釈なく全開にしてばんばんぬるくしてくれました。
わははは、やっぱこの温度って異常だったんだね。
わたしは、地方文化人始めとした常連さんに遠慮して熱いまま我慢してたんですけど、こういった銭湯の常連さんは他人への気遣いがすごいから、地方文化人の方も私と同じように、
「この新顔、こんな熱いのに何か気持ち良さそうにじーっとお湯に入ってるな。多分熱いお湯が好きなんだな。仕方ねえ、バカに熱すぎるお湯だが、水でうめるのはこいつが出てからにしてやろう」
って思ってたに違いない。
やっとこれで常識的な湯温になり(といっても、ぬるいお湯が好きな私にとってはまだまだ熱いけどね)、平和な気分でお湯に浸かる事ができました。
体を洗い終わった如来さんもお湯へ入ってきて、気持ち良さそうにしてました。

遠鉄バスの伝馬町バス停から徒歩数分。
夕刻に街中に来て、もし時間があるのであれば皆さんも是非巴湯に寄ってみたら如何でしょう。
たった330円支払うだけで、素晴らしい暖簾、素晴らしいお湯(ちょっと熱い)、素晴らしい風情、素晴らしい女将、素晴らしい常連客を味わえます。
出来るだけ利用して「浜松の文化施設」がこれ以上減らないようにしましょうよ、ね。

2012年1月7日土曜日

巴湯(1)

土曜日に働くのはもう飽き飽きしているんですけど、本当は金曜日の夜あたりから車で何処か遠くの温泉を目指して闇の中を走る的な時間にしたいんだけどそれは侭ならず、まあ運命なんで仕方無いですよね。
どっちみち、来週の月曜日がなんか休みらしいと昨日知ったので、その分今日少しでもやっておかないと来週やばいんだ。
ということで、本日の予定。
午前中は例の如く(旧ソヴィエト人民の如く)勤労します。
うう、やだなあ。

午後はどうする?
予定があります。
18時からはウチの課の飲み会(新年会兼新人歓迎会)が浜松の市街地であります。
それには行かなきゃなんで、行きます。
その他に特段の予定はありません。
うーん、ならばその飲み会会場に極めて近いところにある、以前から気にかかっていた場所に行こう。

それはつまり、巴湯(静岡県浜松市中区大工町50:053-452-7571:¥330:16:00-21:30:定休毎週木日)です。
少し前、松の湯(松乃湯)が廃業してるかどうか解らない時、松の湯の長年の利用者である友人(同じカイシャの別の事業部に所属)なら状況を知ってるだろうと思い問い合わせをしました。
そしたら彼はメールで返事をくれたんだけど、
「こうやって浜松市の文化施設(松の湯の事)が減って行くんだ」
と慨嘆し、続けて、
「ところで、浜松の街中に巴湯っていう銭湯があるんだけどまだ行った事がないんだ。ちょっと行ってどんな感じか教えてよ」
と逆依頼をかけてきたのです。
浜松市内の銭湯に関しては、以前少し調べた事があり、その中に巴湯も入っていましたのでその存在は知っていました。
ただ、余りに街中過ぎるため車を止める場所がなさそうだという事で(クルマ依存症には気をつけましょう)なかなか足が向かなかったという事情があります。
今日の宴会場(千歳の辺りですが)から巴湯は僅か数百mという至近距離にあります。
飲み会故にバスで行く事だし、今日は絶好のチャンスでしょう。
という事で、午前の仕事を無事終えて、帰路途中にある来来亭 浜松幸店(静岡県浜松市中区幸1-3-18:053-474-6699:無休:11:00-00:00)でラーメンを食べてから一旦帰宅し、素早く着替えてバスに乗り街中へ向かいました。
少し調べた結果によると、巴湯は毎週日曜が定休で、営業開始は15時という事だったので、15時少し過ぎに現地に着きました。
入り口には大きな正月飾りがしてあったのですが、まだ開いてない。
傍らにある掲示を見ると事前情報と違って、営業開始は16時になってました。
巴湯の営業時間を示す掲示
(C) ill-health 2012
それならばそれでよし。
されば、巴湯から10分くらい歩いて別の場所に行ってみようじゃないの。
それは「じゃんだら(武田商店)」(静岡県浜松市中区鴨江1-21-1:053-452-3075)という、まあ基本はお酒屋さんです。
このお店は、浜松駅近くにある私の行きつけのスタンディング・バーであるLa-Jannの、なんて言うんですかね出自のようなお酒屋さんで、La-Jannであんなにリーズナブルにあんないい酒を出せるのは店の元がお酒屋さんだからだったんですね。
いまは酒屋兼お好み焼き屋兼駄菓子屋兼呑み屋兼…、といった複合的営業をしてて、娘さんが切り盛りしています。
そこに少し顔を出して時間を過ごし、やがて16時になったのでじゃんだらは辞して巴湯に向かいます。

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2012年1月2日月曜日

禁煙不定期記(9) 禁煙モノ強し!

