2019年10月28日月曜日

プロジェクト "山神社"(45) 石巻神社(上社・里社)

ナツメ別館で柔らかな山水を沸かした風呂を堪能したワシは満足したのでそのまま帰ろうとしたんじゃけど、いや待て。
この石巻周辺には幾つか未参拝の大山くん物件が残されていた筈じゃと思い出して、取り敢えず通常のGoogle Mapを確認してみた。
すると、ワシがおるナツメ別館のすぐ近くに鳥居マークが表示されとった。



石巻神社の上社(愛知県豊橋市石巻町南山)じゃ。
しかしその石巻神社はワシのプロジェクト ”山神社”Mapには載っておらん。
載っておらんという事は大山くん関連物件ではないということじゃ。
しかしワシは行ってみた。
125段にも及ぶ石段を踏破してみた。
踏破した先には可成り立派な神社が建っとる。

大規模改築中
ご安全によろしくおねがいします杉浦建設
© ill-health(ruephas) 2019
正一位の神社であり、極めて立派である。
現在改築中で仮設足場に囲まれとる。
しかしワシが期待しとる神様リストは境内にはなく、大山くんがいるかどうかは判然としとらん。
調べるとここ石巻神社の祭神は大国主神で、ネットの世界を色々探してみたが合祀神とか境内社の情報は全く得られなかった。
ここには大山くんはおるかもしれんが、しかしおらんかもしれん。
現場にもサイバー空間にもこの神社には大山くんの痕跡は見つけられん。

参拝を終え、念の為ワシが勝手に作って喜んでおるプロジェクト ”山神社”Mapを開いてみたならば、石巻山を下った所にある三河國四之宮 石卷神社(里宮)(愛知県豊橋市石巻町金割)が載っとった。



すまぬ、実は載せた記憶が全くない。
しかし、豊橋近辺の大山くん物件に関しては当てずっぽうではなく、豊橋市立図書館で調べたエビデンスに基づいて載せておるのでいい加減なものではない筈。
これはまずは行ってみるべきじゃろう。
神社の道を挟んで反対側に何台か停められる駐車場があり、参拝者の他に石巻山登山客も利用しとる様子じゃ。
ワシもそこにクルマを停め、道を渡って神社境内に入った。
入り口には恐らく神社の由緒や祭神を記していると思われる立て札のようなものがあったが、長年の風雪で傾いでおり書いてある文字は全く判読不可能な状態じゃ。
要するにこの神社の御祭神・合祀神・摂末社を確認できる文字情報は一切見当たらん。
神社本庁も氏神様の他に崇敬神社を持ってよしと云っとるくらいじゃから、御祭神の情報は何とか表示してほしいものじゃ。
この辺なんとかしてほしいと思いつつ一礼して鳥居をくぐった。
ここ里社も上社に負けず劣らずと云うかもっと立派であり、拝殿の前には舞殿もあり、境内は非常に広大じゃ。

拝殿前にある立派な舞殿
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まずメインの大己貴命がおわす(この程度はネットでも情報が取れる)本殿前の拝殿に参拝。
その後恒例により境内を彷徨いておると本殿左側に長屋を発見。
長屋と云うよりは立派な建物じゃ。

風雨に対する備えは万全
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おっとこれはと思い建物の中に入ると、5社の境内社が並んでおる。
何れも神社名を記した木札がかかっており、左から2番めに目的の山神社がある。
よおし。

新築の香りがしておりました
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流石、三河國四之宮、そして延喜式内社。
これだけ社格が高いと境内摂末社に対する扱いがこうもきちんとしていただけるわけじゃ。
これならば大山くんも安心安全な居心地であろうし、その分いろんな仕事にも精が出せるというもの。
ありがたい話じゃ。
早速参拝を済ませた次第じゃ。

このポストの前に書いた通り、中々いい感じに日帰り入浴ができるナツメ別館には今後も屡々足を運ぶことは間違いないし、神社の近くにある自然処 ほっとい亭(愛知県豊橋市石巻町南山38-3)のとろろ汁も食いたいと思うし、今後何回も参拝できそうな気がする。

因みにこの石巻神社の正式な名称というか感じは「石卷神社」というものらしい。
こんな「卷」の字は見たことない。

2019年10月27日日曜日

ナツメ別館(1)

先週Google Mapで発見したナツメ別館(愛知県豊橋市石巻町字南山93-7:0532-88-0111:¥500:11:00〜18:00:日帰り入浴は土日祝のみ:タオル貸出は無料♪)に早速行ってみた。
石巻と云うとワシにとっては大好きなMauiの行き帰りに通るとか、あとはこの辺りには幾つか山神社があるんで参拝しに来るとか、その程度の関わりしかない。
まあ特に観光的要素もないし豊橋や浜松のベッドタウンという立ち位置でもない。
なにもない。
こんな石巻にまさか(多分)穴場っぽいのみ可旅館があるとは、どういうことじゃろうと不思議に思っとった。
実際に行けば何かわかるかもしれん。

自宅からは至近距離と云って良く、時間にして40分程度じゃ。
本坂トンネルを抜け、例の難読地名である嵩山(すせ)を通り過ぎるとすぐに石巻じゃ。



カーナビの御神託に従い指定された交差点を山の方に向かって曲がり登っていく。
暫く進むと石巻山頂上近くにある公共駐車場に到着し、そのすぐ横がナツメ別館じゃった。
玄関を開けて中に入ると、ワシと同じ位と思われる年齢の男子がカウンターの中に立っており、その人に「風呂に入りに来た」旨を伝えると、頗る元気がよくデカい声で、
「はあい。どうぞお入りください」
と返事をしてくれた。
ワシは先週その声を電話で聞いて勝手に爺様じゃと思いこんでいた。
ほれ、畑とか田圃とかで野良仕事しとる爺様は声が大きいじゃろう。
そんなイメージでの勝手な思い込みじゃった。
しかして実際には中年のおっさんでありました。
お詫びして訂正いたします。
お金を払うと、
「そこにタオルがあるんで持っていって使ってください。使い終わったら脱衣室にあるカゴに返してくださいね」
と云われた。
ハンドタオルも無料で貸してくれるようじゃ。
云われたとおりにタオルを借り受け、云われたとおりに階下に降りると浴室があった。
そこにはこのような掲示がある。
因みにこのブログでは通常温泉銭湯の写真は載せんが、今回は何枚か写真を掲載する。

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カレンダーの裏側に「石巻山の湧水を大切に利用して下さい」と書いてある。
公式WebSiteには、
山から湧き出る天然水を使用した味わい 深い料理と、滑らかな鉱泉の露天風呂を御満喫下さい。
とあるが、実際には鉱泉ではなく山の湧水であるようじゃ。
探してみたが温泉分析表の類の掲示はなかったので、ここは多分温泉ではない。
しかし、温泉(鉱泉)でなくともワシは別に構わん。
そりゃ温泉のほうが嬉しいが、それは気に入る気に入らんを決める決定的な要因ではない。
寧ろ、多分山の湧水を沸かした風呂に入るのは初めてじゃから期待は高まる感じじゃ。

