2012年3月28日水曜日

南アルプス赤石温泉白樺荘(3)

私は自分自身の勤務管理が非常に苦手で、この月末になって公休消化数が足らないという事が昨日になって判明し、本当は休みたくはなかったんだけど本日は無理矢理休みにしました。
以前だとタイムカード打刻しないで(まあ実際今日日はPCでぽちっとな、ですけど)仕事してましたけど、老人一歩手前の我が身ですので最近は素直に休むようになりました。
で、それなら少し遠くのお湯へ行ってみよう、でもある程度は行程の時間が読めるところが良い、ということで選択したのは南アルプス赤石温泉白樺荘でした。
この温泉についてはこのサイトでも過去何回か書いてますので、そちらもご覧下さい。
非常に簡単に言えば、
「この温泉は元々少し離れた場所にあったのが移転してきたのですが、旧施設が素晴らしすぎて現施設がどうしようもないです。でもまあ最近は少し改善してきてます」
というサマリーです。

朝9時前に自宅を出発しました。
下界は晴れて暖かかったのに、田代のオートキャンプ場を過ぎる辺りから雨が降り出し、11時過ぎに現地に到着すると霙。
外気温は3℃。
私が遊びに行くとその場所は大抵今の時期でも2℃とか3℃っていうのは何なんだと思ってしまいます。
駐車場に車はなく、
「お、ひょっとしてきょうは定休日か」
とビビりましたが施設内には灯りが灯っていて、玄関を入るとおじさんが迎えてくれました。
そのおじさんと食堂ホール係と思しきおばさん以外に人類は見当たりません。
入場料¥500也を券売機に払い(味気ねーなー)、脱衣場に入って素早く全裸となり、ちんちんやおしりの辺りをシャワーできちんと清めて(誰もいない事これ幸いと)どぽーんと浴槽に飛び込みました(剰え少し泳いだ。坊ちゃんみたいに。いけませんね)。

暫く内湯で暖まってから露天風呂に移動しようとして外を見ると霙は雪に変わっていて、おおこれは風情ある雪見湯。
引き戸を開けて外に出て、降りしきる雪を眺めながらお湯に浸かります。

個人的な感覚から言うと、ここの温泉は中より外の方が泉質が良いと思います。
内湯も外湯もOFと循環の併用ですけど、湯の花の量やお湯のとろみ等は外の方が格上です。
まあ、勿論旧施設時代に比べれば程遠いのは言うまでもないですけど。
だーれもいない浴槽に入って雪や雲の動きを眺めたり雪に降られたりしながら小一時間程ぼーっとしてました。

移転新築した直後に来た時は「もう二度と来るか」と思ったものですが、最近はまあ許せるかな、と思えるようになった白樺荘であります。

広い内湯と、薄曇って僅かではあるけれど何とか茶臼岳を望める露天風呂を正に私だけで独占する形で充分温泉を堪能し満足したので、さあ帰ろうと玄関ホールに行きますと、入る時にいた案内係のおじさんがまだいました。
「どうもありがとう、気持ちよかったです」
と挨拶して出ようと思ったら、可成り吃驚した表情で、
「…え゛、あ、もう帰るのですか???」
と宣う。
そう。
もう帰るのだが、それが何か?
と思っておじさんを見てると、
「あの、丁度お昼時ですし…」
ああ、成る程ね。

私は基本的願望として、
温泉に来たら、風呂上がりにはみかん水ではなくビールを飲んで寛ぎたい
というのを持ってます。
風呂上がり、Tシャツだけで休憩所兼用の大広間にのたくりこんでへたり込み、自販機で購入した缶ビールのプルタブをぱきっと開けてんぐんぐんぐ…
ああ、理想的だ!
ただ現実的には、私の好きな温泉(入浴施設)は山奥にある事が多く、そうなるとアプローチの手段としては車を使わざるを得ないため、この願望が満たされる事はほぼ皆無です。
じゃあ「せめて飯だけでも喰えばいいじゃねえか」と貴方は思うかもしれませんが、ちっちっち。
私の悪癖として、
「温泉に限らずどっか遊びに行った先で外めしを喰う時は、非常に飲酒したくなる」
というのがあるので、飯を食うのもやめている訳です(まあ要するにアル中ですわ)。
だから、残念ですけど基本的結果的には、どんな温泉に行っても飯を口にする事は殆どない訳です。
それに従い、風呂入っただけでさっさと帰ろうとした訳ですが、それがどうも珍しかったようです。
ま、確かにこんな山奥までわざわざ出向いてきて風呂だけ入ってそのまんま帰るのは一般的には変人なのかもしれない。
丁度ひるめし時だしね。

或いは静岡市役所のエラいヒト[1]から、営業的なプレッシャーをかけられているのかも知れないなあ。
「これ作るのに幾らかかったか知ってっか?!○億円だよ。高えんだよ。こんなにカネかけたハコモノなんだから、おいおまーら(従業員さん達の事だよ)しっかり稼げよ。そうだろ、おい!」
 「おいコラ山田!(山田欽一:白樺荘ホール案内係:静岡市シルバー人材センター所属:静岡市葵区井川出身:69歳:かつて井川大仏の建立に関わったことがあり、それが自分では誇りである)。オマエぼーっとつったってるだけじゃあカネ稼げねえだろ。風呂だけ入ってさっさと帰ろうとするよーな不埒なヤツがいたら、ぜったい補足して食堂に誘導するんだぜ」
なんてね。
勿論この節↑は冗談ですよ(私には夢想癖があり、ある状況に触れたのをきっかけに、その状況について頭のなかで勝手に物語を作ってあり得ない方向に広げて、一人くすくす笑う変な癖があります)。

