2011年8月28日日曜日

チャンピックス日記(27) 服用26日目/禁煙19日目

病院のリハビリに行った。
なんという名称かは知らないけど、小さな「流れるプール」みたいな浴槽があるじゃないですか。
先日転んだか何かで故障した足腰をなんとか復活させる為に、爺さんや婆さんに混じってその浴槽で歩行訓練した。
ところがその爺いや婆あ達の強い事強い事。
あんたら全然リハビリなんて必要ないじゃんと思うくらいにグイグイ歩いて忽ちわたしを周回遅れにするのだ。
で、バックマーカーになったわたしに向かって皆、馬鹿笑いするのだ。
何時か見た楳図かずお漫画に出てくる主人公が笑ったときのような、大きくて真っ赤な口を開けて馬鹿笑いし続ける爺さんや婆さんを不安な気持で見ていたら目が覚めた。
まったく意味不明な夢だが、わたしの責任ではないのでどうしようもないね。
朝の4時。

昨日の「温泉に向け勇躍出陣 ⇒ 自分のヘタレ心のため轟沈」のショックから覚めやらぬ朝であります。
今朝は4時に目覚めてしまった訳で、なんともはや、如何ともし難い。
まあ今日は日曜日なんで昼寝も出来るからと思い、無理矢理再入眠するのはやめておいた。

ところで、わたしはわたしの心がとても弱い事を知っている。
禁煙には強い心が必要と思うのだけど、弱い心しか持っていないわたしは途中でゼッタイに挫けるであろうと予想されたため、ファイザーのサイトに申し込んで「禁煙応援メール」が時々届くようにしてもらった。
昨日もそれが届いたんだけど、こんな内容。

Subject:3回目の診察日
そろそろ3回目の診察日です。
この頃になると禁煙に慣れてくるため、気がゆるみやすいと言われています。
ここできちんと診察を受けておくことは禁煙に対する気持ちを高める上でも大切です。
必ず受診しましょう。
〔監修〕
名古屋医療センター
禁煙外来 専任看護師
谷口 千枝 氏