脱衣室に入ると、外湯の方でしきりに声がする。
見ると子供1人と大人4人が仲良く風呂に入っとる。
爺様1人と比較的若い3人とお子さんじゃ。
じゃからワシはまず、誰も入っとらん内湯に入った。
細長い長方形の浴槽で結構深い。
浴槽の底までお尻を下ろすと、お湯が口まで達する程度の深さじゃ。
浴槽は大理石で設えてある。
浴槽の窓は可成り大きくFixではなく開け放つことが出来るので、ワシは他に客がいないことを幸い、全部開け放った。
この宿は石巻山の山上に建っとるので、窓を開けると誠に気持ちいい空気が流れ込んでくる。
中々良い風情じゃと思う。
湯温はワシにとっていい具合に低めであり、いつまでも入っておられる感じじゃ。
浴室壁面の一部は岩になっておりよく見ると上の方に蛇口のようなものがあった。
恐らく嘗てはその蛇口からお湯若しくはお水が流れ出て雰囲気を醸し出しておったものと思われる。
お湯は何だろ、所謂「きしきし感」が全く無くてまろやかであり、これは恐らく山の湧水の為せる技じゃろうと思う。
いい気分で暫く内湯に入っとると、外湯に入っとった先客が出ていったためワシは早速外湯に移動した。
内湯も素晴らしい湯加減であり、内湯同様にやや深めの木で出来た浴槽じゃった。
ワシにとってやや残念じゃったのはバイブラが装備されていたことじゃ。
ブクブクという音が折角の自然の静寂を壊してしまっておる。
これさえなければ最高じゃと一旦は思った。

とは云っても石巻山の自然を眺めながら入る外湯は非常に気持ちがよいものじゃ。
ウトウトしながら結構長い時間お湯に浸かっとったら、新たな客人が入ってきてそれも爺様ではなくて中年のおっさんであった。
ワシの経験的にはこの手のお風呂には爺様が好んでやってくる事が多いのじゃけど、ここはそうではないようじゃ。
何でかなあと考えとったがこれは恐らくこの石巻山が低山登山の場所になっとるからじゃと思いついた。
石巻山でググると登山ハイキング関係のサイトが大量にヒットする。
恐らく、そのような登山ハイキング客がこのナツメ別館日帰り入浴客となっておるのじゃろう。
となると、外湯のバイブラもまあ理由のあることとなる。
山歩きで疲れた足腰をバイブラでマッサージすればこれは気持ちのいいものじゃろうと思うから。
じゃからここに関してのみは、バイブラは許す次第じゃ。

兎にも角にも自宅から適当な距離にあるなかなかいい入浴場所を見つけた。
気軽に行けるし安いし雰囲気はいいし、今後しばしば使わせていただこうと思っとる。

玄関先にあるナツメ別館の営業案内
館内には「喫茶ロールストーン」がある
そのネーミングセンスはブリジストン級じゃろう
五平餅は予約が必要らしい
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温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.5
風情ポイント
2.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
500
温泉コスパ
0.7

2019年10月26日土曜日

温泉に行かない日(405) 無呼吸検査をやってみた(3)

先月、人間ドックのオプションで申し込んだ無呼吸検査というのをやってみた
その際の細かいことはここに書いてあるので興味あらばご覧下され。
その結果が中々来なくてやきもきしとったが、10月上旬遂に結果報告書が自宅に郵送されてきた。
早速お見せしよう。
これじゃ。


当然のことながら、ワシの吹けば飛ぶよな個人情報及び受診健診機関名などは消去しとる。

さてこの報告書にはワシら素人には全く理解できない謎の略語が幾つか散見される。
まずそれらの意味を調べてみた。

【簡易PSG検査】
要するに今回ワシが行ったような検査のことを云うようじゃ。

【エプワス指数】
エプワスで検索すると、なんかよくわからない紙幣がトップヒットするが、更に調べると「エプワスの眠気テスト」なども見つかる。
そういや、検査前に眠気に襲われるシーンとその眠気度を紙に書いて返送したことを思い出した。
その紙自体をコピーはしとらんので具体的な質問内容は覚えとらんが、まあこのようなものじゃ。

大分中村病院のWebsiteより
この記事には「合計11点以上の方は病的な眠気があると考えられ、その原因の1つとしてSAS(睡眠時無呼吸症候群)の可能性があります」とある。
ワシの結果は8点なので、このテストの範囲内においてはまあギリギリセーフのようじゃ。

【AHI】
Apnea Hypopnea Indexの略で、日本語にすると「1時間あたりの無呼吸と低呼吸を合わせた回数」というような意味らしい。
さてはこれを測定するために鼻の穴にチューブを突っ込んだりサックのような謎のものを指にあてがったりしたんじゃなと思う。
この数値で重症度の判定を行うのじゃが、スケールとしては、
軽症 :5 ≦ AHI <15
中等症:15 ≦ AHI < 30
重症 :30 ≦ AHI
(成人の睡眠時無呼吸症候群 診断と治療のためのガイドライン 2005)
とのことなんじゃが、ワシの場合は1時間に6.2回なので「軽症」という結果になる。

【RDI】
日本睡眠学会のサイトに収録されているPDFに明確な解説があった。
引用するならば即ち、
AHIにRERAを加え、TSTで除したものは呼吸障害指数(Respiratory disturbance index:RDI)
ふうん成程、さっぱりわからん。
しかしなんだかんだ云って、上記引用文の最後に「RDIはAHIと同等」と書いてある。
同等ならばどっちかやめりゃあいいじゃねえかと思うのはワシだけではあるまいて。

さて肝心な結果は「C 経過観察」。

ああイラつく。
こういうのが一番もやもやする結果じゃ。
報告書にあるコメントを書き写してみると、
睡眠時無呼吸症候群(軽症)
簡易PSG検査にて軽度の睡眠時無呼吸症候群が認められました。
現在のところ軽症ですので特に問題はありません。
云い換えれば要するに、
オマエはまあまあビョーキだが今ん所は問題ない。
この先どうなるか様子を見てみよう。
ということじゃ。

ゔぐわ〜!!!イライラする。

病気なんじゃか大丈夫なんじゃかはっきりしてくれい、もう。
これはまさに隔靴掻痒というやつじゃ。
更にまたこれは、ワシが使っとる第二の筆名と同じ状況。
即ち「ill-health」。
まあ訳すならば「不健康な健康」「発病5分前」といったところか。

ということでまあ、この先どうなるか様子を見てみよう。

2019年10月22日火曜日

温泉に行かない日(404) 細かく探せばまだまだ出てくる

本日は大変目出度い日じゃ。
心で御目出度う御座いますと唱えつつ折角の休みじゃし、どこかに出かける事にした。
しかしこれは台風の影響じゃろうか、雷様が大暴れしとる。
気温も何と17℃で正直言って暑がりのワシでも肌寒い。
こうなるともう温泉銭湯に行くしかあるまいと自ら作っておる温/泉/週/記Mapを開いてどこに行こうか品定めを始めた。
しかしじゃ、やはり近場で「行きたい」と思える温泉銭湯はもう殆どない。
どうするかなあと思いつつ、「温泉」「日帰り入浴」等をキーワードにGoogle Map上を探すもヒットするのはワシが既に温/泉/週/記Mapに載せて行ったことがあるところばかりじゃ。
キーワードを「旅館 温泉」に広げて探しとると、一つ気になる場所がヒットした。
それはナツメ別館(愛知県豊橋市石巻町南山93-7:0532-88-0111:¥500:11:00〜18:00)というところじゃ。



まあ名前から察せられる通り旅館なんじゃが、公式ウェブサイトを見てみると確かに「滑らかな鉱泉の露天風呂を御満喫下さい」と書いてある。
鉱泉ということは温泉なんじゃろう。
ワシは早速電話してみた。
すると元気のいい爺様のような声の人が「もしも〜し、もしも〜し、ナツメ別館でえ〜す」と出て来た。
頗る元気がいい。
頗る声がデカい。
頗る元気がよくて声のデカいその爺様に「今日、日帰りやってますか」と訊ねると、頗る元気がよくて声のデカいその爺様は「いやあごめんなさい。今日はまあ休みにしちゃったわい」と頗る威勢の良い声で元気よく返事をしてくれた。
まあ今日はイレギュラーな祝日じゃから仕方ないじゃろう。
訊けば普段の土日祝日は必ずやっとるとのことじゃから、これは早めに行きたいものじゃと心を決めた。