ま、とにかくおじさんによる「食堂へのお誘い」を軽やかに振り切り、下界に戻るため車に乗り込む私でありました。
御免ね、おじさん。

[1]
条例に基づいて設置運営されている静岡市営施設です。
静岡市は他にもなかなか素晴らしい温泉をいくつか運営しています。

2012年3月27日火曜日

龍宮閣(1)

熱海という場所には何回か来た事が有ります。
来たと言っても「滞在」ではなく「通過」ですけど。
高速を使わず下道で、例えば星山温泉目指して静岡から神奈川方面に抜ける時、たまに熱函道路を使ったりするため通過する場所です。
温泉地として有名だとは承知してはいるけど、私は残念な事に熱海に滞在したりそこの温泉に入った事は有りません。
なぜなら個人的には、
「熱海 = 有名 = 俗化が進んで性に合わない = 人が多くて落ち着かない」
という等式で成り立つ気持ちが強いためだと思われます。
人混みが極めて大嫌いな私の性格が強く影響しているのですね。
まあ、所謂「食わず嫌い」というヤツ。

で今回、そっち方面に所用があったので、車ではなくJR東海道線で熱海に赴きました。
JR熱海駅前近くの食堂で食事を摂り、まあ言うまでもありませんが食事だけでなく言うまでも無くお酒も呑んだんですけどね(^^ゞ、どうせの事ならついでに温泉にでも入ろうと思い、温泉銭湯でもないかなあとおもってJR熱海駅周辺をうろうろしてたんですが意外にも見つける事が出来ず、諦めて帰ろうと思った時に目に入ったのが龍宮閣(公式WebSiteでは「龍宮閣」、実際の建物や看板や個人系Siteの多くは「竜宮閣」と表記をしているが、当サイトでは公式サイトに合わせた:静岡県熱海市田原本町1-14:0557-81-3355)という旅館。
名前だけ見ると何だかラブホ的如何わしさを感じてしまいますが、決してその類いではなく、大変歴史ある旅館です。
表の看板には「日帰り・中食[1]」等という文字が掲げられていました。
「日帰り」ってのは風呂に対する形容である事が一般的であるためもしやと思い、玄関に入ってご主人にダメ元で訊いてみると「入れます」とのこと。

こりゃラッキーと思い、案内された方に向かって階段を下り、二つある浴室のうちの一つに入ったとたんに、ため息が出ました。
言葉に尽くせない素晴らしさです。
これこそ、
「実際に現場に行って貴方自身の目で確かめましょう」
と言いたい典型的なケースです。 

小振りな浴室には柔らかい曲線で構成された浴槽が配置されてます。
丁度、瓢箪を縦に半分に割った感じの形状です。
そのデザインのコンセプトは、
竜宮城 ⇒ 呑めや歌えのバカ騒ぎ ⇒ お酒徳利 ⇒ 瓢箪
なんでしょうね、きっと。
浴槽窓側は深く、出入り口側は浅くしてあり、出入り口側に行けば寝そべられるし、肩までお湯に浸かりたければ窓側に移ればいい訳で、こりゃいいや。
見た限り浴槽内に機械モノの配管出入り口は見当たらず、多分源泉掛け流しなんですが、お湯がOFしてる部分は、矢張り窓側の瓢箪の上の方です。
これは言うまでもなく、
お酒の注ぎ口
という事なんでしょうね。
養老の滝伝説[2]を思い出します。
お風呂のお湯が実はお酒、なんてね。
来るお客さんが竜宮城に来て瓢箪徳利に入ったどんだけ呑んでも空にならないお酒飲んで、鯛や鮃やきれいなおねえちゃんとチントンシャンと踊って唄って、皆ハッピーになれる場所…、って訳ですね。
掛け流し部分の床に寝転べば、勿論トド化も充分可能です。 

窓側には源泉と思われる蛇口(左側)とお水の蛇口(右側)があり、嬉しい事に入浴客が自由に調整出来るようになっていて、最近このようなシステムは非常に貴重です。
お湯の蛇口から出る温泉を触ってみるとこれが結構熱く、口にしてみると塩苦い味。
泉質は焼津黒潮温泉元湯 なかむら館のものに似ている気がします。
色は澄明で塩辛く苦い味。
海の近くっていうのはこの系統の泉質が多いのかもしれない(が根拠なし)。
私が入った時には、私にとって適温に近い温度でしたので、恐らく私の前に入った人が結構多めの水でうめたんでしょうね。
熱いお湯、或いは源泉が好きな人は、暫く温泉の方の蛇口を全開にしていればご希望の状態に近づくと思います。

さらに、左右の壁面の温泉芸術が、これが誠に素晴らしい。
窓を背にして左側には裸婦を描いたタイル絵、右側には小口タイルでモザイク的に描かれた竜宮城の絵。

裸婦の方は、残念な事にタイルの一部(上部)他が剥落してしまっていますが全体への影響は殆どなく、充分に鑑賞出来ます。
タイルの発色が誠に素晴らしいのですが、焼き物っていうのは釉薬を使う時点では当然色の出来上がりが見えない訳で、経験と想像を駆使してよくもこれだけの仕事ができたものだと思います。
左下の方に作者によるものと思しきサインが有ったのですが、メモを取る事を忘れてて非常に残念で、次回行った時に確認して調べてみようと思います。
浴室にタイル画というのは結構有りそうに見えて、最近じゃ滅多にお目にかかる事は出来ないですよね。
私は温泉・銭湯初心者の様なものなのですが、その貧弱な前提でいえば、今までいくつか通った温浴施設でこの手のタイル画があったのは、鎌倉の清水湯についで2ヶ所目です。
どちらが上とか下とかはないと言いたいところですが、大きさ、艶やかさ、色彩の豊かさ等、全ての点で龍宮閣の方に軍配を上げざるを得ないです(清水湯の方は、あの浴室の雰囲気にJustFitした清楚な感じの作品で、鯉と金魚を深いモノクロ調で表現していて、落ち着いた風情の素晴らしいものなんですよ)。

