平成最後の大晦日だ、何十年振りにサザンが紅白に出るとかまあいろいろ忙しい今日ですな。
個人的には今年もまあ特になんの進歩もない1年でしたな。
神社によってはこの2018年ワシは「八方塞がり」という年回りだったんじゃったけど、まあ今年に限らずこの53年ほどはずっと八方塞がりじゃったから特段の「八方塞がり感」は特になかったな。
このブログに関しては、2017年のポスト数が僅か15(公開数)だったのに今年はこれ含めて80(同)と大幅に増えたのと、これ案外びっくりしたんじゃけど、きちんと毎月書けたのは5年ぶり3回目ということで、忙しい中よくもまあこれだけ駄文を書き飛ばせたものよと我ながら呆れとるところじゃ。
ここ数年、ジジイ度がじゃんじゃん増す中で変な趣味が少しづつ増えてきて、それぞれの駄趣味のことで書きたいことがそこそこある。
このブログは、このブログに関する説明に書いたとおり遺書代わりの雑記帳なので書くことに制限はなく、基本温泉銭湯の件を中心に、趣味や雑事のことを、できるだけ全く意味が見いだせないように、来年もぼちぼち書いていこうかなと思っとります。
普通だったら「2019年は2018年を上回る100ポストを目指します!」「ブログ名に恥じないように最低毎週1ポストを目指します!」なんていう感じで目標を表明するのが筋かもしれんじゃけど、ワシ「目標」って嫌いじゃもんね。
会社で目標面談する時は、上司にも部下にも「これ嫌い感」満載のツラでやるくらいじゃからね。
特に目標は立てず、気の向くまま書くんじゃもんね。
この調子だと、2017年を下回る「年間ポスト数ヒトケタ」とか、金字塔的低記録を樹立するかもしれんけど、それならそれで構わんもんね。
自由じゃもんね。
絶対に笑ってはいけないトレジャーハンター24時見てから寝るもんね。
多分、明日の朝の初日の出は見ないと思うもんね
では、また来年ね。
世間に良くある温泉日記。
だけど毎日は行けないので、日記ではなく週記。
温泉だけでなく、町の銭湯とかスー銭に行った事や、Macの事とか、山神社のこともだし、罵詈雑言や更にはやぎさんの件やウォーキングやロードバイクやロードスターやスイフトスポーツやその他の事も。
2018年12月31日月曜日
2018年12月30日日曜日
プロジェクト "山神社"(30) 岐阜県神社庁は素晴らしい
道を極めるというのはワシのような面倒くさがりには大変、まさに「面倒くさい」もんじゃ。
究極の探究心というものが湧いてこん。
例えば、ワシの今の所の趣味は温泉銭湯に入ることと山神社のルーツに迫るべく文献を調べ現地に赴き参拝することじゃ。
ただ、もう既にワシの周辺にはどちらの物件もほぼ行き尽くしており在庫がない状態。
真の求道者はこの状況からぐーっとブレイクスルーして更なる高みに到達するのじゃろうが、ワシにはその心意気がない怠け者じゃ。
さて本日は岐阜にある実家に帰っておる。
昨年の暮れ正月に帰省した時はネットかなにかで調べて根道神社という大山くん物件にお参りしてきたが、今回も何か物件がないじゃろうかと探しておったが、その中で岐阜県神社庁のウェブサイトを見つけた。
ほほうと思い中を見てみるといろんな方面から岐阜県内の神社を検索できる。
社名は勿論、地域・祭神・例祭日という角度から調べることができる。
祭神のページを見てみると、大山くん関連の御祭神名として、
芸細かすぎ。
まあ一部菊理姫命(きくりひめのみこと:白山神社関係)を「おおやまずみ」や「おおやまつみ」としてしまっているものなどが見られるんじゃけど、まあその程度はご愛嬌じゃろう。
しかも、これらを「本社」と「摂社」(摂社・末社・境内社をまとめて「摂社」としていると思われる)に大別して掲載しとる。
素晴らしい。
自分の県の神社庁の事を悪く書くのはちいと憚れはするが、静岡県神社庁のウェブサイトでは、検索は社名のみ、しかも少し書籍を当たればワシにだってすぐに分かる祭神名についてブランクにしたままの神社が多数見られる。
静岡県神社庁のスタッフは、岐阜県神社庁のスタッフの爪の垢を茶碗いっぱい集めてできるだけ濃く煎じて一気飲みなされい、と強く申し入れたい。
まあそれはよいわ。
大山くん在庫が尽きかけている今、近隣県たる愛知県・岐阜県辺りの大山くん物件に触手を伸ばすしかあるまい。
まずは岐阜県神社庁の大山くんデータをプロジェクト ”山神社”Mapに取り込み、帰省時などには迅速に大山くん物件にたどり着けるように準備を進めよう。
2018年のプロジェクト ”山神社”は、これにて終了!
大山くんも皆様も良いお年を〜!
あ、新年の初詣は、氏神様的には一番近所の神社、崇敬神社としては勿論、クルマで10分位のところにある大山祇神社と三嶋神社じゃよ。
究極の探究心というものが湧いてこん。
例えば、ワシの今の所の趣味は温泉銭湯に入ることと山神社のルーツに迫るべく文献を調べ現地に赴き参拝することじゃ。
ただ、もう既にワシの周辺にはどちらの物件もほぼ行き尽くしており在庫がない状態。
真の求道者はこの状況からぐーっとブレイクスルーして更なる高みに到達するのじゃろうが、ワシにはその心意気がない怠け者じゃ。
さて本日は岐阜にある実家に帰っておる。
昨年の暮れ正月に帰省した時はネットかなにかで調べて根道神社という大山くん物件にお参りしてきたが、今回も何か物件がないじゃろうかと探しておったが、その中で岐阜県神社庁のウェブサイトを見つけた。
ほほうと思い中を見てみるといろんな方面から岐阜県内の神社を検索できる。
社名は勿論、地域・祭神・例祭日という角度から調べることができる。
祭神のページを見てみると、大山くん関連の御祭神名として、
- 大山津見神(おおみなかみのかみ)
- 大山祇大神(おおやまずみのおおかみ)
- 大山津見神(おおやまずみのかみ)
- 大山祇神(おおやまずみのかみ)
- 大山咋命(おおやまずみのみこと)
- 大山祇命(おおやまずみのみこと)
- 菊理姫命(おおやまずみのみこと)
- 大山津見大神(おおやまつみのおおかみ)
- 大山祇大神(おおやまつみのおおかみ)
- 大山咋神(おおやまつみのかみ)
- 大山津見神(おおやまつみのかみ)
- 大山祇神(おおやまつみのかみ)
- 菊理姫命(おおやまつみのかみ)
- 大山津見命(おおやまつみのみこと)
- 大山積大神(おおやまづみのおおかみ)
- 大山咋神(おおやまづみのかみ)
- 大山津見神(おおやまづみのかみ)
- 大山祇大神(おおやまづみのかみ)
- 大山祇神(おおやまづみのかみ)
- 大山積神(おおやまづみのかみ)
- 大山津見命(おおやまづみのみこと)
- 大山祇命(おおやまづみのみこと)
- 大山積命(おおやまづみのみこと)
芸細かすぎ。
まあ一部菊理姫命(きくりひめのみこと:白山神社関係)を「おおやまずみ」や「おおやまつみ」としてしまっているものなどが見られるんじゃけど、まあその程度はご愛嬌じゃろう。
しかも、これらを「本社」と「摂社」(摂社・末社・境内社をまとめて「摂社」としていると思われる)に大別して掲載しとる。
素晴らしい。
自分の県の神社庁の事を悪く書くのはちいと憚れはするが、静岡県神社庁のウェブサイトでは、検索は社名のみ、しかも少し書籍を当たればワシにだってすぐに分かる祭神名についてブランクにしたままの神社が多数見られる。
静岡県神社庁のスタッフは、岐阜県神社庁のスタッフの爪の垢を茶碗いっぱい集めてできるだけ濃く煎じて一気飲みなされい、と強く申し入れたい。
まあそれはよいわ。
大山くん在庫が尽きかけている今、近隣県たる愛知県・岐阜県辺りの大山くん物件に触手を伸ばすしかあるまい。
まずは岐阜県神社庁の大山くんデータをプロジェクト ”山神社”Mapに取り込み、帰省時などには迅速に大山くん物件にたどり着けるように準備を進めよう。
2018年のプロジェクト ”山神社”は、これにて終了!
大山くんも皆様も良いお年を〜!
あ、新年の初詣は、氏神様的には一番近所の神社、崇敬神社としては勿論、クルマで10分位のところにある大山祇神社と三嶋神社じゃよ。
2018年12月29日土曜日
倉真赤石温泉(14)
多分今年最後になると思われる温泉として、倉真赤石温泉に行くことにした。
温泉そのものの実力はもう書く必要のないくらいじゃけど、それにも増して80歳を過ぎて意気軒昂すぎる「会長」の言動が面白くて行くのをやめられない。
更に今年はそれに加えて、結構個性がある「会長の娘さん」が登場人物として参戦し、状況が混沌としてきて味わいが増しとる。
毎回目を離すことが出来ん。
定期的に行かんとなんかとんでもないことを仕出かしとりそうで確認する必要がある。
まああと、この時期になると小さいカレンダーを入浴客に配ってくれていて、ワシは毎年それを貰って仕事場やクルマに常備しとる。
かれこれ2011年から貰い続けとるがデザインやサイズは基本不変。
それを今年も貰い受けに行くという目的もある。
倉真赤石温泉へ行きたいけどなかなか行けないという人がおると聞いとるが、その原因の一つが、最後に出てくる細くて険しい山道をクルマで進む自信がないというものがあると思われる。
確かに向こうから対向車が来たら道だけで離合は出来んが、案外絶妙な位置にすれ違いスペースが設けられておるから問題はない。
ということで思い切って通ってみればなんていうこともない単なる細い道なんじゃが、これまで一回も対向車に出くわしたことはなかった。
ところが今日はその対向車に出くわした。
青いクルマに乗った若いお嬢さんのように見えたが、すれ違いについては問題なく行えた。
ここに通い始めた当初は客といえばおっさんおばさん以上の年齢のヤツばかりじゃったが、時代は変わってきとるようじゃ。
ということで現地に着き、休憩所に上がり込むと会長曰く「夫婦客が入っとるから暫く待ってくれるか」。
温泉前の狭い駐車場には確かに他府県ナンバーのデカいクルマが停まっとったからそれじゃろう。
待つのは構わぬし、寧ろわざわざ(かどうかはわからんが)遠方から遥々ここまで来たんじゃから、いいお湯を快く堪能してほしいと思う。
待つ間は例により会長と茶飲み話。
娘さんがこの温泉に参戦してから、いろんな掲示(石鹸を使っちゃうと温泉成分に良くないから使用禁止、など)が増えたりとかちょっとづつ変化が見られるんじゃけど、食事方面についても同様に良い方向に変化しとる。
前回及び前々回のどんぐりコーヒーの件もそうじゃし、このブログでは特には書いとらんが新たに干し芋とか作って売っとったり、前から出しとる饂飩とかあさり汁定食などすべてのメニューに「源泉を使用しています」と掲示したり。
普通のコーヒーに温泉を使って本当に大丈夫なんじゃろかとの若干の懸念を感じるところではあるが、まあさしたることはないじゃろう。
で、じゃ。
会長は最近さつまいもに凝っておるようで、干し芋販売の他に「源泉で蒸かした蒸し芋」の販売を始めており、ワシも買い求めて一口味わってみたが甘くてなかなか美味いものじゃった。
会長は、
「この蒸し芋を作って何かスイーツが作れんか考えとる。売りたいんじゃ」
はあ?
すいーつ、ですか?
確かにスイーツの素材としては申し分はないように思われる。
「どうじゃろう。例えば鯛焼きの餡に使ってみるとか、さつまいも大福とか。結構斬新じゃろう」
さつまいも餡の鯛焼きは確かに斬新に思えたが、さつまいも大福は以前何かで見た気がした。
調べてみると、やはりcookpadで沢山引っかかった。
「いや、大福はもう大量の素人さんが手がけていてそんな斬新じゃないです」
と云うと、会長は少し悲しそうな眼になった。
その斬新さについては相当の自信があったので満を持して発表したら、若手(ワシのことじゃ)により数秒でそれが斬新ではないとあっさり判定された。
そりゃ悲しいじゃろう、寂しいじゃろう。
悪いことをしてしもうた。
「そうか。ならば他にないかなあ」
「うーん、そうですねえー」
「うーん」
「うーん」
2人してなんでこんなにウンウン悩んどるかと云うと、要するに温泉で出すとなると、
・すぐ簡単に作れる
・あるいは作りおきができる
・日持ちがする
・それこそ少し「斬新」さがある
・見た目が良くて若干の高級感がある
などの条件が必要じゃろう。
そんなスイーツはなかなか思いつかんのでウンウン悩んどるわけじゃ。
「どうじゃ、あんた。少し考えてきてくれんか。思いついたら教えてくれ」
うーむ、考えるに関しては全く吝かではないし全然構わんのじゃけど、最近どうもワシは「倉真赤石温泉の中の人」化が激しくなってきとることがどうも気になる。
しかし面白いから別に良い。
酒飲みながら時間をかけて考えるとしよう。
更に会長は、
「ちょっとこれを毒味をしてくれんか」
といって、たくわんとセロリの醤油漬けがのったお皿を指さした。
間抜けなことに写真を撮り忘れたのじゃが、兎に角その漬物は本当にうまかった。
「これ、いけますね。かなり美味いですよ。うん、美味い。どっちもすげえおいしいです」
「へ、そうかい」
「うん。ご飯ほしいです。この2種類の漬物とお味噌汁とご飯だけで『究極の漬物定食』とか出しても絶対売れます。そうだなー、650円とか700円でどうです?」
と言うと、さっき見せた悲しげな眼差しはあっという間に虚空に消し飛び、代わりに満面の笑みを湛えた会長じゃった。
娘さんも「ほんと?おいしい?良かったー」とやはり嬉しそうじゃった。
ではさて帰ろうと立ち上がりかけると会長が、
「ちょっとこれ、この石も見てくれんか」
といって、机の上に乗せられた石を指さした。
間抜けなことに写真を撮り忘れたのじゃが、兎に角その石を手にとって観察してみた。
「泉源に降りていく坂道に落ちとったんじゃけど、真ん中の辺りにキラキラ輝くつぶつぶがいっぱい見えるじゃろう」
「うん、ありますね。キラキラしてますね」
「このキラキラしとるのは多分『金』だと思うんじゃが、どう思う?」
金、か…
「もし金なら大金持ちじゃよ」
ニヤリと笑った。
「いや、これは多分ですけど、恐らくですけど、雲母か何かで金ではないと思いますよ」
と云うと、会長は再び少し悲しそうな眼になった。
そりゃ悲しいじゃろう、寂しいじゃろう。
悪いことをしてしもうた。
温泉そのものの実力はもう書く必要のないくらいじゃけど、それにも増して80歳を過ぎて意気軒昂すぎる「会長」の言動が面白くて行くのをやめられない。
更に今年はそれに加えて、結構個性がある「会長の娘さん」が登場人物として参戦し、状況が混沌としてきて味わいが増しとる。
毎回目を離すことが出来ん。
定期的に行かんとなんかとんでもないことを仕出かしとりそうで確認する必要がある。
まああと、この時期になると小さいカレンダーを入浴客に配ってくれていて、ワシは毎年それを貰って仕事場やクルマに常備しとる。
かれこれ2011年から貰い続けとるがデザインやサイズは基本不変。
それを今年も貰い受けに行くという目的もある。
ありもしない露天岩風呂イラストを 削除する気は一切なし それでヨシ © ill-health(ruephas) 2018 |
ちなみにこれが2011年末に貰った2012年版 よく見ると微妙にデザインが変化しとる しかし露天岩風呂イラストのみは不変 © ill-health(ruephas) 2011/2018 |
確かに向こうから対向車が来たら道だけで離合は出来んが、案外絶妙な位置にすれ違いスペースが設けられておるから問題はない。
ということで思い切って通ってみればなんていうこともない単なる細い道なんじゃが、これまで一回も対向車に出くわしたことはなかった。
ところが今日はその対向車に出くわした。
青いクルマに乗った若いお嬢さんのように見えたが、すれ違いについては問題なく行えた。
ここに通い始めた当初は客といえばおっさんおばさん以上の年齢のヤツばかりじゃったが、時代は変わってきとるようじゃ。
ということで現地に着き、休憩所に上がり込むと会長曰く「夫婦客が入っとるから暫く待ってくれるか」。
温泉前の狭い駐車場には確かに他府県ナンバーのデカいクルマが停まっとったからそれじゃろう。
待つのは構わぬし、寧ろわざわざ(かどうかはわからんが)遠方から遥々ここまで来たんじゃから、いいお湯を快く堪能してほしいと思う。
待つ間は例により会長と茶飲み話。
娘さんがこの温泉に参戦してから、いろんな掲示(石鹸を使っちゃうと温泉成分に良くないから使用禁止、など)が増えたりとかちょっとづつ変化が見られるんじゃけど、食事方面についても同様に良い方向に変化しとる。
前回及び前々回のどんぐりコーヒーの件もそうじゃし、このブログでは特には書いとらんが新たに干し芋とか作って売っとったり、前から出しとる饂飩とかあさり汁定食などすべてのメニューに「源泉を使用しています」と掲示したり。
筆跡から見るに、娘さんによる作品と思われる © ill-health(ruephas) 2018 |
で、じゃ。
会長は最近さつまいもに凝っておるようで、干し芋販売の他に「源泉で蒸かした蒸し芋」の販売を始めており、ワシも買い求めて一口味わってみたが甘くてなかなか美味いものじゃった。
会長は、
「この蒸し芋を作って何かスイーツが作れんか考えとる。売りたいんじゃ」
はあ?