この手の「のみ可」宿泊施設は小さすぎて、良くネット上で散見される「豊橋の日帰り温泉10選」系のサイトには絶対に出てこない。
このようなところはまあ数は少ないじゃろうけども存在する可能性がまだまだ残されとると感じ入った次第じゃ。

因みに本日は結局浜名湖グランドホテルさざなみ館に行って、ほとんどの時間を大きな内湯と露天を独り占めしてきたよ。

2019年10月20日日曜日

プロジェクト "山神社"(44) 三嶋神社

今年の6月15日に三嶋神社(静岡県浜松市北区細江町中川347)に行って若菜色の御朱印を頂いてきた
昨年2月にこの三嶋神社に行ったことをポストしたら、この神社の氏子さんと思われる方からコメントを頂き、その内容は「本殿前で御朱印を授与しています」というもので、これを読んだワシは直様三嶋神社に行って若菜色の御朱印を授かった。
そのコメントには その御朱印は「3月~8月若菜色・9月~2月菜種色」であるとも記されておったのだが、9月以降中々行けなくてその菜種色の御朱印を授かることが出来ておらんかったので本日行ってみた。

本日の三嶋神社はアタリマエじゃが一見普段と変わらず落ち着いた佇まいを見せておった。
神社裏手にある「なかよしいちょう」の葉はまだ緑色のままじゃったが、流石に季節は既に秋。
幾つかの銀杏の実が地面に落ちており微かながらにその独特のにおいを漂わせておった。
クルマを停めて表に回って参拝し、初穂料300円也を賽銭箱に収めて早速プラケースの中に入っとった御朱印を貰い受けた。

秋らしい菜種色の御朱印
© ill-health(ruephas) 2019
帰宅後すぐにフォトフレームに収めて玄関に飾った。
今後も季節ごとにこの御朱印をいただき、最新のものを飾ることを習慣にしようと思う。
なお、数少ない読者の中には、
「御朱印が欲しいから行ってみたいけど、もし品切れじゃったらどうしよう。心配じゃ」
と思われる方もおられるかも知れない。
しかし大丈夫、ご安心召されい。
前回なかったこんなものがプラケースに収められておる。

これ、お子様の字じゃよねえ
偉いなあ
© ill-health(ruephas) 2019
曰く、
御朱印がないとき 〒・住所・氏名をご記入のうえ、おさいせん箱へ!郵送いたします。
と拙い字で書いてあるメモ帳じゃ。
書いたのは多分お子様じゃろうと思われる。
郵送の「郵」の字がやや怪しいがまあ良い。
また記入したメモを「おさいせん箱へ」ということは、このお子様は個人情報保護についてのリテラシをちゃんと備えておることを意味する。
偉いものじゃと思う。

それはそれとして、今回気になったことがある。
写真で示すならばこれじゃ。

何の変哲もない本殿前の写真じゃが…
© ill-health(ruephas) 2019
何のことじゃと思われるだろうから、画角が違うものの同じポイントを撮影した今年6月時点の写真もご覧いただこう。

違いは明らかじゃ
© ill-health(ruephas) 2019
賽銭箱が消失し、防犯カメラが見張っとる旨が記されたステッカーが貼付されとる。
賽銭箱は正面引き戸の内側に移動されており、お賽銭については、

よく見ると菜種色と若菜色
この2色はコーポレートカラーなんじゃろう
© ill-health(ruephas) 2019
このようにその引き戸に新たに設けられたプッシュ式の小窓から投入できるシステムじゃ。
防犯カメラステッカーについては所謂「虚仮威し」のケースが多いが、ここには少なくともカメラに見えるものが天井部分に設置されとった。

とてもモノホンっぽい感じじゃ
© ill-health(ruephas) 2019
要するに、この数ヶ月の間にとんでもない不届きモノが跳梁跋扈したということじゃろう。
ケチな賽銭泥棒め。
この神社を維持するために多くの氏子さんや宮司さんがどんだけ努力なさっておるのかを考えればそのような恐れ多いことが出来るわけもない。
天罰覿面であることを願うばかりじゃ。

温泉に行かない日(403) Bloggerの投稿テンプレート設定について

これまで8年位このブログを書き綴っとるが、設定関係はページのデザインを少し触ったくらいでその他は殆どデフォルト設定のまま使っとる。
それで別に不便を感じでおらんかった。
無料だし、書ければいいくらいに思っとった。
じゃから設定系の画面はもう殆ど触っとらんかったし今からも触るつもりはなかった。

一方で、最近ブログを書く上で困っとることが出てきておる。
例えば、書き方を統一したいけどその時の気分で書く順番がバラバラだったり抜けておったりする項目がある。
具体的には、温泉の名を書いた後にカッコ書きで住所・電話番号・料金などを書くようにしとるが、その項目の事などじゃ。
更にたまにじゃがそのカッコ書き自体を書き忘れることもある。

あと、これはこの間から始めた「温泉コスパ算出表」の件がある。

温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
3.0
風情ポイント
1.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
510
温泉コスパ
0.8