このブログはもともと、温泉のことを中心にして不定期な(概ね週1回くらいの頻度で更新する)日記・週記として始めたんですね。
やり始めて暫くした頃、ふとしたきっかけでチャンピックスってヤクを使って禁煙しようと思い立ったんですけど、おもろそうやからついでにその事も書いちゃえ、って感じで温泉モノとは全く別に「チャンピックス日記」ってのも原則毎日書き出しました。
で、禁煙挑戦後約40日経過すると(自分でもマジで吃驚したんですが)結構あっさりと煙草をやめられてしまい(正確に書けば「長きにわたる中断」に成功してしまい)、要するに書く事がなくなっちゃったので、もう「チャンピックス日記」はやめて、以後はたまーに、今回のポストのタイトルの様な「禁煙不定期記」っていうのを正に不定期に、思いついたときや、煙草にまつわって何かあったときだけ書くようにしたんです。
従って最近は、感覚的に言うと「温泉モノ9.5:禁煙モノ0.5」くらいの割合なんです。

ところがですなあ、困った事にというか不思議な事にというか、このブログのプラットフォームたる「Blogger.com」のサービスを使ってアクセス状況を見ると、これはもう圧倒的に禁煙モノの方がヒット数が多いんですよね。
あ、言うまでもないですけど、トップページにギャグで書いている通り、当ブログの数値的目標は「10年後には10000ヒット」という程度ですので、ヒット数が多いと言ってもポストによっては最大で何とか3桁に届く程度のものですがね(ちなみに現在の総ヒット数は4300くらいですねえ、…トホホ)。
それも昔のポストだろうが最近のポストだろうがポストの時期に関わりなくまんべんなく、禁煙モノには人気がある。

ほんと、なんででしょうねえ。
やっぱ、煙草やめたいヒトが多いってことなのかな?
煙草の価格については「ばかなのだ」や「あほなのだ」等の定見・知見・大局観全てに欠けた政治家気取りの政治屋により握り潰されたものの、更なる値上げも目されているみたいだしね(私自身は強硬な煙草値上げ論者です。一箱10000円以上が望ましいと考えています)。

私の使ったチャンピックスってヤクは非常に成功率が高い事で有名であり、私の主治医たるU野先生もそう言っていたし、医療業界で正に治験を生業にしている友人も、
 「フェーズ2とかでの成功率は実質的に100%だったらしいって噂で聞いたよ」
なんて教えてくれたんだけど、服用始めるまでは正直効くなんて全然信じられなかったし、だから禁煙なんてゼッタイ出来ないと思ってました。
半信半疑どころじゃなくて全懐疑ですね。
そういうヒトが私の他にも日本にはたくさんいて、
「医者は効く効くなんて言ってるけど、本当のところはどうなんだ?これは始める前にネットで調べてみるか」
とか、
「始めてはみたものの、なんか吸っちゃうんだよな。他のヤツはどうなんだろう」
という感じのヒトが多いんだろうね、きっと。
たぶん今回のこのポストも、暫くすれば結構な頻度で読まれるんでしょうけど、スミマセンね、内容ぜんぜんないですよ。

本音を言えば、禁煙モノより温泉モノを読んでほしいんですよね。
特に前回の倉真赤石温泉のポストとかは自分でも結構秀逸だと思うんですよ(手前味噌自画自賛かっこわるいなあ、もう)。
でもまあ、禁煙についても、禁煙を目指すヒトにとってちょっとでも参考に成ってくれればそれはそれで嬉しいです。
上手く禁煙に成功して、私のブログ読んで鄙びた温泉にでもいって、ほっと一息ついてくださいね。

