本日は仕事でしたが、勤め先の事務所にTravelstar 1TB Serial ATA [0S03565]が到着。
1TBなんてとんでもない大きさだよなあ。
実は私、大昔には大阪で日本アイ・ビー・エムの特約店である某社に勤めてて、大規模企業相手に(大規模企業の事をIBMの奴ら[1]はISAMとか言ってたな。意味はさっぱりわからん)にPS/55(まあ、企業向けパソコンだ)を、中堅企業相手に(中堅企業の事をIBMの奴らはGAMとか言ってたな。意味はさっぱりわからん)にAS/400(まあ、オフコンだ。オフコンなんて今や死語だなあ)という機械を売る営業をしてました。
で、その頃はAS/400にオプションで数10MB程度のハードディスク(IBMの奴らはDASDとか言ってたな。意味はさっぱりわからん)とか、一寸したメモリを追加するだけで数十万とか数百万とかしてたことを思い出します。
今じゃ1TBのディスクが送料込みで9000円一寸。
正に隔世の感がある事よ。
そういやあPS/55用のメモリなんかも、高値で売って数十台まとめて自分でセットアップしてから納品していたので、前回書いたメモリ交換もその時の経験が多少は役に立っていたのかな。
まあそんなことはど~でも良いですな。
やがて12時になり仕事は終わったんで、1TBのハードディスクを手に帰路へ。
やがて12時になり仕事は終わったんで、1TBのハードディスクを手に帰路へ。
想像以上にか細くて、売っている六角レンチのようなL字形状。
価格は¥310。
帰宅し、早速作業へ。
さっきも書いた通り、20年くらい前にはパソコンにHDDドライブやメモリをセットアップする事を結構やっていたし、今は各社や個人Siteなどを調べれば物理的作業の情報はそこそこ取れるのでそっちの方はあまり心配していません。
一番不安なのは、HDDを置換した後、それに上手くSnow Leopardをインストール出来るかという点です。
言い換えると要するに、システム内蔵のスーパードライブ(光学ドライブ)から起動できるかが心配。
新しいHDDには何も入っていないので、システムをSnow LeopardのDVDから起動出来なければ何も出来ないわけです。
今も現役であるPowerBook 2400c/180は、指の攣りそうな組み合わせで4つのキーを押しながら電源を投入すれば外付けCDドライブから起動できますし、このMacBookもOptionキーを押しながら電源を投入すれば起動ディスクを選べるので、そのやり方でDVDから起動してDVDのディスクツールで置換したHDDをフォーマットし、しかる後にインストール出来ると筈だと思うんだけどなあ。
やってみなければわかんないけど、もしこれがダメだったらどうすれば良いか素人の私にはさっぱりわかりません。
そんな不安を覚えながら作業開始。
素人な私でも、この程度はできるってことを示すため、相当冗長ですが以下を記載します。
- 先日メモリを増やした時点で、ハード的にはMacOSXのアップグレードに要する最低限の条件は満たしている筈。
なので、新しいHDDを筐体に挿入する前にまずそれを確認しました。
システムが起動している状態でDVDを挿入してインストールのボタンをクリックすると自動的にDVDから再起動します。
前回は、日本語を言語指定し、インストールを継続しようとしたらその時点で「インストールできません」メッセージが出ましたが、今回は前回のようなメッセージはなく、そのままインストールできそうな雰囲気濃厚。
よし、いいぞ。
そこでインストールを中止。
DVDをイジェクトし、電源を落としました。
何らかの理由でアップグレード出来そうもなければ、今回買ったHDDは未開封の状態で返品しようと決心してたから大変ありがたいですなあ。 - ここから物理的作業に入ります。
- テーブルにタオルを敷いてそこに本体を裏返しにし、バッテリスペースが手前に見える向きで置きます。
以下、上下左右等の位置的説明については、この状態を前提にします。 - メモリ交換の時と同じ要領で10円玉でバッテリロックを解除してバッテリを外し、#0の精密ドライバでバッテリスペース内のL字金具向こう側(メモリ側:Lの長い方)に3箇所ついている極く小さなネジを回して金具を外しました。
なお、その極く小さなネジはL字金具から外れない構造になっているようですので、脱落して本体内に迷い込んでしまう心配には及びません。
また、左側(HDD側:Lの短い方)にはネジはありません。
メモリ側にある3つのネジだけでL字金具は本体に固定されています。 - 既存HDDドライブはバッテリスペースの左側にあります。
ハードディスク下部にたくし込まれている幅広で白いリボンの端っこを引っ張り出し、それを引いてHDDを抜きます。 - 全く簡単に抜けました。
こんなに小さくて薄いのか、というのが感想。
老人の繰り言で相すまぬが、昔は50MB(GBに非ず)とかの内蔵ディスクでも、デカさも価格もこれの4~5倍はしたぞ。 - 抜いた既存HDDドライブを覆うように付いているベースっていうのかマウントというのか、その薄い金属製の部品とHDDを接続している小さくて黒いトルクス(星形)ネジ4つを、L型トルクスドライバで外し、HDDとマウントを分離します。
私もう老眼なんでその小さなトルクスネジがよく見えないため、眼鏡を外しコンタクトを入れた上で更に老眼鏡をかけ、やや慎重気味に作業をします。 - 既存HDDから外したマウントを今回購入したHDDにマウントに取り付けなおします。
意外にも、その際トルクスネジを付け直しする作業が今回一番大変だったです。
なかなかうまくねじ込めないんだ。
少しねじ込んでしまえば問題ないんですが、その最初の「少し」が大変。
そう。
全ては老眼のせいです。
近くがよ~く見える若人の皆さんであれば、全く問題はないよ。
ネジ山を崩さないよう、慎重に作業。 - 慎重な気分のまま本体に挿入しますが、全く簡単に取り付けることができました。
HDDを奥までしっかり押し込み(といっても力は全くかけなくても大丈夫。すっという感じではまります)、広幅の白いリボンの端っこは、挿入したHDDの下側に元通りたくし込んでおきます。 - L字型金具を元通りに付け直します。
やはりネジ山を崩さないように慎重に作業。
ネジ山ってのは一旦崩すと後が面倒だし、このL字金具用のネジは外れない構造なので交換することが難しそうだからね。 - バッテリも戻し、蓋をして10円玉でロックをします。
- これで物理的作業は終了。
それがうまく接続されているかどうかは、今のところ神のみぞ知る、です。 - 裏返してた本体を表向きに置き直し、電源を本体に接続します。
- Mac Box Setに入ってるSnow Leopardのインストールディスクをスーパードライブに挿入すると同時に、Optionキーを押しながら電源投入。
- しばらく待つと、期待通りDVDから起動できた。
一番心配していた点だったのでかなりホッとしたです。
とりあえずはよかったあ、な感じだけど、置換したHDDをちゃんと認識しているかどうかはまだわかんない。
おっさんだけど、このへんは結構ドキドキしてました。
新しいHDDはもう開封しているので、認識していなかったとしても返品できないし。 - インストールから一旦抜けて、メニューからディスクユーティリティを起動すると、今装着したHDDをちゃんと認識しています。
やったあ!