様々な色の小口タイル(1つ1㌢四方くらいの大きさかな)を沢山使用してモザイク技法により表現された竜宮城の方も本当に素晴らしい。
正にデジタルなアナログ。
貴方が今見ているPCのディスプレイ、それと同じ原理で竜宮城を浴室壁面一杯に表現している訳です[3]
はっきりした色、パステル調の色、正に様々な色のタイルを組み合わせて出来た竜宮城の世界は、本当に色彩豊かな出来上がりで、
「例え最後にジジイになってもいいや。事情が許せばマジでそっちの世界に迷い込みたいぜ」
と思わせるくらい(既にもうジジイ化が進んでるので、「例え最後にジジイになってもいいや」というのは杞憂だ)
「このような仕事が出来るタイル職人は今はもういない」(宿のご主人)ので、今後タイルが剥落しない事を祈るばかりです。

ちなみにもう1ヶ所ある浴室は、私の入った浴室に比べやや小振りで、浴槽の形状は扇型。
壁面には矢張り複数のタイルで構成された鯉のタイル画があしらわれていました。
次回はこちらも体験してみたいと思いました。

ここ龍宮閣は本当に、私の嗜好(指向・思考)にどストライク。
完璧にハマりました。
☆。
ここはもう、リピータ確実です。

ご主人によると、宿泊客(利用客)によっては、
「なんだ、ボロいだけじゃねえか。小汚ねえな」
等と吐き散らかす人もいるとの事ですが、バカですねえ。
まあ、確かにボロいです。
新築じゃないよ、確かに。
でも「だけ」とはなんだ、「ボロいだけ」とは。
このブログでは、かつて宮脇俊三氏が発明した「古色燦然」(古色蒼然のもじり)という言葉を時々借用させてもらってますが、言いたい事解りますよね。
更に、小汚いという表現は当てはまりません。
小汚いというのは「掃除が行き届いていない」あるいは「整理整頓が出来ていない」状態を指すと思うのですが、そんな事は一切有りません。
年期の入った建物を、しっかり手入れして、しっかり清掃して使っているというのが正しいです。
熱海駅から徒歩5分のところにある天国です。


----------<龍宮閣を彩ってるタダ者でないタイル職人のお仕事>----------
主義主張を曲げて、沢山撮影した写真のうちの少しだけ以下に掲載。
撮影技術のへたくそさは何卒ご容赦の程を。

竜宮閣タイル画
湯気で少し見づらくてすみません(以下同様)
お宿の名前の由来ですね
典型的な極楽タイプの竜宮城
技巧アイデア的に素晴らしいのは
左下の「竜宮閣」の文字構成
©ill-health(ruephas) 2012
竜宮閣の文字 かっこいい!
縦横の線はいいとして、斜線の部分
例えば「竜」の下の部分や「閣」の門構えの
中の「各」の部分
上手く処理しています
©ill-health(ruephas) 2012
イケメンです
鼻筋がすらりと通ったイケメン浦島さん
竜宮城でもさぞモテるに違いない
という事が言いたいのではなくて
大変解りにくいですが浦島さんの顔見てください
ぱっと見、単色に見えるけど輪郭部分とその他の部分で
タイルの色を違えて立体感を出してるんです
©ill-health(ruephas) 2012
東洋的
浴室を艶やかな雰囲気にしている4人の裸婦
セクシーかつ清楚
モネの絵っぽいですけど
彼女らの顔つきはどことなく観音様を思わせます
残念ながら上部にあった12枚のタイルは剥落
右下の2枚も欠落してますが
いずれも全体の雰囲気を失わせる部分ではなく
ラッキーです
©ill-health(ruephas) 2012
錯覚を利用
職人技は壁面だけに非ず
床面タイルは幾何学的なデザインで
角の尖ったキューブ状のものが敷き詰められているような
錯視に襲われます
歩くと痛そう
©ill-health(ruephas) 2012
痛そう
床面タイルデザインの接写
丁寧な仕事ですねー
根気が足らない私にはとても真似出来ません
いたたたた
角っこが痛いよ
©ill-health(ruephas) 2012
風情ありすぎ
タイル作品ではないけれどおまけです
龍宮閣の玄関先にある懐かしい形した街灯です
一昔、いや三か四昔程前の温泉街には
普通にあった気がしますが
今では珍しい存在ですよね
来訪時間が昼間だったため点灯しているところは
見れませんでした
残念!
©ill-health(ruephas) 2012
[1]
この「中食」という表現は、池波正太郎先生の小説の中でよく見ます。
お昼(正午)前後に食べる食事という意味ではなく、朝餉と夕餉の間に摂る食事みたいな意味の様な気がする。
気がするだけです、間違ってたらすまん。

[2]
所謂、養老孝子伝説ですね。 
http://www2.ocn.ne.jp/~ynhida/yamagatari/katari/yourou2.htm
個人系サイトのためリンク切れになったらごめんなさい。 