2012年1月1日日曜日

松の湯(松乃湯)(2) *廃業*

誠に残念なお知らせです。
本日、倉真赤石温泉からの帰途、念の為にと思って松の湯(松乃湯)によってみました。
建物は何か養生シートの様なもので覆われていて、矢張り営業している様子はありません。
車から降りて建物右手のガス庫のようなところに貼られている貼紙を見てみたら、ある意味予想通りの事が書かれてました。
12月3日をもって、廃業した事。
今までのご愛顧に感謝している事。
この2点が、マジックによる手書きで書かれていました。
残念です。
まあ、私が「残念です」なんて言えたギリはないですけどね。
多分、残念に思っているのは日頃から通っていた馴染みの客で、もっと残念に思っているのは、松の湯の人たちなんだろうから。

倉真赤石温泉(3)

(注意!!)
今回は一般の方にとって、可成り衝撃的な内容が含まれています。
気の小さい方、衝撃に弱い方、未成年の方、深酒をしている方、睡眠不足の方などは充分にご注意してご覧下さい…
ふふふふふふのふ…
--------------------------------
という事で、結局本日行ったのは倉真赤石温泉であります。
常識人から、
「これじゃあ余りに消極的すぎるじゃねえか」
との誹りを受けかねない程の消去法的いい加減さでセレクトした「東方面温泉」ですが、結構正鵠を射たセレクトだったかもです。
心配していた「初詣渋滞」は全く見られず、途中法多山最寄りのICから流出する車両は、私の視界内では確認出来ませんでした。
心配過剰だったようです。
国道1号バイパスを走って約1時間、目的地に着きました。

衝撃1.人生初めての…
ピンク色した厨房前にある[1]狭い駐車スペースに車をねじ込んでいると、何時もの如くそれを気取った温泉のご主人(以前書いたようにこのオヤジはスズキの会長兼社長のヒトに激似のため、以後このブログでは「鈴木修」「会長」「会長オヤジ」「おさむちゃん」等々等々と呼称します)が中から出てきたため、車を降りて「あけましておめでとう」と新年のご挨拶をします。
それに対して会長は莞爾とした笑顔を満面に浮かべながらゆっくりと周囲を見渡し、

「………静かだねぇ」

と、ただ一言。
まさに寸鉄のお答えであります。
うーん流石だ、鈴木会長グレイトだ。
全てを超越した、何か哲学の様なものをお持ちのご様子。
確かに温泉の中もその廻りも大変静かで、聞こえるのは風が木の葉を揺らす音だけです。
その状況は温泉客としてはWelcomeなんですけど、温泉経営者としては「静か」なのはマズいんじゃねえか、客がいないってことだもんね、等という要らぬ心配は、まあやめておきましょう。

「この倉真赤石温泉では、毎年大晦日の夜から新年の朝にかけて常連さんが泊まり込み、温泉に入ったりお酒飲んだりしてわいわい楽しくやるんだよ」
と、以前に鈴木修会長オヤジに聞いていたので、その人たちがまだ残ってるかなっと思ったのですが、どうやらもうお帰りになった後らしく、客は私一人のようです。
早速何時もの男湯の板場に入り、ばばばっと服を脱ぎ、どはっと浴室への引き戸を開けると…
なんと、お湯が張られていない!
後ろを見ると、鈴木修会長がニヤニヤして立ってます。
「ごめんごめん。今日お湯を張るの遅くなっちゃって、まだなんだよ。女湯のほうにはちゃんとお湯を張ってあるから、取り敢えずはそっちに入ってもらおうかいね」

おをうっ?!
い、いきなりかい!
いきなりジンセイ初めての女湯(幼少時を除く)が現実化かよ、おい!

「え゛っ?いいんすかマジで女湯行っても?」
小躍りしながら全裸のまま男湯の板場から一旦出て、パブリックスペースを通って女湯の板場に移動します。
全裸のままであるですよ。
中年男が腰にタオルも巻かぬ全裸のまま男湯を抜け出し、隣の女湯に侵入する…

通常であれば手が後ろに回りかねない所行ですが、今回はかの鈴木修会長のご公認であるからして、全くもってダイジョウブであります。
女湯の浴室に入り、ここから先は本当にいつも通り。
浴室構造は男湯と完全対象なので、暫くしたら完全になれちゃいます。
いやあ、本当にいつも通り。
完全に貸切。
窓を全開にして窓側の浴槽の縁を枕代わりに頭を載せ、適度な感じで入ってくる涼しい風を上半身に受けながら、次第次第に眠りに落ちて行きます。
もう、元旦から幸せの極地です。

でも冷静に考えてみれば、女性のいない女湯なんてそれは既に女湯ではないので、そんなにドキドキする必要はないのであった、ははは。
浴槽内でうたた寝する事約30分、次のお客さん(これも男性)が開ける引き戸の音で目覚めたので、そのままお風呂から出ました。