このような小さな表をつけて温泉銭湯のコスパを自分独自の方法で算出しておるんじゃが、この表のクソ長いソースの実際をすべて書くと次の通りじゃ。
長いから飛ばせば宜しいが、実感してもらうために敢えて書く次第じゃ。
<span style="font-size: x-small;"><a href="https://onsen-shuki.blogspot.com/p/blog-page_31.html" target="_blank">温泉銭湯コスパ算出表</a></span><br />
<table cellpadding="0" cellspacing="0" style="border-collapse: collapse;">
<tbody>
<tr>
<td style="background-color: #d4d4d4; border-color: #000000 #000000 #000000 #000000; border-style: solid; border-width: 1.0px 1.0px 1.0px 1.0px; height: 9.0px; padding: 4.0px 4.0px 4.0px 4.0px; width: 89.0px;" valign="top"><span style="color: black; font-family: &quot;hiragino kaku gothic pron&quot;; font-size: 10px; font-stretch: normal; line-height: normal;"><b>泉質ポイント</b></span></td>
<td style="border-color: #000000 #000000 #000000 #000000; border-style: solid; border-width: 1.0px 1.0px 1.0px 1.0px; height: 9.0px; padding: 4.0px 4.0px 4.0px 4.0px; width: 74.0px;" valign="top"><div style="text-align: right;">
<span style="color: black; font-family: &quot;hiragino kaku gothic pron&quot;; font-size: 10px; font-stretch: normal; line-height: normal;">3.0</span></div>
</td>
</tr>
<tr>
<td style="background-color: #d4d4d4; border-color: #000000 #000000 #000000 #000000; border-style: solid; border-width: 1.0px 1.0px 1.0px 1.0px; height: 10.0px; padding: 4.0px 4.0px 4.0px 4.0px; width: 89.0px;" valign="top"><span style="color: black; font-family: &quot;hiragino kaku gothic pron&quot;; font-size: 10px; font-stretch: normal; line-height: normal;"><b>風情ポイント</b></span></td>
<td style="background-color: #f2f2f2; border-color: #000000 #000000 #000000 #000000; border-style: solid; border-width: 1.0px 1.0px 1.0px 1.0px; height: 10.0px; padding: 4.0px 4.0px 4.0px 4.0px; width: 74.0px;" valign="top"><div style="text-align: right;">
<span style="color: black; font-family: &quot;hiragino kaku gothic pron&quot;; font-size: 10px; font-stretch: normal; line-height: normal;">1</span><span style="font-family: &quot;hiragino kaku gothic pron&quot;; font-size: 10px;">.5</span></div>
</td>
</tr>
<tr>
<td style="background-color: #d4d4d4; border-color: #000000 #000000 #000000 #000000; border-style: solid; border-width: 1.0px 1.0px 1.0px 1.0px; height: 9.0px; padding: 4.0px 4.0px 4.0px 4.0px; width: 89.0px;" valign="top"><span style="color: black; font-family: &quot;hiragino kaku gothic pron&quot;; font-size: 10px; font-stretch: normal; line-height: normal;"><b>やぎさんポイント</b></span></td>
<td style="border-color: #000000 #000000 #000000 #000000; border-style: solid; border-width: 1.0px 1.0px 1.0px 1.0px; height: 9.0px; padding: 4.0px 4.0px 4.0px 4.0px; width: 74.0px;" valign="top"><div style="text-align: right;">
<span style="color: black; font-family: &quot;hiragino kaku gothic pron&quot;; font-size: 10px; font-stretch: normal; line-height: normal;">0.0</span></div>
</td>
</tr>
<tr>
<td style="background-color: #d4d4d4; border-color: #000000 #000000 #000000 #000000; border-style: solid; border-width: 1.0px 1.0px 1.0px 1.0px; height: 9.0px; padding: 4.0px 4.0px 4.0px 4.0px; width: 89.0px;" valign="top"><span style="color: black; font-family: &quot;hiragino kaku gothic pron&quot;; font-size: 10px; font-stretch: normal; line-height: normal;"><b>入浴料</b></span></td>
<td style="background-color: #f2f2f2; border-color: #000000 #000000 #000000 #000000; border-style: solid; border-width: 1.0px 1.0px 1.0px 1.0px; height: 9.0px; padding: 4.0px 4.0px 4.0px 4.0px; width: 74.0px;" valign="top"><div style="text-align: right;">
<span style="color: black; font-family: &quot;hiragino kaku gothic pron&quot;; font-size: 10px; font-stretch: normal; line-height: normal;">510</span></div>
</td>
</tr>
<tr>
<td style="background-color: #d4d4d4; border-color: #000000 #000000 #000000 #000000; border-style: solid; border-width: 1.0px 1.0px 1.0px 1.0px; height: 10.0px; padding: 4.0px 4.0px 4.0px 4.0px; width: 89.0px;" valign="top"><span style="color: black; font-family: &quot;hiragino kaku gothic pron&quot;; font-size: 10px; font-stretch: normal; line-height: normal;"><b>温泉コスパ</b></span></td>
<td style="border-color: #000000 #000000 #000000 #000000; border-style: solid; border-width: 1.0px 1.0px 1.0px 1.0px; height: 10.0px; padding: 4.0px 4.0px 4.0px 4.0px; width: 74.0px;" valign="top"><div style="text-align: right;">
<span style="color: black; font-family: &quot;hiragino kaku gothic pron&quot;; font-size: 10px; font-stretch: normal; line-height: normal;">0</span><span style="font-family: &quot;hiragino kaku gothic pron&quot;; font-size: 10px;">.8</span></div>
</td></tr>
</tbody></table>
どうじゃ。
流石にこれは手で書いとるわけではなく、別のポストのソースをコピペしとるわけじゃがそれでもめんどくさい。
何とかならんかなあと思っとった。

で昨日。
最近、Bloggerのユーザーエクスペリエンスが改善されつつあるという噂を聞いたんで本当に久し振りに設定画面を開いてみた。



統計情報以外は特に変化がなかったように思うが、いろいろ見とる中でちいと気になったのが「投稿、コメント、共有」にある「投稿テンプレート」じゃ。


テンプレートということは、何かしらの形で定型的なものを保存しておいてそれを投稿時に使えるということじゃろうか。
試してみて損になることはない。
試してどうなるのか見てみよう。
冒頭書いたカッコ内の項目や長ったらしい表のソースをテンプレート内に保存してみた。
また、表の上に地図を表示するよう統一したいので、表のソースの上に「地図」と書いておいた。


具体的にが次のような感じじゃ。
(読み:住所:電話番号:¥500:00:00〜00:00:ポイントカードあり♪:その他特記事項)
<br />
<br />
地図
<br />
<br />
(温泉銭湯コスパ算出表の長ったらしいソース)
その設定を保存し早速投稿画面を開いてみた。
これじゃ。


あれだけ面倒じゃったコスパ表が最初からズバッと表示されとるし、温泉施設の説明項目もこれに従えば各ポストとも揃った形で書けるし書くこと自体を飛ばすことも最早なし。
また、コスパ表と地図の順番を間違えることは最早なし。
これは素晴らしい!

「オマエはアホか。こんな位の事で大騒ぎすんじゃねえ」なるお言葉を頂くこと必至じゃけども、便利になったので嬉しかったんじゃよう。
怒るなよう。

2019年10月19日土曜日

サンライフ焼津(1)

ここ数週間西方面、即ち愛知県方面にある温泉を求めて出掛けておったが、今回は東の方にある未湯の温泉に行ってみようと決めた。
あまり遠くても疲れるので、適当な距離にある焼津辺りにしようと思ったが、さてどこにしようか。
ワシにとって焼津と云えば勿論焼津黒潮温泉元湯 なかむら館にとどめを刺すと思っとって何回も行ったことがあるが、実は行くたびに気になっとった別の場所があった。
それが本日入りに行ったサンライフ焼津(静岡県焼津市中港3-3-12:054-627-3377:¥510:ポイントカードあり♪)じゃ。
ワシはどっちかと云うと、いやはっきり云うと多くの人で溢れかえっとるような大規模施設型の温泉銭湯が好きではなく、何と云うかひっそり系というかこじんまり系というか、そっち系の温泉銭湯が好きであり、焼津黒潮温泉元湯 なかむら館はそういうワシに非常にピッタリの場所じゃ。
しかし温泉銭湯の場数を増やしてくると、大規模施設と云ってもまあそんな毛嫌いすることもないような気分になってきた感じがする。
最近大規模施設に対する抵抗感がまあまあ弱くなってきたということじゃな。
たまにはいいかなと。
ということで焼津に向かった。
土曜日の午前というのにR1の上りは混んでおって思ったより時間がかかった。
現地についてみると駐車場が半分ほど埋まっとる。
ここの施設の正式名は「焼津市勤労会館」であり公的なものじゃ。
運営は指定管理じゃろうと思うが、温泉だけでなくトレーニング室や会議室なども装備しており、こういった温泉施設以外のサービスを利用にしくる人も多そうじゃ。
多分お風呂は混んどらんと思う。
入り口の券売機で大人510円也の入浴券を購入し脱衣室に入ると案の定余り人はおらん。
マッパになって浴室に入るとこっちにも余り人はおらん。
内湯に1人の爺様が浸かっとるだけじゃが、外湯の様子はいまいちわからん。
シャワーで掛り湯をしてまず外湯に入ることにした。
外湯は岩風呂で、こっちにも爺様が1人だけ入っとる。
温泉の温度を表示しとるパネルをみると39.4℃となっとる。