…なるほどね。
うん確かに次の火曜日は3回目の受診日で、言われるまでもなく必ず行く事にしている。
重ねて確かに気の緩みみたいな感じもある。
はい、ご指摘の通りです、谷口看護師。
でも、なんて言うのかなこのメール。
はっきり書いちゃうと、あんまり力にならないなあと思う。
何でそう思うのかなあ。
自分なりに考えてみると、こうなりました。
  1. 内容がイマイチ
    病院の外来とかに置いてある禁煙パンフをそのままメールにしただけな感じで、目新しい内容がない。
    一般的な内容だから患者にとってキャッチ力に欠けるのかもね。
    「おー、そうかあ。そういうことかぁ!」感が溢れる内容だと、新たなモチベーションも沸くのだけどなあ。
  2. おれは谷口さんを知らない
    谷口さんは間違いなく禁煙看護のエキスパートだと思う。
    禁煙の専門看護師というのが存在するかどうかは知らんけど、それかそれに近いプロだと思うんだね。
    でもね、残念ながらおれ自身は谷口さんのことを全然知らないんだよ。
    なので、のめり込み感に欠ける気。
    知らない人に諭されてもイマイチ頭に染み込まないのは、これは仕方ないでしょ。
  3. 面白みに欠ける
    別の言い方をすれば、わくわく感がない。
    真面目すぎるっていうのかね。
で、上記問題を打破し、禁煙に挑む男達や女達の心を鼓舞してやまないメールにする為にはどういった形にすれば良いか。
わたしなりに大胆に提案してみよう。
  1. 差出人
    常識的に考えれば、やはり自分の主治医や担当看護師が差出人であってほしい。
    わたくしの場合で言えば、U野先生やI尾看護師・H置看護師等々、わたしの治療に関わってくれている人たちが差出人であれば「おっ」と思い、真剣に読むであろう。
    正直言えば、U野先生とかが実際に書いてなくてもいいんですよ。
    先生始め、医療スタッフは死にそうに多忙である事は良く知っている。
    だから、医療とか禁煙に詳しいゴーストライターが、それっぽい内容で書いてくれればいいんですよ。
    その辺はうまいことやってくださいな。
  2. 患者の名前を文中に登場させる
    自分を担当してくれているドクターやナースからのメールで、かつ、より親密に自分自身に語りかけてくれたら、これは効果的であろう。
    例えばわたしの氏名が菅直人だと思いねえ。
    その場合「担当医のU野です。ところで菅さん、頑張ってるね禁煙…」等と書かれていたら効果はいや増すというもんだ。
  3. 文体
    上記2.の「」内にも少し雰囲気は出してみたが、もっとくだけた文体が望ましいだろう。
    くだけた文体にして、説教的な言葉(必ず受診、とか、大切です、みたいなね)は避けるのがいいんじゃないだろうか。
    説教的な台詞は、わたしのように精神が成熟していないヒトの場合、反発を招いてしまう可能性があるからね(俺だけか、そんなことで反発するのは)。
  4. 写真
    1.にも関連するが、差出人の写真とかが載っているとさらに良いぞ。
    可能であれば毎回違うともっと嬉しいかもしれない。
    写真について別の支点に立てば、例えば「煤だらけになって黒く萎縮している肺」みたいなシャシンを毎回添付して、気の緩みがちな患者にしっかりとプレッシャーをかけて行くというのも有効かもだね。
    「菅さーん、この人って結局最後は息が出来なくなって七転八倒の末死んじゃったらしいの。ねっ、可哀想でしょ♪」
    とかね。
    ヤクザのオドシは虚仮威しな事が多いけど、医師の威し(言葉が不適切かねえ。一般的には医療上の助言とか言うのかな。でもこの小文に関しては「威し」という言葉の方が適切に思えるので使います)は、これは科学的な根拠に基づいているので、ヤクザの虚仮威し何かに比べたら本当に怖いですからね。
  5. 内容
    例えば、外来受診日を基準にするのではなくて、禁煙に関して乗り越えなければいけない壁が現れる時期を見計らって、それに対する対応を書く。
    成功者の体験談を添えればなお良しかな。
  6. 差出人その2
    先程は、自分に関わってくれている医療スタッフの名前でメールが来ると嬉しいと書いたが、別の考えも可能だ。
    つまり、自分の好きな(憧れの・一度はあいたい、等)タレントや初恋の人などの名前ではどうだろうか?
  7. 体裁
    見ての通り、送られてきたメールは文字が羅列しているだけの無味乾燥な体裁だ。
    断煙に苦しむヒトビトはそれをちらと見ただけで読む気をなくしてしまう事想像に難くない。
    「禁煙=艱難辛苦」という世間と禁煙希望者本人が持つ誤った常識をぶち壊し、「禁煙=POP」という本来の楽しい姿を解らせ、積極的にメールを読ませる為には内容もさることながら、体裁も非常に大事なエレメントとなる。
    テキストベースのメールではゼッタイにいかん。
    HTMLメールで、もっと派手派手にしてやるんだ。
これらを盛り込んで、冒頭紹介したメールを書き直すとこうなる。

Subject:がんばってるね菅さん!

こんにちわ!U野です!
すごいわね菅さん。
もう3週間近くも完全禁煙出来てるのね。
やっぱ違うわ、少しは見直したわよ♪
でも、油断わ禁物だお。
この辺で脱落しちゃったヒトも沢山いるんだからね。。。
わたしの知ってる谷垣サンってヒトもこの時期に脱落しそうになっちゃったけど、彼は煙草が吸いたくなったら直ぐに華厳の滝に行って滝に打たれてその気持ちと戦ったって言ってたわ。
多い時には日に10回も打たれたんだって、はははははは。はは。は。
ま。でも菅さんだったら全然ダイジョウブ。
あたしがついてるからね!
あ、そうそう、もうすぐ3回目の外来よ。
逢えるのを楽しみにしてるね!

