THE HAMANAKO(静岡県浜松市西区雄踏町山崎4396-1:053-592-2222)じゃ。
名前が凄い。
そういう凄い名前のところの日帰り温泉に遂に足を踏み入れたワシじゃ。
「THE」感が溢れかえっとる外観 館内に入った際には一瞬緊張が走った © ill-health(ruephas) 2019 |
まあ「ワシ相場」のほぼ倍じゃ。
従って貧乏なワシが通常であれば決して訪れることはない高嶺の花ならぬ高嶺の湯であるここTHE HAMANAKO(なにせ「THE」じゃからねえ)。
なのに今回訪れたのは即ち「通常ではない」状況があったから。
まあご想像どおり、割引券を入手したからじゃ。
フロントで券を切り取られる寸前に 急いで撮影したためボケボケになっとる 悪いな謝るワイ Copyright DAIWARESORT CO., LTD. All rights reserved. © ill-health(ruephas) 2019 |
800円じゃったらまあ許容範囲じゃろう。
このホテルは確か以前「浜名湖ロイヤルホテル」という名前で営業しており、その後大和リゾートに買収されて「THE」になった模様じゃが、実はその「浜名湖ロイヤルホテル」時代に1回ここの風呂に入っとる。
当時は温泉とか全く興味がなかったのでどんな風呂だったかの記憶も全く消失しとるが、入浴料は1000円しんかったような気がする。
記憶がないのでまあ、実質的には初めて入ると云っても差し支えないじゃろう。
緊張しつつ館内に入ると、何やら緑色の服を着た人がわらわらしとる。
いずれも欧米人に見受けられる。
それら緑色の欧米の人は奥のカフェのような所で飯を食っとったり、ロビーで歓談しとったり、土産屋で品物を物色しとる
なんじゃろうと思ったが、ああそうかわかった。
本日は袋井でラグビーワールドカップの日本アイルランドの大一番が行われる。
そのサポーターの方々であろう。
彼らにとってラグビーにおいては日本は格下であって、試合前から最早アイルランドの勝利を確信しとるようで[1]、その所作や表情には余裕が見える。
いずれも穏やかで日本を楽しんでおる様子が見て取れる。
まあ是非ラグビーの試合とともに日本も沢山楽しんでくだされと思いつつ、フロントにいた日本語ベラベラの外国人係員に割引券を提示し、料金800円也を支払って浴室方面に行ってみた。
歩いていくと途中、このような掲示がされとる。
スリッパに履き替えなされ、か いちいち凄い © ill-health(ruephas) 2019 |
流石「THE」じゃと思う。
ここは素直にボロンボロンの靴をきれいなスリッパに履き替え、更に奥に進む。
すると左手にこのような空間が現れた。
緊張して休憩できそうもない休憩コーナー © ill-health(ruephas) 2019 |
れっきとした休憩コーナーじゃ。
こんなところでは緊張してとても休憩にならないじゃろう。
流石「THE」じゃと思う。
休憩コーナーについては見て見ぬ振りをして、早速脱衣室に入った。
流石リゾートホテルじゃ。
脱衣室は広々しとるし空調は完璧に調整されとる。
アメニティは充実しとるし、雰囲気も非常にシックな感じに仕上がっとる。
品が良い内装じゃ。
脱衣して浴室に入ると、これまた広い。
掛り湯用の設備が2ヶ所(これはわかった人しか出来ない設計)。
数え切れないほどのシャワーブース。
最大何人ベスト何人などと表現するのはヤボの骨頂である広〜い浴槽が2つ。
ドライサウナと水風呂。
表に目を向けるならば、中国風の丸い浴槽、2つのつぼ湯には本日「お茶湯」が満たされておる。
寝湯が3つにゴロンと転がってくつろげるベッド、濡れた体のままで利用できる冷水機(直接飲むやつではなくて紙コップ方式)などなど。
もうこれでもかというくらいの充実ぶりじゃ。
掛り湯をして浴槽に入ると、柱の影におった人が「こんにちは」と挨拶してくれた。
これは珍しいとこんにちはと返して声をした方を見てみると何と、外国の人が気持ちよさそうに湯船に浸かっとる。
おそらくアイルランドの人であろう。
ワシとしてはちょっとは話をせにゃあいかんじゃろうと思い、下手糞な英語で少し話をしてみた。
"Hi,how are you?"くらいの中学英語じゃけども、先方には何とかわかったようで、好意を伝えるには充分じゃったらしい。
"Thanks,I'm fine"
"Are you from Ireland?"
"Yes"
"Welcome to hamamatsu Japan.Please enjoy Here"
"Thanks"
"Of course,I'm supporting Rugby Japan team,but I like your country team,too,Good luck!"
笑って聞いてくれていた。
袋井へ向かうバスの出発時刻が迫っているらしく、彼は”Bye,Arigato"とワシに一声残して浴室を後にした。
その後1時間ほどおったんじゃが、驚くべきことにその間完全なる貸切状態。
様々な浴槽をとっかえひっかえしながら贅沢に時間を過ごした。
充分に堪能して浴室を出て売店を覗いとると特設ワゴンがおいてあって、その中にはGUINNESSが冷やされておった。
Irelandと日本の国旗、ラグビーボール そしてGUINNESS 直接観戦はしないものの そこそこ雰囲気に浸れた感じ © ill-health(ruephas) 2019 |
Irelandと日本にかんぱ〜い! とその場で行きたいとこじゃが 帰宅まで我慢 © ill-health(ruephas) 2019 |
うまかったです。
温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント |
1.5
|
風情ポイント |
3.0
|
やぎさんポイント |
0.0
|
入浴料 |
800
|
温泉コスパ |
0.6
|
[1]
と、試合前にはこのように日本人もアイルランド人もその全てが思っとった筈じゃしワシも勿論「勝ちは別として兎も角、今回は是非善戦して次に繋げる何かを掴んで欲しい」と思っとった。
が、終わってみれば素晴らしい結果が待っておった。
相まみえたアイルランド選手の素晴らしさも凄かった。[2]
この国は尊敬に値する国じゃと思う。
[2]
2019年9月30日追記)
今、サモアとスコットランド戦を見ておるが、ラグビーの観戦のコツは、自国若しくは好きなチームの応援をしつつ、相手チームの良かった所、ナイスプレイなど相手のことを見ながら記憶にとどめながら楽しむことじゃろうと思った。
さすれば、自国が勝ったとしても負けたとしても、相手チームに対するリスペクトを失うことなく、素晴らしい戦いをお互いに称え合うことが出来るからじゃ。
この方式をワシ自身、野球にも導入しようと思う。