おほ。

ワシにとって大変都合の良い温度じゃ。
早速入る。
お湯はほぼ透明じゃが、微かに緑がかっとるような気もする。
泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉ということじゃが、その香りはなかむら館のそれと良く似とる。
舐めてみるとそうじゃな、自分の汗と同じくらいかやや濃い目の塩味で、この間入った松風園の半分くらいかなあ。
あとやはり苦味がある。
泉源での湧出温度が50℃ということじゃから恐らく加温はしとらんじゃろうが、循環はさせとるから塩素は使っとると思う。
しかし塩素臭は全く感じなかった。
少しではあるがオーバーフローさせとって、若干ではあるが掛け流し気分が味わえるのがいい。
外湯の大きさはかなりでかくて、深さは座ると顎にお湯がかかるくらい。
もう少し浅いといいんじゃが、その代わり浴槽内には岩で座れたり横になれる程度の段差が作ってある。
そのためか、ワシより後に入ってきた爺様たち(ここホント、入浴客の100%が爺様)の寝湯率がかなり高かったことは特筆すべきじゃろう。
内湯にもトド化した爺様が出現しとった。

普通の人にしては多分可成り温めじゃろうと思うが、入浴客は何れも流汗淋漓状態であり、流石にナトリウム泉は体の温まり方が違うと思う。

危惧しておった「芋洗い状態」「オイルサーディン状態」はまったくなく、市街地から少し離れた立地的であるから周辺からの嫌な騒音もなく、聞こえるのは湯口から注がれる温泉と、オーバーフローしている温泉の音だけで誠に落ち着けた。
穴場だと思う。
想定外によい温泉じゃった。


温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
3.0
風情ポイント
1.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
510
温泉コスパ
0.8

2019年10月14日月曜日

プロジェクト "山神社"(43) 巓神社

豊橋の図書館で豊橋豊川方面にある大山くん物件を調べ上げ、それを地図に落としてある。
その中で少し気になっとったのが巓神社(愛知県豊川市赤坂町長沢栗原4番地)じゃ。
名鉄名古屋本線の名電長沢駅の近くにある神社なんじゃけど、まず読みが謎じゃ。
最初何となく「瘧」という字に見えたため、その手の病気封じの御神徳を持つ神社かと思ったんじゃがよく見たら全く違う字。
読みを調べるのは後にして、気になるなら行こうと思い早速出掛けた。
東名高速音羽蒲郡IC近く何じゃけどワシ何故か高速より下道が好きなんで、R342を使って1時間と少し、名電長沢の辺りまで到達した。
カーナビが指し示すとおりに進むと道はいきなり狭くなって山を登っていく形となる。
クルマ1台ギリギリ通れる道を少し進むと、右手に石段と鳥居が見えた。
ここが目的の巓神社であろう。
カーナビを見ると現在地から本殿まで少し距離があり勾配もキツイようじゃ。
しかし本殿近くまで道が通じとることになっとるので、狭いけど取り敢えずクルマで行けるとこまで行こうかと思い先を見ると、道は金網で完全に封鎖されとった。
うむ、こういうことはままある。
路肩が脆弱などの理由でクルマ出入り禁止となっとることは普通にある。
幸いそのポイントには駐車スペースがあったのでそこに車を停めて、正攻法、即ち歩いて本殿を目指すことにした。

石段の上に鳥居が見える
注連縄も立派なのがはってある
© ill-health(ruephas) 2019
一部崩れかけとる石段をこけんように気をつけながら登って鳥居で一礼し、更に進むと何と…、

鳥居の奥に注目しなされ
© ill-health(ruephas) 2019
見えるじゃろうか?
見えんかもしれんのでもう少し寄った写真を載せよう。

くう…
なんてこったい!
© ill-health(ruephas) 2019

こちらも完全に封鎖されとる。
猫の子一匹、鼠一匹たりとも絶対に通さん!くらいに頑強に隙間なく完璧に封鎖されとる。

完璧な仕事っぷり
この上ない頑なさ
© ill-health(ruephas) 2019
これは一体どうしたことじゃろう。
こんなにも人の出入りを全力で拒否しとる神社は初めてじゃ。
これはいかん。
ワシは改めて先程クルマで通ろうとした道に隙がないかを確認してみた。

こちらは若干脇が甘い
とは云え全力阻止の意気は明らかに高い
© ill-health(ruephas) 2019
鳥居先のバリケードよりは防御力は低く、中央で結んである紐をほどきさえすれば神域への侵入は可能に見受けられる。
しかしここまで人を拒んどるとなると、ほれなんじゃ、路肩が脆弱とかイノシシが躍り出るとかそのような具体的物理的理由ではなくてほれ、霊的と云うか何と云うかそっち方面に何らかの問題があるのではないかと思えてきた。
所謂「心霊スポット」的なやつじゃ。
一応、鳥居方面及び道路方面以外に本殿に行けそうな入り口隙間などはないか周囲を確認してみたが見当たらんかった。
兎に角これらの封鎖っぷりは尋常ならざる感があり、これらを敢えて突破して本殿参拝に向かうのは何やら恐ろしげな気がしてきた。
ワシは本殿での参拝を諦め、鳥居の柱元に10円をおいて本殿があると思しき方向に向かって参拝した。

因みにこの「巓神社」は多分「てんじんじゃ」と読むと思われる。[1]
「巓」の意味を調べてみると「いただき。山の頂上」とあり、用例としては「山巓(サンテン)・絶巓(ゼッテン)」が挙げられておる。
これから云うと大山くん物件系統と納得できる気がする。
さらに資料によれば、祭神は大山祇神と大山咋神との事で、由緒としては、
創建は明らかでないが、社蔵の棟札に宝徳元年(1449)12月25日に源教兼の名を見る。神官左近大輔が祭祀した。元和6年(1620)社殿再建に嶽大明神とあり、長沢松平家代々の祈願所として祭礼毎に寄進あり。明治6年4月に村社に列し、大正2年12月24日、供進指定をうける。同4年5月19日、巓明神社を現在の社号に改称した。
というものらしい。
誠に立派な由緒を持ち、社格も村社と決して低くはないのにこの現状は誠に不可思議じゃと思う。
誰か知っとる人がおったら教えてくだされ。

[1]
2019年10月16日 追記)
「てんじんじゃ」と読むかと思っていましたが、少し調べた結果「だけじんじゃ」と読むのが正解らしいです。
本文由緒中に「元和6年(1620)社殿再建に嶽大明神とあり」と書かれていますが、この「嶽大明神」の読みは「だけだいみょうじん」であることから「だけじんじゃ」ではないかと考えられると記載している個人ブログもありました。

松風園(1)

台風一過。
快晴。
ワシは温泉に行くことに決めた。[1]
ターゲットは当然三谷温泉。
三谷温泉日帰り温泉パスポートを購入し活用するつもりじゃ。

温泉に行く前に、まず黄くるみに付いた塩水を洗い流しにセルフ洗車場に向かった。
ワシの住処は海から遠く離れた内陸部にあるが、台風特有の現象として「海水を吸い上げ案外遠くまで降らせる」というものがある。
塩気はクルマにとって大敵なのは云うまでもない。
それが心配じゃったから、起床後はまずクルマに行ってボディを舐めてみた。
文字通り、比喩でもなんでもなく、まさにボディを直接舐めてみた。
普通に塩辛かったので迷わず洗車場に向かった。
ガソリンスタンドの洗車機だとブラシで傷が付くのでセルフの洗車場に行き、細長い棒からぶしゅうと水を噴出させ、ボディや足回りに付いた塩分を洗い落とした。
これで安心。