[3]
Microsoft Excel®を使ってこれを再現する壮大なプロジェクトを計画中。
きっと計画倒れになるんだろうな、ははは。

2012年3月25日日曜日

やすらぎの湯(1)

なんにも用事がないけれど、車に乗って白倉峡ってとこに行ってきました。
大阪じゃなくてね[1]
まあ、 用が全くなかった訳でもなくて、渓谷の素晴らしい風景を楽しむついでに、以前から気になっていた「白倉峡バイオトイレ[2]で実際に、そう正に「用でもたしてみようか」と思った訳です。
3月も下旬だというのに寒い日で、白倉峡に向かう山道の途中からあろう事か雪がじゃんじゃん降り出して、外気温は2℃。
しかも、白倉峡に通じるメインルート(とは言っても平均1.0車線の狭ーい道です)であるr361の途中が崖崩れを起こしてるとの事で、それよりも更に狭くシビアな名もない林道を迂回するというおまけ付きでありました、楽しかったけど。
ま、ここはその手の話を書くとこじゃないので詳細は省きますが、まあ兎に角寒くて、熱い珈琲か熱燗のポン酒が非常に恋しかったです。

で、こんなに寒いとあれば別に温泉じゃなくても是非風呂に浸かりたい、と思うもので、白倉峡の帰り道、やすらぎの湯(静岡県浜松市天竜区龍山町戸倉711-2:053-969-0082:浜松市民¥200・それ以外¥800:10:00-16:30<水木>10:30-20:00<金土日祝>:月火定休)に寄りました。

少なくともこの入浴施設には2007年以前から何度も行っています。
当時からなかなか気に入っていたので、以前@nifty温泉に投稿もしてます。
ここは実は入浴施設がメインではなくデイサービスや診療所がメインで、それに併設される形で皆が入れる入浴施設があるという訳です。
露天はなく内湯のみですが、浴槽は可成り大きく、ベスト入浴人数は10人くらいかな。
勿論物理的にはもっと入れますので、多少混んでいても気にはならないと思います。
天竜川側には可成り大きな窓があり、所謂リバービュー、マウンテンビューってやつですね。
秋葉ダムも望める感じですし、春になれば眼下に綺麗に咲いた桜を眺める事も出来そうですね。
お湯そのものは普通に水道水を沸かしただけですので、なんの感動もありません。
塩素臭も少し気になるかもしれません。
でもこの景観が素晴らしく、時々行ってしまうのです。

ところで、この価格はなんだ?と思われるヒトがいると思います。
 「多分」の話で実際は違うかもしれないんだけど、この辺は元々「龍山村」という行政区画だったんですが、2007年7月1日、浜松市に合併されました。
それ以前の施設設置主体は龍山村であり、つまりこの施設は龍山村民のために作られたものであり、村民以外のヒトを全く受け入れない訳ではないけれどヤッパリ村民にメリットが感じられる価格設定にしたい、と全村民は思った事でしょう。
従って入浴料は、かつてはそう貴方の予想通り「龍山村民は¥200でそれ以外は¥800」でした。
そりゃそうだわな。
地元民からすれば、そう言う事になると思うなあ。
「ワシらのカネで作ったワシらの風呂じゃ」
ってね。
でもやがて龍山村は浜松市天竜区に変化し、従って設置主体は浜松市になり、施設の正式名称は浜松市条例に基づき「浜松市龍山入浴施設」となって、「浜松市民は¥200」になったと、そう言う事ですね。
私も「¥800時代」に何回か行った事がありますけど、まあはっきり言って¥800は高いと思いました。

でも当時は、
  1. 浴槽の一部が「白爆湯(細かい空気の泡でお湯を白濁させている)」だったり
  2. 打たせ湯があったり
  3. それよりも何よりもお湯が「トロン」を使った人工温泉だったり
  4. 大広間は使用料無料で持ち込みフリーだったり
  5. マッサージチェアが無料だったり
  6. アプローチに関しては、ほんの僅かながらに秘湯感あったり
というスペックでしたので、そこらのスー銭で飯喰ったり風呂入ったりという事を考えれば結局コスト的にはどっこいどっこいじゃん、という感じもしてました。
しかし今は上記のうち1.・2.・3.の要素は既に喪失しており、以前は建物に大きく掲げられていたトロン温泉の文字は既に撤去されています。
やすらぎの湯2007年
私が撮影して@nifty温泉に
投稿した2007年当時の写真
建物上部のR部分には、誇らしげに
掲げられた「トロン温泉」の文字
(c) NIFTY 2012
やすらぎの湯2012年
本日撮影した同施設

「トロン温泉」の文字は綺麗さっぱり
消されている
よく見ると薄ーく残ってるけどね

©ill-health(ruephas) 2012
そう。
「眺めはいいけどタダの風呂」になっちゃった訳です。
ですので、浜松市民じゃない人にしたら、やや(だいぶ?)割高な入浴施設だと思いますよ。
わたしゃあ浜松市民なんで、みなさんごめんなさい、今後も¥200で楽しませてもらいますね。 

ところで今日、この手の入浴施設には珍しく両肩口に入れ墨を彫ったヒトが入ってきました。
35歳前後と思われるその人は私と別のオッサンに軽く会釈して浴室に入ってきたんだけど、私とほぼ同時に入ってきたその「別のオッサン」よりも遥かに入浴マナーが良くて、別に何も気にならなかったんだけど、なんか俺って「風呂好きで入浴マナーに優れた893さん」との遭遇確率が最近富みに高い様な気がします。
なんでだろうなあ??
まあいいけどね。