この時点で自分的にはもうすべての作業が終了した、と確信出来ました。
そのままHDDをフォーマットし(あっという間に終わったのでマジか大丈夫かと思ったんですけど大丈夫でした)、ユーティリティを終了し、そのまま新規HDDにインストール開始。
引き続きiWorksとiLifeのインストールも一気呵成にやっちゃった。 - すべてのインストールを終え、3回ほどソフトウエアアップデートをし、最新の状態へ。
- Safariを起動し、Google Chromeをダウンロードし、インストール。
- Google Chromeを起動し、Google日本語入力とSkypeをインストール。
全くなんの問題もなく、迷うこともなくすべての作業を終えることができました。
以上の作業を終えての感想は、
「昔のMacに比べ、作業がなんて楽なんだろう」
です。
そして、
「作業の効果がなんて絶大なんだろう」
起動がちょっとびっくりするぐらい早くなった。
80GBが1TB。
もう「世の中にある情報すべてをこれに収納してくれ」状態。
夢のようだ。
そしてすべてが早くなったですよ。
起動だけでなく、ファイルアクセス・処理・画面展開、等々。
ということで作業は全く簡単。
作業の画像も不要な程度に、テキストだけで説明できる極めて簡単な仕事です。
専門家レベルの知識はほぼ不要で、誰にでもできる作業です。
今、この黒いMacBookは非常に快適な機械に生まれ変わりました。
素人で専門知識のないMacユーザの皆様。
是非これを参考にしていただいて是非自分のロートルMacを素敵なMacに変身させてくださいませ。
オールドMac所有者の方々。
もしあなたがそのオールドMacに愛着をお持ちなら、もしかしてそのMacの機能を決して高くない出資で向上させることができるかもしれません。
私はできた。
挑戦する価値は充分あると思いますよ。
<アップグレードに要した投資額>(すべて税・送料等の関連経費込みの総額)
あとはこのMacBookでの上限である10.7(Lion)に上げるかどうかですが、なんか評判良くないみたいなんで、まあこれで最終形かな。
一応の信仰心(笑)はあるけど、通常並だからそんなにこだわんない。
数年後、もし新しい機械買ったとしてもこのロートルMacBook、相当強力なサブマシンとして当面まだまだ使えそうです。
[1]
アイ・ビー・エムの奴らは、自分らのことをマジで、
「アイ・ビー・エマー」
などと呼称してました。
実際それを初めて聞いた時、正直「こいつら頭壊れてんのじゃねえのか」と思いました^^;
<アップグレードに要した投資額>(すべて税・送料等の関連経費込みの総額)
- Apple:Mac Box Set海外版(Amazon)
¥17000 - BUFFALO:ノートPC用増設メモリ PC2-5300 (DDR2-667) 1GB 2枚組 D2/N667-S1GX2/E(Amazon)
¥2680 - HGSTジャパン:ノートPC用内蔵ハードディスク Travelstar 1TB Serial ATA [0S03565](秋葉館)
¥9480 - BUFFALO:外付けUSB500GBハードディスク HD-PVR500U2-BK(Amazon)
¥4850 - エコー金属:精密ドライバセット(ダイソー)
¥105 - 兼古製作所:AnexヘクスローブレンチL型 T8サイズ(ジャンボエンチョー浜松店)
¥310
あとはこのMacBookでの上限である10.7(Lion)に上げるかどうかですが、なんか評判良くないみたいなんで、まあこれで最終形かな。
一応の信仰心(笑)はあるけど、通常並だからそんなにこだわんない。
数年後、もし新しい機械買ったとしてもこのロートルMacBook、相当強力なサブマシンとして当面まだまだ使えそうです。
[1]
アイ・ビー・エムの奴らは、自分らのことをマジで、
「アイ・ビー・エマー」
などと呼称してました。
実際それを初めて聞いた時、正直「こいつら頭壊れてんのじゃねえのか」と思いました^^;
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。