そこから直接クルマで約1時間と少し、目的地である松風園(愛知県蒲郡市三谷町鳶欠14-4:0533-68-6611:11:30~17:00:通常料金¥1,500:三谷温泉 日帰り温泉入浴パスポート料金¥440)に到着した。
パスポート対象施設は全部で5ヶ所あるが、何故ここを選択したかと云うと「高張性ナトリウムカルシウム塩化物泉」だからじゃ。
何の事かよくわからんという人もおるじゃろう。
実はワシも詳しくは知らん。
微かな知識としては、泉質(塩分かなぁ)が濃くて温泉成分が染み渡りやすいとこじゃ。
表面的にわかりやすく云うと、入浴後に手のひらがしわしわになっとらん温泉があったらそれ即ち高張性温泉。
クルマに塩分は大敵じゃが、温泉成分である塩分は人にとって誠に有益。
皮肉なものじゃ。

ワシが入った事があるハイパートニックな温泉というと、裾野にあるヘルシーパーク裾野、川根温泉ふれあいの湯(何回か入ったことあるけどブログには未記載)と、あとは焼津黒潮温泉 なかむら館くらいかなあ。

現地に到着すると、はっきり申せばその建物はまあまあ老朽化が進みつつあった。
玄関先の駐車スペースにクルマを停めて、フロントで三谷温泉日帰り温泉パスポートを購入した。
三谷温泉観光協会のウェブサイトではその大きさはわからんかったが、実際に手にすると案外小振りなサイズ感じゃった。

有効期限1年
1年掛けて三谷温泉5ヶ所に入れる
1ヶ所440円
素晴らしい!
© ill-health(ruephas) 2019
失くしそうでちょいと怖いので、コヤツの定位置としては温泉に行く時にいつも背負っとる黄色いリュックの外ポケットと決めた。
中を開くとかまわぬの手拭のデザインがあしらわれておってなかなかおしゃれ。
訪れるたびにはんこが押され、その代わり1枚ずつ半券(っていうのかなあ)が切り取られて行くという具合になっとる。
裏表紙を見ると協賛企業としてアサヒビールの名が印刷されとる。

階下にある浴室に行くと何人か先客がおった。
残念ながら今回は貸切状態は体験できんが、まあだだっ広い浴室に1人だけというのも何だが寂しいものじゃからこれはこれでよし。
掛り湯をしてまず誰もいない外湯に入った。
結構広くてのびのび出来る感じじゃが本日は大変に暑く、直射日光が非常に強くて落ち着けん。
更に、外湯浴槽は結構深くて普通に座ると口元まで温泉が達してしまうためそんなに長い時間は過ごせんかったのは残念ポイント。
外湯以上に広い内湯でぼーっと温泉を楽しんどった。
あ、そうだと思い少し温泉を口に含んでみたら少し驚いた。
可成りしょっぱくて苦い。
まるで海水をそのまま沸かしたような感じじゃ。
海も近いしなあ。
しかし、当然の事ながら海水とは可成り異なる味で、多分海水よりもしょっぱさが強いように思える。
中々濃厚で良い泉質と感じた。

泉質についてはこれをご覧有りたい
ワシ、温泉好きなんじゃがこのような
財団法人があるの初めて知った
© ill-health(ruephas) 2019
ホテル旅館の大浴場という場合、浴槽に変なギミックが施されているケースがままあるが、ここ松風園の浴槽にはそのような小賢しい仕組みは一切ないので静かに温泉を楽しめるのがいいところじゃと思う。
まあ、設備の老朽化が進んでおるから幾つかのシャワーブースが塞がれておったり、嘗てはお湯が出ていたと思われる白いビーナス像が使われずにそのまま放置されておったがまあそれはそれじゃ。
泉質もいいし落ち着けるので、次に行くときは暑い盛りは避けて外湯にゆっくり入ることが出来る頃合いを見図ろうと思う。

なおここには、館内足湯という珍しいものがある。

全身浴のあとじゃから試しはせんかった
ホテルの玄関先に設置すればいいのにと思う
© ill-health(ruephas) 2019
更にどうでもいい情報じゃけども、こんなものが掲示してあった。

挑戦状がメラメラと燃えておる
熱き挑戦じゃ、受けて立とう
© ill-health(ruephas) 2019
アツいぜ!支配人!
さっきワシにパスポートを売ってくれた人が多分支配人じゃと思うんじゃが、こんな感じで燃えておることはなかったが、実際には内なる焔を秘めたる人なのであろう。
因みに中を見ると、

クイズじゃった
© ill-health(ruephas) 2019
問題が容易すぎてここに答えを書く気も起こらんが、気になったのは「問題2」という表記じゃ。
これを見てワシは館内を少し回って問題1を探したが見つけられんかった。
問題1の中身が気になる。
とても気になる。
また行こう。

[1]
行ったのは2019年10月13日じゃけども、前のポストで書いた通り東日本を中心に甚大な被害が発生した台風19号が抜けた直後なので、浮かれた文章を書くのに気が引けたため、このポストは14日付とさせていただいとる。

温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
3.5
風情ポイント
2.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
440
温泉コスパ
1.3
※通常料金(¥1,500)だと0.4じゃ。


2019年10月13日日曜日

温泉に行かない日(402) 松風園(0)

本日、愛知県蒲郡市の三谷温泉に出掛けたが、東京はどうでもいいとして東関東東北で甚大なこの状況。
浮かれた事を書くのは本日は差し控え、後日改めてポストする。

2019年10月12日土曜日

温泉に行かない日(401) 久し振りに短い罵詈雑言

ワシは毎週、満天☆青空レストラン(日本テレビ系列:毎週土曜日18時30分〜)を見るのを大変に楽しみにしておる。
宮川大輔が面白いと云う理由ではなく、この番組に出ている人がみな本当に美味しそうに食べ物を食べるのがいいと思うからじゃ。

ところで現在台風19号が直撃中、いや恐らくピークは過ぎたかな、まあ兎に角台風が直撃中じゃから自宅に引き籠もっておる。
引き篭もるとなると楽しみはテレビくらいじゃ。
たまたま本日は土曜日。
満天☆青空レストラン放映日じゃ。
じゃからワシは当然の事としてチャンネルを合わせて待っておった。
ところがじゃ。
開始する18時30分になると期待しておった宮川大輔の姿は映し出されず、代わりに映ったのは所謂「Braking News」。
そう、台風情報の特番じゃ。
ワシはそれを見て「ケッ」と思って舌打ちしてテレビを消した。

ここまで読んだ人の100%の人は「テメーの感覚の方が舌打ちされるワイ」との感想を持ったと思う。
あたり前田のクラッカーじゃ。
一般的に云って、いや個人的にも満天☆青空レストランよりも、喫緊の脅威である台風19号の情報を流すのが正解に決まっとる。
そんなことは如何にアホでなワシでも分かるワイ。
ならば何故「ケッ」と思って舌打ちしたか。
それはつまり、
「このデカすぎる台風による首都圏への影響が仮にない、若しくは軽微だったら、日本テレビさんよ、果たしてプログラムの差し替えを行いましたかい?」
との思いじゃ。
断言するが、首都圏への影響がないならば今頃ワシは宮川大輔が美味そうに新米を食っとる姿を見とると思う。
東京以外のエリアがどんだけ大変なダメージを受けておるとしても、首都圏への影響がないならば今頃ワシは宮川大輔が美味そうに新米を食っとる姿を見とると思う。
クソめ。
首都圏がどんだけ偉いかは知らんが、クソめ。

温泉に行かない日(400) 台風19号が直撃中

はっきり云って現段階(2019年10月12日11時20分)では、窓越しに表を望んでも普段よりは少し強い雨脚じゃなあと思える程度で、具体的には近所にあるコンビニまで行って行けん事はない感じじゃ。
意味がないので勿論実際に行かんが。