すいーつ、ですか?
確かにスイーツの素材としては申し分はないように思われる。
「どうじゃろう。例えば鯛焼きの餡に使ってみるとか、さつまいも大福とか。結構斬新じゃろう」
さつまいも餡の鯛焼きは確かに斬新に思えたが、さつまいも大福は以前何かで見た気がした。
調べてみると、やはりcookpadで沢山引っかかった。
「いや、大福はもう大量の素人さんが手がけていてそんな斬新じゃないです」
と云うと、会長は少し悲しそうな眼になった。
その斬新さについては相当の自信があったので満を持して発表したら、若手(ワシのことじゃ)により数秒でそれが斬新ではないとあっさり判定された。
そりゃ悲しいじゃろう、寂しいじゃろう。
悪いことをしてしもうた。
「そうか。ならば他にないかなあ」
「うーん、そうですねえー」
「うーん」
「うーん」
2人してなんでこんなにウンウン悩んどるかと云うと、要するに温泉で出すとなると、
・すぐ簡単に作れる
・あるいは作りおきができる
・日持ちがする
・それこそ少し「斬新」さがある
・見た目が良くて若干の高級感がある
などの条件が必要じゃろう。
そんなスイーツはなかなか思いつかんのでウンウン悩んどるわけじゃ。
「どうじゃ、あんた。少し考えてきてくれんか。思いついたら教えてくれ」
うーむ、考えるに関しては全く吝かではないし全然構わんのじゃけど、最近どうもワシは「倉真赤石温泉の中の人」化が激しくなってきとることがどうも気になる。
しかし面白いから別に良い。
酒飲みながら時間をかけて考えるとしよう。
更に会長は、
「ちょっとこれを毒味をしてくれんか」
といって、たくわんとセロリの醤油漬けがのったお皿を指さした。
間抜けなことに写真を撮り忘れたのじゃが、兎に角その漬物は本当にうまかった。
「これ、いけますね。かなり美味いですよ。うん、美味い。どっちもすげえおいしいです」
「へ、そうかい」
「うん。ご飯ほしいです。この2種類の漬物とお味噌汁とご飯だけで『究極の漬物定食』とか出しても絶対売れます。そうだなー、650円とか700円でどうです?」
と言うと、さっき見せた悲しげな眼差しはあっという間に虚空に消し飛び、代わりに満面の笑みを湛えた会長じゃった。
娘さんも「ほんと?おいしい?良かったー」とやはり嬉しそうじゃった。
ではさて帰ろうと立ち上がりかけると会長が、
「ちょっとこれ、この石も見てくれんか」
といって、机の上に乗せられた石を指さした。
間抜けなことに写真を撮り忘れたのじゃが、兎に角その石を手にとって観察してみた。
「泉源に降りていく坂道に落ちとったんじゃけど、真ん中の辺りにキラキラ輝くつぶつぶがいっぱい見えるじゃろう」
「うん、ありますね。キラキラしてますね」
「このキラキラしとるのは多分『金』だと思うんじゃが、どう思う?」
金、か…
「もし金なら大金持ちじゃよ」
ニヤリと笑った。
「いや、これは多分ですけど、恐らくですけど、雲母か何かで金ではないと思いますよ」
と云うと、会長は再び少し悲しそうな眼になった。
そりゃ悲しいじゃろう、寂しいじゃろう。
悪いことをしてしもうた。
2018年12月15日土曜日
温泉に行かない日(356) やぎさんに巻かれた
豊橋の老津神社を後にしたワシはクルマに乗り込み、まだ時間に余裕があるためもう一箇所どっかに寄ってから帰宅するかと思い立った。
ちょいと前からやぎに異常なまでに惹かれるようになっとるため、どっかこの辺にやぎスポットはないかとGoogle様に「豊橋 やぎ」だったか、そんなキーワードでお伺いと立てたんじゃけど、その結果気になるブログが見つかった。
個人のブログのようじゃが、そこには「やぎ天国」みたいなことが盛んに書かれておる。
そのやぎ天国は豊橋市内の大村というところにあって、ユニクロ大村店に近いらしい。
豊橋で「大村」というと無論あの例の「大村洋品店」が思い出されるわけじゃが、今回は多分関係ないじゃろう。
場所の名は「Maui」というらしい。
豊橋にMauiがあるわけじゃな、成る程。
老津神社を後にして国道23号線を快走し、程なくして大村の辺りまでたどり着いた。
さっきの個人のブログにはMauiの近くには「仏教系の建物が近くにある」と書かれておったのでそれをランドマークとして探しておると、豊川放水路の近くになんか立派な寺院のようなものがある。
寺院とはあれにちげえねえ、ならばこの近くにMauiとやらはあるにちげえねえと睨んで辺りを見回すと、遠くの豊川放水路の堤防に沢山、相当沢山の白やぎが放し飼いにされとるのが見えた。
へ?
放し飼い。
クルマに乗っとったんでその遠景を撮影することはままならんかったが、兎に角相当数のやぎが堤防の斜面を歩いとる。
思わず「わああ、すげえ!」と車内で叫び、焦る気持ちを抑えつつそっちの方にクルマを向けると、すぐに牧場のようなものが見つかった。
結構広いその牧場の端っこにはひつじさんが一匹おったが、牧場向かいの堤防には紐に繋がれたやぎが何匹かおる。
そしてその更に先には、さっき見たやぎさんの大群が野に放たれとるのがわかる。
駐車場にクルマを入れて地面に降り立つと、そこにはハイジの爺さんそっくりなヒゲを生やしたやはり爺さんがおった。
ワシを見るなり、
「おう。やぎの餌やりに来たんか。餌やるか」
と問いかけてきたんで、
「え、はい。餌あげてもいいんですか」
と問い返すと、
「ああ、今日はあまり餌やりの人がこんかったから、やぎを堤防に連れて行って草を食べさしとる。あそこに行って餌やってくれ。餌は200円」
殆ど下働きの人扱いなんじゃけど、不思議と全く嫌な感じはせんかった。
財布から200円取り出してハイジの爺さんに差し出すと、木箱から小さめのキャベツを取り出し、包丁で4つくらいに切り分けて、
「これを1枚づつ剥がしてやってくれ」
とキャベツをステンのボウルに入れてワシにくれた。
ワシとしてはもう一刻も早くやぎさんの餌やりがしたいので、ハイジ爺さんに礼も言わず早足でやぎさんの群れ方面に向かったよ。
群れに近づいて来たため、
「ほーれ、やぎ。ほーれ。餌を持ってきたよ〜、餌をあげるからこっちにきたまえよ。ほーいこれやぎさんよ」
等と声掛けをしてみたが、すべてのやぎさんはもう無心に堤防の雑草除去作業に勤しんでおり、ワシには目もくれぬ。
うむ、やはり一見さんには厳しい世界なんじゃろうかと思いつつ、ワシは更に群れにぐいと肉薄した。
そしてボールからキャベツの葉を1枚ちぎってやぎさんに差し出すやいなや、
がんっ!
という強い衝撃をケツに感じた。
「誰じゃコラぁ、ワシのケツをどつくのは誰じゃ!」
と思いつつ後ろを振り向くと、そこには立派な角をはやしたちょっと体がデカいやぎさんが立っており、そいつは巧みにワシの前に体を回しこんでワシの手からキャベツを奪い取り、剰えボウルに入ったキャベツを隙のない眼で狙っておった。
よしわかった、あげるから。
更に1枚千切り、そいつにやろうとすると知らぬ間にワシの横に忍び寄っとった別の大型やぎさんがそれをひったくってむしゃむしゃ食い始めた。
ハッとして周りを見渡すと、先程あんだけワシのことを無視しとったやぎさんたちがいつの間にかワシの周囲を固めており、もう我も我もとワシの持っとるキャベツを狙っとる。
大量のやぎさんがわらわらとワシに近づいてきて、ワシを囲んどる。
「よおしはいはい。いいよみんなにあげるからね。たくさんあるから焦んなくて大丈夫。だから、ほれ、順番順番、じゅんばんだよ。でも先に小さいやぎさんからあげようかな〜」
等とへにゃらけた声で皆をなだめつつ、群れの中にいた生まれて間もないと思われるちっちゃいやぎさんにキャベツを差し出したその時、
「っってえええ!!」
さっきのとは別のデカいやぎさんが、そのデカさに似合わぬ俊敏さでもってワシの前に走りより、勢い余ってその蹄でワシの足を思いっきり踏んづけつつ、ちっちゃいやぎさんにあげようと思っとった葉っぱを横取りしていったのであった。
蹄、結構マジで痛かった。
そいつは首に黄色と黒のプラ製チェーンを巻いており、周囲におる別のやぎさんを威嚇して頭突きをカマして追い払い、明らかに一攫千金を狙っとる。
その凶暴さ、及び黄色と黒の鎖により、ワシはヤツのことを「阪神」と名付けた。
阪神は執拗にワシに纏わりつき、少しでも多くのキャベツを口にしようとしておるため、少し走って逃げて、ちっちゃいやぎさんが集まっている辺りに行ってその子達にキャベツをあげとった。
ワシの周りを囲むちっちゃめのやぎさんを眺めたりなでなでしながら目尻を下げて、
「おう、やっぱ子やぎは可愛いのう」
等とニヤニヤしながら脳天気に餌をあげとったら、
ばきっ!
ぐへっ!
太もも後ろ側にまたもや強い衝撃を受けた。
強烈なやぎさんパンチであった。
阪神級の体のデカさのまた更に別のやぎさんが、ワシの太ももを前足の蹄でキックしたのであった。
かあ!こいつら、金の亡者ならぬキャベツの亡者じゃ。
ならば良し、ならばこちらにもやり方というものがある。
こちとら人間じゃ。
やられっぱなしで済むと思うなよやぎさんどもめ。
反撃しちゃる!
と思いつつ、知恵のある人間たるワシは、取り急ぎそいつから逃げ出したのじゃった。
まさに「三十六計逃げるに如かず」じゃ。
まあしかし、逃げても逃げてもやぎさんたちは追っかけてくるからねえ。
その後はキャベツがなるなるまで「ぐへっ」「いてててて、いてて」「かあ!お口で指をはむはむするな、くすぐったいじゃん」「がんっ」「どかっ」という感じでやぎさんたちを戯れておった。
まあ少し冗談っぽく書きすぎたんだけど、まっこと楽しい場所じゃった。
そうだなー、1時間以上はやぎさんに巻かれとったなあ。
200円払えば沢山のやぎさんたちに囲まれて楽しい時間が過ごせます。
帰りしな、ハイジの爺さんはワシに、
「いやあ、あんた十分に楽しんだな。200%はもとを取ったわ。また来いよな」
と声をかけたのであった。
是非皆様、一度行ってみてはいかがでしょうか。
場所は「豊橋 Maui」で検索してみてください。
以下は、珍しくも写真集でございます。
ちょいと前からやぎに異常なまでに惹かれるようになっとるため、どっかこの辺にやぎスポットはないかとGoogle様に「豊橋 やぎ」だったか、そんなキーワードでお伺いと立てたんじゃけど、その結果気になるブログが見つかった。
個人のブログのようじゃが、そこには「やぎ天国」みたいなことが盛んに書かれておる。
そのやぎ天国は豊橋市内の大村というところにあって、ユニクロ大村店に近いらしい。
豊橋で「大村」というと無論あの例の「大村洋品店」が思い出されるわけじゃが、今回は多分関係ないじゃろう。
場所の名は「Maui」というらしい。
豊橋にMauiがあるわけじゃな、成る程。
老津神社を後にして国道23号線を快走し、程なくして大村の辺りまでたどり着いた。
さっきの個人のブログにはMauiの近くには「仏教系の建物が近くにある」と書かれておったのでそれをランドマークとして探しておると、豊川放水路の近くになんか立派な寺院のようなものがある。
寺院とはあれにちげえねえ、ならばこの近くにMauiとやらはあるにちげえねえと睨んで辺りを見回すと、遠くの豊川放水路の堤防に沢山、相当沢山の白やぎが放し飼いにされとるのが見えた。
へ?
放し飼い。
クルマに乗っとったんでその遠景を撮影することはままならんかったが、兎に角相当数のやぎが堤防の斜面を歩いとる。
思わず「わああ、すげえ!」と車内で叫び、焦る気持ちを抑えつつそっちの方にクルマを向けると、すぐに牧場のようなものが見つかった。
結構広いその牧場の端っこにはひつじさんが一匹おったが、牧場向かいの堤防には紐に繋がれたやぎが何匹かおる。
そしてその更に先には、さっき見たやぎさんの大群が野に放たれとるのがわかる。
駐車場にクルマを入れて地面に降り立つと、そこにはハイジの爺さんそっくりなヒゲを生やしたやはり爺さんがおった。
ワシを見るなり、
「おう。やぎの餌やりに来たんか。餌やるか」
と問いかけてきたんで、
「え、はい。餌あげてもいいんですか」
と問い返すと、
「ああ、今日はあまり餌やりの人がこんかったから、やぎを堤防に連れて行って草を食べさしとる。あそこに行って餌やってくれ。餌は200円」
殆ど下働きの人扱いなんじゃけど、不思議と全く嫌な感じはせんかった。
財布から200円取り出してハイジの爺さんに差し出すと、木箱から小さめのキャベツを取り出し、包丁で4つくらいに切り分けて、
「これを1枚づつ剥がしてやってくれ」
とキャベツをステンのボウルに入れてワシにくれた。
ワシとしてはもう一刻も早くやぎさんの餌やりがしたいので、ハイジ爺さんに礼も言わず早足でやぎさんの群れ方面に向かったよ。
群れに近づいて来たため、
「ほーれ、やぎ。ほーれ。餌を持ってきたよ〜、餌をあげるからこっちにきたまえよ。ほーいこれやぎさんよ」
等と声掛けをしてみたが、すべてのやぎさんはもう無心に堤防の雑草除去作業に勤しんでおり、ワシには目もくれぬ。
うむ、やはり一見さんには厳しい世界なんじゃろうかと思いつつ、ワシは更に群れにぐいと肉薄した。
そしてボールからキャベツの葉を1枚ちぎってやぎさんに差し出すやいなや、
がんっ!
という強い衝撃をケツに感じた。
「誰じゃコラぁ、ワシのケツをどつくのは誰じゃ!」
と思いつつ後ろを振り向くと、そこには立派な角をはやしたちょっと体がデカいやぎさんが立っており、そいつは巧みにワシの前に体を回しこんでワシの手からキャベツを奪い取り、剰えボウルに入ったキャベツを隙のない眼で狙っておった。
よしわかった、あげるから。
更に1枚千切り、そいつにやろうとすると知らぬ間にワシの横に忍び寄っとった別の大型やぎさんがそれをひったくってむしゃむしゃ食い始めた。
ハッとして周りを見渡すと、先程あんだけワシのことを無視しとったやぎさんたちがいつの間にかワシの周囲を固めており、もう我も我もとワシの持っとるキャベツを狙っとる。
大量のやぎさんがわらわらとワシに近づいてきて、ワシを囲んどる。
「よおしはいはい。いいよみんなにあげるからね。たくさんあるから焦んなくて大丈夫。だから、ほれ、順番順番、じゅんばんだよ。でも先に小さいやぎさんからあげようかな〜」
等とへにゃらけた声で皆をなだめつつ、群れの中にいた生まれて間もないと思われるちっちゃいやぎさんにキャベツを差し出したその時、
「っってえええ!!」
さっきのとは別のデカいやぎさんが、そのデカさに似合わぬ俊敏さでもってワシの前に走りより、勢い余ってその蹄でワシの足を思いっきり踏んづけつつ、ちっちゃいやぎさんにあげようと思っとった葉っぱを横取りしていったのであった。
蹄、結構マジで痛かった。
そいつは首に黄色と黒のプラ製チェーンを巻いており、周囲におる別のやぎさんを威嚇して頭突きをカマして追い払い、明らかに一攫千金を狙っとる。
その凶暴さ、及び黄色と黒の鎖により、ワシはヤツのことを「阪神」と名付けた。
阪神は執拗にワシに纏わりつき、少しでも多くのキャベツを口にしようとしておるため、少し走って逃げて、ちっちゃいやぎさんが集まっている辺りに行ってその子達にキャベツをあげとった。
ワシの周りを囲むちっちゃめのやぎさんを眺めたりなでなでしながら目尻を下げて、
「おう、やっぱ子やぎは可愛いのう」
等とニヤニヤしながら脳天気に餌をあげとったら、
ばきっ!
ぐへっ!
太もも後ろ側にまたもや強い衝撃を受けた。
強烈なやぎさんパンチであった。
阪神級の体のデカさのまた更に別のやぎさんが、ワシの太ももを前足の蹄でキックしたのであった。
かあ!こいつら、金の亡者ならぬキャベツの亡者じゃ。
ならば良し、ならばこちらにもやり方というものがある。
こちとら人間じゃ。
やられっぱなしで済むと思うなよやぎさんどもめ。
反撃しちゃる!