風呂に入れば人間皆兄弟。

[1]
内田百閒の猿真似。 

[2]
以前にも少し触れた通り、私は「Jimotyのためのトイレマップ」というへんな地図を作る事をライフワークとして細々とやってますが、その関係で気になってました。

2012年3月24日土曜日

温泉に行かない日(78) 焼津に行ったんだけど…

その事をきちんとポスト出来ない体力と精神力のなさが我ながらしんどい。
焼津なかむら館のお湯は何とも言えない程、私の肌に馴染む温泉なのに…

今から4月がやってきます。
日本の企業の多くが決算期で、わたしのカイシャも同様で、私は数字稼業。
だから、少しまえから仕事が詰まってる。
だから、もうすでにそうなんですけど、ポストのペースを落としてます。

今回のポストの直前の湯河原のポストは、実はかなり相当前に書いていたテキストで、ブログの機能でポストをだいぶ遅らせていたんです。
実際のところ、ここ1ヶ月以上、実質的には何も書いてないのです。
私は根性・才覚・才能がないんで、仕事と趣味を同じ時間で共有する事が出来ません。
楽しみながら書けない。

かててくわえて、今年の年度末は土曜日で、会計上いろんな問題があります。
売上げの確定のタイミングをどうするだとか、棚卸の時間をこうするだとか、監査法人の会計士をあーするだとかなんとかかんとか…
それ考えてると、心から楽しめない、今日は確かに温泉に行った。
いろんな意味で楽しかった。
ても書けない。

数字関係稼業のヒトには解ると思うけど、私は桜を楽しんだ事がないです。
というか、桜を含めて「春」を楽しんだ事はないです。
今の時期から連休終わりまで、何も楽しめない。
温泉に行っても、心から楽しめない。

早く引退して、桜とか、暖かさとか、連休の人混みとかを人並みに味わいたい。
春一番を本当の意味で感じたい。
出来れば、何とか贅沢をして、桜吹雪が舞う中で露天の温泉に浸かりたい。

いずれもあと何年かは無理な、夢の話です。

2012年3月22日木曜日

源泉掛け流しの宿 オーベルジュ湯楽(1)

湯河原と言えば、小学生の頃の想い出がありますね。
父親は、当時で言えば日本で最大手の運送会社に勤務してて大型トラックの深夜定期便の運転手してました。
わたしが小学生の頃と言えば日本は高度経済成長で華やかなりし頃であり、父親が勤めてた様な一部上場企業ともなれば挙って自前の保養所を建ててたものです。
湯河原にも親父のカイシャがおったてた保養所があって、家族で行ったという想い出があるという事ですね。
幼少の頃の出来事ゆえ残念ながら詳細は覚えてないんですが、その保養所は海を見下ろす斜面地にしがみつくようにして建っていた記憶だけはやけに鮮明に覚えてます。

で、湯河原と言えばまた、錚々たる文人・文化人・有名人・芸能人等々が居を、あるいは別荘を構える場所としても有名ですよね。
従いまして、私如きビンボー無学ごく一般的庶民には一切縁なき土地と判断して、小学生の時以来足を踏み入れた事はありませんでした。

しかしこのほど、ふと思いついて湯河原体験をしてみたのでありました。
体験先は源泉掛け流しの宿 オーベルジュ湯楽(神奈川県足柄下郡湯河原町宮上528:0465-62-4126:以下は「のみ」情報:15:00~:大浴場¥1050:貸切風呂¥1575/人/40分:いずれも要予約:他に食事と組み合わせたプランもあり)。
湯河原は一般的にJR湯河原駅から奥に行けば行く程アッパーな感じになって行くのですが、ここは比較的入り口に近くて、頑張れば何とか宿泊出来る程度の料金です(が、矢張り普通よりは高いですけど)。
ここのお宿のお風呂は、毎分70ℓという余裕ある源泉湧出量のため全て源泉掛け流しなのですが、なんて言っても一番良かったのは貸切の露天風呂。
最近でこそ少し増えてはきましたが、貸切露天風呂っていうのはまだまだ珍しい存在ですよね。
ここはその貸切露天風呂であり、超でかく(小規模スー銭での露天風呂くらいの大きさで、これより狭い露天風呂しかない温浴施設を私はいくつも知っている)、ウッドデッキ調の休憩スペースが2ヶ所も有り、ポットには常時冷たい水が用意されてて、タオルは使い放題であり、ひげ剃りも用意されている。
泉質はMTMMに近いんですけど、兎に角全然へたっていない超フレッシュなお湯のあの気持ちいい香りと肌触りが素晴らしいですね。
これで1人1575円ですぞ。
露天温泉で心置きなく水泳可能。
行かなきゃ損ですよ。
他にも岩風呂(貸切風呂・未湯)・古代檜風呂(内湯)・石造りの大浴場(内湯)が装備されています。
泊まれれば、もっと楽しいと思うのですが流石にね…

2012年3月11日日曜日

温泉に行かない日(77) フクシマダイイチの件は…

書く知見がないので書けないのですが、音楽好きな私としては、次のようなリンクを貼って、せめてささやかながら体制批判したいと思います。
このくらいは構わないでしょ。
という事で、今回は温泉の事は一個も書いてません、ごめんなさい。
でも今日は特別な日だから、許してください。

原発賛成音頭(原発音頭)
タイトル通り、ザ・タイマーズのリーダー・ZERRYさんが渾身の力を込めて兎に角ひたすら原発を賛美・推進する名曲です。
at 福岡電気ホール