気象庁ウェブサイトよりキャプチャ
予想によればこのバカでかい台風は、今後夕方くらいに東海から関東に上陸するらしいから、ヤツがガチでバトルを仕掛けて来るのは今後明日朝に掛けてまでと云う事になる。
ワシの住処は幸いにして頑強な地盤の高台にあり土砂災害や浸水に対して比較的安全じゃから、現に到来しておる台風に抗ってどっかに避難する事は得策ではなく、このまま引き籠もりを継続する所存じゃ。
心配なのは風の強さで、過去にも台風が来た時に室内から窓硝子を見ておると、風により内側に膨らむというか歪むと云うかそのような状況になっており肝を冷やしたが、先程確認した所大抵の窓硝子は風速50m/h以上の風が一定時間当たらないと割れないとの事じゃった。
だから大概大丈夫じゃろう。
ただ飛来物が来たら一溜りもないが。
飛来物に関しては運を天に任せるしかない。

さて問題はこの台風そのものではなく、既に先程も書いた通りこの台風により外出出来んという事じゃ。
先週三谷温泉 日帰り温泉入浴パスポートなる極めて素晴らしいものを発見したため、この連休にも少なくとも1ヶ所は行きたかったし、またお好み焼き さわ田には最近行けておらんのでここにも訪れたかった。

ワシは毎週末の休日には、温泉に行くかやぎさんと触れ合いに行くか大山くんに会いに行くか、年に数度じゃが昼から飲みに行くか、また昼飲みより更に頻度は少ないがクルマやバスでぶらっと遠くに行ったりもする。
要するに遊び回っておる訳で、そのような体質となってしまうとたった1日という短い期間であっても引き籠もっておるのが大変に辛い。
このような雨模様じゃと、やぎさんはワシら同様小屋の中に引き籠もってしまうため会いに行く意味がないし、大山くん参りにしても風雨の影響により心穏やかに参拝できん。
もし行くとすれば温泉銭湯じゃろうが、云うまでもなく出かけることはないじゃろう。
実際今もやることがなくてこのような駄文をだらだら書いておるわけじゃが、要するに兎に角外に出られん休日はツマランと云うことを伝えたい。
今年の台風は発生するたびに週末日本にやってくる。
ホントにつまらん。
平日に来てくれれば会社を休めるし、その週末には台風一過の素晴らしい天気の下、大山くんややぎさんに会えるのに。
温泉に入れるのに。

ホントにつまらん。
早く明日が来ないものか。

2019年10月11日金曜日

温泉に行かない日(399) ピカチュウスイフト1周年

はっきり書こう。
欲しいのは未だにやっぱりロードスターなんだけどね、これは否定できません。
ロードスターに乗りたい気持ちは全く変わっていません。

でもね、スイフトくん。

納車の頃は君のことをピカチュウスイフトと呼んでたけど、最近私は君のことを「黄くるみ」と呼んでいるが、君、黄くるみ。
君は本当に素晴らしいクルマだと思っているんだよ。
毎日俺を会社に運んでくれたり、週末には温泉や大山くん物件に連れて行ってくれてどうもありがとう。
そして黒くるみも本当にありがとう。
黄色も黒も本当にどうもありがとう。
ありがとうね。

© YK(ruephas) 2015

© ill-health(ruephas) 2015

© ill-health(ruephas) 2018

たまにこのように大口を開けるのが可愛い
© ill-health(ruephas) 2019

2019年10月10日木曜日

温泉に行かない日(398) 三谷温泉がアツくて安い

こないだの土曜日にサンヒルズ三河湾に行った。
泉質は(スマンな正直に書くと)まあ特筆すべきものはなかったが、それはそれとしてなんじゃろう、やはり歴史のある温泉街に立地する宿が持つ特有の重みと云うかなんと云うか、それを感じられた体験じゃった。
また来ようかな、中々雰囲気の良い温泉じゃったな。
他の旅館ホテルにも入りたいな。
と云う感覚じゃ。

しかし、じゃ。
三谷温泉は高い。
ここに事実を列記しようぞ。
因みに()内の時間表示は日帰り可能時間じゃ。
  • 松風園:¥1,500(11:30~17:00)
  • ホテル明山荘:¥1,100(11:00~20:00)
  • ひがきホテル:¥1,500(11:00~20:00)
  • 平野屋:¥1,100(14:30~18:00)
  • ホテル三河海陽閣:¥1,080(15:00~20:00)⇨消費税大丈夫か!
少し前にもちいと書いたが、ワシ内の基準では日帰り温泉の料金が4桁を越えた場合、入浴を躊躇する。
温泉銭湯コスパ算出表的に云えば、4桁であらば確実に1.0以上を期待できる温泉以外には入りたくない。
前回サンヒルズ三河湾に入ったのは単純に入浴料が600円だったからであって、それが上記のような4桁オーバーじゃったらわざわざ入りに行ったかどうか。

しかしじゃ。
ワシは見つけた。
これじゃ。

©三谷温泉観光協会 2019
三谷温泉 日帰り温泉入浴パスポートじゃ。
1冊2,200円(2019年10月10日現在の税込料金)で、使用期限は発行日から何と1年。
上記5ヶ所の各温泉宿の日帰り温泉に1回ずつ入浴可能ということで、計算してみたところ1ヶ所あたり440円。
これはもう激安といってよろしかろう。
これは活用しない手はない。
しかもじゃ、各施設においては早くて17時、遅いと20時までの入浴が可能であり、これ即ち「日帰り温泉からの海の夜景」という中々体験し得ない体験を体験できる(スマン日本語おかしい)という素晴らしさじゃ。
更にじゃ。
ここ三谷温泉郷は泉質が違う4つの温泉が楽しめる全国的にも珍しい温泉地との事じゃ。
上に記載した5つのホテル旅館リストに書き足すならば、
  • 松風園:高張性ナトリウムカルシウム塩化物泉:¥1,500(11:30~17:00)
  • ホテル明山荘:単純弱放射能泉:¥1,100(11:00~20:00)
  • ひがきホテル:低張性ナトリウムカルシウム塩化物泉:¥1,500(11:00~20:00)
  • 平野屋:アルカリ性単純泉:¥1,100(14:30~18:00)
  • ホテル三河海陽閣:アルカリ性単純泉:¥1,080(15:00~20:00)
下の地図を見ていただければ分かる通りこの5つの施設は非常に至近な距離感であり、何故このように多彩な泉源がこの狭い範囲で存在しているのか、これは誠に不思議な事じゃ。

まあそれはそれとして、これはいいぞ。
なかなかいい。
今週末は凶暴な台風が到来するため行くのは叶わんが、近いうちに再訪するつもりじゃ。
因みにこのパスポートは上記5ホテルで販売しておる。
皆さんも是非訪れて見るべきかも知れんのう。
ワシはゆくよ。