と思いつつ、知恵のある人間たるワシは、取り急ぎそいつから逃げ出したのじゃった。
まさに「三十六計逃げるに如かず」じゃ。
まあしかし、逃げても逃げてもやぎさんたちは追っかけてくるからねえ。
その後はキャベツがなるなるまで「ぐへっ」「いてててて、いてて」「かあ!お口で指をはむはむするな、くすぐったいじゃん」「がんっ」「どかっ」という感じでやぎさんたちを戯れておった。
まあ少し冗談っぽく書きすぎたんだけど、まっこと楽しい場所じゃった。
そうだなー、1時間以上はやぎさんに巻かれとったなあ。
200円払えば沢山のやぎさんたちに囲まれて楽しい時間が過ごせます。
帰りしな、ハイジの爺さんはワシに、
「いやあ、あんた十分に楽しんだな。200%はもとを取ったわ。また来いよな」
と声をかけたのであった。
是非皆様、一度行ってみてはいかがでしょうか。
場所は「豊橋 Maui」で検索してみてください。
以下は、珍しくも写真集でございます。
© ill-health(ruephas) 2018 |
© ill-health(ruephas) 2018 |
© ill-health(ruephas) 2018 |
© ill-health(ruephas) 2018 |
© ill-health(ruephas) 2018 |
© ill-health(ruephas) 2018 |
© ty 2018 |
プロジェクト "山神社"(29) 老津神社
老津神社(愛知県豊橋市老津町宮脇14:0532-23-3007)という大山くん関連神社が豊橋にあると判明し、ワシは直ぐ様席を蹴って東に飛んだ。
立派な神社で参道も長く、境内は掃き清められ、実に清々しい感じじゃった。
参拝当日の朝には神社の例祭が行われた様子で、拝殿は開け放たれそこにはストーブと椅子がおいてあり、社務所の扉も開いておった。
まずは本体にご挨拶ということで参拝。
ここには11柱の神様が祀ってあるんじゃが、我が大山くんはその末席に何とか食い込んでおる。
その後、境内社にも大山くんがおると判明したため、そちらにも参拝。
老津神社には多くの境内社があり、これまた沢山の神様が各境内社に祀られとるわけじゃが、我が大山くんは本殿向かって左側にある四軒長屋型社殿の中に住まわっとった。
なんというか「肩寄あって感」というか、そういう感じで、これはこれでなかなか趣深いです。
四軒長屋なんで、注連縄も四軒合同でございまする。
で、大山くんは文化住宅型四軒長屋社殿の一番右端に祀られとった。
狭いながらも楽しい我が家で、小体ながらもきちんとした表札も掲げられとる。
老津神社本体の祭神に食い込み(ただし末席)、更には境内社の山之神社の主としても意気軒昂な大山くんを確認して満足して神社を後にした。
全国津々浦々各地各所で頑張っている大山くんを見るとまさに我が事の如く嬉しいし、まだまだ探索参拝数が足りないなあとの反省の念も感じるところじゃ。
ただ、ワシが住まう地域にある大山くん物件はほぼすべて行き尽くしており、今後は隣市隣県まで足を伸ばさぬと新規開発もままならぬ状況。
隣市隣県となると書籍的な情報はなかなか手に入らず、Google Mapで当たりを付けるしか探索手段がないため、何か上手いやり方はないかとたまさかには考えとる。
ネットワークのようなものがあればいいんじゃがなあと思っとるこの頃です。
大変立派な神社でござんしたよ © ill-health(ruephas) 2018 |
参拝当日の朝には神社の例祭が行われた様子で、拝殿は開け放たれそこにはストーブと椅子がおいてあり、社務所の扉も開いておった。
まずは本体にご挨拶ということで参拝。
ここには11柱の神様が祀ってあるんじゃが、我が大山くんはその末席に何とか食い込んでおる。
その後、境内社にも大山くんがおると判明したため、そちらにも参拝。
昭和時代の文化住宅を思い出します 高床式で湿度対策は万全じゃ © ill-health(ruephas) 2018 |
なんというか「肩寄あって感」というか、そういう感じで、これはこれでなかなか趣深いです。
四軒長屋なんで、注連縄も四軒合同でございまする。
で、大山くんは文化住宅型四軒長屋社殿の一番右端に祀られとった。
狭いながらも楽しい我が家で、小体ながらもきちんとした表札も掲げられとる。
文化住宅型境内社の右端で 健気に気張る大山くん © ill-health(ruephas) 2018 |
全国津々浦々各地各所で頑張っている大山くんを見るとまさに我が事の如く嬉しいし、まだまだ探索参拝数が足りないなあとの反省の念も感じるところじゃ。
ただ、ワシが住まう地域にある大山くん物件はほぼすべて行き尽くしており、今後は隣市隣県まで足を伸ばさぬと新規開発もままならぬ状況。
隣市隣県となると書籍的な情報はなかなか手に入らず、Google Mapで当たりを付けるしか探索手段がないため、何か上手いやり方はないかとたまさかには考えとる。
ネットワークのようなものがあればいいんじゃがなあと思っとるこの頃です。
温泉に行かない日(355) オトコの前から姿を消したSEA BREEZE
何年も前から、もっと前か、もしかしたら10年とか20年位前とか、要するに相当な期間ワシはSEA BREEZEの製品を愛用しとる。
主に使っとるのはDeo & Waterという体全体に塗りつけてさっぱりする製品で、後はボディソープとシャンプーも使っとる。
ワシは温泉好きな割には暑がりで、例えば冬場に山梨の佐野川温泉の源泉浴槽や、先日訪れた倉真赤石温泉のお湯(いずれも低温で、特に前者は冬に入るヤツは変態扱いされる程度のごく低温)に入ったとでも結構発汗するんじゃが、そんな時にはSEA BREEZEを使って素早くクールダウンしとる。
はっきり申し上げるが、最近では加齢臭を巧みにステルスさせるという目的であることもあっけらかんと告白させて貰おう。
従って、ワシの場合は夏冬気温関係なく、たいてい年がら年中使っとるわけじゃね。
ところがじゃ、数年前のこと。
Deo & Waterを買い求めにドラッグストアに行ってみたところ、いくら探してもそれが見当たらん。
同類の他社製品はじゃんじゃん売っとるんじゃけど、ワシがほしいDeo & Waterが見つからん。
まあ人気商品かもしれんし、従って売り切れとるんじゃろうと思ってその店では諦め、別の店で探してみたんじゃけどやはり見つからん。
おかしなことじゃ。
まあ、Deo & Waterなしでも人生は過ごせると諦めその日は早めに帰って酒呑んでうどん食って早めに就寝した。
また別の日、やはりあれがなくては毎日がもの足りんし、加齢臭を巧みにステルスさせねば職場の者共に白眼視されかねないと危惧したワシは、不退転の決意を持ってドラッグストアに赴いた。
探した。
なかった。
う〜む。
ワシ、店で店員にモノの在り処を訊ねることが何故かニガテなシャイな男なのじゃけど、事ここに至っては最早已むを得ん。
勇気を振り絞って店員に訊いてみたよ。
どうもワシの探し方が大甘だった模様じゃ。
店員に案内されてついていくと、驚いたことにそこは女性用のボディケアというかその手の商品を扱っとるところじゃった。
女性用?????
ワシとしては当然の如く男性向けコーナを探しとった。
事実、去年まではちゃんと男性向けコーナーに売っとった。
Deo & Waterは男性用、しかも成年男性に向けた商品だと思いこんどったし、繰り返しになるが、事実、去年まではちゃんと男性向けコーナーに売っとったんじゃ。
とにかくいま時点でワシは女性向けコーナーにおって、ワシを案内してくれた店員はワシから素早く離れて立ち去った。
初老のオトコが一人で女性商品を扱う場所に立っているのは刑法的には問題ないだろうが世間的には有罪判決であるため、ワシは焦って種類もあたらめず素早く数本の商品を手にして素早くレジに向かい、素早く財布を取り出し素早く代金とTポイントカードを差し出し、素早く商品とお釣りとポイントが加算されたTポイントカードを奪い取り、素早く前後左右を見回して官憲の類がワシを観察していないことを確認し、防犯カメラに顔が映らぬようコソコソとクルマに向かって極めて迅速にその場を立ち去った次第じゃ。
しかし全くどうしたことじゃろう。
SEA BREEZEといえばそのイメージはこうじゃ。
夏の海辺でデカくてかっけー筋肉質のサーファーが上半身裸で立っとって海風に吹かれとる。
その傍らにはパツキンのおネエちゃんが寄り添っとる。
場合によっては、山下達郎のThe theme from Big Waveが流れとる。
そのデカくてかっけー筋肉質のサーファーはSEA BREEZEのなんかの製品を持っており、じゃばじゃば自分の体にかけて気持ちよさそうにして、莞爾として笑う。
どうじゃ。
中年以降のおっさんどもであれば大抵このようなイメージが有るはずじゃろう。
ところが今やなんでか知らんが方向転換しとって、女性コーナーに身をやつす事態となっとる。
驚いたワシはSEA BREEZEの公式サイトを覗いてみた。
そのサイトには、高校の教室を思わせる場所の学習机の上に並べられとるDeo & Waterの写真がばーんとデカく掲げられておる。
またページ下部には若えセイガクさんの写真を使ったバナーもたくさんある。
うむ。
よくわからんが、ワシの愛用品はいつの間にかオンナコドモに強奪されてしもうたようじゃ。
こまったのう。
今後ワシは何を使えばよいのじゃろうか。
仕方ない、加美乃素でもつかうかのう。
こちらからは以上です。
主に使っとるのはDeo & Waterという体全体に塗りつけてさっぱりする製品で、後はボディソープとシャンプーも使っとる。
ワシは温泉好きな割には暑がりで、例えば冬場に山梨の佐野川温泉の源泉浴槽や、先日訪れた倉真赤石温泉のお湯(いずれも低温で、特に前者は冬に入るヤツは変態扱いされる程度のごく低温)に入ったとでも結構発汗するんじゃが、そんな時にはSEA BREEZEを使って素早くクールダウンしとる。
はっきり申し上げるが、最近では加齢臭を巧みにステルスさせるという目的であることもあっけらかんと告白させて貰おう。
従って、ワシの場合は夏冬気温関係なく、たいてい年がら年中使っとるわけじゃね。
ところがじゃ、数年前のこと。
Deo & Waterを買い求めにドラッグストアに行ってみたところ、いくら探してもそれが見当たらん。
同類の他社製品はじゃんじゃん売っとるんじゃけど、ワシがほしいDeo & Waterが見つからん。
まあ人気商品かもしれんし、従って売り切れとるんじゃろうと思ってその店では諦め、別の店で探してみたんじゃけどやはり見つからん。
おかしなことじゃ。
まあ、Deo & Waterなしでも人生は過ごせると諦めその日は早めに帰って酒呑んでうどん食って早めに就寝した。
また別の日、やはりあれがなくては毎日がもの足りんし、加齢臭を巧みにステルスさせねば職場の者共に白眼視されかねないと危惧したワシは、不退転の決意を持ってドラッグストアに赴いた。
探した。
なかった。
う〜む。
ワシ、店で店員にモノの在り処を訊ねることが何故かニガテなシャイな男なのじゃけど、事ここに至っては最早已むを得ん。
勇気を振り絞って店員に訊いてみたよ。
「えっとそのあの、SEA BREEZEのほれ、プラの楕円形のボトルに入った体にしゃかしゃか塗ったくるやつあるでしょう、あれってどこですか」あるのか。
「ああ、はいございますよ。コチラへどうぞ」
どうもワシの探し方が大甘だった模様じゃ。
店員に案内されてついていくと、驚いたことにそこは女性用のボディケアというかその手の商品を扱っとるところじゃった。
女性用?????
ワシとしては当然の如く男性向けコーナを探しとった。
事実、去年まではちゃんと男性向けコーナーに売っとった。
Deo & Waterは男性用、しかも成年男性に向けた商品だと思いこんどったし、繰り返しになるが、事実、去年まではちゃんと男性向けコーナーに売っとったんじゃ。
とにかくいま時点でワシは女性向けコーナーにおって、ワシを案内してくれた店員はワシから素早く離れて立ち去った。
初老のオトコが一人で女性商品を扱う場所に立っているのは刑法的には問題ないだろうが世間的には有罪判決であるため、ワシは焦って種類もあたらめず素早く数本の商品を手にして素早くレジに向かい、素早く財布を取り出し素早く代金とTポイントカードを差し出し、素早く商品とお釣りとポイントが加算されたTポイントカードを奪い取り、素早く前後左右を見回して官憲の類がワシを観察していないことを確認し、防犯カメラに顔が映らぬようコソコソとクルマに向かって極めて迅速にその場を立ち去った次第じゃ。
しかし全くどうしたことじゃろう。
SEA BREEZEといえばそのイメージはこうじゃ。
夏の海辺でデカくてかっけー筋肉質のサーファーが上半身裸で立っとって海風に吹かれとる。
その傍らにはパツキンのおネエちゃんが寄り添っとる。
場合によっては、山下達郎のThe theme from Big Waveが流れとる。
そのデカくてかっけー筋肉質のサーファーはSEA BREEZEのなんかの製品を持っており、じゃばじゃば自分の体にかけて気持ちよさそうにして、莞爾として笑う。
どうじゃ。
中年以降のおっさんどもであれば大抵このようなイメージが有るはずじゃろう。
ところが今やなんでか知らんが方向転換しとって、女性コーナーに身をやつす事態となっとる。
驚いたワシはSEA BREEZEの公式サイトを覗いてみた。
そのサイトには、高校の教室を思わせる場所の学習机の上に並べられとるDeo & Waterの写真がばーんとデカく掲げられておる。
またページ下部には若えセイガクさんの写真を使ったバナーもたくさんある。
うむ。
よくわからんが、ワシの愛用品はいつの間にかオンナコドモに強奪されてしもうたようじゃ。
こまったのう。
今後ワシは何を使えばよいのじゃろうか。
仕方ない、加美乃素でもつかうかのう。
こちらからは以上です。
2018年12月2日日曜日
倉真赤石温泉(13)
先週に引き続き、今週またもや行ってしもうた。
先週赴いた時にワシ自身も結果として「どんぐりコーヒー」開発陣の一員となったわけじゃが、こんなワシでも一応法人務めにより稼ぐサラリーで糊口を凌いでいるわけじゃので平日に開発作業は罷りならん。
その分、(多分会長の娘さんかなと思われる)女性が力強く、
「私が来週までになんとかしますから次の週末には必ず来てください!」
なる誠に力強い宣言をなすったので、その(多分会長の娘さんかなと思われる)女性にその開発のすべてを任せ、今日までの平日はリーマンとしての職務にあたっとった。
で本日早速に倉真赤石温泉に赴くと、普段は殆ど停まっとらん客のクルマが3台も停まっとる。
珍しくも千客万来の様子。
取り急ぎあの素晴らしいお湯に入り、狭い浴槽に先客2名とともに入り、彼らとともに静岡は瀬名の平山温泉の件や、ワシとしては最高難度の超秘湯と認定しとる名神一宮インターのところにあるラブホの湯などについて暫く語らい、その後着衣をして満を持して休憩所に向かったのじゃった。
その間にも別口の客が訪れておって、いつもはワシと会長しかおらんその部屋は結構な込具合であったがそれには関与せず、(多分会長の娘さんかなと思われる)女性が淹れてくれとるはずのどんぐりコーヒーの仕上がりを待っておった。
そして10分位あとのことじゃ。
遂に出てきたよ。
もうどっから見てもコーヒー © ill-health(ruephas) 2018 |
先週より明らかに、色がコーヒー側に近寄ってきとる。
早速一口啜る。
おを!
これは先週とは違う。
何段も進化しとる。
既に麦茶ではなく、はっきりとコーヒー方面の味に変わっとる!
味も濃く、それなのにエグみや苦味は殆ど感じられぬ。
どのような開発を進めたかについて(多分会長の娘さんかなと思われる)女性に問うと、
「どんぐりの実を源泉に漬けて灰汁抜きする時間を長くして、焙煎(と言ってもフライパンで炒るだけじゃけど)も長くしました」
なるほどね〜。
しかしじゃ、全て飲み干した後に思ったのは、もう少しだけ濃ければ完璧なんじゃがなあ、ということじゃった。
なので(多分会長の娘さんかなと思われる)女性にその旨伝え、
「もうほんの少しだけどんぐりの粉の量を多くしてもう一杯だけ淹れて貰えますか」
とお願いしてみたところ、快い承諾を得られた。
その直後、なんと7人組のハイカーが新規客として登場し、もう休憩所も満員浴槽内も満員という、ここ倉真赤石温泉としては異常事態と云うべき状況になってしもうたが、そのような中(多分会長の娘さんかなと思われる)女性は落ち着き払って客を捌きつつ、ちょっと濃い目のコーヒーを淹れてくれた。
それがこれじゃ。
違いがわかる男の、倉真どんぐりコーヒー だばだ〜、だ〜だばだ〜、だばだ〜 © ill-health(ruephas) 2018 |
わかるかなあ。
前のに比べてコーヒーに照りのようなものが感じられるじゃろう。
もう殆ど完成したと見た。
で、ドキドキ胸熱状態で一口。
よし!
これでヨシ!