FM東京(偽善者)(2曲目)
忌野清志郎さん率いるRCサクセションの名アルバムである「COVERS 」が発売された時、FM東京の系列局であるFM仙台は何故かどうしてもそのアルバムの放送をしてくれなかったそうです。
それを哀しんだZERRYさん(忌野さんのご友人です)率いるザ・タイマーズの皆さんが、忌野さんに成り代わって、様々の素晴らしい表現や特徴的な美辞麗句を用いて両局を称揚賞賛している名曲です。
1989年10月13日に全国に生放送されたフジテレビの音楽番組「ヒットスタジオR&N」でのパフォーマンスです。
なにせ生なんで、言うまでもなく一言一句無修正で全国のお茶の間に届けられた訳です。
ちなみに「COVERS」はもともと東芝EMI株式会社(現:株式会社EMIミュージック・ジャパン)からリリース予定でしたが何故か同社からは発売されず、実際にはキティレコードから出てます。
その理由はいまだに闇の中、レコード界の七不思議の一つとされています(嘘)
収録曲の中には、次でご紹介している「サマータイムブルース」が含まれています。

サマータイムブルース
暑い夏。
そんな夏の中、泳ぐ為に海に訪れた人々が目にした印象的な情景をRCサクセションの忌野さんが詩情豊かに表現した名曲です。
同じ様な情景は、もしあなたが「東海地震がそこまで来てる」中部地方の住人であればここに行けば気軽に触れる事が出来ます。
幼児のオネショとかせんずりこいてる厨房じゃあるまいし、何かが「知らねぇうちに漏れていた」との事で、「あきれたもんだな」でありますし、最近わたくし「抜け毛が多い」のも大いに納得であります。

メルトダウン
直訳すれば「溶け落ちる」といったくらいの意味でしょうか。
この1年くらい、何かよく耳にする言葉の様な気がします。
ダウンとかスルーとか小耳に挟んでるイメージあるけど、単なる気のせいかもしれないですね。
いろんな事がありすぎて脳が溶け落ちそうになった男の情景を、ZERRYさんが静かな中にも力を込めて歌い上げています。
これまた、at 福岡電気ホール。

ある意味、福岡電気ホール(現在は廃館)の所有者であった九州電力ってカイシャは(少なくとも当時は)懐の深いカイシャ、或いは自社に対するリスクもマネジメント出来ないくらいなスットコドッコイなカイシャであったと思います。
なんか今は単にセコいだけのカイシャですけどね、ははは、はは、は。

さて、ついでと言ってはあの方に対して大変失礼にあたるとは思いますが、こちらも併せてついでにご紹介させてください。

総理大臣
現内閣総理大臣については1億3000万人の日本国民全てが尊敬申し上げている事は紛れもない事実であり、国民だけでなく一部のガイジンさんや財務省の優秀でエラい方々やこの国に住む魚類でさえも同様であり、事実、現首相就任の日には全国の水族館に飼われていた泥鰌(どぜう)が喜びのあまり笊を持ち、煙草を鼻と口に挟んで踊り出した程であります。
またこれは未確認ですが、浅草方面の一部料理屋において、既に鍋にいれられ調理済みで息絶えていた筈のどぜうが息を吹き返し、自力で田んぼに戻っていたという光景も目撃されたようです、未確認だがな。
従ってワタクシとしても一国民として折に触れ機会あれば例え少しでも大臣様を称揚しようと努めてきたところではありますが、この楽曲で見られる通り、ZERRYさんの尊敬度合いに比すればまだまだ努力不足、足元にも及びません。
ゼッタイの確信自信をもって発せられた原発事故収束宣言の内容には一点の曇りもなく、その報に触れた全国民は喜びのあまり笊を持ち、煙草を鼻と口に挟んで踊り出した程であります。
それを聞き、その様子を実際にご覧遊ばされた総理大臣は莞爾として微笑まれたとの由。
流石奥ゆかしき我らが偉大なる内閣総理大臣であられます。 
これを機に反省し、今後は私たちの偉大なる内閣総理大臣をより持ち上げ、妄信し、一生ついて行きたいと思います。
まんせーノダ、なんにもはっきり言わねえな。

温泉に行かない日(76) 祈念の日

当ブログの初ポストの日は2011年4月23日。
東日本で大きな地震が発生し、原発が末世的な状況を呈し始めてから約1ヶ月後に始めた事になります。
私は感情の表出が他人に比べてかなり少ないと思っているのですが、その割にはブログを開始した当時、震災のニュースに触れる度に感情破綻の様な状態になって直ぐに涙が溢れて止まらないようなことが多かったです。
今も時には知らないうちに涙が流れている事が屢々あります。

でも、当ブログを始めた頃は、
「基本、震災の事は書かないようにしよう」
と考えていて、今もそれは変わりません。
何故かというと、震災に対する深い知識・知見・見識、或いは経験をもった人間が世の中には沢山いて、そういった方々が書いたり情報発信したり指導したりすべきであって、私の様なものが下手に無責任な内容で書いてはならない気がするし、自分では理由は解らないけど、こと今回の地震に対してだけセンシティブになってしまっている状況では、ただ徒に国や政治屋の無策を感情的に叩くだけの内容になってしまって、冷静で理性的な文章が書けない気がしてるからです。
また、世の中に過剰に反乱する「頑張れ」「ともにいる」「 絆」という言葉に、若干の違和感を覚えている為かもしれません。
ですので、震災に絡めて書いたのは、どうせ温泉に行くんなら東日本の温泉に行こうという主旨で書いたこれと、 それを受けて思い切って行ってみた事を書いたこれくらい。
また、震災の話題はここにもちらっと出てきますが、まあこの程度です。