衝撃2.この温泉の泉質
浴室から出て暫くしてもなかなか引かない汗に辟易して、思わず自販機でKIRIN FREEを購入してぐびぐびしながら鈴木修会長に、
「ここの温泉って加温してるんですか?」
って訊いたら、
「うん。出ている場所(源泉湧出場所=泉源)でだいたい20℃くらいなんで、その場所で48℃まで昇温して、浴槽の湯口では42℃かそのくらいだなあ。でもそれ以外は何もしてなないよ」
と答えてくれました。
そう、ここって源泉掛け流しなんですよね。
さらにそれに続けて会長は、結構わくわくさせてくれる事を教えてくれたのです。
 「実はね、ここの泉質はね、意外にも炭酸泉なんだよ。ぜんぜんそんな感じしないだろ?」
そう、全くそんな感じはしないです。
ここの泉質は、可成り高めのアルカリ性でややツル、白灰色の湯の花が盛んに舞い踊る柔らかいお湯です、入れば解ります。
会長には悪いけど、炭酸のタの字も感じられないです。
ちょっと信じられない。
わたしがそう言うと、会長は再びにやりと笑い、「ちょっと待ってな」といって奥に入って行きました。
で、携帯を持ってくるとそれに納められている写真を見せてくれました。
その写真は、どっかのむくつけきおっさん(あるいは修君かもしれないけど)のものと思しき臑毛だらけの足を写したもので、その臑毛には細かい泡がもうびっしりと、吃驚するくらいびっしりと取り付いてる様子がはっきりと見て取れます。
「これはね、この建物の下の竹やぶの中にある泉源で撮った写真だよ。湧出したての源泉はこんな感じで炭酸たっぷりなんだよ」
過去、私が入った事がある自然湧出の炭酸泉は、姫路市休養センター・香寺荘 竹取の湯(兵庫県姫路市香寺町恒屋1470:079-232-7788:姫路市民¥600:その他¥700:9:00-22:00)で、入ったときは結構凄いなあと思ったんですけど、会長の見せてくれた写真はあんなもんじゃなかったですね。
行きつけのスー銭である和合の湯にも人工炭酸泉があって結構人気なんですけど、やはりあんなもんじゃないね。
正に、サイダーに足を入れてる感じ。
会長によると、さっき書いたように入浴に適した温度に加熱すると炭酸成分が飛んじゃうんですって。
残念な話です。
あの素晴らしいお湯に、更に炭酸成分が含まれているとしたら、これはもう静岡県でもトップクラスのお湯ですぜ。
ああ、勿体ないよう、入りたいよう。
と思うのは、私だけじゃない筈ですが入れないものは仕方がないっす。
諦めましょう。

衝撃3.建物の屋上にて
こんだけ話をしていても、中々温泉で暖まって火照った体が冷めないんですね。
そんなときは建物の屋上に出て涼むに限ります。
で、屋上に上ったのです、そしたら…
Fig.1
© ill-health(ruephas) 2012
いつもとは雰囲気が違う。
何かの構造物が設置されている感じがしますが、よくわからないんですね。
Fig.1を見てください。
階段を登り切る前の段階で撮影した写真です。
ぱっと見の感じだと(今はもうなくなっちゃったけど)、富士山頂にあったレーダーの建物っぽいものに見えるなにかが設置してある感じ。
何だろう?
よくわかりません。
物音を立てぬよう充分に留意しながら、更に近づいてみます。
Fig.2
© ill-health(ruephas) 2012
階段を上り切り、問題の構造物に近づきます。
Fig.2を見てください。
三角形をモチーフに組まれた大きめのドーム状の構造物に厚手で丈夫そうな農ビ(農業用ビニール)が小器用に張られています。
なんていうんでしょうかね、丸い温室、或いは視界の効く秘密基地、そんな感じの形状です。
今日は冬にしては温かい日でしたが、それにしてもあの中に入ったらきっと随分温かい事は間違いなさそうです。
でも、構造物の目的がまだ解らん。
何なんだろう?
なんかでかい箱のようなものが二つ見えるけど、よくわかんない。
少し回り込んでみよう。
別の角度から見たら、何か解るかもしれない。
Fig.3
© ill-health(ruephas) 2012
少し、回り込んでみました。
Fig.3をご覧下さい。
なんでしょうか、木製の船の様なものがやはり二つ見えます。
その木製の船のようなものにはなにか配管があり、開閉用のバルブのようなものも見えます。
なんなんだろう?
ドーム状の構造物の周辺や内部には、様々な部材、螺子、鉄パイプ等が散乱していて、いかにも制作途上を感じさせる雰囲気です。
このままでは、埒があかん!
こうなったら意を決して、ドーム状構造物の中に入るしかあるまい。
Fig.4
© ill-health(ruephas) 2012
廻りを見回し、誰もいない事を素早く確認すると、ドーム状構造物に早足で近づき、農ビを捲り、内部に侵入して撮った写真が、Fig.4です。

おを!あれは!