うまい具合に濃くなって、しかし不思議なことにエグみや変な苦味は増えとらん。
なんて言えばいいんじゃろう。
味だけが濃くなって、その他の不快な味は全然増えん。
不思議なことじゃよ。
コーヒーに添えてくれたチョコ食べながら頂けばいいバランスじゃし、あと、ワシは普段コーヒーはブラックしか飲まんのじゃけど、このどんぐりコーヒーに関してだけはミルク(コーヒーフレッシュ)が絶対に合うと思う。
残念ながら温泉にもワシ自身にもその用意がなかったため試せなかったんじゃが、次回はそれを懐に忍ばせて行こうと思う。
で、ワシとしては商品化OKと思う。
倉真赤石温泉のメニューに載せてよしと断言する。
値付けは最初300円かと思ったが、温泉のメニューには既に普通のコーヒーが300円として載っておる。
どんぐりコーヒーは確かに原価はかかっとらんものの、人件費相当額を考えると普通のコーヒー以上の値付けが必要じゃろう。
したがって、コーヒーフレッシュを一個付けた上で最低でも400円、可能であれば500円取ってもよろしかろうと判断するところじゃ。
しかもこれは恐らくは季節限定メニューじゃろう。
毎年この時期だけじゃ。
更に恐らくは、そう沢山は淹れられん。
1日限定10杯といったところが妥当なとこと思われる。
そういうような事を(多分会長の娘さんかなと思われる)女性に申し述べたところ、
「1日10人も客こないから」
というお返事じゃった。
いやいや、今日の商売繁盛っぷりを目の当たりにするとそうとも限らんとは思うんじゃけどね。
兎に角是非、売り出してもらいたいものじゃと思う。
倉真赤石温泉って、会長が暇でいろいろ「悪戯ばかりしている」(本人談)のでほんとに面白くて飽きないんじゃよなあ。
そして(多分会長の娘さんかなと思われる)女性という新キャラも相まって、ますます目が離せない場所になってきとる。
ちなみに帰りしなに会長が、
「最近はあの娘に怒られてばかりおる」
とボヤいておったので、(多分会長の娘さんかなと思われる)女性ではなく、今後「会長の娘」とします。
酋長の娘のようで、誠にいいではないか。
わはははは。
2018年12月1日土曜日
温泉に行かない日(354) ニッポン全国やぎさんまっぷ
正確には覚えとらんが、いつからかやぎに惹かれるようになってしもうた。
なんでかはわからん。
きっかけもわからん。
しかし、なんだかやぎはいいぞと。
あんた、ワシのことを基地外を見る目で見とるじゃろう。
それはわかる。
じゃが、これらの写真を見たあとであんた自身がどう変わるか見てみよう。
場も辨えずかわいい猫が一匹にゃあと紛れ込んどるがそれは置いといてじゃ、ほれあんた、案外こりゃあやぎいいじゃん、って思ったろう。
思わん奴は絶交じゃ。
かわったろ、あんた。
これらの写真、これらのやぎ達により優しい気分が爆裂しとるはずじゃろう。
優しい気分が爆裂。
日本語は素晴らしいのう。
それは良い、良いとしてじゃ。
あんたはもう既に、明日の日曜日には全力でやぎに会いたい体質に変わっとるはずじゃ。
そんなあなたに素晴らしいプレゼントじゃ。
即ち。
ニッポン全国やぎさんまっぷ
じゃよ。
これさえあらば好きな時にあんたに取って都合の良い場所におる、かんわいいやぎに出会うことができるじゃろう。
まあじゃな、「ニッポン全国」と歌い上げる割には極端に中部地方、更に言えば静岡、もっと云えば浜松あたりにやぎ印が集中しとるきらいはあるが、まあそれはそれ。
発展途上の地図と思えば宜しい。
地図好きなワシじゃので、今まで変な地図をGoogleでたくさん作って来て、公衆トイレの分布を書いた地図とかいろいろやってみたけれど、今の所気に入っていて生き残っている温/泉/週/記Map、プロジェクト”山神社”Map、共々、超暇な時にでも見ていただいて、生活や仕事で気分がささくれだってきたらじゃね、やぎまっぷを使ってやぎに会いに行ってみてよ。
やぎに会いに行って、やぎを撫でてみてよ。
やぎに向かって「べへへへへへ〜〜〜〜っ」って云ってみてよ。
優しくなれるから。
なんでかはわからん。
きっかけもわからん。
しかし、なんだかやぎはいいぞと。
あんた、ワシのことを基地外を見る目で見とるじゃろう。
それはわかる。
じゃが、これらの写真を見たあとであんた自身がどう変わるか見てみよう。
© ill-health(ruephas) 2018 |
© ill-health(ruephas) 2018 |
© ill-health(ruephas) 2018 |
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場も辨えずかわいい猫が一匹にゃあと紛れ込んどるがそれは置いといてじゃ、ほれあんた、案外こりゃあやぎいいじゃん、って思ったろう。
思わん奴は絶交じゃ。
かわったろ、あんた。
これらの写真、これらのやぎ達により優しい気分が爆裂しとるはずじゃろう。
優しい気分が爆裂。
日本語は素晴らしいのう。
それは良い、良いとしてじゃ。
あんたはもう既に、明日の日曜日には全力でやぎに会いたい体質に変わっとるはずじゃ。
そんなあなたに素晴らしいプレゼントじゃ。
即ち。
ニッポン全国やぎさんまっぷ
じゃよ。
これさえあらば好きな時にあんたに取って都合の良い場所におる、かんわいいやぎに出会うことができるじゃろう。
まあじゃな、「ニッポン全国」と歌い上げる割には極端に中部地方、更に言えば静岡、もっと云えば浜松あたりにやぎ印が集中しとるきらいはあるが、まあそれはそれ。
発展途上の地図と思えば宜しい。
地図好きなワシじゃので、今まで変な地図をGoogleでたくさん作って来て、公衆トイレの分布を書いた地図とかいろいろやってみたけれど、今の所気に入っていて生き残っている温/泉/週/記Map、プロジェクト”山神社”Map、共々、超暇な時にでも見ていただいて、生活や仕事で気分がささくれだってきたらじゃね、やぎまっぷを使ってやぎに会いに行ってみてよ。
やぎに会いに行って、やぎを撫でてみてよ。
やぎに向かって「べへへへへへ〜〜〜〜っ」って云ってみてよ。
優しくなれるから。
2018年11月30日金曜日
温泉に行かない日(353) 3たび遠近両用眼鏡を買いに行く
富士に単身赴任中、それまで否定し続けていた「老眼」についてそれを素直に認め遠近両用眼鏡を購入した。
2014年9月のことよ。
その当時は近視用の眼鏡をかけておったんじゃが、痩せるために夜な夜なウォーキングしとる時、現在位置や時間を確認するためにスマホを見てもぼやけ切って何も見えず、嗚呼ワシはもう老眼なんじゃなあと思い知った。
で、富士宮のイオンに入っとるメガネの愛眼にいって作った。
世界は激変し、すべてが見える。
近視部分はまああまり感動はなかったんじゃけど、老眼部分についてはもう素晴らしいの一言。
だってじゃな、眼鏡をおでこに移動させなくとも新聞の株価欄が読めるんじゃよ。
もうびっくりじゃった。
暫くはそれでもって快適な初老生活を満喫しておったんじゃけど、作ってから2年後くらいに少し近視部分がきつうなって来て、また眼鏡をかけたまま温泉に入っとった関係かフレームが温泉成分にやられ、ちいとはげちょびてきたんで清水の舞台から飛び下りるくらいの相当な決意を持って人生初めてのRay-Banのフレームを買った。
ちいとばかしお洒落じゃし、とても気に入っておる。
それからもう2年も経つんじゃが、最近またもや老眼部分が、つまり手元がもう全然見えんくなってきた。
あと、Ray-Banのフレームも結構ガタピシしてきたんで、本日累計3本めの遠近両用眼鏡を作りに行った。
ワシはもうすっかり愛眼を信頼しきっとるため(以前、Zoffという眼鏡屋の最悪な対応に激怒したため、このブログにボロッカスに書いてやったんじゃけど、不満ながら一応手打ちをしたため現在そのポストは非公開じゃ)、一番近くにあるメガネの愛眼に行って店員の兄さんに相談した。
兄さんはいくつかの複雑そうな機械を巧みに操り、また、何枚もの丸いレンズのようなものでワシの眼を矯正し、それらが一通り終わった後にワシにこう云った。
遠くについては、弱くしたにも関わらず確かによく見えるし、手元についてもよく見える。
「株価欄」が読める。
これはいいな。
ということで、あっさりと3本めを購入。
ちなみにレンズには、かなり強力なブルーライトカット機能をオプションで付けてもろうたよ。
しかし、何じゃなあ、この調子でじゃんじゃん老眼が進んでくってのは空恐ろしい話じゃよ。
適当なところで止まってほしいもんじゃよ。
飛蚊症の影響で左目には元気いっぱい何本もの糸くずがうねうね動いとるし、しかしまあこういうことにも何とか折り合いつけて人生過ごしていかんとねえ。
2014年9月のことよ。
その当時は近視用の眼鏡をかけておったんじゃが、痩せるために夜な夜なウォーキングしとる時、現在位置や時間を確認するためにスマホを見てもぼやけ切って何も見えず、嗚呼ワシはもう老眼なんじゃなあと思い知った。
で、富士宮のイオンに入っとるメガネの愛眼にいって作った。
世界は激変し、すべてが見える。
近視部分はまああまり感動はなかったんじゃけど、老眼部分についてはもう素晴らしいの一言。
だってじゃな、眼鏡をおでこに移動させなくとも新聞の株価欄が読めるんじゃよ。
もうびっくりじゃった。
暫くはそれでもって快適な初老生活を満喫しておったんじゃけど、作ってから2年後くらいに少し近視部分がきつうなって来て、また眼鏡をかけたまま温泉に入っとった関係かフレームが温泉成分にやられ、ちいとはげちょびてきたんで清水の舞台から飛び下りるくらいの相当な決意を持って人生初めてのRay-Banのフレームを買った。
ちいとばかしお洒落じゃし、とても気に入っておる。
それからもう2年も経つんじゃが、最近またもや老眼部分が、つまり手元がもう全然見えんくなってきた。
あと、Ray-Banのフレームも結構ガタピシしてきたんで、本日累計3本めの遠近両用眼鏡を作りに行った。
ワシはもうすっかり愛眼を信頼しきっとるため(以前、Zoffという眼鏡屋の最悪な対応に激怒したため、このブログにボロッカスに書いてやったんじゃけど、不満ながら一応手打ちをしたため現在そのポストは非公開じゃ)、一番近くにあるメガネの愛眼に行って店員の兄さんに相談した。
兄さんはいくつかの複雑そうな機械を巧みに操り、また、何枚もの丸いレンズのようなものでワシの眼を矯正し、それらが一通り終わった後にワシにこう云った。
「いまですね、眼鏡の近視のほうがだいぶ強くなっちゃってますね。つまり近視の度合いが少し改善されているようです」へえ。
「あ、そうなんですか。自然治癒してきてるってことですか」それはぬか喜びじゃった。
「まあ、そういう言い方もできますけど、別の言い方すると老眼が結構進んじゃったという言い方のほうが妥当でしょう」うむ、それについては受け入れざるを得まい。
「で、ほら、いまそれに合わせた状態なんですけど、随分見やすくなってませんか」近視の矯正度合いを今のより2段階ぐらい落として、その代り老眼のほうを少し強めたということじゃった。
遠くについては、弱くしたにも関わらず確かによく見えるし、手元についてもよく見える。
「株価欄」が読める。
これはいいな。
「じゃあレンズはこの強さにしましょう。フレームはどうなさいますか?今のフレームをお使いになりますか」他のフレームは一切試さず、兄さんが勧めてくれたフレームに決めてしまった。
「いや、実はツルの根本が少し折れてるんです。なのでフレームごと買います」
「かしこまりました。今のような感じのデザインになさいますか」
「そうですね。少し昔っぽいデザインのが好みなんで、何だろ鼈甲っぽいフレームで、今あんまり流行ってない感じのやつだとどんなものがありますか」
「そうすると、やはりお客様が今使ってらっしゃるRay-Banのこれが一番いいのではないかと。少し丸い感じなんですがこれなんかいかがですか」
「はいこれにします」
レンズの模様はこういうデザインです いま流行りの模様らしいです 嘘です © ill-health(ruephas) 2018 |
ちなみにレンズには、かなり強力なブルーライトカット機能をオプションで付けてもろうたよ。
しかし、何じゃなあ、この調子でじゃんじゃん老眼が進んでくってのは空恐ろしい話じゃよ。
適当なところで止まってほしいもんじゃよ。
飛蚊症の影響で左目には元気いっぱい何本もの糸くずがうねうね動いとるし、しかしまあこういうことにも何とか折り合いつけて人生過ごしていかんとねえ。
2018年11月25日日曜日
倉真赤石温泉(12)
もうここには軟便も、
ん??
大丈夫かGoogle日本語入力、何遍も来てて沢山書いててもう飽きるんじゃないか書くことがないんじゃないかと思ったりするけど、温泉の主(ぬし)たる鈴木会長(本名は知らない)の個性的な性格や行動様式もあって全く飽きることがない。
今日地元では航空自衛隊浜松基地で航空祭をやっておって大変にウルサイため、避難のために倉真赤石温泉に行ってきた。
山林のところどころが段々に秋の表情が見え始めとる。
ここの泉質の素晴らしさに関してはもうくだくだしいんで省きます。
源泉は炭酸泉で、残念ながら加温のため浴槽では目に見える形での炭酸成分は感じることは出来んのじゃけど、先日行った磐田ななつぼしという人工炭酸泉がウリのスーパー銭湯の壁に書いてあることによれば、目に見えないお湯の中に溶け込んだ成分こそが大事ということなので、この倉真赤石温泉も多分効能あらかたじゃろうと思う。
その代り、夏場になれば屋上の源泉浴槽を楽しめるし、加温した内湯の浴槽にはもう嫌になるほどの湯の華が舞い踊っとる。
暫く前までは浴槽内に石鹸シャンプーの備えがあったんじゃが今はなくその代り、
という掲示が新たにされておる。
なかなかいいことでありますので、皆様ここに来るときには家でシャワー済ませてからのほうが宜しい。
で、鈴木会長はもう既に80歳をとっくに超えた爺様なんじゃけどまだまだ意気貢献としており、大きなことから小さなことまでいろんなことに挑戦しておる。
でじゃな、これじゃ。
何か茶色い粉状のものが水の中に入っておる。
これは現在鈴木会長が新たに取り組んどるどんぐりコーヒーの原料じゃ。
最近温泉の周りの山林を散歩しとる時に、あまりに大量のどんぐりが落ちておることに改めて感銘を受け、ならばこのどんぐりを何とかすればコーヒーになるんじゃなかろうかと思いたったらしい。
そこで今朝どんぐりを拾い集め硬い殻を剥き実を取り出し、詳しいことは聞いとらんが兎に角何かの下処理をしてコーヒーのようにして濾して飲んでみたらしい。
結果としては余りに渋く余りに不味かったため一口飲んだのも吐き出し、全部捨ててしまったと。
そういう話をしてくれたからワシもちょっとばかし興味が出てきて、
「だったらほれ、ここの温泉、炭酸泉だし、粉にしたどんぐりの実を源泉に漬けといたら、渋みとか灰汁とか抜けないですかね」
と提案してみた。
何となくだけど、普通の水より炭酸成分が入ったやつのほうがその手の苦味とかうまく抜けそうな気がしない?
すると、
「うん。ワシもそう云われると思って既に温泉でアク抜きしとる」
おかしい。
今日ワシがここ来ることは事前には連絡しとらんかったんじゃが、まあ良いわ。
先程の写真の通り、温泉に浸かったどんぐりの粉を木べらでかき回しながら、
「朝からしとるから、もうかれこれ半日かな」
「へえ、じゃあ適当なとこで水分切って天日干しして少し火を通せば飲めるかもですね」
「でもなあ、あの苦味がいい具合に抜けんと」
「じゃあ今どんな具合かちょっと味見してみてくださいよ」
とお願いしてみると、今朝の苦味が相当応えている様子で明らかにヤだという表情を浮かべたため、
「じゃあちょっと僕が味見してみますね」
と云って、指先に粉を取って口に入れてみた。
「ん?あれ、全然苦味ないですよ。あれ、オレ舌バカになったかな。全然大丈夫な感じですよ」
「へ?本当かい?じゃああんた、ちょっとやってみるか?飲んでみたいか?よし作ってみよう」
実は適当なところで切りをつけて帰ろうと思っとったんじゃけど、何か目に見えない未知のフォース(つまり理力じゃね)のようなものに突き動かされつつある鈴木会長の勢いに巻き込まれた形になってしまった。
「とりあえずフライパンで水分飛ばして少し炒った感じにすればなんとかなるんじゃないかね」
会長は厨房から小さな網を持ってきて適量をそこに移し、厨房に戻っていった。
ワシも何か目に見えない未知のフォース(つまり理力じゃね)のようなものに突き動かされつつあるようで、許可も得ないまま会長の後ろについていって薄暗い厨房に入った。
会長はデカい五徳に火を入れ、フライパンを乗せてそこにどんぐりの粉を躊躇わず投入。
菜箸を巧みに操りながら着実に乾燥作業を進める。
序盤、フライパンに少し焦げ付きかけるような挙動を見せたものの、会長は構わず乾燥焙煎作業を進め、その形状も段々と変化を見せ始める。
このあたりになると僅かにじゃけど香ばしいいい匂いがしてきたんで、少し食べてみることにした。
「あちあちあち、あちっ。あぢあぢ。ぱくっ。ん。あ!これ普通に食べれますよ。え〜っと、噛むと僅かに渋みはあるけど全然食べれますよ」
ほんとにそうで、旨味はないけど苦味とか渋みとかは結構いい感じで抜けている。
思ったのは、この状態のどんぐりをもう少し砕いて、クッキーの生地に混ぜ込んで焼いたら少し苦味のある大人のクッキーになって美味しそうなんじゃないか。
これ絶対ありです。
しかし本日の目的はどんぐりコーヒーを試飲することじゃから、調理役を会長からワシに交代し、菜箸ではなく木べらを使ってできるだけ細かくしつつ乾燥焙煎作業を進める。
その手付きを見て、(多分会長の娘さんかなと思われる)女性が、
「いや〜、なんか手付きがいいですね」
と褒めたりするので更に気合いをいれて作業を進める。
暫くすると会長から、
「うん。これくらいでいいじゃろ」
との許可が降りたため作業を終了、あとは(多分会長の娘さんかなと思われる)女性にバトンタッチ。
暫く待っておると(多分会長の娘さんかなと思われる)女性が、
「は〜い。出来ましたよ〜」
と言いながらコーヒーカップを2つ持ってきてくれた。
ぱっと見、全くコーヒー。
ただ、コーヒーよりは若干色が薄く、濃いめ麦茶という色合いかな。
さあ、早速頂くことにしよう。
一口すすってみた。
「ん。こりゃいかん」
とワシ。
会長も同じく、
「うーん。これは…。これはいかんな」
同じ感想の言葉。
「そう。これはあれですよ、単なるすごく美味しい麦茶ですよ。えっと、何かが抜けすぎてますね。なんだろ?」
「うん。パンチ力がない。今朝のあの凄さはどこに?確かに単なる美味しいお茶だね」
そう、ホントに美味しいお茶に仕上がってます。
「これはこれで多分、冷やしておいてお風呂上がりに飲んだらすごく美味しくていいですよ」
「でも、コーヒーではない」
「そう、コーヒーではない」
両者意見は一致し、再起を期すことに決定した。
帰るためにクルマに乗り込むワシに向かって(多分会長の娘さんかなと思われる)女性が、
「絶対美味しいコーヒーにしますから、近いうちに来てくださいね」
うん、来週には素晴らしい紅葉になると会長も云っとるし、そう、早速来週に再訪することとしよう。
赤く染まった山を眺めながら美味しいどんぐりコーヒーをいただければ、きっと最高の気分になれるだろう。
ん??