となる。
シャシンは個人情報の関係もあり、個人情報以前の問題としてそもそも実物を入手出来る訳がないので、涙を飲んでフリーのイラストで代用した。
また、ケータイメールっぽい感じをもっと再現したかったのだが、わたし自身が高齢なオッサンであって今日日のケータイメール事情を良く理解していない上、PCでは絵文字が使えないし、HTMLを良く知らないので上手く出来なかった。
しかし、如何であろうか?
誠に血沸き肉踊るメールに仕上がったのではないかと、自分では結構満足している。
で、実際書いてみて改めて確信したが、矢張り苦しさを何とか乗り越えてきた先達の言葉はやっぱ重く心にのしかかり、浸透圧も高いな。
谷垣サンの姿を重い浮かべ「おっそうか。そうすればいいのか。おれも我慢出来なくなったら華厳の滝でハードな滝行すればいいんだな。なんだ簡単じゃんか。早速白褌でも買ってやってみようかな。でも華厳は一寸遠いからまあ白糸の滝くらいにしとくかな」ということになって、断煙に苦しむ禁煙初心者のみんなが希望を持てる事必定だしな。
タールで真っ黒けの肺
わたしの肺もきっと

こんな感じになってるんだよな
ヤバいよな

なお「威し」の為のシャシンとしては、まあ良くある画像だが、こういうのを毎回手を替え品を替えて添付すればどうだろうか。
どうだろうか?ファイザーさん。
チャンピックスの市場を更に広げる為もあるから、ここは素直にわたしの提案を受け入れてみたらどうかねぃ?
金はいらんよ別に金はね。

ちなみに禁煙薬を展開している製薬会社と言えばもう一つジョンジョンがある。
ニコレットっていうニコチンパッチやニコチンガム売ってるところですね。
そこは禁煙チャンネルってサイトを持ってて、ファイザーのサイトとは一寸違ったサービスを提供してる。
携帯用の禁煙カウンターなんかもあって楽しそうだし、こーゆーテキストを生成してくれるので、ブログにも使える。




┏━\<^-^*> ニコレット禁煙カウンター |^ロ^|/━┓
【禁煙開始】2011年08月10日【禁煙日数】19 日目!【経過時間】432時間01分10秒
【禁煙金額】5,940円【禁煙本数】270本【禁煙長さ】23.0m
砲丸投げ女子世界記録(ソビエト連邦)<22m63cm→>に到達!
┗━ p(^-^)q ━━ http://www.kinen-ch.com ━━━┛
これがジョンジョンの禁煙カウンタ
ヘンな雑学も身に付いてGoo!
ニコレットを服用・外用していなくても
使用可ですよ

あと、これは真剣な提案なんだけど、有料サービスでいいから、
「緊急時レスキューメールサービス」(*)
みたいなのがあると有り難いと思う。
先日非常にヤバい局面が一度だけあったのだが、今考えてみると、あの時誰かに電話したりメールを送ってアドバイスを貰ったり、励ましてもらったら随分違ってた様に思うんだよねえ。
レスキューしてくれる人は医療スタッフでなくても構わない。
希望としては禁煙完全成功者がいいですよね。

まだ禁煙始めて20日にも満たない「禁煙仮免許者」が言うのもなんだけど、禁煙を決意してそれが完遂出来るまでに訪れる危機的状況って、意外にそんなになくてせいぜい数回、ゼッタイに10回はないと思う。
だから、1人当たり5回までとか制限があってもいいので、そういうレスキューサービスがあると成功率が高まるんじゃないかなあ。
とか思います。
さあってと、朝ご飯食べて、ヤクを体内に取り込まなくては…。

(*)
誰もやってなかったら、誰かと組んでわたしがやってやろうと思って調べてみたら、当然の事ながらその種のサービスは既に世に存在してます。
当たり前か。
いくつかある中でわたしが良さげと感じたのは、
インターネット禁煙マラソン(c)(奈良女子大教授で内科医師の高橋裕子氏が主催)
ですけど、捜せばたくさんあるかもです。
最近流行のツイッター絡ませたサービスなんかもゼッタイあると思う。 

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。