2013年3月19日火曜日

温泉に行かない日(173) 十二指腸潰瘍か??(2)

朝目覚めると極めて腹が減ってました。
キッチンを彷徨きテーブルの上や炊飯器の中とかを見てみたけど何もなく、仕方ねなあと思いながら冷蔵庫を開けると、何とマルちゃんの赤いきつねを発見。
しかも、パッケージを良く見ると「関西人向けあっさり味」などと小さく書かれている。
おおこれは良いではないか。
たまさかには朝からカップうどんというのも粋なものかも思ってお湯を沸かし、生卵を投入してからヘニャヘニャのカップに熱湯を満たし、それからきっちり5分待って蓋を剥がし、少し七味を振りかけて一気に完食!
ああ、久しぶりに旨かったなあと満足して、歯を磨き、ひげを剃り、スーツを着て玄関先を出ようとしたその瞬間、
「あ!今日は胃カメラ飲む日だった。やべー!」
と気づいてすぐさま水を沢山のみ、トイレに駆け込み胃の中に詰まったものを全て吐き出そうとしたその瞬間、本当に目覚めました。

悪夢なのか何なのか。
兎に角可成りリアルな夢でしたなあ。
完全全編総天然色仕様だったし。
テクニカラーだぞあれはきっと^^;
でもチャンピックスを服用してた時期に偶に見た摩訶不思議な夢よりは筋が通ってるし、フロイト的にもきっと説明がつくんでしょうなあ。

夢のなかで気づいたとおり、本日は胃カメラの日。
これでもって、今回の身体的トラブルの原因がわかるので、如何に嫌いでも何とか我慢して飲むしか無いんですが、食べ物を入れてしまったらせっかくの貴重な予約枠を潰してしまうことになります。

夢が暗示していたのは「あんさん、食べなはんな。気をつけなはれやあ」という天使からの忠告だったのか、或いは「あんた、胃カメラ嫌いなんだな。もしマジで嫌いで飲みたくないんだったら、一寸モノを食べればいいだけなんだ。ほら、簡単だろ」という悪魔の囁きだったのか、どっちかわかんないんだけど、まあ今回は無難に前者のサゼッションに従うことにいたしましょう。
さてホントに出かけるか。
続きは後ほど。






内視鏡検査は本当に苦手であり、同意書にサインした上で麻酔をかけてもらい、事に臨みました。
その際に対応していただいた看護師がほんとに非常によい方で、ルートを入れる時や胃の動きを止めるための筋注をする時に下んない話をさんざしてくれて、気持ちを和らげてくれたことがほんとに助けになりました。
当方本当に緊張しきっていたのですが、彼女もきりきり忙しい中、くるくる働きながらこちらにもそんな感じでお付き合いしてもらってほんとにありがたかったです。
とはいっても、やはりやっぱり胃カメラは嫌だ。
時間が来て、内視鏡室に入ります。
帰しろ下院で(MS-IMEはこの程度馬鹿です)、なんだこれ、キシロカインで麻痺した喉で担当の医師に、
「私、相当強敵ですよ。兎に角反射の強さは天下一品ですから。もうげろげろです」
というと其の医師も、私にまるでSM用具のような器具を私の口に装着しながら、
「参ったねえ。今日はこれで強敵が3人目だ。でも3人目だから慣れちゃった。麻酔薬2倍にしておくわよ」
どわははは。
この病院、クセモノぞろいだ。
で、本当に多めに入れてもらって忽ちのうちに意識不明の桃源郷へ。
後は何されたかまったく覚えてません。
気付いたら内視鏡室の隣にある部屋に寝かされており、
「Aさ~ん、もう1時間になるから起きましょうか」
と言われて寝覚めました。
胃カメラを入れられたことすら覚えていない。
で、起きあがって看護師に支えられながら靴を履こうとしても上手く履けない。
履けない以前に私の体を私が支えきれない。
酒に強くてもそれは麻酔に関係ないわけです。
それを見ていた看護師が、
「あ、これ無理。もう30分寝ましょうか」
ありがたい。
欲も徳もなくした感じで再びベッドに倒れこんで更に1時間昏睡。
何とか靴を履ける程度に麻酔から回復したのですが、やはりふらつくため、自分の車に行って更にもう1時間睡眠をとってやっと人並みの精神状態に戻りました。

確定診断は次回書きます。

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