大丈夫かGoogle日本語入力、何遍も来てて沢山書いててもう飽きるんじゃないか書くことがないんじゃないかと思ったりするけど、温泉の主(ぬし)たる鈴木会長(本名は知らない)の個性的な性格や行動様式もあって全く飽きることがない。
今日地元では航空自衛隊浜松基地で航空祭をやっておって大変にウルサイため、避難のために倉真赤石温泉に行ってきた。
山林のところどころが段々に秋の表情が見え始めとる。
会長曰く「来週には山じゅうもっといい色になるよ」 © ill-health(ruephas) 2018 |
源泉は炭酸泉で、残念ながら加温のため浴槽では目に見える形での炭酸成分は感じることは出来んのじゃけど、先日行った磐田ななつぼしという人工炭酸泉がウリのスーパー銭湯の壁に書いてあることによれば、目に見えないお湯の中に溶け込んだ成分こそが大事ということなので、この倉真赤石温泉も多分効能あらかたじゃろうと思う。
その代り、夏場になれば屋上の源泉浴槽を楽しめるし、加温した内湯の浴槽にはもう嫌になるほどの湯の華が舞い踊っとる。
暫く前までは浴槽内に石鹸シャンプーの備えがあったんじゃが今はなくその代り、
お湯だけを、泉質だけをただ楽しむべし © ill-health(ruephas) 2018 |
なかなかいいことでありますので、皆様ここに来るときには家でシャワー済ませてからのほうが宜しい。
で、鈴木会長はもう既に80歳をとっくに超えた爺様なんじゃけどまだまだ意気貢献としており、大きなことから小さなことまでいろんなことに挑戦しておる。
でじゃな、これじゃ。
何かの工業製品の原料にも見えるがどんぐりです © ill-health(ruephas) 2018 |
これは現在鈴木会長が新たに取り組んどるどんぐりコーヒーの原料じゃ。
最近温泉の周りの山林を散歩しとる時に、あまりに大量のどんぐりが落ちておることに改めて感銘を受け、ならばこのどんぐりを何とかすればコーヒーになるんじゃなかろうかと思いたったらしい。
そこで今朝どんぐりを拾い集め硬い殻を剥き実を取り出し、詳しいことは聞いとらんが兎に角何かの下処理をしてコーヒーのようにして濾して飲んでみたらしい。
結果としては余りに渋く余りに不味かったため一口飲んだのも吐き出し、全部捨ててしまったと。
そういう話をしてくれたからワシもちょっとばかし興味が出てきて、
「だったらほれ、ここの温泉、炭酸泉だし、粉にしたどんぐりの実を源泉に漬けといたら、渋みとか灰汁とか抜けないですかね」
と提案してみた。
何となくだけど、普通の水より炭酸成分が入ったやつのほうがその手の苦味とかうまく抜けそうな気がしない?
すると、
「うん。ワシもそう云われると思って既に温泉でアク抜きしとる」
おかしい。
今日ワシがここ来ることは事前には連絡しとらんかったんじゃが、まあ良いわ。
先程の写真の通り、温泉に浸かったどんぐりの粉を木べらでかき回しながら、
「朝からしとるから、もうかれこれ半日かな」
「へえ、じゃあ適当なとこで水分切って天日干しして少し火を通せば飲めるかもですね」
「でもなあ、あの苦味がいい具合に抜けんと」
「じゃあ今どんな具合かちょっと味見してみてくださいよ」
とお願いしてみると、今朝の苦味が相当応えている様子で明らかにヤだという表情を浮かべたため、
「じゃあちょっと僕が味見してみますね」
と云って、指先に粉を取って口に入れてみた。
「ん?あれ、全然苦味ないですよ。あれ、オレ舌バカになったかな。全然大丈夫な感じですよ」
「へ?本当かい?じゃああんた、ちょっとやってみるか?飲んでみたいか?よし作ってみよう」
実は適当なところで切りをつけて帰ろうと思っとったんじゃけど、何か目に見えない未知のフォース(つまり理力じゃね)のようなものに突き動かされつつある鈴木会長の勢いに巻き込まれた形になってしまった。
「とりあえずフライパンで水分飛ばして少し炒った感じにすればなんとかなるんじゃないかね」
会長は厨房から小さな網を持ってきて適量をそこに移し、厨房に戻っていった。
現段階では口にすべきものとは思えないがどんぐりです © ill-health(ruephas) 2018 |
会長はデカい五徳に火を入れ、フライパンを乗せてそこにどんぐりの粉を躊躇わず投入。
味噌ではなくどんぐりです © ill-health(ruephas) 2018 |
何か良くないものに見えるかもしれんがどんぐりです © ill-health(ruephas) 2018 |
こら誰だヤギのなんとかって云ったヤツは どんぐりです © ill-health(ruephas) 2018 |
「あちあちあち、あちっ。あぢあぢ。ぱくっ。ん。あ!これ普通に食べれますよ。え〜っと、噛むと僅かに渋みはあるけど全然食べれますよ」
ほんとにそうで、旨味はないけど苦味とか渋みとかは結構いい感じで抜けている。
思ったのは、この状態のどんぐりをもう少し砕いて、クッキーの生地に混ぜ込んで焼いたら少し苦味のある大人のクッキーになって美味しそうなんじゃないか。
これ絶対ありです。
しかし本日の目的はどんぐりコーヒーを試飲することじゃから、調理役を会長からワシに交代し、菜箸ではなく木べらを使ってできるだけ細かくしつつ乾燥焙煎作業を進める。
その手付きを見て、(多分会長の娘さんかなと思われる)女性が、
「いや〜、なんか手付きがいいですね」
と褒めたりするので更に気合いをいれて作業を進める。
暫くすると会長から、
「うん。これくらいでいいじゃろ」
との許可が降りたため作業を終了、あとは(多分会長の娘さんかなと思われる)女性にバトンタッチ。
暫く待っておると(多分会長の娘さんかなと思われる)女性が、
「は〜い。出来ましたよ〜」
と言いながらコーヒーカップを2つ持ってきてくれた。
おほっ!これまんまコーヒーじゃん! © ill-health(ruephas) 2018 |
ただ、コーヒーよりは若干色が薄く、濃いめ麦茶という色合いかな。
さあ、早速頂くことにしよう。
一口すすってみた。
「ん。こりゃいかん」
とワシ。
会長も同じく、
「うーん。これは…。これはいかんな」
同じ感想の言葉。
「そう。これはあれですよ、単なるすごく美味しい麦茶ですよ。えっと、何かが抜けすぎてますね。なんだろ?」
「うん。パンチ力がない。今朝のあの凄さはどこに?確かに単なる美味しいお茶だね」
そう、ホントに美味しいお茶に仕上がってます。
「これはこれで多分、冷やしておいてお風呂上がりに飲んだらすごく美味しくていいですよ」
「でも、コーヒーではない」
「そう、コーヒーではない」
両者意見は一致し、再起を期すことに決定した。
帰るためにクルマに乗り込むワシに向かって(多分会長の娘さんかなと思われる)女性が、
「絶対美味しいコーヒーにしますから、近いうちに来てくださいね」
うん、来週には素晴らしい紅葉になると会長も云っとるし、そう、早速来週に再訪することとしよう。
赤く染まった山を眺めながら美味しいどんぐりコーヒーをいただければ、きっと最高の気分になれるだろう。
2018年11月18日日曜日
大東温泉シートピア(1)
大東温泉シートピア(正式名称は「掛川市健康ふれあい館」:静岡県掛川市国安2808-2:0537-72-1126:¥510:10:00~21:00:定休火曜と1月1日)については何回も来ているんじゃけど書いとらんかったのはなぜじゃろうか?
ここは、1980年代後半に旧大東町(現・掛川市)が「稀代のバラマキ政策」として悪名高いふるさと創生事業で貰った交付金1億円でもって掘り当てた温泉じゃね。
最初の頃はえっと正確には覚えとらんが確か1000円とかいう料金じゃったが、何年か前に500円(現在は510円)になって随分入りやすくなった。
泉質は高張性弱アルカリ性の茶色いお湯。
浴槽の底に当てた手が十分に見える程度の色の濃さ。
浴槽は全部で5つで、サウナ用の水風呂以外はすべて温泉を使用してます。
開設以降結構な時間が経過しとるので、最近は若干設備の老朽化が見えてきていて、和風露天風呂は故障していて使用休止、入り口入った少し先にある印象的な空間である円形ホールは改修中でした。
まあ、510円にしてはなかなか泉質もいいし、たくさん浴槽があるんで混雑感はそれほどでもないし、家からはちいと遠いけどたまに行く温泉じゃね。
で、今日のテーマは、本日大東温泉で見かけた人々であります。
お風呂、特に昔ながらの銭湯に行くと、面白い入浴客がたまにいるんじゃけど、今日の大東温泉は奇天烈な人が豊作じゃったねえ。
ここは、1980年代後半に旧大東町(現・掛川市)が「稀代のバラマキ政策」として悪名高いふるさと創生事業で貰った交付金1億円でもって掘り当てた温泉じゃね。
最初の頃はえっと正確には覚えとらんが確か1000円とかいう料金じゃったが、何年か前に500円(現在は510円)になって随分入りやすくなった。
泉質は高張性弱アルカリ性の茶色いお湯。
浴槽の底に当てた手が十分に見える程度の色の濃さ。
浴槽は全部で5つで、サウナ用の水風呂以外はすべて温泉を使用してます。
開設以降結構な時間が経過しとるので、最近は若干設備の老朽化が見えてきていて、和風露天風呂は故障していて使用休止、入り口入った少し先にある印象的な空間である円形ホールは改修中でした。
まあ、510円にしてはなかなか泉質もいいし、たくさん浴槽があるんで混雑感はそれほどでもないし、家からはちいと遠いけどたまに行く温泉じゃね。
で、今日のテーマは、本日大東温泉で見かけた人々であります。
- 井上陽水
まず、井上陽水がおった。
浴槽内でRay-Banっぽい形のサングラスを装着しとるおっさん。
最初は目の具合でも悪いのかなと思ったんじゃけど、実際のところはよくわからん。
顔の作りとか雰囲気が兎に角少し痩せた感じの井上陽水にそっくり。
不思議な感じの人じゃった。 - ヘルメットおぢさん
こちらは流石にモノホンのメットを被っとったわけではなく、よく女性が風呂はいる時にほれ、髪の毛がお湯に入らんようにタオルでまとめるじゃろ?
ああ言う感じに髪の毛をまとめとるおぢさんがおった。
その感じが自転車用のあの変なヘルメットがあるじゃろ、あれに良く似とったのでヘルメットおぢさんと命名した。 - 権力争いに負けたボス猿
猿にクリソツな爺さんがおった。
浴槽の中に吹き出しておるジェットを背中に受けながら瞑目してじ〜っとしとる。
その表情見とったら、冬場の定番ニュースである「猿の入浴」に出てくる猿に極めて似とる。
それも何故か表記の通り「かつては群れのリーダーとしてブイブイ云わせとったが、数年前に若手に下剋上されて引退しておとなしくしとる猿」っぽくて。 - 脱ぎ散らかし男
浴槽から出て着衣しようとワシのロッカーに行くと、隣のロッカーを使っとる兄さんが足元中を自らの洋服だらけにしておった。
その洋服の脱ぎ散らかし範囲はワシのロッカー部分にも及んでおり非常に困った。
困ったがその兄さんは洋服をいっかな片付けようとはせぬ。
大変迷惑じゃ。
兄さんはパンツ一丁で椅子に座り、しきりに携帯を見ておる触っておる。
殴ってやろうかと思った。 - 好々爺
特に説明はいらんじゃろう。
始終にこやかにしとる爺さん。
常に柔らかな表情で微笑みながら浴槽につかっており、その表情のまま脱衣室に歩み去っていった。
ああいう爺になりたい。 - 漁師マタギ狩人
見たところ80過ぎな感じの爺なんじゃが、極めて引き締まりきった肉体を持っとるんじゃ。
あれは「わざわざ鍛えた肉体」ではないじゃろう。
なまなかなトレーニングであの肉体に仕上げることはまず無理じゃ。
つまり、日常生活仕事で出来上がってしもうた筋肉じゃろう。
ここ旧大東町は港も近いし山も近い。
ということで、あの爺は地元の漁師orマタギor狩人と勝手に認定した次第じゃ。 - 何かを指折り数え続けるおっさん
これも特に説明不要。
指を折りながら何かを数え、何かに納得し頷き、瞑目する。
ふと目を開け、指を折りながら何かを数え、何かに納得し頷き、瞑目する。
またふと目を開け、指を折りながら何かを数え、何かに納得し頷き、瞑目する。
またふと目を開け、指を折りながら何かを数え、何かに納得し頷き、瞑目する。
またふと目を開け、指を折りながら何かを数え、何かに納得し頷き、瞑目する。 - 低周波浴槽の電気発生器に体を近づかせ過ぎて悲鳴をあげるジジイ
ワシ自身は低周波浴槽(つまり電気風呂)は嫌いなので絶対に入らないんじゃけど、電気風呂に浸かっとる爺さんを何となくぼ〜っと見とったら、そのうちの一人が、
「わあ」
と声を上げた。
「電気ががんと来たよ」
と云っとった。
やはり電気風呂は危険なものと改めて思い知った。
お風呂、特に昔ながらの銭湯に行くと、面白い入浴客がたまにいるんじゃけど、今日の大東温泉は奇天烈な人が豊作じゃったねえ。
また行こうっと。
2018年11月17日土曜日
温泉に行かない日(352) 飛蚊症にかかってしもうた
先日は膵管拡張の疑いを指摘され、結果は事なきを得た。
膵癌は難しい病気と知っていたから恐ろしかったんじゃけど、助かった。
これでワシは油断しとったのじゃろうか。
11月の上旬、関西方面に長期出張していた3日目、黒い糸屑のような、ワームのようなうねうねしたものが左目に入っておってしきりに視野を動き回る。
乱舞しとる。
邪魔じゃし、気持ちが悪い。
目薬を差したりポケットティッシュで拭き取ったりしてみたが、いっかな取れん。
どうも実際には糸屑とかワームではないようじゃ。
しかし、時々視界にいろんな模様が見えることは誰にでもあるし、夜寝て目を閉じるといろんな幾何学的模様が広がることもあり、その類と思って放置しとった。
鬱陶しいが痛みもないし、異物感もないし。
出張から帰った今週の月曜日、朝から始まった会議は暗い部屋でプロジェクタを使ったセッション。
スクリーンに映る文字よりも圧倒的な存在感をもって相変わらず糸屑のようなワームのようなものは左目の視野内に乱舞していて、しかしそれはそれで既に慣れの境地に達しておる。
しかし暫くすると視界の左上半分が翳んできて、さらに左下の方に明るい線状の光、真っすぐ伸びる稲光のようなものが時折ピカリピカリとし始めた。
これはちいとヤバいのではないか?
流石に異常ではないか?
先週始まったこの目の以上は留まる事はなく、むしろ悪化の道を着実に進んでおるように思える。
ちいと不安になってきたんで昼休みに調べてみると、ワシのこの症状は「飛蚊症」と言われているものであり、網膜剥離に伴った症状の場合もあるらしい。
実は先日たまたま、親父の緑内障が悪化し、眼圧を抜くための何かのオペをして右目の視力を失った。
そんなこともあって俄かに恐怖心が襲ってきた。
網膜剥離!?
絶対に困る!