でも、今日は2012年3月11日。
あれからもう1年というべきか、まだ1年というべきか…

今日は祈念の日です。
書かないけど、祈念は出来ます。
皆さんも是非、14時46分には黙祷して祈念しましょう。

2012年3月10日土曜日

みよし湯(5)

みよし湯に行ってきましたよ。
営業開始するのは15時ですが、自宅を出発したのは15時20分過ぎ。
現地到着は15時40分くらいでしたかね。
既に銭湯前の駐車スペース3台分は埋まっていて(軽自動車・湘南ナンバーのヤン車・BMWという不思議な組み合わせ)、西側の駐車スペースに辛うじて1台分だけ残っていたスペースに車をねじ込むことが出来ました。
相変わらず商売繁盛で、嬉しい限りです。
お湯は何時もの通り素晴らしかったです。
浴室内の雰囲気も同様に何時もの通りだったのですが、それにしても相変わらず入れ墨率が高かったですねえ。
今日は浴室内で私を合わせて6人の入浴客がいたのですが、うち2人が胸と背中に倶利伽羅紋々[1]、1人が肩口辺りだけの入れ墨という感じで、割合としては〆て50%ですか。
凄い凄い。

スーパー銭湯系の場所は入れ墨入れたひとは出入り禁止になっているせいか、旧来タイプのトラディショナルな銭湯にはそこそこの割合で入れ墨の人が来てます。
各地の銭湯に行き始めた当初の数年前は、まあはっきり言って凄く怖かったんですけど、彼らは別に浴室内で暴れるでもなく騒ぐでもなく、ただ普通にお風呂に入っているだけであり最近じゃもう慣れてしまったので、何にも感じなくなってしまいました。

で、ゆっくり暖まって浴室を出て着替えていると、若い人が入ってきたんですな。

彼は番台のおばさんににこやかに挨拶して入浴料金を払い、姿形にまったく不釣り合いな感じのショッキングピンクのタオルを購入して板場に上がってきたんですけど、そのとき彼の体に私の手がぶつかっちゃったんです。
「あ、ごめんなさい」って謝ると向こうも会釈してくれて、まあそれだけの事なんですけど、彼が全裸になるとまあ色もデザインも鮮やかな見事な入れ墨で…。

でね、なんか私最近思うんですけど、 私は別にその手の種類の人を弁護したり応援したり擁護したりするつもりは全然ないけれども、お風呂屋さんで見かける彼らはホントに紳士的なのは事実なんです。
で、寧ろ今日日はその手の人じゃない市井に生きる普通の人々の方がいろいろよっぽど怖いですよね。
「何するか解らない、さっぱり読めない」
という点では、普通の人の方がよっぽど怖い。
直ぐにキレる普通の人々[2]は是非銭湯に来て、世間を勉強してほしいよ。
ホントにそう思います。

[1]
倶利伽羅紋々って言葉は、筒井康隆の何かの本で知った単語で、本来は大きく彫った不動明王の入れ墨というような意味らしいですけど、今はその意味が広く変化して、不動明王に限らず大きく彫った入れ墨というような意味で使われているようです。

[2]
私もややそのような傾向があるので、反省しています。
もっと銭湯に通って世情の勉強をします。

追記)
結局このポストの翌日、つまり2012年3月11日の午後4時過ぎに再度みよし湯に行きました。
14時46分、1分間の黙祷を自室で捧げているとなんだか知らないうちに涙が出てきて、妙に人恋しくなり、結局半自動的にみよし湯に行ってしまいました。

温泉に行かない日(75) 今から銭湯に行こうかな

このポストはもう殆どTwitterに近いです、すみません。
今は3月の上旬で季節の変わり目。
数日前には矢鱈暖かい日もあったけど、今日は一転して何だか薄ら寒い感じです。
特に現在、住んでいるマンションの大規模修繕が行われていて建物全体に仮囲いがされていて、タダでさえ弱い陽の光が更に弱められて、部屋の中は結構冷えてます。
現在時刻、14時54分。
銭湯に行くには良い時間ですよね。
浜松に残されたたった二つの銭湯のうちのひとつ、みよし湯に行ってあったまってこようかな。
うん、そうしよう。
以上、あまり内容のない日記的つぶやき的ポストでした。
ではごきげんよう。

2012年3月5日月曜日

温泉に行かない日(74) Microsoft Excel®で龍宮閣の…

タイル画が表現出来るのではないかとのオブセッションが、最近私を襲っています。
なんのことかわからん、というヒトが殆どだと思いますのでちょっとだけ説明します。

タイル画とは…
タイル画の定義(或いは正式な呼称)はよくわからないけど、自分の中では、
「一辺1㌢程度の小口タイルを浴室内の壁面等に規則正しく貼り付けて表現する絵画的芸術」
という事になってます。
具体的には、

©ill-health(ruephas) 2012

←ですね[1]
これは熱海にある旅館 龍宮閣(静岡県熱海市田原本町1-14:0557-81-3355:貸切¥1000/人:旅館に掲げられた看板の表記は「竜宮閣」)の大きい方の浴室にあるタイル画です。
龍宮閣については、2012年3月27日頃にポスト予定です。
「竜宮閣」の文字とか、竜宮城とか、シマダイに見える魚とか、ワカメ(昆布か?)とか、亀に乗ったイケメンな感じの浦島太郎を描いた淡い色彩の水彩画に見えますが、実際には小さなタイルを順序よくびっしり並べて描かれています。

