ほほう風流な、と思われるかもしれませんが私は別に風流ではありません。
花を愛でる感情は殆どなし。
花の名所に行っても、5秒見れば十分だと思うし。
植物に対する愛はなく、植物の方でも私を愛する気持ちは無さそう。
それが証拠に、かなり以前サボテンを買いましたが、買った店の主人は、
「サボテンなんて放っておいても勝手に育つ。サボテンを枯らした人物を私は未だかつて見たことがない」
と断言しておりましたが、この私がその親父にとって始めてサボテンを枯らした画期的人物となったりしました。
では何でそんな男が藤の花だけ好きになったのか?
それは非常に単純な理由で、高校の頃買った高橋幸宏(当時はユキヒロ)の「音楽殺人(Murdered by the Music)」というLPのジャケットに使われていた藤色がとても気に入ってしまったからです。
© Seven Seas 1980 |
従って今でも何かの折に「好きな色は」と尋ねられると迷わず「藤色」と答え、例外的に藤の花がお気に入りに成ってしまったという感じです[1]。
ということで今日は休みでやることもなし。
私の住んでいるエリアでは、藤の花はもう最盛期を過ぎてしまっていますが、久し振りに藤の花を見に行くか。
行き先は、熊野(これで「ゆや」と読みます)の長藤で有名な行興寺(静岡県磐田市池田330:0538-34-0344)。
行興寺周辺では毎年この時期池田熊野の長藤まつりが開かれています。
祭りといっても、例えば私が大っ嫌いな浜松まつりの如く、基地外な奴が酒を食らって屋台を暴走させるなどといった粗暴なものではなく大変落ち着いたもので、以前訪れた時の記憶で云うと、人出もそこそこだった筈。
天竜川河川敷に設けられた駐車場に車を止め、そこから徒歩数分のところにある行興寺に行くと、お寺の庭いっぱいに広がった藤棚からは、これは確かにふつうのものより長めの藤がぎっしりと咲いています。
残念ながらやはり盛りは少し過ぎているようで、ほんの一部枯れてしまっている部分もありますが、それでも素晴らしい。
藤棚は随分低めに設けられていますので、場所によっては藤の花を目の前で眺めることもできますし、少し離れれば藤色が広がるお庭一面を眺めることもできます。
気分が落ち着き、普段なら決して口にしない抹茶ソフトクリームなどを舐めながら藤棚の下を散歩するのは結構いい気分です。
30分ほど藤の花を楽しみ(「30分?なんて短い!」等と云うに非ず。冒頭の通り、他の花なら5秒で充分)、たくさん写真を撮って家路につきました。
で、今日わかった事。
初老のオッサンが独りで藤の花を眺める姿は、全くサマにならない…
シャシン下手でごめん
ちゃんとしたデジカメ買うかな
© ill-health(ruephas) 2013
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熊野の長藤と是非ワンセットでお楽しみいただければ一興というものです。
天竜川河川敷に屹立する
2基のぐるぐる遊具
奥っ側にある方の傾きが薄ら恐ろしい
© ill-health(ruephas) 2013
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大人も子供も注意を守って
いっぱい楽しもう^^;
ただし最後の「ばらんすをとる」は
ゼッタイに実行不可能
目がまわったら少しやすもう!
© ill-health(ruephas) 2013
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[1]
同様の理由で、私はネモフィラも好きである。
だからといって「気持ち悪いオッサンだ」と云わないでくれ。
また、嘗て念願のシビッククーペ(国内限定600台のみ販売された左ハンドル車の中古)を買った際、それがたまたま希少色(というか不人気色と言えば通りがいいかい?)の藤色(あの時良く走ってた下品な紫ではないよ)だったとこに狂喜し、
友人たちには「おお、俺のシビックなあ、藤色のかっこいい感じなんだ」
と自慢していた。
残念ながら、ブラジル人が運転していた無保険の車に撃破され、呆気無く昇天してしまった。
矢張り車はフルノーマルが一番美しく素晴らしい
バイザーさえ邪魔
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。