見えなくなるのも勿論困るが、それと同じくらいオペが何より恐ろしい。
中学生の時、ワシの担任の先生がある日起きたら視界の半分が見えなくなっており狼狽え、眼科に行ったら「網膜剥離」と言われてオペをしたそうじゃ。
麻酔のために眼球に注射をされたと言っておった。
考えてもみい。
自らの目玉に注射針が突き刺さる瞬間をまさにその目玉で見るんじゃぞ。
絶対にいやだ。
そうなる前になんとかせねば。
で先日、上司に無理言って眼科にかかってきた。
まず普通に視力検査、眼圧検査、えっと眼底はしたんじゃかね、忘れたが兎に角検査。
また待っとると診察室に呼ばれた。
若い医者じゃった。
問診で上記のような症状に関して窮状を申し述べると、
「ま〜あれですね、飛蚊症ですね」
それは素人のワシにも恐らくそうじゃろうとは見当をつけておった。
「ま〜網膜が捲れちゃってるとか穴が空いとるとか一応心配なんで、ま〜その辺ちゃんと調べましょうかね〜」
と他人事のように云われ(まあ確かに彼にとっては100%他人事じゃ)、暫く待合で待っておれと命じられた。
現在7987連勝中を記録しとるソリティアをしながら待っとると看護師が来て、
「散瞳しますね〜!」
と明るく宣言して目薬をさされた。
少し痛い感じじゃ。
さされて5分後にまた目薬をさされた。
段々明るくなりつつ視野でもって更に連勝記録を伸ばしておると、名を呼ばれた。
氏名生年月日を申し述べて再度診察室に入ると若い医者がフットスヰッチを踏んづけて部屋を暗くし、ワシの目をしつこく調べ始めたな。
「上見て」「右上見て」「右見て」「右下見て」「下見て」「左下見て」「左見て」「左上見て」。
年長者たるワシに対して上から目線で視線をいろいろ向けろと命令する。
更に「上見て」「右上見て」「右見て」「右下見て」「下見て」「左下見て」「左見て」「左上見て」。
を繰り返し、暫く沈思しとる。
なんじゃいその間の持たせ方は。
さては、素人を相手にして無闇に不安を煽ってやろうとする算段じゃろうか。
暫くの沈思の後、若い医者が威厳に満ち溢れた顔面をワシに向け、
「ま、問題ないですね。特に問題ないです。捲れていないし穴も空いてません。放置してても問題ないですね。じゃあお大事に」
と云ってさっさと診療を終わろうとする。
「あ、ん、えっ、ちょ、えっとですね。原因はなんですか」
焦ってワシは問うた。
すると若い医者はやや小首を傾がせて、いかにも「素人がプロに何の質問してるの。僕の貴重な時間を無駄遣いさせないでほしいな」的な表情でもってワシの顔面を眺め、
「原因ですか?所謂、老化ってやつですね」
「ははあ、となると、この症状は改善されない感じですか」
「そうですね。慣れてください」
以上であります。
網膜剥離とか言うことではないとわかったので一安心なんじゃが、老化と断じられるのはなかなか癪にさわるが、まあ仕方あるまいて。
残りの人生を有意義に過ごすために、目をせいぜい大事にしていこうと思う。
膵癌は難しい病気と知っていたから恐ろしかったんじゃけど、助かった。
これでワシは油断しとったのじゃろうか。
11月の上旬、関西方面に長期出張していた3日目、黒い糸屑のような、ワームのようなうねうねしたものが左目に入っておってしきりに視野を動き回る。
乱舞しとる。
邪魔じゃし、気持ちが悪い。
目薬を差したりポケットティッシュで拭き取ったりしてみたが、いっかな取れん。
どうも実際には糸屑とかワームではないようじゃ。
しかし、時々視界にいろんな模様が見えることは誰にでもあるし、夜寝て目を閉じるといろんな幾何学的模様が広がることもあり、その類と思って放置しとった。
鬱陶しいが痛みもないし、異物感もないし。
出張から帰った今週の月曜日、朝から始まった会議は暗い部屋でプロジェクタを使ったセッション。
スクリーンに映る文字よりも圧倒的な存在感をもって相変わらず糸屑のようなワームのようなものは左目の視野内に乱舞していて、しかしそれはそれで既に慣れの境地に達しておる。
しかし暫くすると視界の左上半分が翳んできて、さらに左下の方に明るい線状の光、真っすぐ伸びる稲光のようなものが時折ピカリピカリとし始めた。
これはちいとヤバいのではないか?
流石に異常ではないか?
先週始まったこの目の以上は留まる事はなく、むしろ悪化の道を着実に進んでおるように思える。
ちいと不安になってきたんで昼休みに調べてみると、ワシのこの症状は「飛蚊症」と言われているものであり、網膜剥離に伴った症状の場合もあるらしい。
実は先日たまたま、親父の緑内障が悪化し、眼圧を抜くための何かのオペをして右目の視力を失った。
そんなこともあって俄かに恐怖心が襲ってきた。
網膜剥離!?
絶対に困る!
見えなくなるのも勿論困るが、それと同じくらいオペが何より恐ろしい。
中学生の時、ワシの担任の先生がある日起きたら視界の半分が見えなくなっており狼狽え、眼科に行ったら「網膜剥離」と言われてオペをしたそうじゃ。
麻酔のために眼球に注射をされたと言っておった。
考えてもみい。
自らの目玉に注射針が突き刺さる瞬間をまさにその目玉で見るんじゃぞ。
絶対にいやだ。
そうなる前になんとかせねば。
まず普通に視力検査、眼圧検査、えっと眼底はしたんじゃかね、忘れたが兎に角検査。
また待っとると診察室に呼ばれた。
若い医者じゃった。
問診で上記のような症状に関して窮状を申し述べると、
「ま〜あれですね、飛蚊症ですね」
それは素人のワシにも恐らくそうじゃろうとは見当をつけておった。
「ま〜網膜が捲れちゃってるとか穴が空いとるとか一応心配なんで、ま〜その辺ちゃんと調べましょうかね〜」
と他人事のように云われ(まあ確かに彼にとっては100%他人事じゃ)、暫く待合で待っておれと命じられた。
現在7987連勝中を記録しとるソリティアをしながら待っとると看護師が来て、
「散瞳しますね〜!」
と明るく宣言して目薬をさされた。
少し痛い感じじゃ。
さされて5分後にまた目薬をさされた。
段々明るくなりつつ視野でもって更に連勝記録を伸ばしておると、名を呼ばれた。
氏名生年月日を申し述べて再度診察室に入ると若い医者がフットスヰッチを踏んづけて部屋を暗くし、ワシの目をしつこく調べ始めたな。
「上見て」「右上見て」「右見て」「右下見て」「下見て」「左下見て」「左見て」「左上見て」。
年長者たるワシに対して上から目線で視線をいろいろ向けろと命令する。
更に「上見て」「右上見て」「右見て」「右下見て」「下見て」「左下見て」「左見て」「左上見て」。
を繰り返し、暫く沈思しとる。
なんじゃいその間の持たせ方は。
さては、素人を相手にして無闇に不安を煽ってやろうとする算段じゃろうか。
暫くの沈思の後、若い医者が威厳に満ち溢れた顔面をワシに向け、
「ま、問題ないですね。特に問題ないです。捲れていないし穴も空いてません。放置してても問題ないですね。じゃあお大事に」
と云ってさっさと診療を終わろうとする。
「あ、ん、えっ、ちょ、えっとですね。原因はなんですか」
焦ってワシは問うた。
すると若い医者はやや小首を傾がせて、いかにも「素人がプロに何の質問してるの。僕の貴重な時間を無駄遣いさせないでほしいな」的な表情でもってワシの顔面を眺め、
「原因ですか?所謂、老化ってやつですね」
「ははあ、となると、この症状は改善されない感じですか」
「そうですね。慣れてください」
以上であります。
網膜剥離とか言うことではないとわかったので一安心なんじゃが、老化と断じられるのはなかなか癪にさわるが、まあ仕方あるまいて。
残りの人生を有意義に過ごすために、目をせいぜい大事にしていこうと思う。
2018年11月6日火曜日
ビオトープ トンボの湯(2)
で、肝心のお風呂ですが、人工炭酸泉なんですけど、これが結構強力な炭酸泉ですな。
自然温泉の炭酸泉はなんだかマイルドでふわあってした感じなんですが、ここは炭酸発生装置とは一番遠いところに入ってても、潤沢な泡が全身を包むくらいの強力さじゃね。
ワシが体験した炭酸泉では一番強力。
えっとやさしさとかふんわり感では例の倉真赤石温泉の屋上露天が一番いい感じなのですが、ここは別の意味で人工らしい強力な炭酸感。
細かい泡が合わさってブクブクして、それらが合わさってぼおおんってはじける感じ。
極めて気持ちがよろしい。
浴槽はスクエアな感じで、薫り高いヒノキ製。
げんなりする塩素臭はなし。
最大8人ベスト3人程度の大きさ。
シャワーは3基。
繰り返しだけど、炭酸泉という意味では結構最強の部類に入る、人工ではあるけど名炭酸泉だと思います。
ちなみにシャンプーとかは結構いいやつ使ってるんで、女子がハンズフリーで来ても何とか対応出来ると思います。
ただし、風呂というもの、風情雰囲気も大事。
ここの浴室はちょっとばかし閉塞感が強すぎる。
後ですね、排水がよろしくありません。
頭洗った後のお水が流れ出るはずの排水溝の効率がイマイチで、要するに流れ出ることのない排水が足元まで迫ってくる感じ。
人工炭酸泉としては結構最強の部類に入りますので、あともう少しの設備上のメンテナンス向上を望むばかりであります。
あと、入浴目的であれば入園料をロハ、或いは割引してくれるという寛大な措置を切に期待するものであります。
なんせわし、貧乏なんでね。
自然温泉の炭酸泉はなんだかマイルドでふわあってした感じなんですが、ここは炭酸発生装置とは一番遠いところに入ってても、潤沢な泡が全身を包むくらいの強力さじゃね。
ワシが体験した炭酸泉では一番強力。
えっとやさしさとかふんわり感では例の倉真赤石温泉の屋上露天が一番いい感じなのですが、ここは別の意味で人工らしい強力な炭酸感。
細かい泡が合わさってブクブクして、それらが合わさってぼおおんってはじける感じ。
極めて気持ちがよろしい。
浴槽はスクエアな感じで、薫り高いヒノキ製。
げんなりする塩素臭はなし。
最大8人ベスト3人程度の大きさ。
シャワーは3基。
繰り返しだけど、炭酸泉という意味では結構最強の部類に入る、人工ではあるけど名炭酸泉だと思います。
ちなみにシャンプーとかは結構いいやつ使ってるんで、女子がハンズフリーで来ても何とか対応出来ると思います。
ただし、風呂というもの、風情雰囲気も大事。
ここの浴室はちょっとばかし閉塞感が強すぎる。
後ですね、排水がよろしくありません。
頭洗った後のお水が流れ出るはずの排水溝の効率がイマイチで、要するに流れ出ることのない排水が足元まで迫ってくる感じ。
いやだよね、泡ぶくの水が流れ出てくれないでいるこの感じ。
おそらくはお土産屋とか軽食のスペースをうまいこと改修して出来たお風呂なんで、設計上のいろんな問題はあったとは思うけど、この辺はきっちり解決してほしいなあとは思います。人工炭酸泉としては結構最強の部類に入りますので、あともう少しの設備上のメンテナンス向上を望むばかりであります。
あと、入浴目的であれば入園料をロハ、或いは割引してくれるという寛大な措置を切に期待するものであります。
なんせわし、貧乏なんでね。
2018年11月4日日曜日
ビオトープ トンボの湯(1)
浜松には、はままつフルーツパークときのすみか(静岡県浜松市北区都田町4263-1:053-428-5211:以下「フルーツパーク」)という施設があります。
公設民営(指定管理方式による運営じゃよ)
果物とか花とかにはとんと興味が持てないワシには縁がない場所で、これまで数回しか行ったことないです。
ところがですな、えっと数年前に炭酸泉を売りにしたビオトープ トンボの湯という入浴施設が出来て、是非入りたいと思っとった。
しかしじゃね、よく考えてみい。
フルーツパークはタダでは入れん。
ワシのような大人の場合700円かかるし、ワシのようではない大人であってもやはり700円かかる。
要約すると、大人ならば誰でも700円かかるということは、察しの良いあなたならば理解してくれたと思う。
且つじゃな、入場料とは別に入浴料がかかる。
平日ならば300円。
ワシら平民が平日に風呂に入るのは実質的には不可能じゃから必然的に土日祝日と相成るわけじゃが、となると入浴料は500円。
つまりじゃね、この風呂に入るのには、普通に考えて締めて1200円かかる。
まあ考え方にもよるとは思うが、フルーツやらフラワーやらに興味があらば安いものじゃろう。
しかし冒頭書いたとおり、ワシはそっちの方には全く興味がない。
純粋に風呂に入りたいだけじゃから、そのために1200円もかけるのはちいと財布に厳しい感じじゃよ。
じゃからこの風呂は長らく「料金的秘湯」であったんじゃよ。
で、その料金的秘湯に本日入浴してきた。
500円で入浴してきた。
どんな仕掛けかというと、本日フルーツパークでは地元のお店による販売イベントが有ってじゃね、そこの売店で500円買い物をするとフルーツパークの入場料がロハになるという仕組みじゃ。
ワシは毎晩酒飲むが、それにはツマミやら肴やらが必要で、毎日数百円の食い物をスーパーで購入しておる。
それをここで済ませれば、自動的に入園料がロハ。
Win Winとはまさにこの事。
ということでワシは、都田にある有名豆腐屋の出店でネギ味噌あげ他を購入し、目論見通り無料入場券を入手(Getという言葉は嫌いじゃ)
はい、本日はここまで。
風呂自体は次回書くよ。
公設民営(指定管理方式による運営じゃよ)
果物とか花とかにはとんと興味が持てないワシには縁がない場所で、これまで数回しか行ったことないです。
ところがですな、えっと数年前に炭酸泉を売りにしたビオトープ トンボの湯という入浴施設が出来て、是非入りたいと思っとった。
しかしじゃね、よく考えてみい。
フルーツパークはタダでは入れん。
ワシのような大人の場合700円かかるし、ワシのようではない大人であってもやはり700円かかる。
要約すると、大人ならば誰でも700円かかるということは、察しの良いあなたならば理解してくれたと思う。
且つじゃな、入場料とは別に入浴料がかかる。
平日ならば300円。
ワシら平民が平日に風呂に入るのは実質的には不可能じゃから必然的に土日祝日と相成るわけじゃが、となると入浴料は500円。
つまりじゃね、この風呂に入るのには、普通に考えて締めて1200円かかる。
まあ考え方にもよるとは思うが、フルーツやらフラワーやらに興味があらば安いものじゃろう。
しかし冒頭書いたとおり、ワシはそっちの方には全く興味がない。
純粋に風呂に入りたいだけじゃから、そのために1200円もかけるのはちいと財布に厳しい感じじゃよ。
じゃからこの風呂は長らく「料金的秘湯」であったんじゃよ。
で、その料金的秘湯に本日入浴してきた。
500円で入浴してきた。
どんな仕掛けかというと、本日フルーツパークでは地元のお店による販売イベントが有ってじゃね、そこの売店で500円買い物をするとフルーツパークの入場料がロハになるという仕組みじゃ。
ワシは毎晩酒飲むが、それにはツマミやら肴やらが必要で、毎日数百円の食い物をスーパーで購入しておる。
それをここで済ませれば、自動的に入園料がロハ。
Win Winとはまさにこの事。
ということでワシは、都田にある有名豆腐屋の出店でネギ味噌あげ他を購入し、目論見通り無料入場券を入手(Getという言葉は嫌いじゃ)
はい、本日はここまで。
風呂自体は次回書くよ。
2018年11月3日土曜日
温泉に行かない日(351) スイフトスポーツがやってきた
2018年5月下旬、試乗。
2018年6月7日、契約。
2018年10月11日、納車。
いやあ、長かった。
待つこと4ヶ月以上、やっとスイフトスポーツが納車された。
真っ黄っ黄のスイフトスポーツ。
チビハゲなワシにとっては実にハデな選択であることよ。
スズキ地元の浜松とはいえ、また浜松では最王手のディーラーとはいえサブディーラーという悪条件もあって待ちに待ちましたわ、全く。
前に乗っていた13年モノのスイフトの車検は9月末にすでに切れており、約2周間は代車生活というなかなか得難い体験も経由しての納車じゃった。
最近のスズキはヒットと言うよりホームランを連発していて、特にジムニー・ジムニーシエラの絶好調ぶりもきっと耳にしておろう。
どちらも今発注しても納車は来年の7月以降とかいう話じゃ。
スイフトスポーツはそこまでは行かずとも、平均的納車期間が3〜4ヶ月であり、そういう意味ではまあ平均的な期間であったのじゃろう。
ディーラーの話では、一時期3ヶ月程度に短くなってきたものの、最近では再び長期化の傾向が強くなってきて今契約した場合、5ヶ月程度待つ必要があるようじゃ。
生産ラインが違うというものの、やはりジムニーの煽りを食っておると想像する。
ま、何にせよ納車されたからにはこっちのものじゃ。
10月11日の納車以降本日までの約半月で、もう既に1500kmを超える距離を走破した。
兎に角マニュアルシフトの車に乗るのは、20年以上前に買ったトヨタのセラ以来。
納車以来昨日までカンを取り戻すために、山道などではなく国1バイパスとか簡単な道を選んで走り、緩い勾配の場所を選んで坂道発進の練習とかしたな。
最近じゃ多くのクルマがアイドリングストップを装備しとる関係もあるじゃろうが、オートマチック車にさえヒルローンチアシスト機能がついとるが、スイフトスポーツのマニュアル車にはその装備はない(AT車にはついとる)。
納車前に一番心配していたのが、派手すぎるチャンピオンイエローというボディカラーが恥ずかしいと云った世俗的なことではなく(とは云ってもやっぱりちょっぴり後悔しとるよ)、坂道発進が出来るかどうかということじゃった。
ところがどっこい、今日日のクルマのクラッチの素晴らしいことよ。
どこをどうやっても、可成りラフなミートをしても、エンジン回転数が可成り低くても、一切エンストの心配はない。
アホみたいにトルクが漲っておることも手伝ってのことじゃろう。
誠に昭和は遠くなりにけりだ。
あまりにエンストしないためあまりに油断しすぎて、こないだなどはフツーの平地で寧ろエンストしてしもうたよ。
ただ、まだブリッピングのカンは取り戻せておらん。
まあそのうちじゃ。
ということでじゃね、このクルマは誠に楽しい。
スポーティでありながら取り扱いやすいMT、有り余るトルク、5速〜6速からでもシフトダウン不要で踏み込みさえすればぐんぐん加速する。
マニュアルでACCを実装出来たのもそのトルクの賜であろうな。
世のおっさんども、スイフトスポーツ買え。
今日買え。
今すぐ席を蹴ってスズキのディーラーに飛べ!