一方Microsoft Excel®とは…
まあ、表計算ソフトです。

私がまだ若い頃の表計算ソフトといえばMicrosoft Multiplan®でした。
Microsoft Multiplanってのは一応ビジネスソフトなんですが、真っ当な仕事では殆ど使ってなくて、乱数関数(rand)とかを駆使して競馬ゲームみたいなのを作っては遊んでましたね。
今日日は流石にMicrosoft Multiplanなどというソフトを使っているクラシックなジジイは見かけませんなぁ、あはははは。

それがMicrosoft Excelなどという小生意気な名前のソフトに置き換わったのは、PCのOSがDOS®からWindows®(Windowsって言ったってその究極のベースはDOSなんだけど、どうでも良い話)になった頃だと思います。
Microsoft Excelが誕生した大昔、その出来事は私にとってどーでもいい現象だったんだけど、今日となっては私は数字的素材を毎日扱う商売をしていますので、このMicrosoft Excelというツールなしでは生きて行けない事になってます。

Microsoft Excelってのは、縦横に並んだセル(細胞=小さな四角いマスのようなもの)を駆使して計算させたり、罫線文書を作ったりといろんな仕事ができる便利なビジネスソフトなんだけど(Microsoft大嫌いな私ですが、嫌々ながら認めます)、そのマスの大きさは高さ幅とも自由に設定出来て、かつ自由に着色出来るわけです。
さらに最近、Windows7®のリリースに合わせた形でMicrosoft Excelも大幅に機能強化が図られ、ワークシートの大きさが、もう使い切れない位にでかくなった訳です。
これらの状況からすると、上手くMicrosoft Excelを使えば、努力次第で↑のタイル画をデジタル的に再現出来るかもしれない。
という事なんです。

どうだろうか?時間をかければ可能かな?

うん、やってみよう。

壮大なプロジェクトであります。

求ム!キョウリョクシャ!


















[1]
あるいはこちらを参照。

2012年3月1日木曜日

万葉公園足湯施設 独歩の湯(1)

万葉公園足湯施設 独歩の湯(神奈川県足柄下郡湯河原町宮上704:0465-64-2326:¥300:10:00〜18:00:休業毎月最終日で休日の場合はその前日)によってみました。
私は実は足湯というのが余り好きではなく、積極的には入りません。
わざわざ行くという事はこれまで一切なく、何処かに行った時にたまたまそこにあっても入らない事が多い程です。
それでも浸かった事が皆無という訳ではなく、うーんと、今まで入った事がある足湯というと、既に廃業していたところを含めてこのくらいです。

■行った事のある足湯(廃業含む)■
名称住所等営業状況情報・個人的感想等
あらたまの湯の足湯静岡県浜松市浜北区四大地9-921
053-582-1126
10:00-17:00
無料
営業中使用しているのは本施設とは違い、加温を除き無加工の源泉と思われますが、残念な事に圧倒的にぬるくて特に冬場は辛いです
峰温泉大噴湯公園の足湯静岡県賀茂郡河津峰446-1
0558-32-0290(河津町観光協会)
9:00-16:00
無料
営業中薔薇の花びらが浮いた(近くのバガテル公園のものかな?)かなり熱い足湯で、これにつかりながら自分で作った温泉卵食べたり売店のおばさまがその場で作ってくれる生ジュースを飲むのは素晴らしかったです
かなりお薦めの足湯です
葉山温泉神奈川県三浦郡葉山町長柄829-1
046-875-8457
廃業行こう行こうと思ってはいたのですが、足湯にしては余りに高価格(¥500)だった為体験するのを躊躇していたら、足湯部門はいつの間にやら廃業してました
現在は温泉スタンド部門のみ辛うじて営業中
吉川温泉 よかたんの足湯兵庫県三木市吉川町吉安222
0794-76-2401
10:00-20:00
無料
営業中炭酸泉及び貸切風呂で有名な日帰り施設
足湯も炭酸だったかどうかは残念ながら失念しました
兵庫県条例で貸切風呂規制が強化された原因になった施設の一つと目されています
天然温泉 かきつばたの足湯愛知県刈谷市東境町吉野55番地
刈谷ハイウェイオアシス内
0566-35-5678
9:00-23:00
確か¥100
営業中刈谷ハイウェイオアシス内にある温泉の外にある足湯
足湯で有料というのに吃驚したが、あの程度の金額であれば別にいいかなと思った
この温泉のサイト内に足湯の情報は何故か一切無く、現在は廃止してるのかと思ってしまいましたが、足湯休止の情報は幾ら探しても出てこないので多分やってます

ざっとこのくらい。
他にもあったかもしれぬが、記憶なしです。
矢張り個人的には足湯よりは全身浴の方が好みのようですな。

でも今回この独歩の湯に寄ったのは、めちゃくちゃ沢山の足湯が1ヶ所にかたまっていて結構凄いという話を以前誰かに聞いていたからであります。
実際に現地に行ってみて数えてみると確かに9つもの足湯がありまして、それぞれ異なる効能があると書いてあります。
まあ、温泉自体はどれも同じなんでしょうけど、湯温と浴槽の底の形状に工夫を凝らして個別性を出しているのですね。
内分泌に効いたり、消化器に効いたり、目や耳に効いたり、精神に効いたり、肝臓に効いたり…、といろいろ標榜してますが、これって医師法違反にならないか?と心配になる程です(笑)。
また、この効能が本当なら湯河原近辺で開業している内科医は早晩廃業に追い込まれちゃいそうですね、ははは。
まあ、¥100でこれだけの足湯が楽しめるのなら安いものですね。
わざわざ行くことはないですが、近くまで来たのならついでに寄っても全然損じゃないと思います。