2019年10月9日水曜日

温泉に行かない日(397) 部下が新種の蛭を発見

一時期、クソ贅沢にも屋久島や奄美に毎夏のように足繁く通っとった時期があった。
それに関する素晴らしい記憶は幾つも残っとるが、中でも素晴らしかったのは屋久島で蛭に血を吸われたことじゃろう。
ヤツはワシに絶対気づかれんタイミングで木の枝から密かにぽとりと落ちてきて知らぬ間にワシの脛にピタリとくっつき、いつの間にかワシの血液をチュウチュウと吸い上げて自らの身体を通常の数倍ほどに膨らませておった。
ワシはその様子を発見して思わずうわわうwwっわあああああ==== hjdパhcfんqをgcfyあlぐぎゃああああ〜〜〜〜!!!!!!!と喜びの雄叫びを上げた次第じゃ。
あまりの嬉しさに逆上したワシは思わずライターに火をつけてそれを蛭に押し付け、その喜びを蛭と共有したわけじゃ。
ワシの喜びに共感してくれた蛭は嬉しさの余り悶絶してポタリと地面に落ちていった。
どうじゃ、素晴らしき思い出じゃろう。
このようなものがワシの脛にぺたりとくっつき、剰えワシの体から血液を奪い取り体をパンパンにさせとったわけじゃ。
どうじゃ、素敵な体験じゃろう。
あんたも体験したいじゃろ是非しなされ。
人生に一度は蛭にちゅうちゅう血を吸ってもらったほうが良いに決まっとる。
まあ昔の話じゃ。

閑話休題。
ワシの部下はタレント揃いなんじゃが、そのうちの一人がこの蛭の新種を発見したと昨日ワシに報告してくれた。
これじゃ。

「こんなやつ」というメモが大変科学的
© ill-health(ruephas) 2019
© MA 2019
多くの人は「何故写真を撮らない」と思われるであろうが、その部下は絵心があるため、写真よりも絵のほうが写実的じゃからじゃ。
「こんなやつ」と書かれた下にある一見蚯蚓のようなのが実は新種の蛭であるとのことじゃ。
「名前はどうじゃろう」と訊ねると彼女は、

「ラコラーヂ蛭」

と名付けましたと答えてくれた。
また彼女は、愛知県にある師崎に関しても考察を深め、この程彼女が発見した新種のラコラーヂ蛭と合わせて端的に記載されたものを示してくれた。
これじゃ。

端正な論文
© ill-health(ruephas) 2019
© MA 2019
© KS 2019
師崎とは何であるか、師崎が如何にあるべきか、人類すべてが抱えるこの哲学的な深い疑問に端的に答える第一級の資料であると言わざるを得ない。
「こいつ」
それに間違いはない。
問題はない。
以上じゃ。

2019年10月7日月曜日

プロジェクト "山神社"(42) 前芝神明社

サンヒルズ三河湾を後にしてクルマに乗り込んだワシは、ついでじゃからどっか寄るとこはないか暫し考えてみた。
三河三谷方面から自宅に帰るルート上にあると云えばやはりMauiが候補に上がる。



大変魅力的な候補じゃけど、如何せんつい最近行ったばかりじゃ。
どうせ行くのであらば出来れば新規訪問先が良い。
となるとやはりターゲットは大山くん物件じゃろうと思い、以前豊橋の図書館で調べた大山くん物件を落としておいたプロジェクト ”山神社”Mapを開いて検討してみた。
帰宅ルートから余り外れるのも面倒だという安直な理由で選んだのが前芝神明社(愛知県豊橋市前芝町西94)じゃ。

まことに立派な神社じゃ
© ill-health(ruephas) 2019
ここは天照皇大神を御祭神とする大きな神社で、合祀神はおられん。
境内には末社として4社を抱えとって、その中に大山くん物件があるとの情報を掴んどったわけじゃ。
サンヒルズ三河湾からクルマで20分と少しR23を走ると目的の神社に難なく到着した。
大きな神社なんじゃけれども、残念ながら駐車場はない。
隣接する駐車場はあったんじゃけど、月極契約駐車場なのか神社参拝者用駐車場なのか判別できんかったため、まあ少しの時間じゃ許せお巡りと心中唱えて神社の脇にちょっと違法駐車した。
その様子をじっと見つめておった老婆がおった。
ワシは、実際は罪があるヤツがしばしば見せるような明るくて如何にも快活で罪がなさそうに見える姿勢で「こんにちは」と挨拶し、それによりワシは決して賽銭泥棒の類ではないとの印象を老婆植え付けることも忘れんかった。
さてまず感心したのはこの神社の情報公開姿勢じゃ。

これも立派な由緒書じゃあ
© ill-health(ruephas) 2019
見たとおり誠に立派な由緒書じゃ。
自らの神社について是非皆に理解して欲しいなる心根に溢れとる。
末社の取り扱いも実に篤いものでこれまた素晴らしい。

墨痕淋漓としておる
© ill-health(ruephas) 2019
まずは大家さんに参拝するのが礼儀であるのは当然。
帽子をとって一礼し鳥居を潜り、参道の右端を通って本殿に行き、再度帽子を取ってじゃらんと鈴(正式名称は本坪鈴って云うらしいです。まあ「鈴」で宜しかろう)を鳴らして財布を開けた。
ワシは直ぐ様動揺した。

いかん!
10円がない!
1枚もない!

100円が4枚と1円が2枚しかない。
ワシは狼狽えて一旦本殿を離れ、周囲に自販機がないか探索した。
なかった。
…………。
あって110円以上の商品を買えば幾許かの10円を入手できる。
喉も乾いておるからそうであってほしかったが、端的に云うならば周囲に自販機はなかった。
ワシは肩を落とし震わせ、震える脚で本殿前に戻り、震える腕で鈴を鳴らし直し、震える手で100円を掴み、震える手で賽銭箱に100円を投入した。
通常の10倍にも及ぶお賽銭を捧げたあと、二礼二拍手一礼をして天照皇大神くんに末社も含めて今後是非よろしくお願いしたいと祈願して、次なるはその末社4社を抱える長屋に向かった。

4社仲睦まじい様子が伺える
© ill-health(ruephas) 2019
こっちの方もキレイな建屋であり、清掃も行き届いて誠に清々しい雰囲気に溢れとる。
大山くんに充てがわれておるブースはこれじゃ。

長屋の一番右端
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大山くんは控えめな性格じゃからど真ん中にでーんと、等ということはやらない。
ここでも長屋の一番右端に慎ましやかに暮らしておる。

立派な表札
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山住神社と書かれておる。
「山住」問題、即ち本来は「山祇」(やまづみ)とするべき表記を「山住」(やまずみ)としている場合がままあり、以前までのワシは変に凝り固まった原理主義者っぽい感じで、
「いかん!大山くんは『山祇』であるべきじゃ!ケシカラン!」
等と意味なく感じとったが最近は全く気にならなくなった。
その名前なりに地元の皆さんに愛されておればそれでよい。
山住だろうが山祇だろうが本質は変わらん。

更にここでもこの神社の「情報公開魂」が炸裂しとって、即ちこれじゃ。

これ、本殿のじゃないよ
末社長屋専用のじゃよ
誠に手厚いものよ
因みに肝心要の山住社のとこが上手く写っとらん
すまんのう謝るワイ
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4社ある末社の事が誠に丁寧に記載されておる。
特に着目すべきは山住社のところじゃ。
反射光で上手いこと映っとらんのが残念じゃが(謝るワイ)、要するにまっこと詳細に由来が書かれとる。
これによらばここの大山くんは、(恐らく)感染病対応のため頼られて遠く静岡は磐田から移されたとある。

凄いぞ!大山くん!
医者関係も自らやっとったか!
医療法・医師法には気をつけろよ!
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大山くん、頼られとるう!
嬉しいい!
だから当然であろう、大山くんの肩書は「日本総鎮守」。
堂々としたものじゃ!
とても末社とは思えぬこの圧の強さ。
見上げたものじゃ!
じゃから大山くんサポーターはやめられん。
4社に50円ずつ行き渡るよう破格の200円を賽銭箱に投入し、大山くん始め4社の末永いご活躍を願って参拝を終えたワシじゃった。