安いぞ。
車体で200万円を余裕で切る最早ヤケクソ気味のバーゲン価格。
ありがとう、感謝するよ遠州の怪物、鈴木修。
そして、燃費もいいぞ。
ハイオクであるのがちいと辛いが、今まで1500km走っての平均燃費は街乗り区間に限ってもなんと17km/l後半じゃ。
ま、ワシもトシなので確かに低いギアで引っ張るような走りはしとらんが、そうは云ってもカタログスペックを遥かに超える好成績。
高速区間は普通に走っとれば僅かにだが20km/lを超える。
乗って楽しい見て楽しい燃費もいい。
日常乗りのユーティリティも十分すぎるほどじゃ。
おい、世のおっさんども。
下らんフツーのクルマに乗っとる場合じゃないぞ。
ハゲとってもチビでも関係ない。
近所のスズキにすぐ買いに行け。
楽しさはワシが保証する(ワシの保守は屁のツッパリにもならんというまっとうな意見はこの際無視じゃ)。
ワシ、実は数年後にはNDロードスターにスイッチしようと思っとるが、この分では買い替えが難しいかもしれんな。
2018年6月7日、契約。
2018年10月11日、納車。
いやあ、長かった。
待つこと4ヶ月以上、やっとスイフトスポーツが納車された。
真っ黄っ黄のスイフトスポーツ。
© ill-health(ruephas) 2018 |
スズキ地元の浜松とはいえ、また浜松では最王手のディーラーとはいえサブディーラーという悪条件もあって待ちに待ちましたわ、全く。
前に乗っていた13年モノのスイフトの車検は9月末にすでに切れており、約2周間は代車生活というなかなか得難い体験も経由しての納車じゃった。
最近のスズキはヒットと言うよりホームランを連発していて、特にジムニー・ジムニーシエラの絶好調ぶりもきっと耳にしておろう。
どちらも今発注しても納車は来年の7月以降とかいう話じゃ。
スイフトスポーツはそこまでは行かずとも、平均的納車期間が3〜4ヶ月であり、そういう意味ではまあ平均的な期間であったのじゃろう。
ディーラーの話では、一時期3ヶ月程度に短くなってきたものの、最近では再び長期化の傾向が強くなってきて今契約した場合、5ヶ月程度待つ必要があるようじゃ。
生産ラインが違うというものの、やはりジムニーの煽りを食っておると想像する。
ま、何にせよ納車されたからにはこっちのものじゃ。
10月11日の納車以降本日までの約半月で、もう既に1500kmを超える距離を走破した。
兎に角マニュアルシフトの車に乗るのは、20年以上前に買ったトヨタのセラ以来。
大衆車でガルウイングが楽しめる稀有なクルマ ワシが買ったのはまさにこの色の5MT オレなんか、黄色が好きなのかね? © TOYOTA Motor Corporation |
最近じゃ多くのクルマがアイドリングストップを装備しとる関係もあるじゃろうが、オートマチック車にさえヒルローンチアシスト機能がついとるが、スイフトスポーツのマニュアル車にはその装備はない(AT車にはついとる)。
納車前に一番心配していたのが、派手すぎるチャンピオンイエローというボディカラーが恥ずかしいと云った世俗的なことではなく(とは云ってもやっぱりちょっぴり後悔しとるよ)、坂道発進が出来るかどうかということじゃった。
ところがどっこい、今日日のクルマのクラッチの素晴らしいことよ。
どこをどうやっても、可成りラフなミートをしても、エンジン回転数が可成り低くても、一切エンストの心配はない。
アホみたいにトルクが漲っておることも手伝ってのことじゃろう。
誠に昭和は遠くなりにけりだ。
あまりにエンストしないためあまりに油断しすぎて、こないだなどはフツーの平地で寧ろエンストしてしもうたよ。
ただ、まだブリッピングのカンは取り戻せておらん。
まあそのうちじゃ。
ということでじゃね、このクルマは誠に楽しい。
スポーティでありながら取り扱いやすいMT、有り余るトルク、5速〜6速からでもシフトダウン不要で踏み込みさえすればぐんぐん加速する。
マニュアルでACCを実装出来たのもそのトルクの賜であろうな。
世のおっさんども、スイフトスポーツ買え。
今日買え。
今すぐ席を蹴ってスズキのディーラーに飛べ!
安いぞ。
車体で200万円を余裕で切る最早ヤケクソ気味のバーゲン価格。
ありがとう、感謝するよ遠州の怪物、鈴木修。
そして、燃費もいいぞ。
ハイオクであるのがちいと辛いが、今まで1500km走っての平均燃費は街乗り区間に限ってもなんと17km/l後半じゃ。
ま、ワシもトシなので確かに低いギアで引っ張るような走りはしとらんが、そうは云ってもカタログスペックを遥かに超える好成績。
高速区間は普通に走っとれば僅かにだが20km/lを超える。
乗って楽しい見て楽しい燃費もいい。
日常乗りのユーティリティも十分すぎるほどじゃ。
おい、世のおっさんども。
下らんフツーのクルマに乗っとる場合じゃないぞ。
ハゲとってもチビでも関係ない。
近所のスズキにすぐ買いに行け。
楽しさはワシが保証する(ワシの保守は屁のツッパリにもならんというまっとうな意見はこの際無視じゃ)。
ワシ、実は数年後にはNDロードスターにスイッチしようと思っとるが、この分では買い替えが難しいかもしれんな。
2018年11月1日木曜日
温泉に行かない日(350) 膵管拡張だと?これはこれは(2)
あれから約1ヶ月。
あれとは、
毎年受けとる人間ドックで受けたエコーの結果「膵管が太いですなあ」と云われ、某総合病院に云ってMRIに入ってこいと云われ、上記の通り、
膵管が太い場合、膵癌とかの恐れが一気に高まるということは知っとったがそれは所謂「耳学問」と言うやつで、なんでそうなのかは知らん。
知らんかったが先日偶然友人宅でテレビを見とったら、某落語家が司会を務める某番組でたまたま膵癌と膵管拡張の強い関係性について報道しておって、実は密かに背筋を凍らせておったんじゃな。
本日、結果を聞きに医者のところに行ってきた。
9時からとのことじゃったが、なんだかんだで診察室に入ったのは10時。
待っとったのは若え女医で、今日日の医者は接遇がいいねえ。
一通り説明してくれた。
まあ結果的には、シロでしたわ。
エコーで太く見えておった膵管は、実は太くはなっとらんかって、蛇行していたらしい。
蛇行しとるところをエコーで見ると、角度によっては膵管が重なったりして太く見えるらしい。
MRIの画像を見ると、確かに特に太くはない膵管がくねっと曲がっとる。
ワシのMRI画像がなんと330枚も収蔵されたCDを謹呈されたのでその画像を見せたいんじゃが、なにせ330枚もある中からベストショットを探し出すことに難航しており、本日の時点では探し出すことに成功しておらん。
暇な時にすべてのJPEGを片っ端から確認し、探し出せたその暁には、ワシの膵管写真を全世界に公開してやるわ。
今回は全くランダムに選んだ写真を1枚のみアップしようぞ。
この画像がどの部位をどの角度から撮ったもので、正常なのか異常なのかおもろいのかシリアスなのか、分かる人がおったらぜひ連絡欲しい。
熱く語らいながら一緒に飲みましょうよ。
気になるのはやや右下にある白い○じゃけど、尻子玉か心霊現象か何かの類なんじゃろうな、多分な。
ということで、帰宅後の今は、その330枚にのぼるワシ自身の内臓写真をツマミに、先日30%OFFで購入した富士錦しぼりたて生原酒をちびちび飲っておる。
案外至福の時間であるな。
あれとは、
ぎゃんぎゃんぎゃん、ぶんぶんぶん、しゃんしゃんしゃん。という冥界感漲るMRIに入ってからの期間じゃね。
ぐー、ぶー、くんくんんううん、び、び、うん、ん
ん ん ぐん んん ん
へいぐう
毎年受けとる人間ドックで受けたエコーの結果「膵管が太いですなあ」と云われ、某総合病院に云ってMRIに入ってこいと云われ、上記の通り、
ぎゃんぎゃんぎゃん、ぶんぶんぶん、しゃんしゃんしゃん。という音に全身を取り囲まれてからの期間じゃね。
ぐー、ぶー、くんくんんううん、び、び、うん、ん
ん ん ぐん んん ん
へいぐう
膵管が太い場合、膵癌とかの恐れが一気に高まるということは知っとったがそれは所謂「耳学問」と言うやつで、なんでそうなのかは知らん。
知らんかったが先日偶然友人宅でテレビを見とったら、某落語家が司会を務める某番組でたまたま膵癌と膵管拡張の強い関係性について報道しておって、実は密かに背筋を凍らせておったんじゃな。
本日、結果を聞きに医者のところに行ってきた。
9時からとのことじゃったが、なんだかんだで診察室に入ったのは10時。
待っとったのは若え女医で、今日日の医者は接遇がいいねえ。
一通り説明してくれた。
まあ結果的には、シロでしたわ。
エコーで太く見えておった膵管は、実は太くはなっとらんかって、蛇行していたらしい。
蛇行しとるところをエコーで見ると、角度によっては膵管が重なったりして太く見えるらしい。
MRIの画像を見ると、確かに特に太くはない膵管がくねっと曲がっとる。
ワシのMRI画像がなんと330枚も収蔵されたCDを謹呈されたのでその画像を見せたいんじゃが、なにせ330枚もある中からベストショットを探し出すことに難航しており、本日の時点では探し出すことに成功しておらん。
暇な時にすべてのJPEGを片っ端から確認し、探し出せたその暁には、ワシの膵管写真を全世界に公開してやるわ。
今回は全くランダムに選んだ写真を1枚のみアップしようぞ。
著作権表示はどうすればいいのこの手の映像は |
熱く語らいながら一緒に飲みましょうよ。
気になるのはやや右下にある白い○じゃけど、尻子玉か心霊現象か何かの類なんじゃろうな、多分な。
ということで、帰宅後の今は、その330枚にのぼるワシ自身の内臓写真をツマミに、先日30%OFFで購入した富士錦しぼりたて生原酒をちびちび飲っておる。
案外至福の時間であるな。
2018年10月9日火曜日
温泉に行かない日(349) MRIの現実
ヘルスケアとかウェルフェアとかの業界に巣くうワシじゃけど、人間ドッグには毎年いやいや行っとる。
行かなきゃ人事考課が下がるから行っとるが、とにかくめんどくせい。
人間ドックに行くなら仕事するか、逆に遊びに行きたい。
なんだあの嫌ったらしい形式主義的な感じ。
大嫌い、人間ドック。
も〜っ、さっさとやれよ、時間かかり過ぎなんだよ。
10時予約でガントリに入ったのが11時過ぎとか、事務長呼べやコラ。
人間ドックとハズキルーペに比べれば、だーいすきハズキルーペじゃこの野郎。
でね、どっちみち生活習慣は変わらんし、なんだろ、最近ここ数年は自転車に乗っとるがそれは健康管理的な数字を気にしてのことではない。
まあ云えば、酒と同じで飲んで楽しい乗って楽しいだけじゃし、痩せようとか健康になろうとか言う意味で自転車には乗っとらん。
つまり、面白いことに対する興味はあるけど、健康に対する興味はまったくないよ。
たださ、なんだろね、とは云ってもね、病気は怖い。
「あんた、膵管が拡張しとるね」
って云われたら、よくわからんから素人だったらビビるだろ。
ところでなんだよ膵管って、はあ?
例えばね、
喫煙者が「あんた、肺にちいっと影があるね。さっさとやめろや煙草をよ、糞め」
納得。
飲酒者が「あんた、ガンマすっげえじゃん。禁酒ね。まあ酒が好きなのはわかるがね。俺(医者ね)はやめねえがな」
納得。
デブが「あんた、腹囲がパねえな。痩せろよデブ野郎」
納得。
でもさあ、膵管が太いって云われた男はなんだろ、どう「納得」すればいいんだろう。
うーん、えーっと、そもそもさ、なんで膵管が太くなるのよ。
だいたいね、膵管ってなによ。
まあったく、よくわからん。
膵管というからには、まあおそらく膵臓につながっとる何かの管じゃろうよ。
まてよ、そもそも膵臓の意味もわからん。
何してる臓物なんだよ膵臓って。
まったくわからん。
膵臓のためにさ、ワシの今までの何が良くなかったの?
酒は好きだよ。
煙草もいいね(やめたいけど、今は必要だ)。
自転車は免罪符にはならんけど、走っとる。
以前よりは野菜も食べて運動もしとる。
その辺にいるデブのような常識知らずのおっさんではないとは自負しとるけど、だけど多分そういうおっさんには膵管拡張という症状はないんだろうねえ。
ってことで本日、MRIのお釜(ガントリ)の中に入って来ました。
入ると、何かすべてが乳白色の世界で視線のピントが合わない。
冥界感。
あの世感すげえ。
ぎゃんぎゃんぎゃん、ぶんぶんぶん、しゃんしゃんしゃん。
大きく息吸って〜、吐いて〜、とめて〜
呼吸停止20秒
死ぬわ
死ぬわ、と思っていても、
冥界感。
ぎゃんぎゃんぎゃん、ぶんぶんぶん、しゃんしゃんしゃん。
ぐー、ぶー、くんくんんううん、び、び、うん、ん
ん ん ぐん んん ん
へいぐう
大きく息吸って〜、吐いて〜、とめて〜
呼吸停止20秒
ぶんぶん、ごんごんぎゃんぎゃんおんおん、おん、ぐい、おおんおおんおおん、ごんごんぎゃあ
ぎんぎんごん、ごごん
へい へい っへっへいへいへい へいよ
へ へ い ぐぐん
ベッドがぐいと数センチ動く
大きく息吸って〜、吐いて〜、とめて〜
呼吸停止20秒
乳白色の世界
冥界
おんん、おおおおんん。
おん、お、おお
お、おん
ぐい
っへ、っへ、っへへい
へへいいおんごん、しゅしゅしゅ
そこで看護師登場。
造影剤入れるだと!