あれは、浴槽だ!
間違いない、家庭用浴槽だ!
しかもなんていうのかな、建築解体現場から夜陰に乗じてパチってきたとしか思えない様な、まあはっきり言って高価には見えないポリバスであります(もちろん、夜陰に乗じてパチってなんかはいませんよ、念の為)。
うーんこれは、明らかに、浴室を作っているとしか思えない。
凄いぞ、修会長。
やるに事欠いて屋上にポリバス露天ですか、すげえ。
また一つ、ブレイクスルーな感じですね、すげえなあ。

と、ここまで何だか「決死の潜入ルポ風」に書きましたが実際には違います。
修会長といろんな話をしていたら、
「俺いま、屋上に露天作ってんだ」
と言い始めたので吃驚して更に詳しい話を訊き、その内容と、その後撮った写真を使って書いた文章ですスミマセン。

まあ、スズキ会長の話によればこういう事みたいです。
さっきも書いたように、ここの泉質は結構強い炭酸泉なんだけど加熱する事によって炭酸が飛んじゃう。
鈴木会長としても、そのことはヤッパリ勿体ないなあと思っててみたいです
炭酸成分は抜けちゃってはいるけれども、その状態でも充分に素晴らしい泉質だと自負はしてるけども、ヤッパリ何とかあのしゅわしゅわ感をお客さんに味わってほしいと考えた会長は、
「そうか、なんだ。屋上にそれ専用の露天風呂をオレが作っちゃえばいいじゃん。なんだ簡単な話じゃん、わははは」
って思いつき、昨年12月から100%自力で作り始めたんですって。
流石に冬だと多少は加熱が必要で、その分炭酸は飛んじゃうかもだけど、夏だとそのまま入れるので、素晴らしいしゅわしゅわ感を味わえる筈なんだって。
予定では旧年中には完成してる予定だったんだけどなにせ全部一人で作ってるんで、遅れちゃったみたいです。
でも今月中には何とかなるって言ってました。
うわあ、愉しみだなあ!

しかし、良質の温泉にポリバス。
これは正に星山温泉[2]状態。
いい温泉は、家庭用ポリバスで味わうに限りますなあ!

[1]
「いきなり『ピンク色した厨房って書かれてもなぁ、ようわからん」と思うのが当たり前でしょうが、あなたも実際に行けば解ります。
行けばあなたもピンク色の厨房の前に車を停める事になりますって。


(参考資料)
星山温泉における家庭要ステン浴槽
左に見えるは所長手書きの浴場絵画(秀逸)
© ill-health(ruephas) 2012
※写真転載不可



[2]
星山温泉にはかつて二つの浴室があり、一つは「家庭用ポリ浴槽+石油ボイラー加熱」仕様で、もう一つは「家庭用ステン浴槽+所長による薪加熱」仕様です。
諸事情により前者は現在休止していて、現在稼働しているのは後者のみ。
はっきり言って、前者が残るより後者が残っていてよかったと思うのは私だけじゃないですよね、きっと。
薪で沸かした温泉なんて、今日日なかなか体験出来ませんよ。
その泉質がまた最高とくれば、言う事なしでしょ。

温泉に行かない日(64) 連休4日目に相応しいお風呂を今こそ検討する

なんだかんだ言いつつ、連休は早や4日目に入りました。
例年だと朝から酒など呑みつつ、意味のないテレビを見たり本を読んだりの時間を過ごす事が多いのですけど、今日はひょっとしたら車で外出する可能性があり飲酒は控えます(残念ですけど)。

昨日は「あらたまの湯にでも行こうか」等と書きましたが実際にはどの温浴施設にも行っていなくて、自宅のシャワーで済ませました。
考えようによっては、今日は案外温泉行きの結構いいチャンスかも知れず、確実にやっていて、且ついい温泉に行ってみようと考えています。

