2011年12月11日日曜日

松風苑(1)

少し前のポストで書いた通り、面減る、何だこれ?メンヘルにやられた時期に足しげく通っていたのが湯谷温泉にある松風苑(愛知県新城市豊岡滝上64-3:0536-32-1578:のみ可:のみ時間は概ね11:00-15:00:¥800:ポイントカードあり♪)です。
今日、久しぶりに行って参りました。
何か温泉同好会的なグループがカイシャの中で自然発生的に出来てしまい、その構成員のうちの一人が困った事に、
「綺麗な所しかイヤなのイヤなの」
等という、我が儘かつ私の指向と全く異なる事を抜かすため、そのヒト向けの入門編としていい感じだと思ったのが湯谷温泉だった訳です。

湯谷温泉。
きっとかつては凄く繁華な温泉エリアであったに違いないと思うのですが、今ではすっかり寂れていて(湯谷温泉の方、ごめんなさい)、つまり余り客がいなくて、人ごみが大嫌いな私にとっては大変好ましい風情を持っている訳です。

ええっと、足しげく通っていたのは多分2006年か2007年頃のような気がするのでもう4年か5年は経っているのか。
もっと前かもですけど、兎に角可成りの時間が経過しているので、ひょっとしたら「のみ不可」になっているかもしれません。
10時少しまえにお宿に電話をして確認すると、
「はい、当館は今も立寄り湯をやってございます。今浴室やフロントを清掃しておりまして、御入浴頂けるのが概ね11時でございます。3時までやっております」
との丁寧かつ嬉しいご返答。
早速車に乗り込み北に向かい、約1時間で湯谷温泉に到着。
足湯と温泉スタンドのある駐車場に車を止め、入浴グッズを鞄に詰めてJR湯谷温泉駅方面に歩き始めます。

今回の来訪目的は勿論温泉に浸かる事もあるけど、下見というか偵察も目的としているのであります。
このエリアには松風苑の他にどのくらいの数の「のみ可」な旅館・ホテルがあるか確認し、同好会へ報告しなければならないという非常に重いテーマを抱えているのであります。
しっかりと務めないと、同好会構成員から手酷い吊るし上げを食らう事必定であります。

歩き始めるとすぐに松風苑が建っています。
お宿の所に大きな看板が出ており、そこには「都忘れの湯」と書いてある。
さらにお宿に近づくと玄関先に「立ち寄り湯やってます」とも表示してある。
よし、いいぞお。
最初はエリア内を一通り歩いていろいろ確認してから松風苑で入浴しようかなと思っていたんだけど、もう辛抱たまらん。
足が勝手に自動的に動作してそっちに向かって歩き出し、自動ドアを抜けてお宿の玄関に至ると今度は意志に反して口が勝手に開いて、
「すみませーん。お風呂に入りにきたんですけどどなたかいらっしゃいますかぁ?」
なんて言っているのです。
で、出てきたお宿の人に800円払い、ロビーにある自販機でお茶を買い、緑色のスタンプカードにはんこを押してもらって早速浴室へ。
あの頃と全く変わっていない脱衣場と浴室です。
物事や状況を昔のままに保つという事は大変な努力がいると思うのだけど、兎に角本当にあの頃と何一つ変わってないです。
嬉しい限りです。
裸になって浴室に入ります。
内湯浴槽はやや大振りできっちりしたスクェア。
当然バイブラとかのギミックプレイはありません。
そしてお湯は、やっぱりあの頃と同じ。
清潔感溢れる澄明なお湯(言い方を変えれば「MTMM」で、特徴がないとも言えますが…)で、温度は44℃くらい。
私にはかなり熱いお湯ですが、一般の人だったら少し熱いと感じる程度です。
露天風呂は残念ながら立地条件的に余り眺望はないのですが(とは言っても当然まったく0ではないですよ)、お風呂そのものの作りが純和風の落ち着いたものですので、風情は申し分ないです。
温度は内湯よりやや低めで、熱いお湯が苦手なわたしは必然的に露天ばかり入っている結果となります。
まあ、掛け流しではなく、多分塩素とかも使っているんでしょうけど、上手にやっているのか塩素臭は全くないお湯です。
11時少し前にお湯に入り始めて12時過ぎまで浴室にいましたが、その1時間と少しの間、当然の事ながら他の客は独りも現れず完全な貸切状態でした。
僅か800円であたかも遠い場所にある温泉宿に泊まっているような風情が味わえる場所です。

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