聞いてはいるが、このタイミングか
いて、いてて、いてててて
こちらからは異常です。
続きを書く気はもうないです。
2018年9月30日日曜日
プロジェクト "山神社"(28) 有玉神社と須賀神社
可成り強烈と思われる颱風24号が近づきつつある中、まだそれが本格化していない時間帯を狙い、モノズキにも大山くん巡りを敢行。
まだ全く危険性がない天候のうちに行きましたんでご心配なく(誰も心配はしとらんじゃろうが)。
【有玉神社】
初参拝:2018年9月30日
鎮座地:静岡県浜松市東区有玉南町1916
Plus Code:QQ22+P5 浜松市、静岡県
主祭神:天照意保比留賣貴命 他
合祀:大山祇命他24柱
創建時期:不詳
社格:郷社( 等級)
元々は郷社の神明宮があって、そこに12社がM&Aされて総合商社的になって社名を有玉神社としたようなことが書いてあります。
合祀とは書いてありますけど、そのうち俊光将軍社のみは境内社ですな(結構立派)。
12社のうち2社が山神社で、それぞれ欠下平と西畑屋というところにあったようです。
最近思うのは「合祀」よりは「境内社」ということで、なぜなら境内社ならばなんだろ、直接拝めるというか個別に触れ合えるというかそういう感じがするからじゃろうな。
ここの神社は篦棒に広大な境内を持ち拝殿神殿ともに立派で、きれいな社務所も構えていてすごいんじゃ。
どうも来週例大祭が行われるようであり、境内にはすでにその準備が進められておったんじゃけど、それを見ると有玉近辺のいろんなエリアの人々が参加するようで、その影響力は結構おっきそうな気がする。
じゃけどワシが好きなのは大山くんであって、家主が立派であろうがなんだろうがあまり関係ない。
寧ろ、どんだけ粗末な神社であっても、そこに祀られている神様が誰それと書いてあって、境内社があるんであればそれらが手厚く祀られているほうが好みじゃし、そのうちの一つが大山くんの祠であればこの上ない喜びを感じます。
その意味では少しさみしいけれど、兎に角どこかで生き延びていてくれればそれでよしじゃろう。
【須賀神社】
初参拝:2018年9月30日
鎮座地:静岡県浜松市浜北区中条1
Plus Code:QQJH+9J 浜松市、静岡県
祭神:素盞嗚命・天照大神・大山祇命・猿田彦命
境内社:境内西側に水神社ありとのこと(見つけられなかった)
創建時期:不詳
社格:村社( 等級)
まだ全く危険性がない天候のうちに行きましたんでご心配なく(誰も心配はしとらんじゃろうが)。
【有玉神社】
初参拝:2018年9月30日
鎮座地:静岡県浜松市東区有玉南町1916
Plus Code:QQ22+P5 浜松市、静岡県
主祭神:天照意保比留賣貴命 他
合祀:大山祇命他24柱
創建時期:不詳
社格:郷社( 等級)
元々は郷社の神明宮があって、そこに12社がM&Aされて総合商社的になって社名を有玉神社としたようなことが書いてあります。
合祀とは書いてありますけど、そのうち俊光将軍社のみは境内社ですな(結構立派)。
12社のうち2社が山神社で、それぞれ欠下平と西畑屋というところにあったようです。
最近思うのは「合祀」よりは「境内社」ということで、なぜなら境内社ならばなんだろ、直接拝めるというか個別に触れ合えるというかそういう感じがするからじゃろうな。
ここの神社は篦棒に広大な境内を持ち拝殿神殿ともに立派で、きれいな社務所も構えていてすごいんじゃ。
どうも来週例大祭が行われるようであり、境内にはすでにその準備が進められておったんじゃけど、それを見ると有玉近辺のいろんなエリアの人々が参加するようで、その影響力は結構おっきそうな気がする。
じゃけどワシが好きなのは大山くんであって、家主が立派であろうがなんだろうがあまり関係ない。
寧ろ、どんだけ粗末な神社であっても、そこに祀られている神様が誰それと書いてあって、境内社があるんであればそれらが手厚く祀られているほうが好みじゃし、そのうちの一つが大山くんの祠であればこの上ない喜びを感じます。
その意味では少しさみしいけれど、兎に角どこかで生き延びていてくれればそれでよしじゃろう。
© ill-health(ruephas) 2018 |
© ill-health(ruephas) 2018 |
© ill-health(ruephas) 2018 |
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【須賀神社】
初参拝:2018年9月30日
鎮座地:静岡県浜松市浜北区中条1
Plus Code:QQJH+9J 浜松市、静岡県
祭神:素盞嗚命・天照大神・大山祇命・猿田彦命
境内社:境内西側に水神社ありとのこと(見つけられなかった)
創建時期:不詳
社格:村社( 等級)
ここもそこそこ立派な神社で、拝殿奥の神殿は古式ゆかしいもので貫禄充分であるんじゃけど、ワシらパンピーがお参りする拝殿、これが頂けません。
参拝して中を見ると実質物置化しておって、折りたたみ式テーブルや銀色のシートを被せられた何かが無造作に収納されており、普段ならあまり間近に見ることができん太鼓が手前に置かれとる。
これはいかんよ。
ほれ、やっぱりブランド力維持にはイメージ戦略が絶対必要だとおもうんじゃ。
ほれ、もし伊勢神宮の中のどこかの神社の拝殿がそんな状態じゃったらみんなげんなりするじゃろう。
須賀神社とはいえ、それも同じじゃろう。
境内にはちゃんと社務所がある、
拝殿に保管しとる収納物は須らく社務所に移すべし。
そしてきれいにして威厳を保つようにお願いしますよ。
ま、そのへんの手伝いについては祭神のうち最も庶民的な大山くんもきっと手伝ってくれるし、声をかけてくれればワシも手伝うよ。
© ill-health(ruephas) 2018 |
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モノオキ化した拝殿が哀愁を呼ぶ © ill-health(ruephas) 2018 |
2018年9月25日火曜日
温泉に行かない日(348) 膵管拡張だと?これはこれは(1)
ワシはウェルフェアとかヘルスケアを広く商っとる某企業の末席を汚しておる者じゃから、健康管理に血道を上げており、健康のためなら死んでも構わぬと考えておる。
わけはない。
酒は大好きじゃし、数年前に自転車に乗り始めるまでは運動は一切やっとらんかった。
数十年前に住んどった関西での仕事は普通な会社の営業であり、その移動手段は脚と電車であったため案外結構運動しとったと思う。
今や通勤は車とバスで仕事はオフィスワーク。
健康に関しては全く何もやっていないに近い今のワシである。
こんなワシじゃから人間ドックに行くのはただただ面倒なだけであり、特に内視鏡は全く以ていけません。
あれはいけません。
苦痛なだけであり、おえおえしながら涙を流しただ只管耐えるだけの苦行でしかなく、注射ともども世界から消えてほしいと真剣に考えるくらいじゃ。
とは云っても、やはり変な死に方はしたくない。
だから、いやいやながら毎年ドックに行くわけじゃなあ。
例年だと、血圧高いっすねえ・目が悪いですねえ・肺年齢がまたジジイになりましたねえ・お、案外ガンマの数字が良くなりましたが酒は減らしたんですかい?いや普通にたくさん飲んでます
てな感じで特に変な結果は出ておらんかった。
今回特筆すべきはやはり、膵管拡張じゃろうな。
ちいと太いですなあ、と云われた。
膵管拡張とは調べてみるまでもない、これは膵臓癌のアラートと云うか予兆と云うかという事であるとは職業柄何となく知っとる。
ふうん。
ワシがその手のビョーキになるとすれば、まあ肺癌(( ´ー`)y-~~)か胃癌(酒)かその辺か、あとはそうだな〜、循環器系になんかヤバい症状が出るかもしれんとは感じておったが、まさか膵臓関係で変なのが出るとはその意味で驚きじゃねえ。
今回は超音波での検査結果で、膵臓は腹の後ろの方のある臓物じゃからエコーだけでは詳しくはわからん。
で、一応後日MRの検査をして詳しく調べましょうと云うことに相成った。
まあ、どうなるか様子を見てみようかのう。
わけはない。
酒は大好きじゃし、数年前に自転車に乗り始めるまでは運動は一切やっとらんかった。
数十年前に住んどった関西での仕事は普通な会社の営業であり、その移動手段は脚と電車であったため案外結構運動しとったと思う。
今や通勤は車とバスで仕事はオフィスワーク。
健康に関しては全く何もやっていないに近い今のワシである。
こんなワシじゃから人間ドックに行くのはただただ面倒なだけであり、特に内視鏡は全く以ていけません。
あれはいけません。
苦痛なだけであり、おえおえしながら涙を流しただ只管耐えるだけの苦行でしかなく、注射ともども世界から消えてほしいと真剣に考えるくらいじゃ。
とは云っても、やはり変な死に方はしたくない。
だから、いやいやながら毎年ドックに行くわけじゃなあ。
例年だと、血圧高いっすねえ・目が悪いですねえ・肺年齢がまたジジイになりましたねえ・お、案外ガンマの数字が良くなりましたが酒は減らしたんですかい?いや普通にたくさん飲んでます
てな感じで特に変な結果は出ておらんかった。
今回特筆すべきはやはり、膵管拡張じゃろうな。
ちいと太いですなあ、と云われた。
膵管拡張とは調べてみるまでもない、これは膵臓癌のアラートと云うか予兆と云うかという事であるとは職業柄何となく知っとる。
ふうん。
ワシがその手のビョーキになるとすれば、まあ肺癌(( ´ー`)y-~~)か胃癌(酒)かその辺か、あとはそうだな〜、循環器系になんかヤバい症状が出るかもしれんとは感じておったが、まさか膵臓関係で変なのが出るとはその意味で驚きじゃねえ。
今回は超音波での検査結果で、膵臓は腹の後ろの方のある臓物じゃからエコーだけでは詳しくはわからん。
で、一応後日MRの検査をして詳しく調べましょうと云うことに相成った。
まあ、どうなるか様子を見てみようかのう。
温泉に行かない日(347) 長島ダムともう1ヶ所(2)
長島ダムの件をウェブで調べとると、その長島ダムの上流にある井川ダムによる湖に渡船があることが判明したなあ。
静岡市営の渡船であり、基本的には本村という静岡市役所井川支所近くにある乗船場と井川ダム間の定期航路を中心にして運行されてます。
どうやら周遊航路もやっているらしいですが、少なくとも2018年9月現在は運行されてません(要問合せ)。
この渡船にはこれらだけではなく、もう一つ航路がある。
それは、本村の対岸にある宮向への航路じゃ。
本村、宮向間は決まったダイヤ(っていうのかな、船関係でも)はなく随時運行、つまりお願い(軽い交渉)すれば、まあ宮向に連れてってくれます。
わたしを宮向につれてって!
ってことで長島ダムをあとにして更に畑薙方面に向けて走り、なまっちろい井川大仏を過ぎて暫くすると静岡市葵区役所井川支所がちょいとわかりにくい場所にあります。
そこに車を停めて井川湖方面に数分歩くと乗船場の係員詰め所があり、その先湖に向かって少し歩くと船着き場であります。
上記の通り、詰め所に詰めてる方に恥ずかしがらずにお願いすると、多分「こいつ物好きなおっさんじゃのう」と思われつつありも船に乗せてくれて、な〜んもない宮向まで船で渡してくれます。
航行時間は約10分。
もうあっという間。
着いた対岸の宮向には船着き場はまったくなく、船は舳先を直接岸にずざっと突っ込んで、その船首にある梯子でワシは岸辺にランディング。
ワシを岸辺におろした船は素早く踵を返し、本村に帰っていきます。
説明があとになって恐縮じゃけど、何故にしてこんな航路を体験しようと思ったかと云えば、宮向から本村方面へこの渡船に乗ろうと思う旅人は、船着き場に装備されし赤旗を掲げると本村から迎えに来てくれると静岡市の公式ウェブサイトに書かれているからであります。
赤旗を掲げれば船が来る。
ワシだけのために船が来る。
こんな体験が出来るのは、日本広しと云えども恐らくここだけではあるまいか(調べたわけではないが)。
これは是非体験すべきであろう。
やらないという選択肢は全くありえないと断じて良かろう。
で、乗った。
で、船は帰っていった……
自ら望んだ状況とは云え、いくつかの表示物とか昔は待合場所だったと思われる朽ち果てた構造物以外の人工物が殆どな〜んもない岸に取り残され、剰え自分が乗ってきた船が舳先をもと来た方向に向けてさっさと帰っていく姿を見ると、嘗ての俊寛もかくやと思われるちょっとした絶望感のようなものを体験できます。
つまりですねえ、IF今この瞬間に天災か何かが起こって船の運行が長期間止まってしまったと思いねえ。
これは辛いや。
宮向船着き場から車を停めてある本村乗船場まで井川湖の北側をぐるりと回って約12km、状況が通常ならば時間にして約4時間の行程を、それ以上の時間を徒歩で突破せねばなりません。
とかなんとか不安な想像を必要以上に膨らませながら、去りゆく船を可成り寂しい気持ちで見送りつつ、とりあえず写真撮ります。
ここが宮向船着き場であることを示す掲示と、赤旗を掲げるポール。
廃墟と化した(多分)かつての待合所。
それらを写真に収め、船着き場から崖に続く細い山道を少し歩くと仏像が3体と「大日古道」と大書された掲示看板があります。
そこには、
「さあ、気分は持子か修験者か。峠までルンルンの6kmです。」
等と書かれておる。
ルンルン、か…
この道の荒れっぷりと勾配のキツさではとてもルンルンできそうもない。
そもそもそれをやるために船に乗ったわけではないので。
で、10分も滞在すればもうやることは何にもなく、少し湿った岸辺にへたりこんで井川湖を眺めたりお茶飲んだりしてました。
さあもう帰ろう、帰らねばならん。
本来ならばここでワシとしては赤旗ポールに歩み寄り、その赤旗を力強く掲げるべきであります。
しかし、正直に告白しますと実は下船時に船員さんから、
「少ししたら迎えに来てあげるからね」
とのお言葉を頂戴してしまっておったのであった。
くううううう。
ワシの目的は船に乗ることでもなく、宮向に行くことでもなく、赤旗を掲げて船を呼ぶというのが目的じゃったのに、既に下船時に先手を越されてしまっておったんじゃよ。
もしあなたが強心臓の持ち主ならば、
「いや船員さん。私としては赤旗を振ったら船が来るという異次元な体験をしに来たんですよ。ですので赤旗掲げるまで暫く待っていて貰えませんか」
と言えるだろうよ。
だがワシには云えんかった。
船員さん的には恐らく、
「ははあんこいつ、タダで船に乗れると聞いて来たんだな。くっそう面倒な仕事増やしやがって」
というように乗船そのものが目的であると考えていたに違いなく、まさか「赤旗を振る」ことが目的であるなんて思ってもいないだろうから。
かつ、乗船料はタダでありますから、無理は言えない感じもあります。
ということで、赤旗を振ることもなく寂しい気持ちでこの場を去ったのでありました。
まっこと、竜頭蛇尾とはこの事。
すんませんでした。
もしあなたが「赤旗を振って船を呼ぶ」ことが心底やりたい人で、かつ気の弱い人であるならば、静岡市南アルプスユネスコエコパーク 井川自然の家(静岡県静岡市葵区井川3055-1:054-260-2761)辺りに車を停めて、厳し目の山道をほんの1時間程度歩けば宮向乗船場に着きます。
その状況であれば何の気兼ねもなく赤旗振れますので、ワシとしてはそっちを強くおすすめします。
もしかして上の地図には表示されないかもですけど、宮向乗船場の位置は最近Google Mapが採用しているPlus Codeで云うと、668W+PM 葵区、静岡県静岡市 となります。
静岡市営の渡船であり、基本的には本村という静岡市役所井川支所近くにある乗船場と井川ダム間の定期航路を中心にして運行されてます。
どうやら周遊航路もやっているらしいですが、少なくとも2018年9月現在は運行されてません(要問合せ)。
それは、本村の対岸にある宮向への航路じゃ。
本村、宮向間は決まったダイヤ(っていうのかな、船関係でも)はなく随時運行、つまりお願い(軽い交渉)すれば、まあ宮向に連れてってくれます。
わたしを宮向につれてって!
ってことで長島ダムをあとにして更に畑薙方面に向けて走り、なまっちろい井川大仏を過ぎて暫くすると静岡市葵区役所井川支所がちょいとわかりにくい場所にあります。
そこに車を停めて井川湖方面に数分歩くと乗船場の係員詰め所があり、その先湖に向かって少し歩くと船着き場であります。
これが本村側の乗船場でバス停までありますな 写真にはないけどすぐ横に船員の詰め所があって 宮向に行くためには詰め所で乗船をお願いします © ill-health(ruephas) 2018 |
これが渡し船で結構デカい 船名は明石丸 もう一艘小さな船がありますがこちらに 乗せてもらいました © ill-health(ruephas) 2018 |
もうあっという間。
着いた対岸の宮向には船着き場はまったくなく、船は舳先を直接岸にずざっと突っ込んで、その船首にある梯子でワシは岸辺にランディング。
ワシを岸辺におろした船は素早く踵を返し、本村に帰っていきます。
説明があとになって恐縮じゃけど、何故にしてこんな航路を体験しようと思ったかと云えば、宮向から本村方面へこの渡船に乗ろうと思う旅人は、船着き場に装備されし赤旗を掲げると本村から迎えに来てくれると静岡市の公式ウェブサイトに書かれているからであります。
赤旗を掲げれば船が来る。
ワシだけのために船が来る。
こんな体験が出来るのは、日本広しと云えども恐らくここだけではあるまいか(調べたわけではないが)。
これは是非体験すべきであろう。
やらないという選択肢は全くありえないと断じて良かろう。
で、乗った。
で、船は帰っていった……
自ら望んだ状況とは云え、いくつかの表示物とか昔は待合場所だったと思われる朽ち果てた構造物以外の人工物が殆どな〜んもない岸に取り残され、剰え自分が乗ってきた船が舳先をもと来た方向に向けてさっさと帰っていく姿を見ると、嘗ての俊寛もかくやと思われるちょっとした絶望感のようなものを体験できます。
つまりですねえ、IF今この瞬間に天災か何かが起こって船の運行が長期間止まってしまったと思いねえ。
これは辛いや。
宮向船着き場から車を停めてある本村乗船場まで井川湖の北側をぐるりと回って約12km、状況が通常ならば時間にして約4時間の行程を、それ以上の時間を徒歩で突破せねばなりません。
とかなんとか不安な想像を必要以上に膨らませながら、去りゆく船を可成り寂しい気持ちで見送りつつ、とりあえず写真撮ります。
旅情もへったくれもなくただ事務的に本村方面へ 取って返す明石丸 この寂寞感は何だろうか © ill-health(ruephas) 2018 |
廃墟と化した(多分)かつての待合所。
船着き場からいきなり急な勾配があり そこにはここが船着き場であることを 記した掲示と赤旗掲揚用のポールが © ill-health(ruephas) 2018 |
掲示の内容読めますかね ほらちゃんと書いてあるでしょ 赤旗掲げれば迎えに来るよって すげえ © ill-health(ruephas) 2018 |
これが問題の赤旗 長年の酷使に伴い可成りのくたびれっぷり © ill-health(ruephas) 2018 |
そこには、
「さあ、気分は持子か修験者か。峠までルンルンの6kmです。」
等と書かれておる。
ルンルン、か…
この道の荒れっぷりと勾配のキツさではとてもルンルンできそうもない。
そもそもそれをやるために船に乗ったわけではないので。
この道をルンルン歩ける方とは友人関係を 断ち切ろうと思う © ill-health(ruephas) 2018 |
さあもう帰ろう、帰らねばならん。
本来ならばここでワシとしては赤旗ポールに歩み寄り、その赤旗を力強く掲げるべきであります。
しかし、正直に告白しますと実は下船時に船員さんから、
「少ししたら迎えに来てあげるからね」
とのお言葉を頂戴してしまっておったのであった。
くううううう。
ワシの目的は船に乗ることでもなく、宮向に行くことでもなく、赤旗を掲げて船を呼ぶというのが目的じゃったのに、既に下船時に先手を越されてしまっておったんじゃよ。
もしあなたが強心臓の持ち主ならば、
「いや船員さん。私としては赤旗を振ったら船が来るという異次元な体験をしに来たんですよ。ですので赤旗掲げるまで暫く待っていて貰えませんか」
と言えるだろうよ。
だがワシには云えんかった。
船員さん的には恐らく、
「ははあんこいつ、タダで船に乗れると聞いて来たんだな。くっそう面倒な仕事増やしやがって」
というように乗船そのものが目的であると考えていたに違いなく、まさか「赤旗を振る」ことが目的であるなんて思ってもいないだろうから。
かつ、乗船料はタダでありますから、無理は言えない感じもあります。
ということで、赤旗を振ることもなく寂しい気持ちでこの場を去ったのでありました。
まっこと、竜頭蛇尾とはこの事。
すんませんでした。
もしあなたが「赤旗を振って船を呼ぶ」ことが心底やりたい人で、かつ気の弱い人であるならば、静岡市南アルプスユネスコエコパーク 井川自然の家(静岡県静岡市葵区井川3055-1:054-260-2761)辺りに車を停めて、厳し目の山道をほんの1時間程度歩けば宮向乗船場に着きます。
その状況であれば何の気兼ねもなく赤旗振れますので、ワシとしてはそっちを強くおすすめします。
もしかして上の地図には表示されないかもですけど、宮向乗船場の位置は最近Google Mapが採用しているPlus Codeで云うと、668W+PM 葵区、静岡県静岡市 となります。
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