ただ、今日(或いは明日明後日もそうですけど、特に今日)温泉に行くにあたっては、一つだけ頭に入れておいた方がいい事があります。
一般的な日本人は、理由は良く解らないけど何だか1年のウチでもこの数日だけに限って神仏に有り難がったり縋ったりする習性性質行動癖があるようで、私から言えばそんなに有り難がるのであれば普段から有り難がっておきゃあいいのにと思える。
そうすれば今日とかみたいに、混雑する日にわざわざ行かなくても済むのにね。
合理性に欠けてる気がする。
私の場合、普段から余り(というか全然)神仏に縋る様な事はないので(ただし、仏像を拝むときだけは別ですけど)この時期にどっかの神仏にわざわざ縋りに行く事はないです。
まあ兎に角、そういった「テンポラリー的神仏縋り人」が今日は大量に発生して道が混んでますので、それを我慢するか或いは避ける方法を考えねばなりません。
まあそれは、出発してから考えましょう。

今から、この場所をスタートして温泉に行く場合、大きく分けて2方面が考えられます。
  1. 北方面(山の方ですな)
  2. 東方面
1,の北方面は、まあ例えば
  • 山王峡温泉しらかば荘、とか
  • 愛知県に入っちゃうけど、湯の島温泉、とか
ですね。或いは少しエリアが違うけど、
  • 湯谷温泉、や、そうだねぇ〜、
  • 兎鹿嶋温泉(とがしまおんせん:湯~らんどパルとよね愛知県北設楽郡豊根村上黒川長野田20:0536-85-1180:¥500ただし2012年3月31日まではオープン15周年記念で¥300:11:00-19:00:定休基本木曜だが要確認)
も入るかも知れません。 こちら方面は、風情のある静かな温泉施設が揃っていて、いずれもそこそこの泉質。
だから結構タイプなんですけど、最大の弱点は「営業面及びアクセスの不安定さ」
まあ、湯~らんどパルとよねとか湯谷温泉はあまり心配ないですけど、不安定の筆頭である山王峡温泉しらかば荘なんぞはちょっと多めの雨が降ると忽ち設備がやられてしまってすぐに休業する(実はそんな状態も含めてタイプなんですけどね…)。
湯の島温泉は荒天により温泉そのものが休む事は先ずないのだけど、営業時間が午後からという事と、荒天になると温泉へのメインルートである(メインも糞も、基本はこれしかないのだけど)静岡県1号線⇒愛知県道1号線が直ぐに土砂崩れを起こして不通になります。
土砂崩れの発生が現地に赴く前であればまだマシですけど、現地についていいお湯に浸かって「はぁ〜、いい湯だなぁ〜、今日もなんだかいいぞぉ〜それそれぇ!」等と温泉に浮かれている間に何だか土砂崩れが起こってしまうというのが最悪のパターンで、数日は山の中から帰れないという悲惨な状況に陥ります。
まあここ数日は荒天の報道を聞きませんので大丈夫だとは思いますし、この不安定さこそがこれらの温泉を比較的秘湯に近い存在にしてくれてるんですけどね。

2.の東方面は、要するに国道1号線バイパス(或いは東名高速道路)を上り方面に走って行くとある温泉という事で、具体的には、
  • 倉真赤石温泉、とか
  • 焼津黒潮温泉元湯 なかむら館、とか
  • 平山温泉龍泉荘
あたりの温泉ですね。
こちらは営業的にもアクセス的にも安定していて、急に思い立って「行こう」と言う事になっても略確実に営業しているので安心感があります。
いずれも風情ある温泉で、その割には俗化しておらず、メインの客は近所の爺婆を中心としたリピーターが殆どですので、意外に心安らかに入浴出来るというのもポイントです。
この3つの温泉全て、本日は確実に営業しております(ただし、焼津黒潮温泉元湯 なかむら館は営業開始が午後なので注意の事)。

神社仏閣的に言うと、1.の北方面には言うまでもなく日本最大の防火の神様が山上にでんと控えており、 2.の東方面にはやはり言うまでもなく静岡県西部エリアに留まらず京都辺りまでの厄だったら全部引き受けまっせと鼻息の荒い仏さんのご自宅があります。

まあ、どっちにしても、激しい渋滞を引き起こす程のものでもないので、ここは一発営業面での安定性を優先し、東方面に行ってみようかな。

こんだけ真剣に検討しても、結局普段通ってる温泉に落ち着くというのが「馴染みが好きだ」という性格を持つ私らしいっちゃあ私らしいですけどね、ははは。
じゃあ行ってきます。